レースが荒れるとは?
「やっぱり、このレースは荒れました!」
とかいう実況を実競馬で聞くと、ハンデ戦なんかの怖さを感じる。
勿論、ハンデ戦だから荒れるとは限らないし、普通の定量戦でも大荒れになることはある。
ところで、この「レースが荒れる」とは一体どういうことをいうのだろうか?
出走頭数と、各馬券の組合せの数を考えてみる。
| 頭数 | 単勝 | 馬連 | 三連複 | 三連単 |
| 8 | 8 | 28 | 56 | 336 |
| 10 | 10 | 45 | 120 | 720 |
| 12 | 12 | 66 | 220 | 1320 |
| 14 | 14 | 91 | 364 | 2184 |
| 16 | 16 | 120 | 560 | 3360 |
| 18 | 18 | 153 | 816 | 4896 |
上の表は、一番左が出走する頭数。
そこから右は、単勝・馬連・三連複・三連単の馬券の組合せの数である。
例えば、14頭立ての場合、三連複は364通りの馬券の組合せがあるということだ。
頭数から求められる各馬券の期待値を超える配当が出たレースを荒れたレースと
考えることも出来るが、一般的に、荒れるレースというと、
「万馬券」が飛び出すレースというイメージがある。
スタホでは大体ペイ率は80%〜90%程度。
実競馬では、単勝・複勝が80%で、それ以外は75%だっただろうか?
90%の設定の下では、112通りほど組合せがあれば、その馬券の配当期待値は
およそ100倍になるので、万馬券が出るような荒れるレースといっても、
そんなにまで条件は厳しくない。
下は、ペイ率90%での配当の期待値
| 頭数 | 単勝 | 馬連 | 三連複 | 三連単 |
| 8 | 7.2 | 25.2 | 50.4 | 302.4 |
| 10 | 9.0 | 40.5 | 108 | 648 |
| 12 | 10.8 | 59.4 | 198 | 1188 |
| 14 | 12.6 | 81.9 | 327.6 | 1965.6 |
| 16 | 14.4 | 108 | 504 | 3024 |
| 18 | 16.2 | 137.7 | 734.4 | 4406.4 |
三連複や三連単にいたっては、荒れるという概念について、100倍程度では珍しくもないので
別に1000倍馬券(十万馬券)とかを考えたほうがよいかもしれない。
ところで、荒れるということを、馬券の配当をみることで考えてきたが、
自分はどうしても配当だけでは語れない部分があると思う。
12頭立ての2つのレースを例として考えてみる。
ひとつめ。
1着 1人気の馬 単勝 3.0倍
2着 12人気の馬 単勝 100倍
3着 2人気の馬 単勝 4.5倍
4着 3人気の馬 単勝 5.0倍
5着 5人気の馬 単勝 13.0倍
ふたつめ。
1着 5人気の馬 単勝 13.0倍
2着 7人気の馬 単勝 20.0倍
3着 3人気の馬 単勝 5.0倍
4着 2人気の馬 単勝 4.5倍
5着 1人気の馬 単勝 3.0倍
全く創作のレースなので、適当なオッズになってしまうのだが、
ひとつめのレースは、殆ど人気どおりの決着に、1頭、超人気薄の馬が突っ込んできた形といえよう。
単勝は3倍だが、馬連は100倍は超えてくる。でも、荒れたレースという感じは自分はしない。
1着と2着が入れ替わって、単勝が100倍となっても、やっぱり殆ど人気どおりの決着に
一頭だけ激走してきた馬がいた。というイメージしかない。
ふたつめのレースは、1人気も2人気もとんで、やっとかっと3人気が3着を確保したという感じである。
こっちのほうは、単勝が13倍。
馬連はこれもまた100倍は超えてくる。
馬連はひとつめのレースと同じくらいの配当になるんではないだろうか?
しかし、ひとつめと違って、ふたつめの方が「荒れた」というイメージが強い。
個人的な感覚に過ぎないのかもしれないが、ひとつめのレースは荒れてないけれど
ふたつめのレースは大荒れだ。
配当だけで物事を語ることは出来ない。