A340の製作記

進捗状況を過去の機体の製作記に出来るだけ重複しない部分をUPして行
きます。従って更新間隔が長くなると思いますがどうか気長にご覧下さい。

先ずは主翼の付け根、いわゆる中央翼と呼ばれる主脚格納部分の製作です。今までは先ず胴体から手がけて、その一部として認識して作っていましたが、主翼の仰角と上反角をきちっと決めて取り付ける事との兼ね合いを考えると、B767を作った時それまでの経験からここを独立した部分と考えた方がよさそうだと気がつきました。主翼固定ための鞘を組み込んでの整形です。胴体の丸みとこの部分の膨らみとの境界線も旨く処理できそうです。因みにボーイング787のこの部分は我が富士重工と川崎重工が担当して製造しているそうですね。
胴体です。今までは厚さ15ミリほどの朴板を単純に積層で張り合わせてブロックにして使っていましたが、今回は断面から見た場合ロの字になるように張り合わせ整形しました。当然芯は空洞になるのですが朴材の節約にもなりますし、張り合わせ作業も多少の手間は掛かりますが正確さでは大変良好な結果になりました。以前では単純に板を積層で貼るとは言うものの接着剤の特性での兼ね合いで、きちんと貼るのはかなり苦労をしてきたと言うのが本音です。彩雲会の福田さんから戴いたアドバイスによるものです。有難うございました。
ジョニ赤は大きさを認識していただくために一緒に写しただけです。余談ですが、中身はサントリーレッドです。
昭和のオルウエイズの世代としてはジョニーウオーカーは高嶺の花、サントリーオールド、角瓶でさえも憧れでせいぜいサントリーレッドかトリスがやっとで嗜んできました。その流れで今もレッドの4ℓ入りのペットボトルを買ってきてこのように高級ウイスキーの空き瓶に詰め替えて楽しんでいます。
例によってコックピットとおでこ部分を図面とプラモを睨みながら作り、それに合せて機種部分の整形を致します。そしてドッキングして眺めてみるのですがどうも思わしくありません。どうしても雰囲気が気に入らなく資料写真から受ける印象と自分としてはかなり入念に仕上げたはずの面構えが今いち一致しません。何度も削りなおしたり張り直したり埋めなおしをして何とか漸くここまでたどり着きました。
現在世界中の主な旅客機は殆どボーイングとエアバスに集中されておりますがその両社機とも非常によく似かよっており一見した外観では区別がつかないほどです。唯一見分けの対象がコックピットの窓の印象となっております事を最近になって漸く気がつきました。従来は各整形部分が他の部分とのつながりや流れに不自然さや矛盾が無ければそれで良しとして次の段階へ進んでいたのですが、一番大切なことを今頃になって気がついているとはちょっと情けない事と思っているところです。
このあとコックピット部分を雄型にして透明板を熱整形して貼り付ければ機首部分は終了し次の主翼への整形に進めそうです。
暖かい日を選んで主翼の整形です。前縁はフラットな直線ですが後縁は2箇所で内側にくびれていますのでその部分で切断分割して、先ず翼断面の下側から削ります。1枚なりですとくびれの所は付け根から翼端までの2箇所で翼厚の後半部分が凹んでいる事になりますので鉋が入らないからです。以前は別の道具で抉るようにして削っていましたがそれですとどうしても平面性が悪いので面倒ですがこのようにしました
切断した部分を再び結合します。どうせ見えなくなる所というわけで、しっかり確実にという事を考えただけでかなり不細工な仕事ですがこのあたりに小生のアバウトな性格が出ております。
その上で上面の整形。こちらは鉋で一気に断面を出します。
この後薄板やパテを使い、不具合の箇所を切った張ったの連続作業で形を整え後縁にアルミを埋め込んでナイフエッジとして全体を完成させる予定です。
尾翼の素材の整形が概ね完了。後縁には例によってアルミが埋め込んであります。
エンジンの素材です。前後方向の溝はパイロンを取り付けるための掘り込みで、この段階で付けておきますとパイロンと共に主翼へ取り付ける時の取り付け角度が容易に決まるのではないかと期待しています。いつもここの処で複数のエンジンのスラストラインを揃えるのに苦労をしているためです。
このエンジンの太さの最大のところが約25ミリでして前の開口部が18ミリです。開口部に比べてちょっと素材が大きすぎるように見えますが実は15ミリ角の角材を4本張り合わせてある為でその結果30ミリ角になってしまいましたがこのあと木工旋盤で正しく整形することになります。東急ハンズで角材を買ったのですがその下のサイズは10ミリになってしまうのでやむなく15ミリを使ったわけです。角材を4本張り合わせる理由は芯を正しく出すためで、張り合わせるとき4隅の一角に鉋を入れておいてそこを中心にして張り合わせますと自動的に芯になる穴が開きそれをガイドに前後にドリルを入れるようにしています。
木工旋盤を使い形を削りだした後、カウリングとして
2.5ミリのアルミ線をリング状にしてエンジン前部に瞬着で貼り付け、次に前後に貫通した穴に3ミリの長いネジを差込みその端をドリルに銜えさせて回転させながら100番のサンドペーパーで擦りますと割合容易にアルミを削ることが可能です。完成の暁には銀色に輝くエンジンカウルが出来上がるはずです。後部はナイフエッジ状にしたいのでアルミ板を埋め込みます。

ところで自分には無縁だと思っていた花粉アレルギーにこの年齢(69歳)になって遂に冒されてしまい発症しました。くしゃみ&鼻水と戦いながらの製作です。
トホホ・・・・・・・・。

一番最初に手がけた中央翼の次への整形、翼型の白いのは1ミリのプラ板で主翼を差し込んだとき密着性を良くする為の平面性を保つために貼り付けました。もちろん主翼側にも同様に貼り付けてあります。

胴体の丸みに合わせて境界を整形し前縁のフィレット部分を作ります。
コックピットの窓の熱整形。胴体と共に作ったその部分を雄型にして塩ビ板を加工、失敗を見込んで余分に作ります。
中央翼に主翼を取り付けそれを逆さにして、この為に作った台座に固定し、エンジンの取り付けの位置や角度を確認し調整をします。
エンジンの芯の貫通穴に3ミリの長いアルミパイプを通しそれを目途にスラストラインを測り調整したわけです。
双発の場合は目測で両方が揃っていればOKとしていましたが、過去に作った4発機の場合はかなりこの点に苦労を致しましたので今回の発案になりました。これで完璧に4個のエンジンのアライメントが揃いました。
取り敢えず大まかな部分は出来上がりましたので仮組み立てをしてみました。これから細部の詰めを行うことになり根気の要る作業が続くことになります。。
エンジンの内部のパーツ製作、上よりファンブレード直径18ミリで1円玉より2ミリ小さいです。ビールの空き缶のアルミ材を根気よく鋏で切ります。ブレードの角度は15度で24枚、もっと細くしたいのですがこの大きさでは限界。その下の左は後ろの排気口のコーン部、3ミリのアルミパイプに2.5ミリのアルミ線で作ったリングをはめ込みタミヤのエポキシ造形パテを巻きつけ乾いて固まったところでパイプをドリルに銜えてサンドペーパーで整形、このパテ初めて使いましたが大変都合が良いようです。その右は前部のファンブレードのスピンナーで2ミリの釘をちょん切り1.5ミリのアルミ線で同様にリングを作りパテで整形、鋭い鋭角のコーン状の直径5ミリのスピンナーですが思い通りに出来上がりました。先端は釘の先っぽですので触るとチクリとします。
下は整形完了のエンジンとパイロン、塗装とか仕上げの段階でエンジンが付いていると作業が大変やりにくい事を経験していますので今回はすべてが終了してからエンジンを装着することにしました。その為には主翼とパイロンの接続箇所の仕上がりに限りなく隙間が生じないようにしなくてはならず、果たしてそれが旨く行くかどうか挑戦です。
ベースホワイトの吹きつけが終わりましたのでいよいよ最終塗装へと入ります。
そしてデカールの製作、貼り付けとやらなくてはならない事が一杯ですが完成に近づき一番わくわくするときです。
塗装工程は概ね終了。いよいよデカール作りとその貼り付けです。
それにしても派手な飛行機です。この上に管弦楽器や金貨の描画を張るとなると凄いことになりそうです。
殆どの図柄が胴体下部のスカイブルーの塗り分けの所を跨ぐ事になりますので、その場合ALPSのプリンターで作ったデカールでも背景色の影響を少なからず受けてまずいことになることを前のB767の製作のとき経験しましたのでその時の思い付きを再び実行することにし、下張りとしてシルバーのベタ刷りのデカールを別に作り貼り付けました。
昨年の暮れにインクジェットのプリンターでも印刷できるというK社のデカール用紙がある事を知り早速購入しました。そしてこの機体に使うのはどちらが良いかと判断するため同じデータを今まで使っていたMYK DESIGN社製の「クリアなデカール」と両方の用紙に印刷してそれをプラ板にマークセッターなど使わず同じ条件で張り付け、そのあとMr、Hobbyのスーパークリアーを吹いて、それぞれを我が家の軒先に同じ条件で吊るして置きました。12月から5月までの約半年でご覧のような結果になりました。左がインクジェット用のK社のもの、右が今まで使っていた「クリヤなデカール」です。
彩色はインクジェットのほうがやや質感が出るようですし中間色の淡い色の表現も凄く滑らかでK社製のほうに軍配が上がると思いますが、残念ながら半年で端のほうからめくれ上がってきてしまいました。
張り方に充分な配慮を施せばこのような結果にはならないかと思いますが、素人にはそこまで試行錯誤を繰り返す余裕はありませんので小生としましては「クリアなデカール」を使うべしとの結論を得ました。もちろんこれは我が独断と偏見によるものですから両者の甲乙を査定するものではないことを明記しておきます。
独Rebell社のプラモのキットに入っていたデカールをスキャナーでパソコンに取り込むのですが、そのままスキャンすると台紙の薄い空色も読み込んでしまいそれを取り除くための処理に手間取りますのでデカールを一旦白色のプラ板に貼り付けそれを読み込んだ後、デカール用紙にALPSのプリンターで印刷します。プラモのスケールの1/144から当機の1/100に拡大するのに原寸を0.7で割った数値を用いて拡大しプリントアウトしております。
図面を作るときから一貫してそのようにしていますので矛盾は生じません。
いよいよ貼り付け、緊張します。先端の1枚はホルン・金貨・チェロと3ヶの図柄が一連で1枚で出来ており長さが220ミリほどありますのでとても一気に貼る自信がありません。安全のため3ッを切り離して貼ることにしましたが境界のつなぎ目を不自然にならないよう貼ることに腐心しました。残りも同様に図柄の境目に鋏を要れ根気よく何とかここまで来ました。
まだまだ窓、搭乗口、ロゴ、ステンシルなど細かい作業がずっと続くことになります。
デカールの乾燥を待つ間に窓やロゴのデカールの製作。ロゴやステンシルなどはRebell社のをそのまま楽器と同様にコピーし、窓と搭乗口はエクセル上でオートシェイプを使い作成しました。単純な図柄ならグラフィックソフトを使わなくても充分に期待通りのものが出来ます。
1個作った窓の図柄を必要な数だけコピー、貼り付けし等間隔で整列させればたちまち出来てしまいます。ただ最後部の数個の窓だけは少しづつせり上がってまして、オートシェイプの配列機能ではそれが出来なくやむを得ず1個々を少しづつ上へ引き上げつつ並べました。グラフィックソフトを使えばその点も旨くやれるのではと思いますので次回までに勉強しようと思っています。
貼り付けの際の失敗を見越してかなり余分に刷り込んであります。
窓を一直線に貼り付けるためのガイドとして糸を張りました。すでに貼ってあるデカールの上に窓を貼ってゆくことになりますので位置決めのために細いマスキングテープなどを貼るというわけには参りません。
理由は無事に窓を貼った後、マスキングを剥がす時凄い悲劇が待っているからです。
糸のアイデアは建築作業のときに使う水糸がヒントです。
窓色はグレー、枠はシルバーです。
このあたりの工程は一仕事ごとに乾燥を待つことになりますのでかなりゆっくりした進行具合になります。
名古屋三点クラブの高田名人はこの間を利用して別の機体を作ると云っておられました。さすが1ヵ月に1機ほどのスピードで名作を作られる凄い方のその秘訣をお聞きして成る程と感心致しました。
デカールの貼り付けが一通り完了。やれやれです。
仮組み立てしてみました。細部で気に入らぬところが一杯ありますがこれも技量から考えればしょうがないかといった所です。名人、大先輩の優れた作品を目の当たりにしてしまい、なまじ目が肥えてしまったのが災いしているみたいです。
デカールの完全乾燥を待ってクリヤーの吹きつけ、鏡面仕上げと進み最後に墨入れをして完成の予定であと10日程という所でしょうか。
クリヤーを吹いて乾燥を待ってと云う所に至ってこの地方も梅雨に入ってしまいました。これではなんともなりませんので、ひたすら梅雨の晴れ間を待つほかはありません。

デカールに就いてですがこの機会にちょっと説明をさせていただきます。
ALPSプリンターを使ってのデカール印刷につきましてはデカール用紙でのマニュアル、またはサイトでも詳しく説明されているページがありますのでそれをご覧になれば充分にお分かりになることですが、例えば上の欄のほうで記述させていただいている「銀を別に刷って貼り付けて・・・」とか「下地に白を刷ってから・・」といったところがおわかりになりにくいところがあると思いますが、このあたり近頃販売されているインクジェット用のデカール用紙で出来ない特技といっても良いところだと思います。
つまり下地が強い色柄のところへ貼り付ける場合デカールはかなりその影響を受けざるを得ません。特に2色に跨る所へ貼る場合はもろに色味の違いが出てまいります。それを解決できるのがALPSプリンターの良いところなのです。インクジェットでは今のところ絶対に白とか銀は印刷できないのです。
例えば上のバイオリンとホルンの図柄を使おうとするときそのデータはエクセルのシート上に貼り付けるのですが、その時そのシートをコピーして、コピーしたシート上の図柄を色モードを<白黒に>変更してその後適当にコントラストと明るさを調節すれば簡単に必要な白または銀にする同じサイズの図柄を作ることが出来ます。それを利用して銀色の単独のデカール、そして白地にフルカラーで重ね刷りした完成されたデカールを作ることが出来るのです。
ただインクジェットで印刷した図柄を見る限り色彩とかきめの細かさはインクジェットのほうがよく出来ていると思われます。これはデカールシートの問題ではなくドット印刷とインクジェットの印刷方式の違いによる成果だということだと思います。貼り付け後の密着性との問題もありますので今後はその両者の特性を生かして使い分け、或いは併用といった考え方も充分に必要かと痛感しております。
お蔭様でついに完成。
前回同様Mr.COLORのスーパークリアーⅡを梅雨の晴れ間を狙って合計15回ほど吹きそのあと数日間乾燥を待って、まず水ペーパーの800番、1500番、2000番で順に磨き、続いてタミヤコンパウンドの粗目、細目、仕上げ目と3段回で磨きますとツルツル、ピカピカになります。最後に胴体の上のアンテナ類、コックピット窓のワイパーなどを取り付け、スタンドに乗せて目出度く終了しました。
寒さ真っ只中の1月下旬に作り始めて6月の中旬までかかりましたが、長い間気長にお付き合いをいただきましてありがとうございました。
左の写真をクリックしていただきますと完成写真のページをご覧になれます。

Topへ