EMBRAER 170/175 の製作

製作開始 2010/10/3
完  成 2011/6/7

フジドリームエアラインズ【FDAの使用機材であるEmbraerが只今3機3色で
就航していますので、それを全部作ってみようと思いつき取り掛かりました。

先ずは木取り、1/72のスケールで2機が170型(76人乗り)で全長418ミリ、そして1機が175型(84人乗り)で443ミリです。
カンナで8角形に角を落としてプロフィルを決めます。
この機体の胴体の断面は真円ではなく上下が少し長く下側の円が少し小さい卵形をしています。その点が少し気を使いますが何とか凡その形はできました。
今までだったら、「まっこんなものか」と簡単に妥協をして次の段階に進むところですが、3機となると1機1機をを眺めるとそれぞれニュアンスが少しづつ違ってまして左右も微妙に対象ではなくちょっとばかり戸惑っております。
旅客機にとって顔ともいえる機首の整形。
その個性を主張する最も大切なところですので十分に慎重にしなくてはなりませんがなかなか思うように行きません。
一応それらしく削ってからそれぞれを写真に撮り、実機の写真と重ね合わせて一番感じが似たのをさらに修正をしてそれを手本にして3機を同じ表情にできないものかと苦戦をしてます。
これは何でしょうか?
右の白いプラ板は胴体の断面図を縦に半分に切ったテンプレートです。下に4個の戸車をつけてテンプレート付の台車となって居ります。
胴体は左右に分割して後で張り合わせるようにしてますのでその半分を木台に固定してその上をその台車が外側の案内板に沿って滑走する構造になっています。
走らせてみてテンプレートに合わない処を削ったりパテで厚みを付けたりして機体の前後の直線性と左右のアンバランスを解消するための装置です。


同好の志との例会の時、或る大先輩が作りかけの機体を小生に示しながら「かなり気を付けたのですがこの胴体は左右がアンバランスなのですよ」と云われたのですが、その気になって眺めても小生にはとてもアンバランスには見えず実に正確な仕上がりぶりと感じたのですが何十年と作っておられる方々の審美眼の凄さに驚いたものです。そんな先輩に少しでも近づくためには色々と勉強をしなければならない事ばかりです。
3機の合計6体の胴体の反ペラを修正するのに思いのほか手間取りましたが結果は大成功となりました。夜も寝ないで昼寝をしながら考えた結果です。
名付けて「水野式胴体修正治具」です。
このあとこれも個性的な尻尾部分の修正に掛かります。
普通胴体後部はなだらかにカーブを描きながら優美に萎んで行くのが常ですがこの機体は或るところから逆に胴体をえぐる様に逆アールで喰い込んで萎まって行ってます。
1機だけなら左右を揃えるのが難しいだけで何とかなりそうと思いますが3機を同様に揃えるとなるとかなり至難の業となります。一応何とかなったようですがもう一度グレーのサフェッサーを吹いてみて具合を見ようと思ってます。
グレーのサフェッサーを吹いてみると形態が非常に分かり易くなるのです。
ソリモ作りは初期の頃より飛行姿勢を旨としておりましたので気にする事は無かったのですが、最近は地上姿勢を主とするようになりましたので展示した場合にテールヘビーにならないように前部にウエイトを入れて置かなければならないわけで、そのウエイトを作成。釣り用の大きめの錘(丸い物)を1機当たり3個を溶かして木型に鋳造して完成。
キャノピーの雄型です。この飛行機の顔となる重要なところですので随分気を使って作ったつもりで勇躍窓枠を描いてみましたがそこで「ん?」となりました。
正面の左右2枚は前後に局面となっていますがサイドの2枚は資料写真で見る限り殆どフラットな平面になっている筈なのがこれは明らかに膨らんでしまっていることに気が付きました。
これは明らかに間違いですね。
もう一度資料写真を眺めながら削り直しをしなくてはなりません。

今まででしたらこんな処には気が付かないで次の段階へ進んでいましたが、大先輩から「常に資料写真と見比べながらこれで良いか、間違ってはいないかと確かめながら進めて行くことが大切ですよ」とアドバイスを頂いてましたてそのお蔭で気が付くことが出来ました。
本当に先輩のご助言は有難い事ですね。

新兵器の登場です。
3機の窓を失敗を見込んで100数十枚のマスキングテープを打ち抜きそれを整然と規則正しく並べて貼り付けることは過去の経験からして至難の業と承知しております。
いろいろ考えてご覧のような機械を製作しました。材料は有り合わせの鉄板やら木材です。
皮ポンチを加工して窓型を作りそれをアームにセットして台木に貼り付けたマスキングテープを打ち抜いて行くのです。
台木には窓の間隔で切り込みが入れてありスプリングでセットしたラチェットで位置を決めてポンポンと打ち抜いて行きます。
出来上がった窓型のマスキングと、位置をサポートする配置用のテープです。
新兵器の役割はこれだけでは済みません。
まだ大切な出番が有るのです。
機体の大きさにくらべ窓が相対的に大きくなりますので単純に透明にするだけでは物足らず胴体の壁面の厚さを窓から見えるようにしたいと考え一考、まずは窓部分に位置する部材に出来るだけ大きな穴を穿ちます。
壁を表現するために1ミリ厚のプラ板に新兵器で穴をあけようとしましたが、とても歯が立たないことがわかりました。それに代わるものとしていろいろ考えてスーパーの肉や魚を入れているスチロールの皿を使ってみようとしましたが薄くて適当と思っていたのが意外に分厚くて3ミリ近くありちょっと厚すぎるのと胴体に合わせて曲面を取るのが難しいと分かり断念、百円ショップでフェルトの適当な厚さのが有りましたのでそれを利用することに、マスキングテープと同じように窓穴を打ち抜きました。
先に穴をあけた部材にそのフェルトを貼り付けその上にガラスとなる透明塩ビ板を熱処理でカーブをつけ胴体表面と面一になる様に接着します。
窓穴をあけた壁面部材の位置に合わせてポンチで打ち抜いた残りのマスキングテープを貼り付けます。
その後その穴を埋めるようにして窓型のマスキングを貼り付けて行きます。
そして先に張ったテープを撤去すれば窓枠と透明ガラスが完璧に一致する筈と踏んでいるのですが、さて仕上げはどうなる事か結論は最後の艶出し磨きが終わった時までわかりません。
一抹の不安が無いわけではないですがだからと云ってもう一度念のため剥がしてやり直すという根気がもう続きません。先へ進みます。
中央翼と主翼の木取りをし、後退角度、上反角などを決めました。1機だけならば左右のアンバランスがない様に気を配ればよいのですが、3機となりますと全部揃わないと大笑いのもとになりそうで気を使います。
およその整形を施し組立です。ペンギンが3匹いるみたいですね。
後でサフェッサーヘと進むわけですが、白いサフェッサーを使いますのでその前に着色したサフェッサーを窓の周辺だけに塗っておきました。理由は透明部分のマスキングを剥がしたときその周囲が白く浮いて見え不自然に感じるからです。これも過去の経験から会得したものです。
大阪での展示会に参加したりそのほか雑多な事柄が重なり模型製作が疎かになっていましたが何とか尾翼の製作に取り掛かれるようになりました。
翼断面の後半の段々薄くなってゆくところの整形が今まではそれほど気にすることなく何となくカーブを描いて削っていたのですが、先輩からご指摘を頂きまして、その辺りはかなりシャープに直線的に削らないと綺麗に見えない事を教わりましたのでそれを念頭に置いて削ってゆきます。
取り敢えずは「士の字」となりました。
全体的な水平度、垂直度、上反角、後退翼の角度などをこの時点でしっかり確定をします。そして翼の取り付け面の整合性もパテを使って整形をいたします。
雑事多用の為1か月近くのご無沙汰でして、毎日多くの皆様方のご期待を裏切りまして申し訳ありませんでした。久しぶりに模型作りに取り掛かることが出来そうです。これからもよろしくお願いいたします。

この後は 白のサフェッサーを塗りこめて下地作りに入るのですがここで窓のマスキングの周りに塗装色と同色に調合したサフェッサーを塗っておきます。これは最後にマスキングを剥がしたときその内側に白い隈が表れてしまうのを防ぐためです。過去の透明窓にした機体はこの点ですべて失敗をしているのです。
主翼のフィレットの整形と中央翼との接合面の整合です。
中央翼の接合面にガムテープを張っておき、主翼側にパテを盛って上反角に注意しながらしっかり押し込みまして乾燥を待って抜き取りはみ出したパテを整形し、中央翼側のガムテープを剥がしますと綺麗に接合面が完成します。(写真左)
ガムテープはパテと馴染まないことが分かりましてやってみました。
そして出来た翼側の接合面にプラ板を両面テープで張っておきます。(写真右)これは完成時に剥がします。
これは今後サフェッサー、中塗り、研磨、仕上げ塗り、艶出しの為のクリヤー吹きなどを重ねて行くに従い接合面の角が段々に甘くなってゆき、完成した時の接合面の境目の不自然さを無くす為のつもりです。
心ならずも再び随分のご無沙汰でした。
毎日大勢の皆様方のご期待を裏切りまして申し訳なく思っております。
漸く雑事から解放されまして飛行機作りの時間が持てそうになりましたので以後頑張ります。

主翼、尾翼の接続部分の整合が何とか終わりましたのでコックピットの製作に移りました。
以前ボンバルディアとジャンボの時は操縦席を作りましたが、完成してみると余程注意して眺めないと内部が作ってあることがわかりづらくて結果的に張り合いが無くて、以後そうすることをやめていたのですが、今回は小型機ですので胴体の大きさに対して窓の面積が相対的に大きくなりますので内部を無視する訳にはいかないと思いまして再び挑戦です。
と云っても軍用機のようにキャノピーの上から内部が丸見えの機体に比べれば見え方がかなり制限されますので程々に省略してのやっつけ仕事です。
フロントパネルとコンソールは厚紙にそれらしく印刷して貼り付け、席は木製、操縦桿は0.5㍉の真鍮線のハンダ付け加工です。
最後に塩ビ板をヒートプレスしたキャノピーを貼り付けて取り敢えず完了しました。
ここまでは擂粉木かとしか見えなかった胴体がこれで漸く飛行機らしくなってきました。
操縦席の窓のマスキングの為の下絵をパソコンで制作。
1機だけなら左右が非対象にならないことを第1に考えて手書きで作ればよいのですが3機揃い踏みとなるとそうはゆきません。切抜きの失敗を見込んで余分にプリントアウトします。
少し厚めの紙にガムテープを張りその上にマスキングテープを張り付けてこの原稿を印刷します。
キャノピーにアンダーラインとセンターラインのガイドテープを簡易トースカンで測りながら貼り付けます。
前のジャンボの製作の時、これを誤りまして客席窓を全部張替えしたことが在りましたので今回は慎重に取り組みました。
切り込みに失敗もなく無事貼り付け完了。
テープに厚みを出すため2枚重ねで貼ってありますので1枚目と2枚目を区別するため赤と黒のペンでマーキングがしてあります。
3機共どうやらよく揃って貼り付け完了。
1機だけ作るときに比べこんな細かいところも同じように揃ええるための苦労が、思いのほか大変なことを痛感いたしました。
ずっと前にB767を3機同時に作ったことがありましたが、あの頃は随分ノーテンキにやってましたのでこれ程の気苦労はしなかったことを思い出します。
胴体は濃いめのサフェッサーを筆塗りで塗りこめて置き次にエンジンの製作に進みます。
朴の角材の中心に前後方向に3㍉の貫通穴をあけ、更に吸気口と排気口の穴をあけます。
大まかに角を落として木工旋盤でエンジンポットを形作ります。
前縁に2㍉のアルミ線でリングを作り貼り付けてパテで隙間を詰め、後縁はアルミ板で筒を作り埋め込んで外側をパテで埋めてエッジとしました。中間部のコーン部分は木材で整形しその外側をアルミ板を巻きつけて接着します。この部分の後縁は花びらのような形になりますのでその為の対策です。
あとはテールコーンが鋭い円錐型になりますのでそれをどうするかいろいろ考えているところです。
残りはファンブレードとスピンナーの製作で目星がつきますが相変わらずエンジンは手がかかりますね。
愕然!!!

胴体の基本のサフェッサーの乾燥が充分に出来たようですので次に掛かるべく、念のため主翼の位置関係を確認してみました。
手作りの簡易トースカンで胴体下部の上下2色の塗り分けラインと主翼との関係を測りましたところ3機ともに上下約2㍉ほどの誤差が有る事がわかりました。主翼の位置が低いのか機首先端のポイントが高いのかよくわかりませんが、いずれにしてもこのままでは誤魔化しようがありません。
もしもJAL塗装でしたらのっぺらぼうですからほっかむりできるかもわかりませんがFDA塗装ではそうはゆきません。 さあ困った。
このことは十分に意識していましたので最初の木取りの段階から注意してきたのですがいつの間にかわずかの誤差とかやっつけ仕事の付けが回ってきたようです。
またもや難題に立ち向かわなければなりません。
かなりやっつけ仕事になってしまいましたが何とか主翼位置の修正が完了。この機体の面白いのが胴体下部の後半に船で云えばキールのような細い突起状の筋が入っていますのでその為に0.5㍉の真鍮線を貼り付け。
何の目的でこのような構造なのか全く分かりません。
エンジン部分が概ね整形完了で仮組立してみました。
必要数は6個ですが1個余分に作っています。何かの都合で失敗した時、改めて同じ仕様で作るのは大変に煩わしく苦労を経験しましたので最初からそれを織り込んでいるわけです。
最後の塗装が終わるまで気が抜けない部分です。
車輪の削りだし。
写真を撮っていてハテナ?と気が付いたのがメインギヤの数が足らない!!
3機分で12個要るところが6個しかない。
いよいよボケが始まったのか・・・・。いやしかしそれはもうとっくに始まっていて何を今更であらためて気が付いていては話にならない。
とにかくあと予備を入れて7,8個は削らねば……。
何となく一生懸命やってきたつもりですが改めて各部の点検をと思い確かめてみました。駄目であるなら今ならやり直しが可能の時でもあります。
先輩から一に確認、二に確認、三四が無くて五に確認と随分と聞かせて頂いての事です。
やっぱり……。
尾部最後部の断面は下の写真のようにU字型のパターンです。
にも拘らず殆ど真円になってしまっています。
水平尾翼の付け根の上下の所になんと呼ぶのか知りませんがエレベーターの機能の為の膨らみがあり、それを作ったつもりですが如何にも不細工その物で全くスマートさがありません。
こんなんだったらむしろ無い方がましなくらいでどうでもやり直しをしなくてはなりません。

ちょっとチェックしただけでこんな有様ですからこの先が思いやられます。
5月までにはまだ間がありますから焦らずじっくりと掛からなくてはと思い直しております。
ドアの下の部分に凹字型の膨らみが有りましてそれは無視できないと思い薄いプラ板を整形して貼り付けてあるのですが、生地の時はさほど感じなかったのですがサフェッサーを塗ってから眺めてみますと如何にも「作ったぞー」と主張をしているみたいで余りにも不自然でこれも何とかしなければと頭を痛めております。
いろんなところの修正ばかりを繰り返しておりますので全体としては少しも進展しておりません。パテやサフェッサーが乾くのを待つ間に主脚の製作に入りました。
ショックアブソバーの内側の軸として2㍉の真鍮パイプに1㍉の穴をあけそこに車軸となる1㍉の真鍮線を通してみました。

今まででしたらこんな細かい事は出来るわけはないと決めつけてやろうとも思わなかったことですが、三点クラブの例会などで諸先輩の方たちの作品を拝見してますと、こんなことは当たり前の事柄として実に精緻なお仕事ぶりを拝見して、駄目で元々と思い挑戦してみました。
その気になってやれば何とか出来るもので挑戦しないで諦めるのは禁物と認識しました。
細い金属パイプにさらに細い穴をあける方法ですがこんな方法を考えてみました。
アルミのL型アングル(15㍉角)を適当な長さで3本切りましてそれを逆W字型になる様に両面テープで張り合わせ更に適当な木台にネジ止めします。対象のパイプを谷間に置いて指先で抑えながらピンバイスで根気よく穴をあけるのです。パイプにセンターポンチが打てませんので穴あけ箇所にピラニア鋸で少し切れ目を入れてから掛かれば刃を滑らせることなく旨くゆきました。
何時もの事ながら胴体と中央翼の境目の谷間の処理に悩んでおります。
実機のようにはっきりと境界のラインが見えて綺麗な線で表現できればよいのですが曖昧な谷間のままでその上に下手糞な筋彫りを施しておりまして、しかも止せばよいのによれよれの墨入れをするもんですから見るに堪えない結果となって居ります。
今回は一計を案じましてそのラインを段差でこなしてはどうかと思いまして試してみました。
胴体の下地仕上げを完了してから、中央翼との境目に胴体側に0.2ミリ厚のビニールのマスキングテープを走らせ、中央翼側にサフェッサーを厚塗りします。
水ペーパーでサフェッサーをマスキングのレベルまで磨きこんで完了です。
結果です。
ほぼ思い通りに出来上がりました。本塗装が終わるまではこれで良かったかどうかはまだ未知数ですが、少なくとも従来よりは良結果のようです。
マスキングの厚さがこれで良かったかどうかも完成してみなければ分からないことも事実です。
資料写真で見るこの機体の特徴はこの境界のところがラインと並行して打たれたリベットの列がかなり印象的ですので試してみました。
昇降口扉の下側の凹方の膨らみは前にプラ板の薄いのを貼り付けて大失敗しましたが、上記と同じようにマスキングテープで形を貼り付け、ポリパテを塗りこめて整形してみました。以前に較べかなりすっきり綺麗に仕上がったようです。この写真で見る限りマスキングを剥がしたばかりなのと輪郭の端っこと胴体とのなじみがまだ出来てませんのでまるで取って付けたような印象ですが塗装と磨きを重ねることによって段々馴染んでくるのではと思っています。
東北地方の方たちがこの度の大震災で大変な被害を蒙られて苦しんでおられる時に、このように模型を作っていることを心苦しく思いつつも、漸くここまで参りました。
エンジンのパイロン・フェアリングなど完成後に取り付ける儀装品と降着装置を除きほぼ出来上がりました。このあと 接続部分の摺合せが出来ればいよいよ待望の塗装作業に入ることになります。
降着装置の取り掛かりを遅らせましたのは塗装作業は乾燥など時間や日数を待つことが多くその間が待ちきれずつい先に進んでしまってしくじることが多々ありましたので、その時にやるべく仕事を残しておいたのです。

またまた愕然!!
主翼の後縁がパックリ口をあけている…・。

毎度の事なのですが後縁はナイフのような鋭さを出すために今までは幅5㍉ほどは下の図のようにビールの空き缶のアルミと朴の薄板を瞬間接着剤でサンドウイッチ状にしてそれを後縁部分に接着し削り込んでいました。(赤線の部分がアルミ)ただ今回はアルミではなく代わりに真鍮板を使い接着剤はエポキシ系の2液混合型を使ったのですがこんな経験は初めての事です。
真鍮とエポキシ系の接着剤との相性がよくなかったのでしょうか。しかし6枚の主翼のうち3枚がこのようになりあとは問題ありませんでした。
このあたりの仕事は昨年の9月ごろには済ませており今までは何事も無かったのですが、仕上げの為のサフェッサーを吹いたらこの有様です。
元々このような作り方については大ベテランの先輩のご忠告では、「そのような安易な方法に頼ることなくしっかりと削り込む心構えが大切ですよ」と事ある毎にお話を聞かせて頂いておりました。
その貴重なアドバイスを無視して己のアイデアを貫いた為の天罰がくだったのではと只今は深く反省をしております。取り敢えずは剥がれた朴材を削除してポリパテで埋戻しをいたしました。
随分のモタモタでしたが漸くここまでまいりました。しかし主翼の動翼部分の筋掘りが今いち気に入りません。前回のトライスターもジャンボもそこそこ出来たので気楽にやったのですが、どうもすっきりとしたラインが出ません。
ここで妥協をしては今までの苦労が吹き飛びますので先ずは穏忍自重、タミヤパテで埋戻しして再挑戦です。

それにしても計6枚の主翼の筋堀りの再挑戦はかなりの重荷になります。
東北の方々のご不幸やご苦労を思えば、たかが遊びの事で文句を言っては罰が当たりますね、じっくりとやりましょう。
エンジンのパネルライン堀りです。
B747を作った時に考えたエンジン専用の筋彫り器を改良して新たに作り直しました。
これを作るのに有り合わせの材料を使い半日余を費やし、本番の筋彫り作業は6基のエンジンを時間にしてほんの10分余りで見事に完了しました。
九州FARCの市岡会長さんから頂いたレコード針の威力が存分に発揮されされました。
先輩の方々の暖かいご援助が本当に有難い事です。
いよいよ塗装へのスタートです。
メインタイトルであるFDAのロゴ。
この大きさならば当然デカールではなくマスキングでの書き込でなくてはならずとまずはその製作にかかりました。
パソコンでの描画に始まって、切抜き 貼り付けとたっぷりと2日程掛かりまして肩が凝ってきて痛くてたまりません。体力は消耗しませんがこれは確実に肉体労働ですね。
このロゴは白抜きになりますのでこの部分の下地にまず純白を吹いてその上に貼り付けとなりました。

垂直尾翼のマスキング。
富士山を型どったイラストの塗り分けで白地に前部の長い逆三角が3機とも共通色でイエローとなりその後の三つの逆三角が各機の胴体と共通色になります。その上に2個のクロスの模様が入っています。
かなり根気のいる細かい仕事となりました。
塗装は次の段階まで間が空きますのでその為の仕事としてギア作りを残しておきましたのでそろそろ取り掛かっております。
主脚のオレオを真鍮板と銅線を使いハンダ付けで作ったのでのですが、よく考えれば3機分で6個あればよいのに何を勘違いしたのか予備を含めて2日掛かりで13個も作ってしまいました。前に車輪を作った時は12個必要なのに6個しか作らなくてあとで慌てて6個を追加製作したのですが、かなりボケが進行しているみたいです。
余ったのはこの先いずれ作る作品に流用することになりそうですね。
いよいよ塗装開始、 先ずは3号機のピンクからです。
数多くの先輩方のご厚意により寄せられた資料写真を参考にイメージを摑まえようとしましたが、もともと色音痴の自分にとってはとても手ごわい色彩です。ここは専門家にと考え塗料メーカーのクレオスに問い合わせてみましたら、「ホワイト」に色の源の「マゼンタ」を少し混ぜてみたらとのご回答を頂きましたので、ホワイトをベースにマゼンタを爪楊枝の先で1滴づつ落としながら色調を比べつつ何とかそれらしい色が出来たようです。
但し塗りあがって眺めて視るとそれとなく違和感を感じました。それは色調が旨く行ったかどうかではでは無く、もともと旅客機でピンク色はあまり見たことが無く、一見すると如何にもオモチャらしく見えてしまったという事です。
3色揃えば可愛らしい色にと見えてくるのでしょうか。
2号機のライトブルー。
クレオスの説明ではサイトの写真で見る限り自信のある回答は不能との事でしたのでそこで直接FDAに問い合わせをいたしましたら、大変ご親切にオフィシャルのカラー写真の資料をご提供いただけました。
その写真を参考にして結果的にはライトブルーとホワイトを凡そ1:2の割合でかなり近い色が出たようです。
問題は1号機のドリームレッド(FDA社でのカラー名称)ですが、クレオスでは下地にブラックを吹いてからレッドを塗ったらどうかとの事でしたがこれですとかなり強めのレッドになってしまいそうでどうも感じが違う気がしまして、むしろ普通に云う金赤に近いのではと思いレッドにイエローを混ぜてみました。結果的には逆にイエローにレッドを混ぜるという事になり1:3ぐらいの割合でFDAの資料写真にかなり近くなったような気が致します。
前者ですと恐らく消防自動車のような赤になり、後者はほとんど郵便ポストの赤色に似ているようでした。

いずれにしても色の道は本当に難しいばかりです。
漸くここまで来れました。
5月14・15日の静岡ホビーショーに出展するため昨年の9月から取り掛かったのですが、充分時間が有るとの思い込みからかなりのんびりやっていたのが裏目に出て、ここにきて大慌てです。
たび重なる失敗やらやり直しやらで今になって最初のイメージからほど遠いところで妥協せざるを得ない羽目になってしまいました。
駄目出しは至る所に露呈してますが全部無視してとにかく完成を急ぎます。
まだメインギヤ、ノーズギヤも未完成です。
漸く完成いたしました。
開催日の1週間程前はほとんど徹夜の連続でずい分焦りました。
完成間近は塗装作業が多く乾燥を待たなくては次へ進めないという事情もあり、結局細かいところはかなり省略して主翼などの接合部分の整合も適当、脚部のカバーなども省略、主翼の裏面のフェアリングも取り敢えず両面テープでの貼り付けとやっつけ仕事の連続で何とか出展には間に合わせました。
そんな訳で写真を撮る時間が有ればこそで進捗状況のアップデートはずっとご無礼のままで申し訳ありませんでした。
ショーの後は気が抜けてしまいまして、梱包もそのままに放りぱなし状態が暫く続きまして今頃になって漸く完成です。
慌ててやった仕事で今になって眺めて見るとやり直しをしたいところや修正を施したいところが山ほど見つかっておりますがもう後の祭りですね。
今回つくづく感じたことは同一の機種を複数作ることは2度とやりたくないという事です。
1機だけの場合は水平、垂直、左右のバランスなどを気を付ければ何とかなるところが、3機とも同じように揃えるという事の難しさを骨身に沁みて感じたことです。
3機を必死になって作っている間にFDAでは2機を増やして今は5機の5色で飛んでいますが、後の2機を作る気持ちは毛頭ありません。

左のピンク色の写真のクリックで完成写真へ飛びます。

Topへ