今回はこれらの山を周回してみようと考えたので、桐生側からではちょっと無理だ。そこで出発地点は東村側にする。国道122号を走行して、小中の次の神戸で草木ダム下の座間地区に下り、「童謡ふるさと館」に向かう。童謡ふるさと館には道を隔てた北側に広い駐車場があるので、そこへ車を置かせてもらって南へ向かう舗装道路を歩き出す。
駐車場出入り口正面から真っ直ぐ南西へ向かう道は、山越えで大間々町の小平方面へ通じているらしい。童謡ふるさと館を左に見て通行量のない早朝の道を南西へ進んで行く。
ちょっとヤブめいた薄暗い林道には右へ分ける作業道があるが、そのまま東方向へ進んで行く。やがて「峠へ2.4km」の道標のある地点で小さな沢沿いの踏跡*と合流する。
この沢沿いの斜面を通る道は勾配がきつく、ハイキング道というよりは作業道といった感じだ。
登るにつれて高度が増すと、植林帯はスギからヒノキに変わり、樹間から右側に日光の男体山がチラホラ見えてくる。
ここからは座間峠へのびる北尾根の登りになる。尾根沿いの樹木はヒノキとコナラ・ミズナラ・リョウブなどの広葉樹主体で多少見晴らしがきく。
今日は先ほどから北西の風が強く吹き出し、尾根に出ると冷たい。12月はじめに降った雪も融けずに薄く残っている。やはり、これから歩く境界の稜線にも雪が融けずに多く残っているのだろうか…。いくらか不安がよぎる。
そこからさらに登って行くと、尾根沿いは左がヒノキ林、右が雑木林の道になり、「峠へ0.1km」の道標地点を過ぎる。そこから落葉した雑木林の尾根になると、冷たい風の通る残雪の道になった。
そこから南西側の道を少し登ると、境界を示す標石のある平地に着いた。ここが座間峠*だ。峠付近には3、4cmの積雪があり、日当たりのよいところでは雪が融けて落ち葉が見える。
峠には桐生工業高校山岳部の設置した道標が見えるが、ネットの記録通り
座間峠からは東村と桐生市の境界が通る尾根筋を北東方向へ辿る。尾根沿いには境界を示す標石や山の標石が数多く設置されている。峠近くは日なたで雪が融けていて、まずは落ち葉の緩斜面を登る。尾根の北寄りを進むと、落葉した木々の間から草木湖が見えるが風はもろに冷たい。
そこから左方向に尾根を進む。尾根の雪面にはシカとは違う小動物の足跡が多数見られる。動物の足跡は精しくないのでわからないが、ウサギやキツネとも違う小さな足跡だ。先ほど座間峠まで付いていた人の足跡は尾根筋に見えない。座間峠で引き返したか、鳴神山方面へ向かったのかもしれない。
ここで一息入れる。気温は0℃だが、風は樹林に遮られ、日差しがあるのでそれほど寒くはない。
境界尾根を北へ向かうと、すぐに右(東)側がヒノキの植林帯になった。日陰の尾根沿いは雪が深い。急な斜面を下って、また急な登りになる。左の樹間越しに赤城山方面の山並みがいくらか見える。
そこから落ち葉の多い急斜面を登ると、標石のあるピーク地点に着いた。ここが地図の1008m地点だ。頂上付近は雑木と南側の深いヒノキ林に囲まれて、残馬山を確認できない。
そこからやや下り気味に境界尾根上を軽快に進むと、地図の956m地点に着いた。ここは桐生市梅田町大茂から忍山川上流の沢沿いを上がってきた地点にある。昭文社のエアリアマップにも載っているので、南側からこの境界地点に上がり、残馬山に登る人もいるようだ。でも、この間伐されていない鬱蒼としたヒノキ林を上がって来るのも大変だろう。
956m地点からは尾根を左へ進んで行く。木立の尾根沿いからは左前方に三境山から1140m峰や白浜山の稜線が確認できる。右には残馬山の山影も大分近づいてきた。尾根沿いの雪面にはイノシシが掘り返した跡がいくつも見える。この付近に多数生息しているのだろう。
ここからは尾根を右に曲がり残馬山への登りになる。残馬山の山影をめざして尾根筋を東から南東方向へ登って行くと、日陰の道には残雪が深くなり、表面もサラサラの新雪のような感じになった。雪と落ち葉のダブルクッションの踏み心地を楽しむようにして登る。やはり12月はじめの降雪は多かったようだ。
南東へ向かう尾根道が少し岩場っぽくなってきた。雪がなければ何でもない登りなのだが、今日は慎重に周りの立木や灌木を掴みながら登る。
そこから尾根を南東に進むと、三角点と境界石のある残馬山*頂上(1107m)に着いた。道標などに取り付けられていたと思われる山名板が2枚ほど雪に埋まっていた。
雪面には最近ここを訪れた人(単独者)の足跡が見える。自分が辿ってきた北西尾根には付いてなかったし、これから三境山へ向かう北東尾根にも足跡は付いていない。そうすると、この足跡の人物は南尾根から登って来て同じルートを戻ったのかもしれない。おそらく忍山川沿いの大茂か、桐生川沿いの北沢あたりから残馬山の南にのびる尾根に上がって登って来たのだろう。
展望がないので、小休後境界の通る北東尾根の雪道を進む。
左の木立越しに遠くの三境山を見ながら下り、いくらか登り返して行くと、先ほど樹間から見た1080mピークに着いた。
そこから北東方向に下って行く。途中、ちょっと開けたところから右前方に根本山から十二山付近の山並みが確認できた。
また、左前方には三境山の左側に1140m峰や白浜山のピークがよく見え、さらにその向こうに袈裟丸連峰から皇海山にかけての稜線もよく見える。
そこから急な岩場っぽい尾根を下る。雪がなければ何でもない急斜面のヤセ尾根なのだが、今日はちょっと厳しい感じがした。左(北西)側に巻きの踏跡があるが、勢いに任せて灌木を掴みながら下る。
尾根沿いはいくらか風が弱くなったが、右の南東側が深いヒノキ林で日差しが遮られ寒い。少し進むと、右側にヒノキ林がちょっと開けたところがあるので休憩する。
いつの間にか地図の987m地点ピークを通り過ぎ、最低鞍部を過ぎたようだ。尾根道はそこから登りにかかる。
そこからヒノキ林の急斜面を登って行く。後ろをふり返ると、右後方に丸岩岳から梅田湖までが一望の下に見渡すことが出来た。また、後方には987m地点ピークの後ろに1080m峰や残馬山の山影が重なって見える。ここから見ると、角度によって前衛峰の1080m峰が高そうに見えた。
少し下ってからまた登りになる。ここからが三境山への登りだ。途中、先ほど最低鞍部付近にあったのと同じ白木の板の道標が立木に付けられていた。
右には熊鷹山や丸岩岳の山並みが確認できる。岩がゴロゴロした尾根沿いには左(北西)側に巻き道のようなトレースも出来はじめている感じだ。今ではここを歩く人も相当多いのだろう。
山頂は樹林に囲まれているので展望はよくないが、東北東に根本山、東に熊鷹山、南東に丸岩岳、南西に残馬山、西北西に赤城山、北北西に袈裟丸・皇海方面、北に男体・日光連山等が確認できる。
樹林に囲まれた三境山頂上部にもいくらか日差しがあり、午前中吹いていた風も弱まり微風程度になった。気温は6℃でそんなに寒くはない。今日はまだ先の行程があるので、少し休んでちょうど正午になる時刻に山頂北側の尾根に歩き出す。
途中、立木越しに見晴らしのきく尾根から白浜山付近を偵察してみる。よく見ると、白浜山から南に下る尾根に伐採地の斜面があり、その下に林道のようなトレースが見える。白浜山から南に下れば、あの林道にでも降りられるだろう。そして林道から国民宿舎方面へ向かう道路に下れるだろう…。
尾根沿いを進むと、ミヤコザサの生えた雪の斜面になった。この境界尾根には、ここまで笹の生えた斜面は少なかった。このあたりから根本山にかけての尾根には多少の笹ヤブもあるようだが、やはり笹は少ない。以前三境山から根本山を往復したことがあるが、ヤブ漕ぎした覚えはない。比較的歩きやすい山尾根のロングコースだった記憶がある。
さらに尾根沿いを北東に進んで行くと、前方の北北東方向に白浜山へ向かう稜線の分岐ピークらしき山影が見えてくる。
やがて、分岐ピークの手前にある地図の1069m地点の小ピークに着いた。ここに三境山方向を示す古い板の道標があった。
そのピークを下り雪尾根を登って行くと、例の白木の板の道標が付けられたピークに着いた。ここが白浜山へ向かう分岐地点らしい。地図の等高線でいうと1100mほどで、根本山へつづく境界尾根の小ピークだ。
尾根沿いには境界を示す山の標石があり、立木には目印として青いビニール紐などが付けられている。やはり結構歩かれている感じだ。
さらにその先の尾根を右に曲がり、北へ進む。その尾根沿いを進むと、やがて左前方が開け積雪の伐採地が見えてきた。そこからは北北西の方向に遠く袈裟丸連峰や皇海山・庚申山の山並みがよく見える。
少し尾根を下り気味に進んでみる。西へ向かう枝尾根はないようだ。そこでそこから左をふり返ると、西に1140峰が見え、先ほどの開けた地点から西へ下る枝尾根がバッチリあるのが確認できた。しかし尾根を北へ下りすぎてしまい、登り返すのが面倒だ。
雪の積もった伐採地の斜面には切られた広葉樹の樹木がそのままに放置されていた。これらの広葉樹の雑木類は、日本では金にはならないのでこのようなぞんざいな扱いになっているらしい。
右(北)側が雪面の伐採地、左(南)側が広葉樹の雑木林の尾根にはミヤコザサがまばらに生えている。少し進むと、伐採地の下から煙が上がってきた。今日は平日なので作業が行われているようだ。
急な斜面を登ると、小ピークに着いた。ここから尾根を右か左かどちらへ行くか迷う。前方はヒノキの植林帯で、目標となる1140m峰が確認できない。ちょっと歩きやすそうな左へ下ってみると、ヒノキ林越しに一瞬右の方に尾根が見えたのですぐに戻り、小ピークを右へ下る。
そこから急斜面を登り、ひとつピークを越える。そして再び急斜面を登り、左側がヒノキ林の尾根筋をやや南に曲がって行くと、1140m峰の東側のピークに着いた。
雪面の急斜面を下り、鞍部からは落ち葉の斜面を登る。そして傾斜の緩くなった尾根沿いを左へ進んで行くと、ようやくピーク地点に着いた。
熊糞山(1140m峰)の山頂部では先ほどから風もほとんど止み、西日がよく当たって気温は5℃くらいだ。山歩きにはちょうどよい。
下った鞍部からは白浜山への登りになる。ここは日中の日当たりがいいようで、雪がすっかり融けて落ち葉の斜面になっていた。
斜面を上がり、緩い登りの尾根沿いを左へ進む。それから少し右に方向を変えて進むと、なだらかな白浜山の頂上(1125m)に着いた。
白浜山の山頂は樹林に囲まれほとんど展望がないが、東側に先ほど通過してきた熊糞山(1140m峰)や根本山方面が見える。北側には前日光や男体山・日光連山方面の山並みも何とか確認できる。
西日が陰ったせいか、少し休んでいると気温は3℃になっていた。ここから下りは西に尾根を辿る。
西尾根をさらに進むと、標石のある小ピークに着いた。ここは白浜山から南西にあるピークで、地図の等高線では1090mくらいだ。ねくらハイカーはこのピークを仮に白浜山南西峰と呼んでおく。
やがて斜面の傾斜がなだらかになってくると、尾根沿いの前方に広場のような平地があり、小屋のような建物があるのが見える。近くにはフェンスで囲まれた風速計などの観測施設もある。また、その平地から東側の谷沿いに林道が下っているのが見えた。
また、昔の横川沿いの「横川貯木場*」付近から林道が西に延長され、この952m地点付近に新たにこの「見晴貯木場」がつくられたらしい。地図などにはこの貯木場も林道も表記されていないので、最近つくられたものだろう。
無人の作業小屋を左に見て、カヤトっぽいススキのヤブの広場を南へ進み、尾根筋を南に下る。尾根沿いから左後方には、針葉樹の植林帯の上に白浜山南西側の山並みがよく見えた。
そこからまたスギの若木が育つ区画林の境界沿いを進み、ようやく下の横川沿いの演習林につづいている舗装林道に降りた。これで少しは時間短縮が出来たようだ。| 日程 | 2005年12月9日 (水) |
| 天候 | 晴れ、午前中 強い北西の風・午後 微風 |
| 行程時刻 | 童謡ふるさと館駐車場6:30→(小平座間林道)→「座間峠ハイキング道」分岐6:37→(作業林道)→柱戸川沿いからの小沢合流地点6:48→座間峠北尾根7:20→764m地点?:?→座間峠8:00〜8:03→(境界尾根)→996m地点小ピーク8:08→岳山北尾根の肩8:26〜8:31→1088m地点ピーク8:48〜8:50→956m地点9:01〜9:05→(途中、壊された道標地点通過)→残馬山北西尾根の肩9:45→残馬山頂上9:47〜9:58→(北東尾根)→1080mピーク10:18〜10:20→(途中、休憩10:44〜10:55)→987m地点ピーク?:?→三境林道登山口分岐11:09→三境山頂上11:43〜12:00→1069m地点ピーク12:24〜12:26→白浜山分岐地点ピーク(1100P)12:54〜12:57→(北西方向)→伐採地手前の地点13:10→(北へ下り、西の枝尾根へトラバース)→伐採地沿いの尾根13:20→(西方向、小ピークで迷い北へ)→1064地点ピーク13:37〜13:40→(西へ、ひとつピークを越える)→1140m峰手前東側のピーク13:54→(西へ下る)→熊糞山(1140P)頂上14:03〜14:08→(北西へ)→白浜山頂上14:23〜14:33→(南西方向)→白浜山南西峰(1090P)14:39→(南方向へ下る)→東京農工大草木演習林見晴貯木場(952m地点付近)14:53〜14:58→(南に下る、途中、東斜面のスギの植林地をトラバース)→演習林へつづく林道出合15:18→(横川沿いを西へ)→三境林道出合(林道分岐地点)15:22〜15:25→(西方向)→浄水場施設15:44→草木湖東岸道路出合(三境林道起点)15:50→(左へ進み、横川を渡り南方向へ)→「東オフロードコース」入口地点16:22→草木湖展望台地点16:26→草木ダムサイトわき16:35→柱戸川の橋16:43→童謡ふるさと館駐車場16:50 |
| 備考 | ♦この付近の山歩きは、やはり新緑の頃や見通しが良くなる晩秋の落葉の頃がお奨めです。 ♦この記録では、「オッサンの山旅」、「石塚さんちのホームページ」のおでかけメニューの山行記録、「山と渓ときのこと酒と」の山日記等の記録を参照し、参考にさせていただきました。改めて感謝いたします。 ♦この記録では、当初道標の破壊を林業関係者がやったものだと勝手に推定してしまいました。関係者の方には多大な迷惑をかけたことを謹んでお詫びします。(2006年7月追記) |
◇ T N H C ◇