CONCORDE を作りました。

超音速旅客機としてデビューしたのは今から40年ほど前の事なんですね。
英・仏 2か国で莫大な開発費を注ぎ込んで華々しくデビューをしたにも拘らず、その後のジャンボ等
の大量輸送機の出現で退役を余儀なくせざるを得なかった悲劇的な名機でしたが、飛行機としての
性能と期待された俊敏さを備えた、素晴らしい旅客機であったことは紛れもない事実と思うばかり
です。
その懐かしい名機を忍んでじっくりと取り込みたいと思っております.
                                          製作開始 2016年5月初旬
                                          完  成  2016年6月下旬

作るべく機体を決めるのに随分迷いましたが、ある先輩から面白い写真を送っていただき、戸惑う事なく決めました。
英仏共同開発で飛んだ「CONCORDE」です。

当然ながら英・仏のどちらかのAIR LINEとしての塗装になるには違いないですが・・・・。
CONCORDE」と云えば随分大きな機体の飛行機と云うイメージを持っていたのですが、同じ1/100のスケールで比べてみますと、前後は確かに長いのですが胴体の太さは意外に細く、例えばB767とA320の中間のサイズで随分シンプルな機体なのですね。
水平尾翼の無いデルタ主翼でそちらの細工がかなり面倒のようです。
その上にエンジンは旋盤で丸く成型すれば一丁上がりとはいかない断面が箱型であるエンジンの工作に難題が待っているようですね。

翼類の部分の木取りを済ませます。
今迄経験したことのない
マッハを超えて飛行する機体ですから、想定外の機体構造に戸惑いを覚えながら取り敢えず必要な材木を寸法を確かめながら用意をしております。
機首と機尾を成型しました。
機首部分は上の写真のようにこの機体の特徴である離着陸の時、操縦席の前方が下方に折れ曲がるようになっているので、それが出来るように取り敢えず斜めに切断しておきます。
その細工方法については今月の静岡でのホビーショーでお逢いする、模型誌にも記事を載せて居られる大先輩から教えて頂ける事になっています
先ずは機体の基本的な翼類の成型を確定します。
垂直尾翼は特に問題はなさそうですが、主翼は一般的な上反角ではなく、やや下側にカーブを画いて下がったこの機体のもっとも特徴のある処ですし、それ故にこの飛行機のカッコよさが表現されている処ですので慎重にかからなくてはならならない処で、それが如何に表現できるかがプレシャーとなって居ります。
主翼の外側1/3くらいの部分が下側にカーブを描いて垂れ下がってますので、裏表ともに前後にノコギリ目を約5ミリ間隔に左右を半分ずらして刻み込み下方へ曲げてノコギリ目にパテを塗りこんで成型しました。
問題は左右が同じ感じで曲がってくれるかでしたが、多少の修正だけでなんとか上手く曲がってくれました。
エンジンです。
普通のJET機の場合は殆ど丸い形ですから旋盤で削れば訳は無いのですが、この機体の場合は四角の箱に2発づつ装填された随分面倒なエンジンです。先ずは外側の筺体から掛かります。
随分難しかったエンジンはどうやらやっつけることが出来ましたので、コンコルドのコンコルドたる重要な特徴の部分である離着陸の時、前面へ折れ曲がる機首の部分にかかりました。
実機の写真で見る限りでは単純に接続部分の一番下方を支点にして折れ曲がるものと簡単にに考えていたのですが、NETで見つかった動画を眺めていたらそんな単純な構造ではなく、キャビンの窓が前後に2か所有り横から見た場合前方の部分がエレベーターのように下へ沈むことになっているようです。
折れ曲がるだけでパイロットの視界は充分確保出来るのかなと何気なく思っていたのですが矢張り流石にきちんと設計された機体だったようですね。さてそれをどう表現するか又もや難題に遭遇しました。
一筋縄では行かない気難しい機体です。さすがに英・仏の2ヶ国で共同開発された当時の新鋭機ですね。
前部のコックピット窓を一旦下げてから機首部分を折り曲げるわけですが、自分の細工でそのように作る事は絶対に不可能と判断をして、飛行中の機首と離着陸の際の下がった機首と別々に2個を作り必要に応じて差し替えることにいたしました。
あくまで形状模型ですから動作状態を再現する必要は無いと割り切っての判断です。

角型のエンジンと云いこの機首の構造と云い、なま易しい機体ではない事を痛感させてもらっています。
右側が飛行時で左側が離着陸時の垂れ下る機首部分です。
飛行時と離着陸時の機首の姿勢の違いの表現は上の理由で比較的容易に実現できるかと思っていたのですが、そうは問屋が卸してくれそうもな無いようです。。
一番の問題は差し込みした後のその境界線の表現が大問題となりそうです。
実機の写真を見る限りではそのラインは全く自然でそのようなメカニズムになっているとはとても見えません。
最後の仕上げの際にそこで大いに苦労するであろうと云う事が容易に想像できます。
凡その成形とギアなどの製作が概ね済みましたので、いよいよ先ずは下地の整えのサフ塗りに入りました。
生憎の梅雨に入り塗装にはもっとも不具合な時節となりましたが、日本人である以上は気候に不服は言えませんですね。
空を見上げながらゆっくりと進めてゆきます。
この機体の塗装は一風変わっていますので少しばかり厄介です。
基本色のホワイトを全体に吹き、胴体前部の下面の1部のオレンジ色から始めます。
次は垂直尾翼を含めた後部に青色を濃淡をつけてランダムに吹きます。
前部の約1/3に赤色をやはりランダムに吹きます。
その上にホワイト・イエロー・その他の色の点描を施し怪しい雰囲気を演出してゆきます。
窓をはじめ多少のデカールを製作して貼り付け乾燥を待ってクリヤー塗装を施し、その後コンパウンドで磨けば完成と云う段取りです。
コンコルドの 「火の鳥」 塗装機の完成です。
毎度の事ながら反省点は山ほどありますが、「作ってナンボ、楽しんだだけ大儲け」のコンセプトで存分に楽しませてもらいました。
思いがけず多くの先輩の皆様方からかなりの貴重な資料を沢山ご提供を頂けまして大変に恐縮に思っております。
本当に有難うございました。
左の写真をクリックで完成写真をご覧いただけます。

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