全長636ミリの胴体を3分割し前後のすぼんだ部分は朴の木板の積層として、中央の真円の円筒部分は8角形の筒型の貼り付け方式と致しました。
8角形を更にカンナで16角形に削り、大阪のK 大先輩のシュシュカカブ方式で6ミリの全ネジ棒を芯に貫通して一方を電気ドリルに咥え他方を軸受としてL型金具に通して回転させながらサンドペーパーで慣らします。
理論的にはこれで真円が出るはずですが、現実は厳しいです。
本格的な旋盤とは違い木片をあてがったサンドペーパーを左右方向に振って抑えるのですがフリーハンドで行う仕事ですので16角形のブレにはなかなか抗しきれずかなり根気よく削ったつもりですが、手のひらで握ってくるくる回してみると多少の山が残ってしまいました。しかしちょっと見である限り殆ど円形のようですので得意のこの辺りでの妥協と致しました。
中央翼の手当まで進みこれからが苦難の始まりとなります。
機首、テール部分の整形を概ね施しコックピット部分の細工に掛かりましたが、これが一番の難問です。
旅客機は英語では女性名詞だそうで、つまり女性にとって大切なお化粧に一番神経を使う部分を作るわけですから、軽く考えてはいけない所で慎重にしなければならないところですが現実としては全く思うようには進めません。
いずれ適当に妥協ということになるのでしょうね。
コックピット窓はその航空機メーカーの一番特徴が出る所でそこを見て、やれBoeingだAirbusだ等と意識してその上で形名はなんだかなあと誰もが考える重要なところですからやはり手を抜けません。
窓のレイアウトの要点を縦・横・上下の指標を表せるように材料を加工して挑んでおります。
しかしこうすればスイスイと形つくりが出来るはずと思ったのですが現実はやはり思うようにはいっておりません。
確かな設計図があるわけではなく資料写真を多数眺めながらこんなもんかなあと思いながら思考錯誤の連続です。
しかしこんなことをするのがソリッド作りの醍醐味でもあるわけですよね。決してプラモデルをマニアルを見ながら組み立てている訳では無いのですよね。
主翼のモックが概ね出来ましたので組み立ててみました。付け根の接合部分が問題です。
接合部分は他にも尾翼・エンジン・そのパイロン・フェアリング等多数が有りそのそれぞれが上手く行かないと仕上がった時の見栄えを大きく左右することになりますので最大の課題となりそうです。
コックピットの細工です。
先輩方の1/50のスケールで作られた軍用機などの操縦席を拝見しますと、実に精密ににしかも細部にこだわって作られているのを拝見していますのでそのように作らなくてはと思うには思うのですが、当然そのような技量は有りませんので、しかも水滴型のキャノピーの真上から見られる場合と違って、旅客機の場合ほんの小さなな窓のしかも横からしか覗かれない部分ですから目立つところを適当にそれらしくと言ったやっつけの仕事で済ませます。
キャノピーのヒートプレスを終え機首に装着し窓のマスキングを貼り終えました。
ずっと前に同じAIRBUSのA340を作ったことがありますが、このA330は胴体は殆どA340同じということが分かりまして、その時の資料を引っ張りだしてみたところ操縦席の窓を含めて資料から見る限り殆んど同じに違いないのですが、結果的に今度の場合、それより幾分窓のサイズが小さめの結果となりました。
5年ほど前のことですが同じような資料を眺めても実際の細工の違いはそれだけは多少は読み方が違ってきたのかなあと実感をいたしました。
今まで主翼の先端にウイングレットのついたのは4機種ほど作って来ましたが、いずれも薄板を用いた木製でしたが細かい仕事で苦労の割には見栄えがイマイチでスッキリと出来なくて面白くなかったのですが、今度は缶コーヒーの缶を切り開いてその鉄板を使って作りました。
下端に0.5ミリの真鍮線を差込用のピンとして半田付けしてあります。
主翼先端に接着してパテを塗りつけサンドペーパーで整形した結果大変スッキリとしたウイングレットが出来上がりました。
これで機体その物のおおよその整形が終わりましたのでいよいよ下地処理のためのサフ塗りに入れそうです。
翼の後縁の動翼との境のラインはいつもうまく行かず悩みの種でした。先輩方に何度も何度もお聞きしてその方法を教えていただき、その為の鋭利な道具なども戴いたりしてそれを使っていたのですが、それでも満足行く結果にはならず、自分の技量をその程度のものとして諦めていたのですが、偶々東急ハンズで0.4ミリのマスキングテープを見付けひょっとして使うことが出来るのではと思い買い求めました。実に細くて丈夫なテープです。
そこで駄目もとと承知のうえで使うことにしました。
それを使って結果はお陰様で大成功でした。
1回めのサフ塗りとその仕上げのあとにしかるべく位置にこのテープを貼り付け、2回めのサフ塗りをして水ペーパーで磨いたあとにこのテープを剥がしましたら、今までにない結果として実に綺麗なラインが現れました。

思わず「ヤッター」と心のなかで喝采をいたしました。

毎日35度を超える暑さで塗装の乾燥が実に早く作業の進行が猛烈に早くてこのままでは9月の東京のTSMC創立60周年記念展には充分に間に合いそうです。
如何に乾燥が早いといってもやはり塗装は乾燥が第一ですから、焦ること無くその間にキャラクターの原画の作図に入ります。機体に書かれた画像と同じ物が手に入るわけもなく、ネットで求めた機体写真をできるだけ多く集めて、それを資料として眺めながらパソコンで描画しました。
ANAのゆめジェットの時の経験を生かして今度は割と楽に出来ましたが、それでも根気との戦いとなりました。
サフ塗りと水研ぎが順調に進みつつあり、各部の接続部分も何とかなりそうです。
このあと降着装置という一番厄介な作業がお待ちになっています。
同世代の先輩方と同様にお盆による孫嵐からようやく開放され少しは落ち着いて取り組めるようになりました。
軍用機だったらこんな程度の工作ではとても許されませんでしょうが、旅客機の場合機体の大きさからは比例的にかなり目立たない部分を良い事にしてそこそこのインチキ仕上げで適当に完成です。

キテイちゃんのデッサンは孫娘よりダメが出ましたのでまたやり直しで、こちらの方がうんと大変です。
キテイちゃんのデッサンを終え窓なども含めてモノクロで印刷して切り抜き、仮貼りをしてそれぞれの描画の大きさとレイアウトを確かめます。
図面上で計算して大きさを決めたのにも拘わらず貼ってみると随分あちこちで矛盾や干渉が見つかりますね。殆んどがミリ単位での修正が必要と分かりました。
一部の小物を除いて胴体と翼類の基本塗装を終えました。白い胴体も厄介でしたが、それにも増してグレー系に塗った翼の部分は手抜きの結果のアラが猛烈に目立ってきまして、やむなくサフェッサーを上塗りして再度研ぎ出し再塗装となりました。
40度は超えませんがとにかく暑い毎日ですが塗装の乾燥が早いことは有難い(?)ことです。
チビからのダメ出しを修正しサイズを直してて再度レイアウトの確認です。
昨日、今日と2日続きの雨模様でエアコンも要らないくらいの気温でこれをチャンスにデカールの印刷作業です。取り敢えずは主要な部分の描画ですが、それでもA4のデカール用紙が3枚必要でした。
あとは細かい所のステンシルとかGEのマークとか色々な機構を表す描画が必要ですが、過去の作った機体の予備として作ったのが残っているのが累積して随分有りまして、それを利用すればわざわざ作る事もないかと気が付いてそれはパスです。
胴体の上下左右の中心を確認するために糸を張りそれに基づき構造的に絶対であるべき所に客席窓と乗降口の位置決めをしました。ソリッドを作り始めたときは窓の位置こそは糸を張ってましたが、だんだん慣れてきて最近は1_幅のマスキングテープを使ってましたが、やはり少なからず出る誤差が気になるようになりましてこうすることにしました。
窓と乗降口の位置にもとづきロゴやキャラクターの位置を改めて確定をしました。
キャラの輪郭にそって1ミリのマスキングを貼っておきます。
漸くデカールの貼り付けです。
まずはロゴとキャラクターから始めます。
各部分の作業の合間を縫ってエンジン部分はほぼ完成です。
この機体はエンジンがGEとP&W及びRRの3種類から選択できるようになっており、このキテイちゃんの機体がどれをチョイスしたのかが写真ではなかなか判別できなかったのですが、EVA航空のサイトでGE製であることが判り、それに従って作りました。
ファンの中央のスピンナーの黄色の渦巻きは描くのにいつも苦労してまして結果的にはやっつけ仕事で随分インチキな渦巻きでしたが今回は前述の幅0.4ミリのマスキングテープをそのまま貼り付けて見ましたら結果は上出来ではなかったですが、書いたよりはマシと見られましたのでこれで良しとしました。
デカール作りでこの機体の場合一番大変なのはキテイちゃんが手に持った星のステッキから流れ出している星などのキラメキの流れの貼り付けです。、流れその物をパターンとして描画してブロックごとにまとめて数枚に分けて貼ればいちばん楽なんですが、客席窓や乗降口、ロゴなどに跨っていますので上手くゆくかどうかの自信が有りませんでした。
結果的にその粒一つ一つを根気よく貼ることにしました。
幸いデカールが普通のデカールと違い、ベースになる透明の薄いシートに印刷するのではなく、印刷したインクその物をじかに貼り付けることが出来るデカール用紙が有ることが分かりそれを利用しました。
ただしその星などの個数が300個程を超えてましたので先ずは根気比べの作戦でしたがお陰で自分としては上手くいったと思っています。
このデカール用紙は福岡から入手いたしました。詳しいことはお問い合わせ頂ければご説明させて頂きます。ただしインクジェットのプリンターでは不可能です。
胴体への艶出しのためのクリヤー吹きが済みましたので、従来は最後の楽しみとしてコックピット窓のマスキング剥がしは完成直前にやっていましたが、前のA321の時それをやって剥がしがうまくゆかず大失敗をしましたので今回は早めにすることにしました。
最初の1枚をドキドキで剥がしてみましたら殆んど問題なく剥がすことが出来てまずは一安心、残りの5枚を含めて慎重に約1時間ほど掛けて何とか綺麗にはがせました。
完成に近づくほど思わぬアクシデントが発生しそれらの処理に一汗もふた汗もかくことはいつもの事ながら、
着手して約2ヶ月 お陰様で先ずは完成に漕ぎ着けました。この度も多くの先輩方にアドバイスや励ましを頂戴いたしましたことを厚くお礼申し上げます。
左の写真をクリックで完成写真をご覧いただけます。
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台湾 EVA航空のAIRBUS A330-300の製作

次の製作機種は何が良いかと考えている時、偶々来てた孫娘が「キティちゃんを作ってよう」と云ったので即決でこれに決まりです。

開始 2013年7月初旬
完成 2013年9月初旬