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2012年01月27日
みなさまこんにちは 2−104
連日(れんじつ)盛況(せいきょう)の中、吉田茂個展は終わりました。
事務所にご挨拶(あいさつ)も済(す)み、運送屋のトラックが文春(ぶんしゅん)画廊(がろう)に横付けになり、 次々作品が積み込まれます。 さっきご挨拶に伺った画廊の館長さんが見えて 「おめでとうございます。又よろしく」 と挨拶されました。
3年後に会場予約を取って内金も入れたから(予約と共(とも)に3分の1の
内金(うちきん)を入れる。これが文春流)と思い、 「あ、こちらこそ」
と慌(あわ)ててご挨拶したのですが、傍(かたわら)にいた事情通(じじょうつう)の友人は空(あ)いた口が
塞(ふさ)がらないといった風で、館長が戻っていく後姿(うしろすがた)に 「おっどろいたあ」
と呟(つぶや)いたのでした。
とにかく文春画廊の威張(いば)っていることは周知(しゅうち)のことで、館長がご挨拶に
わざわざ降(お)りてくるなんて前代未聞(ぜんだいみもん)だというのです。
・・・・・ま。どの程度(ていど)本当のことか分かりませんが・・・・・。
いずれにもせよ気分(きぶん)極上(ごくじょう)の個展となりました。
茂にとってはK先生が作品に入れ込んでくださるお気持ちを頂(いただ)いたこと
が一番の励(はげ)みです。 さあ やるぞお!!という意気がこちらにもひしひし伝わってきて、 とにかく活気に満ちた毎日が始まりました。個展でお世話いただいた
お礼に伺(うかが)った茂はまたまた興奮(こうふん)して帰ってきました。
「先生がさあ、現代作家であれだけの線描(せんびょう)を描(えが)く人はいない。これからは 線を生かした仕事をしなさいって言ってくれたんだよ!よーし、今度は 色より線だ!」
2階の画室はもともと仕立て職人(しょくにん)さんの仕事場。
天井(てんじょう)も低く冬は寒いし夏は暑い。 第一うす暗い。
水屋(みずや)もないから筆洗(ひっせん)の水を取り替えるのにいちいち下に降りてこなければ ならない。
あんな条件の中でよくもあれだけの仕事ができたものです。(良い意味で)
憑(つ)き物でもしていたのでしょう。
茂は制作を一つ仕上げると二階の踊り場から 「ママァ、ちょっと見てくれよぉ」
と怒鳴(どな)るのです。
「フーン。出来(でき)たのぉ?」
と生返事(なまへんじ)をしながらぎしぎし軋(きし)む階段を上がって見に行きます。
・・・・・今度はどんなに出来たかなあ・・・・・。
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