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2010年02月07日

みなさまこんにちは 2−78

魚といったら、今海から上がったばかりのしか食べていなかった
のですから、これは応(こた)えた。
お肉は嫌(きら)いじゃないけれど、三日も続くと嫌(いや)になる。
野菜だって裏の農家さんから分けて貰(もら)っていたのと同じモノかと
疑うばかり。
結局(けっきょく)豆腐(とうふ)、納豆(なっとう)、卵、海苔(のり)、つまみ菜(な)くらいしか材料なし。
そこへもってきてみそ汁の作り方も知らない料理音痴(おんち)。

人間、食べ物が思うようでないと、なんともうら寂(さび)しくなるものです。
母の手料理で慣らされて、黙(だま)っていても美味(おい)しい食事が出てくる身分
から一転して奈落(ならく)の底に落ちたのですからこの絶望感ってありません。

今ならファミレスでもデパチカでもありますが、当時は高級料理店か、
居酒屋(いざかや)みたいな店しかなく、食事は家で作るのが当たり前の時代ですから
もうお手上げ状態です。

『主婦の友』社で出していた日本料理の本を買い込み、いろいろ作って
見ても思うように行かない。
茂(しげる)君よく我慢(がまん)したと思いますよ。
「ウン、旨(うま)いよ、料理の素質(そしつ)あるよ」
なんて見え見えのお世辞(せじ)で慰(なぐさ)めてくれていました。

料理が何とか作れるようになったのは、茂のお世辞もですが、
うまいものの味を知っていたこと(お袋さんに感謝)食い意地が張って
いたこと(D・N・Aに感謝)

世のおふくろさんがた、ご家庭とご自分の幸福、子供への最大のプレゼント、
ひいては子孫繁栄の道は料理の腕を磨(みが)くこと!これに尽(つ)きますぞ!!

ある日精進(しょうじん)揚(あ)げに挑戦。
お芋(いも)の天ぷらが食べたくて、ごっそり買い込んで揚げ始めました。
今考えると焦(あせ)って火力を強くしすぎたのだと思いますが、真っ黒焦(くろこ)げの皮に
じゃりじゃりのお芋。食べられたものじゃありません。
しからば、と、お芋を蒸(ふ)かして揚げて見た。ぐちゃぐちゃで食えたものじゃない。

ヒステリーを起こしてお鍋(なべ)をぶっ叩(たた)いたら、手前に引っくり返ってきた!!!
「わあぁあーッ」と泣き出したのと「ただいま」の声と同時でした。
よくもまあ火傷(やけど)もせず、火事にもならなかったものです。未(いま)だに不思議です。



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