Boeing B757 の製作  
                                                          
日本のエアーラインでは就航していない機種ですが、ボーイングB747ジャンボの後に開発された、
スマートな旅客機ですがかなり鮮烈で魅力的な塗装で飛んでいた機体を、東京の先輩が教えてく
ださいましたので早速に作る事に致しました。
図面や写真などの資料を、これも有り難い事に東京の別の先輩からドカンと送っていただけました
のでそれらを元に挑戦いたします。

                                        製作開始2015年1月
東京から送って頂いた図面のデータと資料写真集です。
製作の縮尺が1/100ですのでデータを印刷するのに上面図の場合ですとA4の用紙を4枚張り合わせた大きさになります。
写真は自分自身で集めたのを含めて50枚を越えますので、「細かい部分は分からなかったので適当に推定で誤魔化しました。」との言い訳が出来なくなってしまいました。
初めの一歩は先ず胴体の木取りからですね。
以前にB737を作ったとき胴体の断面は卵型と思い込んで削ってゆき、途中でそれは中心よりやや下のほうにくびれが有ってそのラインが両側面の前後に走っている事が分かり慌ててそれを入れようとしましたが、何度やり直しても旨く表現出来ず遂に諦めてそのままにした苦い経験が有りますが、この機体も同じようにそれがあることが確認できましたので、今回はそれを念頭に入れて格闘をしております。

上の写真をご覧になった先輩から、「中央翼の作り方を別の方法を取った方が仕上がった時の見栄えがもっと良くなるんでは・・・」とアドバイスを戴きました。当然その方法も詳しく説明をいただけましたので、取り敢えずその第1段階へ進めております。
上の写真のように先ずは中央翼の部分を改めてブロックで埋めまして、5_の全ネジの芯を通しグラインダーで真円に整形します。
ただ面倒な事に前にも述べましたようにこの機体は真円ではなく左図にように途中でくびれている逆だるま型のやや縦長の胴体となっております。
断面の整形方法ですが、少しばかり面倒な細工を施して何とかそこそこの出来上がりを目指しております。
以前にB737を作った時、それを知らずに削ってしまい途中で気がついてやり直しを試みましたが旨く行かず、このくびれの表現を諦めた事がありましたので今回は慎重に取り掛かっております。
5_・10_・15_等の朴の木板を張り合わせの際、赤線の部分は接着をしないで両面テープと木ねじで仮付けしてから真円に削ります。
切削後に仮付けを離してその間に3_の板を挟んで3者を右図のように接着をします。
文章にすればこれだけの事ですが現実は理屈通りには旨く行かず、かなり手間が掛かりましたが以前作のB737の時よりは何とかなったようです。
中央翼は実機の場合独立した重要な機能を果たす縁の下の力持ち的な立場ですが、見かけは胴体と主翼をつなぐ一部分にしか見えません。模型の場合その接続のラインを表現するのにいつも苦労をしてますが、その割には目立たないと言うより旨く表現できていないと言ったほうがよい結果になっています。
今回は先輩のアドバイスにより従来の方法とは違う工作をして見ました。
胴体は主翼の差込み部分を除いて本来の形で前後をストレートに整形して、内側を胴体にフィットさせた中央翼を工程のなるべく最後に下から張り付けると言う方法を試す事にしました。取り敢えず仮付けですが期待が持てそうな進み具合になりそうです。
胴体の整形で一番に手の掛かるのが機首部分ですね。
人間で言えば顔に相当する部分ですし、英語では飛行機は女性名詞だそうですから一番に気を使わなければならない事になります。Boeing機ののコックピット窓はひと目でそうであると分かるデザインですが、今まではそれほど気にする事もなく漠然とそれらしく作ってましたが、この際やはり綿密にこだわってみようと思っています。
例によってコックピット窓の部分の木型は要所のポイントにX・Y・Zの切れ目を入れてそのラインを基準に整形を施す予定です。正確になるかどうかは分かりませんがこの部分はもう少し先になりそうです。
手付かずの翼類の整形に掛かっております。
蛍光灯などの照明の反射で翼面が凸凹に反射して整形の不充分さを指摘された事がありますので充分に気をつけて掛からねばと思っております。
一応「士」の字となりました。
以前だったらここまで来れば「あとは色を塗るだけ」と言う気持ちになり結果的には随分の遣り損ないや不充分さを繰り返してきました。
先輩より「修正や補足なども楽しんでゆっくりやりなさいよ。」と言われて目から鱗の気持ちになりました。
これからが製作の本番と自覚して頑張ります。
グレーのサフェッサーを筆塗りです。
これは塗装のための下塗りの第1段階ではなく、木地の仕上げの瑕疵を見つける為のものです。
経験的にサフェッサーを塗ると下地の不出来がよく目立つ事に気がつきましたのでそれの逆利用です。
修正の必要箇所が山のように出現しました。
ゆっくりその処理を楽しむことにします。
エンジンポットの製作です。
ロールスロイス製 RB211だそうでしてそのプロフィール資料も得ることが出来ましてそのつもりで削ってます。
このポットは中央部の断面がまん丸ではなく下腹が少々膨らんでいますのでその分の薄板を張り増しすることになります。
厚さ1ミリの薄板を貼り付けた後周囲をパテで埋めてサンドペーパーでそれらしく整形して見ました。
以前にセスナ サイテーショんを作ったとき、同じような形態のエンジンを整形したのですが、その時はもっと別の方法でやりまして、今回もそのつもりでやろうと思っていたのですが、ウッカリ段取りを間違えましてやむなく膨らみが後付けになってしまいました。どちらにしても結果は似たり寄ったりで、まっ いいかでおしまいです。
胴体のくびれの工作に苦心をしております。
以前のB737の時は途中で余りの困難さに挫折をして諦めましたが、今回はそれを何とか解決して見ようと挑戦しているわけですが、中々想定通りには進んでくれません。
木取りの段階でそれを想定して木地を作ったわけですからもっとすんなりと旨く行くと思ったのが意に反して一筋縄では行ってくれませんが、何度でもやり直しを試みて見ようと思っています。
括れは試行錯誤を繰り返しておりますが、自分が感じたイメージとしての仕上りの表現と、現実の実機の実際の写真などで見た感じとは、ひょっとしてかなりの乖離が有るのではと、やっていて感じてきました。
勿論工作の稚劣さによることによって思うように行かない面は充分に感じられますが、それとして認めた上でそれなりに適当程々に見苦しくない程度に抑えるべきだと感じる事に致しました。
つまり「ギブアップです。」
以前のB737のときのように凹みを埋めて誤魔化す事だけは避けてそれらしいラインだけは残す事に致しました。
その上で次はコックピットの内部の造作にかかっております。」
コックピット部分の木型に塩ビ板をヒートポンチして、その後その木型に載せて、施していた]・ Y・ Zの線に基づき窓のデッサンを1ミリのマスキングテープを張って見ました。
Boeing旅客機の窓は大変分かりにくく、資料とした写真の写角の位置によって如何様にも見えまして、中々結論が出ません。
多くの先輩方にお聞きしましたが確定的な決め手が無く、結局は「微妙で機種によっても多少の違いが有るようだ」と言う事になりました。
もとより完璧に作れるとは当然思っておりませんので適当にそれらしくと、従来の自分方式でのやっつけ仕事と言う事になりました。
しかしこうした苦労がソリッド作りの本髄ではないかと近頃になって思えるようになって来ました。
下塗りのサフェッサー吹きと乾燥を繰り返している間の待ちの間を小物作りに費やしております。メカニックとしては随分細かい構造が丸見えの部分ですが当然そのように作ることは不可能ですので、大いなるやっつけ仕事です。
それでも時間と手間は大いに掛かりますね。
ふと東京のTSMCの先輩の武田さんが、ずっと以前にMD−90か何かを作られて、その際胴体の括れを見事に表現されていた事を思い出して氏のHPを覗いてみましたが、すでに更新されていて拝見する事が出来ませんでした。自分としては一応諦めたことですが、それでも何とかならないかと改めて色々考えてて試して見ましたが、どれもこれも旨く行かず、もうこれまでときっぱり諦めまして、徳川方の大阪城の堀埋めではないですが、パテで埋めてしまい改めて境目のラインを残すのみと致しました。木取りの出発点ではよかったのですが、簡単そうに考えて挑戦をしたのが残念ながら敢えて敗退です。もし次にこのような形状の機体を作ることが有るとすれば徹底的に段取りを考えてから掛からねばならないと痛感いたしました。
いよいよ仕上げの本塗装に入ります。
順調に進んでいると云いたいところですが、胴体の基本色はやや青味が掛かったシルバーですが、シルバーは木地の僅かな不具合も如実に暴いてしまうことは承知してましたのでそのつもりで仕上げた筈でしたが、出るは出るは見過ごす事ができない状態でまた頭の痛いことです。
このシルバー色はクレオスの「スーパーファインシルバー」にほんの少し「シアン」を添加したものです。
機首の前半を占めるこの航空会社の大きなロゴはデカールでと考えていましたが、後部の波型のブルー系のラインの柄色と同じである事を考えると、デカールの色とラッカーの塗りと同じ色に揃える事は殆ど不可能と考えて、此処もマスキングによるラッカーでの彩色となり大変なマスキングを余儀なくせざるを得なくなりました。
結果的には会社名のロゴの字体は”O”の文字を除き全てが直線による書体でしたので細いテープを使って何とか凌げましたが、問題は簡単に片付けられると思っていた波型の曲線に猛烈に悩まされました。左側は試行錯誤の末に何とか形になりましたがもう一つの右側が果たして同じように出来るかどうかが、これからの格闘となります
スカイブルーを吹きました。
クレオスのNo34のスカイブルーにクレオスの顔料の「色の源」のシアンをかなり混ぜて写真で見られる同機の空色に近いと思われる色を作り吹いて見ました。
実機の写真での色はPCで分析して見ますと当然の事ながらR・G・Bの値はそれぞれに全部違いますので塗料を混ぜながら白の塩ビ板に塗って見てそれらしい色になったところで決めました。この写真で見る限りうまく塗れたように見えますが実際はそうに有らずかなり慎重に気をつけてマスキングをして、その後も随分手を尽くして吹いたのですが、結果はかなり悲惨な事になりました。相も変わらず毎度の事です。
ブルーの塗りの乾燥を待つ間に窓などのデカールの製作を進めています。
ALPSのプリンターがいつまで元気で居てくれるか、こちらの製作意欲が乏しくなるかの競争みたいなものです。
デカール貼りの進行中です。完成が目前でウキウキしてくる筈ですが、一番憂鬱になる時でもあります。
かなり気を使ってミスの無いように、或いはそうしてきた筈なのに至る所で凡ミス・不注意によるキズなどが目に付いてきます。
デカールも塗装も剥がして最初からやり直す以外に解決の方法が無い訳で、そうなると今となっては諦めざるを得ません。そんな事何度繰り返してきたのか・・・。
随分いろんなところで不本意な出来が見つかりましたが、ここまで来たら先ずは完成することが一番と見切りをつけ、クリヤーを吹きまくり、コンパウンドで仕上げました。
毎度の事ですが、楽しんだだけが大儲けと割り切りですね。
長い間お付き合いを戴きまして有難うございました。
資料を提供してくださったり貴重なアドバイスをお寄せくださいました先輩の皆様方に厚くお礼を申し上げます。
本当に有難うございました。

左の写真をクリックで完成写真がご覧いただけます。

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