B767-300
  ANA創立60周年記念特別塗装機
   [ゆめジェット}の製作

製作開始 2013/2

完   成 2013/4

ANA創立記念事業として「機体デザインコンテスト」が昨年行われ、世界中から応募された総数7042点ものの中から日本人の若い女性の作品が選ばれました。
予定ではこの2月頃から飛ぶ事になると知って早速製作をはじめました。
B787のアクシデントで初飛行が予定より遅れそうな気配でしたが、どうやら2月23日の羽田ー宮崎間を初飛行となりましてまずは目出度しめでたしとなりました。

今度の塗装デザインは「We Love Earth ! !」そして「世界中の人をもっと笑顔に」をコンセプトに、真っ赤な太陽のもとに青い地球の周りをさまざまな国の子どもたちの笑顔が囲み、尾翼では青い鳥が四つ葉のクローバーを運ぶと云うものだそうです。
14人の世界中の可愛らしい子供達が和やかに微笑んでいる素晴らしくそして平和感にあふれる機体です。
この機体は約6年ほど前にマリンジャンボなどの塗装で3機を1度に作ったことがありますがその時はオーソドックスなブロック作りでした。
全長約550_・全幅約480_の機体ですので胴体の直線部分は5_厚の板材を8角形に張り、機首と尻尾の部分はブロック作りと致します。
ブロック部分と張りぼて部分を接続するとき前回のB777やA380の時、前後の直線性を出すのにずいぶん難儀をしましたので今回は芯に全ネジを通して1体加工としました。
このネジは胴体を真円にに削る時にも働いてもらいます。

第1段階の工程がうまくいったようです。はじめの第一歩が順調にゆくと気分が乗りその後の仕事も波に乗れそうな気持ちがいたします。
前回のツボレフを作ったときに思いついた簡易旋盤で胴体の直線部分を削りだしました。
大阪の先輩のシュシュカバブ方式が大いに威力を発揮してくれまして、8角形の名残は完全に消え綺麗な真円となったようです。
機首と機尾部分を真円の部分に整合し、中央翼を取り付けます。この中央翼はB787やA380 に比較しますとかなり単純な形成ですので作業も実に楽ちんでした。
コックピットのオス型も同時進行ですね。
この先に窓型のマスキングを貼るときその輪郭作りと貼る箇所の位置調整に毎度苦労しますのでそれを確実にするため少々細工を施します。
左右の位置関係を確実にするため窓の前後の間隔ごとに切断しその面に黒のラッカーを塗りボンドで張り合わせ、前後のセンターラインを出すためこれも左右の中央で切断しラッカーを塗り再び接着し、窓の上限の水平位置でも同じく加工しモザイク状態にししたわけです。これで3次元の墨出しが出来たわけですので安心して削り出しが出来ます。
これで鉛筆などで目安に引いた墨出しも消えること無く随分楽に成形が出来ました。
前回のツボレフの時コックピットの内部の造作を省略し、おまけに内部を白く塗ってしまい、出来上がってみると随分間の抜けた見栄えになってしまい大失敗をいたしました。
クラブの例会でそれをご覧になった先輩から、「やはり面倒でもパネルと椅子ぐらいは付けるべきでしたね」とアドバイスを頂きましたので早速そのための掘り込みを致しました。
やはり手抜きは絶対に駄目ですね。
主翼・尾翼が概ね整形終了。
まずは基本的な水平・垂直・斜めの角度などを特に注意しての仕事です。あとから気が付いても修正不可能で泣きを見たことを何度も経験しましたので慎重に進めました。
翼の先端を少し長めに残しておきました。理由は先端の後縁などを必ず潰してしまうからです。なるべく最終段階で本来のサイズに切断するつもりです。
実機がこの2月23日(土)に初飛行をいたしました。それによりサイトではマニアの方が撮られた写真がどっと出て参りましたので片っぱしから収集しました。
ANAのオフィシャルサイトでのイラストでしかキャラクターの資料がありませんでしたが、これで機体上部や下部へのイラストの回り込みなどがよく観察出来ますので大変ありがたいことです。
このイラストを応募された若くて美人のイラストレーターの写真もありました
エンジンの削りだし。
過去に何十個も作って来ましたのでかなり慣れました。芯さえ正確に出して旋盤で削ればここまでは殆んど問題はありません。
いよいよ塗装工程へ入ります。思いのほか早くここまでこれましたが、グレーのサフェッサーを吹きますと出るは出るは大小織り交ぜて何十箇所もの瑕疵や傷がぞろぞろと出て参りました。これを全部潰して修正しないと次の工程には当然入れないわけです。
一番面白くない仕事ですがやらなくてはなりませんね。
エンジンの取り付けの芯出しです。
主翼とエンジンの間にパイロンが有りそのパイロンの上下の2面がきちんとフィットしないとエンジンのスラストラインが出ないわけで、この調整にいつも苦労をしていましたが、最近は随分慣れてきましてそのコツがわかり随分と気楽に取り組めるようになりました。何事も経験ですね。
サフェッサーの塗りこみそしてサンディングの繰り返しの間、待ち時間を利用して機体を彩るキャラクターの作図をします。
基本のデザインは「エアーライン誌」2月号のグラビアから頂くのですが、当然グラビアのドットがかなり荒いのでそのままではデカールを作ることはできません。
それに窓や機体の構造的なラインがあちこちに被さっていますのでそれも除かなくてはなりません。
雑誌の写真をスキャナーで取り込み、キャラごとに1枚1枚のデータとしてそれを下絵にしてPCで作図及び着色をいたしました。
これで不要なデータは消し去ることも出来、それらしい絵のデカールを作ることができます。
キャラクターが全部で14人、その他花や星・鳥たちの絵が30枚余りありますのでかなり大変な作業です。
胴体のサフの仕上げとホワイトの塗装が終わりましたのでコックピットの窓のマスキングを剥がしました。
今まではこの作業は最後の仕上げのクリヤーの研ぎ出しが済んで、殆ど完成してからと決めておりました。
それはガラス部分にクリヤーがかかると透明度が下がるからと教えて戴いていたのが理由でしたが、毎回その時点で剥がすたびに大いに不安感を被っていまして、巧くいってなかったらどうしょうかと心配しながらのことでしたが、幸い今までは無事に事なきを得ていたのですが、今回は少しばかり不安がありましたので、思い切ってこの時点で剥がすことにしました。
心配したとおり少しばかり不具合がありました。
しかしこの時点でのやり直しならばまだ大いに救いがありますので結果的にこれでよかったわけです。
ガラス部分の透明度は旅客機の場合、戦闘機などのキャノピーに比べれば面積としては相対的にずいぶん小さいことですのでそれほど透明度を気にしなくても良いのではと思ってのことです。
随分手間がかかりましたがキャラクターのカットの作図が出来まして取り敢えず普通紙に印刷して切り抜きレイアウトをしてみました。
おおむね良好のようです。
このキャラ達はは中央翼を中心にして青い海と緑の陸地の丸い地球を囲むようにしてレイアウトされております。その地球は塗装で描く予定ですが、その顔の下部と両手がその地球に掛かかっていて、そのかかる部分がデカールと重なるところに色の変化が生じますのでその事の対策をしなくてはなりません。
そこで必要になるのがテープではなく面積の有るマスキングシートです。
模型売り場ややホームセンターでは見つけることはできませんでしたが、Amazonで探しましたら有りました。A4の大きさのマスキングシートで、素材はスリーエム製ですので安心して使えそうです。
そのシートにキャラをALPSで黒色で印刷して切り抜き所定の位置に貼り付けてから、地球のデザインのマスキングをして、地球の部分をを塗ればこのあとキャラのデカールを貼っても重なる部分の色の干渉は免れると思っています。
地球と尾翼の青い鳥の青いところの塗装。
地球は陸地のグリーンと海のブルー、鳥はブルーの部分だけを塗装です。
地球はともかく鳥の場合はデカールでもよさそうですが割りと面積がありますし海の色と同じスカイブルーとなっているようで塗料とデカールでの色合わせの困難さを考えると同じ手段を用いたほうが確実と考えたからです。
なんじゃーこりゃー?
昨日はクラブの例会があり製作途中のこの機体を持ってゆき先輩の皆様方に見て頂いていたのですが、そこで気がついたのがひび割れでした。薄板の合わせ目の接着が不充分で時間の経過とともに露呈したものと思われます。
当然そのまま見過ごすことはできませんので塗料を剥ぎ取り接着の仕直しです。
接着剤は2液のエポキシ系でしたが、先輩のアドバイスでは瞬間接着剤を使ったほうが上手くゆくはずだとのことでしたので改めて瞬間接着剤を沁み込ませることになりました。
もう一つ、翼の後縁の仕上げぶりについて、もう少し鋭くしたほうが良いのではとのご意見を頂きました。自分でも気にはしていたのですがこれ以上削ると後縁の左右方向の直線性がよれよれになってしまいそうでこの程度で妥協をしたのですが、もう一歩踏み込む必要がありそうで、駄目元と覚悟して更にサンドペーパーを掛けてみました。覚悟を決めれば出来るもので何とか少しは良くなったようです。
以前でしたら塗装がここまで進んでしまってからの修正は殆んど諦めていたのですが、「親の意見より先輩の・・・」で有難いことですね。
1週間近くかかって不具合のところの塗装の修正を済ませ、ようやく取り敢えずはキャラクターのデカールの印刷が出来てその貼り付けです。
地球の位置と客席窓との位置関係に合わせて厳密にしくじりの無いように貼るつもりではいたのですが、現実はやはり厳しくて毎度の事ながらかなりアバウトな配置となりました。
このあと客席窓・昇降口・ANAマーク他などを張り終えたあと、着陸装置やその他の装備品などを組立て装着することになります。

それにしても随分賑やかな飛行機ですね。前に作ったポケモンジェットも賑やかでしたがそれに負けないくらい賑やかになって来ました。
作っていてもやたら楽しくなってきます。
デカールは客席窓・乗降口その他を貼り終え乾燥後に、仕上げのためのクリヤーを3倍ほどに薄め数十回に渡り時間をかけて吹いています。その中間に1回ほど1000番の水ペーパーでざっと擦り粗めのコンパウンドで磨き再び吹いているところです。
乾燥を待つ間を縫って脚などの小物の一番面倒な部分の製作を続けています。
痛恨の極み!
と云えばそれらしい言葉ですがこのコックピット窓の仕上がりぶりです。
残念ながら目的とは程遠い結果となりました。
かなり精度の高い出来上がりになる筈でしたが何処でどう間違ったか、途中で気がついたのでそれなりに手をつくしたのですがその時はすでに遅く上手くゆきませんでした。作品をご覧頂ける場合は5メートル以上接近禁止でお願いすることになりそうです。
しかしこの辺りが未熟な小生の実力であることは確かです。この先あまり長くは保ちませんが最後の1機の頃には満足に行く機体ができるのではと思いながら精進いたします。
完成です。
2月の初めに掛かりましたから約2ヶ月で自分としましては意外に早く完成いたしました。
仕上がりの理想と現実とのギャップは当然の事ながら大いに有りまして、それこそ我が人生のほそぼそと辿った道その物でまずはこんなもんかなと思っております。
いつものことながらご先輩方からは数々のアドバイスを頂けまして
本当に有難うございました。
左の写真をクリックで完成写真をご覧いただけます。

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