Boeing B737−800の製作

材料の朴の木材ですが、10年ほど前のソリッドモデル作成の時は、西も東もわからない一匹うさぎが独善でを作った機体は技術もさることながら、時を経て改めて見るからに余りにも見すぼらしくなりましたので思い切って解体してそれを材料にすることにしました。

(そう言えばうさぎは1匹2匹ではなく1羽2羽と数えるようでしたね)
電動卓上ノコで厚さ10_・15_等に挽いて板材に変身です。
これもある意味「リサイクル」といえるのでしょうか。
それ等を積層に貼りあわせ先ずは胴体として接着し、上面・側面の基本形に裁断します。
胴体の直線部分を残して機首と尾部の部分を切り離します。
中央部分を卓上旋盤で丸く削ります。
この機体の胴体の断面は真円ではなくやや水平方向が狭い楕円のタマゴ形でその上に断面の円の接点が縊れていてそのラインが僅かばかり判るようになっていますのでチョットばかり厄介なことになりました。
谷型に削れるようなカンナでも有ればよいですがそんなのがある訳がないので大変です。サンドペーパーを工夫して使い、あとはパテに頼るしか有りません。
パテに頼るとしたもののきれいな水平の直線の谷間を出すのは至難の業でした。何度もパテを塗り直し挑戦したのですが巧くゆきません。
偶々ある道具を探すため日曜大工の道具箱を掻き回していた時、見つけたのがこれでした。
鋸の目立てヤスリで、左右の分け目の山形の角度を利用して、長い平板を冶具として機体に両面テープで固定してそれに添ってこすってそこそこに水平の谷間が出来る事になりました。

(クレオスの塗料瓶は大きさの比較のためです。)
胴体のくびれは何とか手を打って、この飛行機の顔であるキャノピーの細工です。
それなりの数の旅客機を作ってきましたので概ねの要領はある程度わかって来たつもりですが、一番の個性を表すところですから神経を使います。
幸いNETでキャノピーの詳しい寸法図を得ることが出来ましたのでそれを参考にすることが出来ました。
中央翼の製作。
主翼を着脱にする必要がありますので色んな意味で工作が面倒なところですね。
実機でも総重量と総浮力の逆効力の交差するところで重要なところですが、外観上でも一番力強いポイントですので注意が必要です。
主翼の木取り完了。
このあと上半角の角度付け、付け根の仰角と翼端の捻り下げの角度修正など、基本的に大切な部分を織り交ぜながら接着して翼断面を削りだしてゆくことになります。
この辺りは一番楽しく面白さを味わいながらの作業となります。
水平及び垂直尾翼も併せて整形完了。
あと難問のおむすび型エンジンの木取りと整形、主翼の両端のウイングレット、そしてコックピットの内部の製作があります。
段々と厄介な部分に進んでゆくわけです。
コックピット内部の造作です。殆ど見えない部分ですが作らないと間の抜けた事になる部分ですので面倒ですがやらざるを得ません。
こんなことを書くと先輩の皆様方からお叱りを受けそうですね。

胴体のくびれがどうも気になりますのでパテを塗りこんだりしてまだ修正を繰り返しております。
主翼端のウイングレットを取り付けエンジンなどを除けば一応の整形は終わった形ですが、グレーのサフを吹きますと目につく不具合がゴロゴロと嫌になる程目立ってきます。
特に一番苦心した胴体のくびれがまだまだ解決できません。
これを解決してこそセイバーで培った修業の結果が出ることになるのでもう一踏ん張り頑張ってみます。
エンジンの木取り。
芯出しをした角材を作り前後にインテークとエキゾーストの穴を穿ち3ミリの貫通穴をあけます。面倒ですがこれが重要なポイントですね。
旋盤で取り敢えず真円にしてプロフイールを削ります。
この後がこのエンジンの難儀なところになるわけですね。
かなり手間が掛かりましたがどうやらそれらしくなりました。エンジンの正確な図面がNETで探しても見つかりませんでしたので、多くの写真を参考にこんなニュアンスかなあという感じでの整形です。
随分難儀をした胴体の縊れのラインも不満はかなり残りますが、この辺りで妥協をして下塗りの第一歩に入りました。
時間を掛けて充分に修正を施しながらやるつもりですがどこまでそれが辛抱できるかが問題です。
グレーのサフを吹いて目立った不具合の所を丹念に見付け修正を繰り返し300番で水研ぎして、その上にシルバーを吹いてみました。
これは前にセイバーを作った時、最終段階でシルバーを吹いた際に思わぬ不行き届きが露呈して随分戸惑ったことを体験して、不具合を見つけるのはこの手もありかと思った結果です。
結果的に思わぬ不具合が更に山ほど出てきました。
セイバー作りの教訓がここでも生きてきたわけですね。
修正を繰り返しこの後シルバーを高番手の水ペーパーでそぎ落とせば下塗りの完了だと思ってます。
シルバーを綺麗に剥がせばそれで良しと思ったのが大間違い、シルバーだけ綺麗に剥がせる訳はなく最下地のサフのグレーとその上のホワイトサフと最後のシルバーが三つ巴で斑になって見た目がワヤクチャになりました。仕上げのカラーがホワイトですので隠蔽率のことを考えるとこのままで良い筈はないですから更にホワイトのサフを吹き、再度水ペーパーで仕上げです。一応丁寧な下地仕上げが出来たことになりました。
その上で最も苦手な筋彫りを最小限の範囲で施したところです。
この期に及んでまだ格闘しているのが胴体の縊れの表現です。
下塗りがほぼ完了しましたので改めて眺めてみますとどうしてもイマイチ気に入りません。
これまで何回となく修正を繰り返してきまして、当初よりは良くなったと感じてこの程度が限界かと妥協をしてましたが、もう少し頑張ってみようと思って格闘しています。
最初の木取りの段階でこの縊れに気が付いておればそれなりの工作方法を考えてのスタートだった筈ですがそれが失敗だったようです。
大阪のよしもと新喜劇だったら、「やることはやりました!」のギャグの落ちでお笑いが取れるのですが・・・、そんな訳は無いですよね。
♪♪ およばぬ恋とあきらめました
    だけど恋しいあの人よ・・・
戦前にこんな歌が有ったようです。戦後になって歌手の井上ひろしだったかがリバイバルで歌ってましたから、年配の方ならご存知のかたもいらっしゃるかと思います。
十数回やり直しを試みた胴体の縊れ、遂にギブアップです。
いろいろ考えて何度も修正を繰り返しましたがどうしても上手く表現できません。前後左右で4箇所の縊れが有るのですが一箇所はどうにか出来ても他の3箇所がてんでバラバラで見苦しいこと夥しく、全体として眺めた場合却ってない方が自然に見えてしまうような次第です。
偉い人ががよく言う「苦渋の選択」というのをこの場合決断いたしました。
苦労した4箇所をパテで埋めて改めて整形のやり直しです。
つまりは縊れを諦めるということです。
いずれB727を作るときもあろうかと思いますが、その時は初めからしっかりと算段したいと思います。
難所を避ければあとは順調ですね。
まずは基本色の白と赤の塗装からです。
翼端と胴体前部を大胆に輪切りにして赤を塗った斬新なデザインですね。
この航空会社のサイトにはそれぞれの色のR・G・Bの値が公表されておりそれに従って色の調合をしてみました。
白は純白にややベージュを混ぜた感じ、赤はいわゆる金赤に近いものです。
濃紺の筋を入れて基本色を塗り終え、いよいよデカールの製作と貼付けです。
この辺りになると完成が待ち遠しくなり、つい先を急いでしまってつまらない失敗を過去に繰り返してきましたのでじっくりと取り掛からねばと自制しながら進めています。

垂直尾翼にはある人物のプロフィール写真を貼り付けることになります。。
主翼を含めて細かい所のデカールは張り終えることが出来ましたが、メインのテーマとなる垂直尾翼へのVIPのプロフィールの貼り付けのレイアウトが難渋で、実機の雰囲気を損なわないようにしなければ大変失礼なことになるとそれなりに気を使っています。
降着装置、エンジンなどの取り付けの進行ですが、すでに水平・垂直・スラストラインとの兼ね合いなどは調整済みのはずですが改めて確かめてみると何故かピッタリとはいってません。ここで最後の調整です。

ツルピカ仕上げのために3倍ほどに薄めたクリヤーを10回以上時間を掛けて吹き付けて、十分な乾燥を待ってから高番手での水研ぎとその上に粗目・中目・仕上げ目の3種類のタミヤコンパウンドでの三段構えの艶出しに掛かります。
最後の難関はエンジンの主翼への取り付けです。充分に調整した筈ですが慎重に掛かります。
特にパイロン等に施した接着剤が僅かにはみ出したりして、過去に作った機体ははやむを得ずと諦めていましたがその結果、経年変化でその部分が黄ばみを呼び、見苦しいことになると分かりましたので、それがはみ出さないように慎重に作業を進めます。

磨きが終わり小物の装備の取り付けが完了で漸く完成です。
目くじらを立てなくても不出来なところがいっぱい目につきますがこの段階で修正をするということは、修正ではなく返って修悪になるのが関の山ですのできっぱりと諦めましていつもの事ながら今後の為の反省材料としておきます。

今回は遠く北欧のノルウエーからNETを通じ資料のご提供などでご協力を頂きました宇山さまに心から厚く御礼を申し上げます。


左の写真をクリックで完成写真をご覧いただけます。
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Boeingの機体は747・767・787は作ってきましたが、737はまだ着手してませんでした。
それはおにぎり型のエンジンの作りに自信がなかったからです。
この度 軍用機の名機セイバーを曲がりなりにも作ったことにより、その経験で変形のエンジンでも何とかなりそうな気がしましたので、挑戦してみる事にし
ました。

製作開始 2014年1月
完   成 2014年2月