最近、栃木県の方々のホームページの山行記録を見ていたら、足尾町の庚申ダム付近から巣神山へ登り、尾根を辿って小法師岳に登るコースがいくつも紹介されているを知った。
国道122号線から庚申川沿いの庚申山公園線に入り、すぐに庚申ダムについた。駐車場はダムの事務所の先にある。5、6台のスペースだが、平日早朝なので駐車している車はない。準備をしてダムの方へ車道を下る。
庚申ダムを左に見て、滝沢に架かる橋を渡ると右手に墓地へ向かう坂がある。記録ではこの墓地から尾根沿いのコースもあるらしい。
ガードレールの地点から沢沿いに入る。まず沢の右岸(左)を歩く。すぐに作業道らしき踏跡があり、左に向かう。そちらに進むと、道は再び沢の右岸を行くようになる。沢には小さな流れがあり、周りはヒノキの植林帯で少し薄暗い。
道が沢の源流部を回りこむ辺りを登って行くと、広い尾根に到達する。広葉樹の繁る明るい尾根だ。多分、この尾根が原向方面から上がってくるコースらしい。この広尾根を北西に辿れば、巣神山へ行けるようだ。
大きな岩が所々に露出している広尾根を進んで行くと、少しヤブっぽくなり下り気味になる。ネットの記録ではこの辺りに「草刈スキー場跡」の看板があるということだが、確認できずにいつの間にか通り過ぎてしまった。
それから笹ヤブめいた尾根を登って行くと、樹林の中の巣神山頂上(1226m)についた。ここには三角点があり、ホームページで拝見した山部氏や「栃木山紀行」の山名板が設置されていた。
まっすぐでなだらかな尾根を登って行くと、右の立木に白いブリキの案内板がついている。少し行くと分岐点のような地点ついた。
また、ここから東斜面のカラマツ林に昭和30年代にスキー場があったということだ。つまり、「草刈スキー場」の起点となるところらしい。確かにここから巣神山辺りまでは緩やかな斜面で、初心者コースのゲレンデに向いているようだ。
その地点から左の北西方向へ尾根を進む。尾根の右(北側)は急斜面になっている。樹間から北東方向に男体山が見えた。笹ヤブはひざ上くらいになり、少し歩きづらくなる。
尾根が下りにかかる地点で、前方に小法師岳へつづく尾根の稜線が見えた。そこから下って行くと、左(南西側)がツツジの目立つ灌木林、右(北東側)がカラマツ林の広い笹尾根になった。
急斜面の笹尾根を登って行くと、周りがカラマツ林の緩斜面になった。右の立木にまたもや白いブリキの案内板が打ち付けてある。ここが地図の1526m地点で、「雨降沢ノ頭」と呼ばれているところだ。
小法師岳へ向かう尾根は笹がひざ上くらいで、踏跡も微かになってきた。尾根沿いにはシロヤシオやミツバツツジが咲いていて、花を眺めながら歩ける。少し登って、ススキが枯れたようなカヤトっぽいピークを左に進んで行く。
主三角点とは、明治時代に今の林野庁の前身の農商務省山林局が設置したもので、国土地理院の設置した三角点とは別物だ。この山林局の設置した三角点は後年、陸軍参謀本部陸地測量部(国土地理院の前身)に移管されたが、三角点は統合されずに残置されたものが各地にあるということだ。
南がカラマツ林、北が灌木で覆われた小法師岳からの展望はよくないが、木々の間から北側に庚申山や鋸山・皇海山方面の稜線が見える。笹地のゆったりとした山頂部でゆっくり休んでいたいようなところだが、今日はまだ行程が長いので休みもほどほどに西方向へ小法師尾根を辿ることにする。
ひとつの急なピークを越え、シロヤシオの多い尾根を進むと所々にムラサキヤシオやミツバツツジも見られる。笹尾根の踏跡は微かで、やはり小法師岳から西はあまり歩かれていないようだ。
そこを抜けるとコメツガ林の尾根になった。空には先ほどの雲が一面に覆ってきた。今日は下手をすれば夕立があるかもしれない。まだまだ県境尾根は遠い。西の方に広葉樹林のピークが見える。あれが1690m地点のピークのようだ。
少し休んで、また笹尾根を登り出す。次のピークの右斜面にシャクナゲが咲いているのが見えた。斜め左に前袈裟から中袈裟にかけての県境尾根の山並みが確認できる。この辺りが地図の1690m地点で、東をふり返ると笹ノ平付近のピークが樹間から見えた。
そこから深いクマザサのヤブを漕ぎながら登り、笹のピークを越える。この付近ではコメツガの樹皮に明らかにシカのものとは違う剥皮痕がついていた。それから、シカやイノシシのものと違う糞も見られたので、この辺りにクマが生息しているのかもしれない。注意が必要だ。
なおも笹ヤブの尾根を登って行くと、コメツガやシラビソの原生林っぽい尾根なった。途中、アズマシャクナゲの咲いた尾根を右に巻き、樹林の間から後ろをふり返ると、遥かかなたに午前中登ってきた雨降沢ノ頭から巣神山方面への稜線が見えた。
ようやく県境尾根に出ると、立木に白のブリキの案内板がついていた。ここが県境尾根から小法師尾根への分岐点だ。辺りは薄暗い針葉樹林の中の笹原でほとんど展望がない。天気は先ほどから空が厚い雲に覆われてきて、今にも降り出しそうな気配だ。
コメツガやオオシラビソの針葉樹とやや深めの笹ヤブの広尾根を北方向に進んで行くと、意外にもすぐに山名板ある地点についた。ここが法師岳山頂(1941m)だ。樹林の中のまったく展望のない山頂には山の標石がむき出しで設置されていた。多分、これは県境を示す境界石だろう。眺めもないのですぐに先に進む。
法師岳の北尾根をさらに進むと急斜面の下りになってしまった。尾根の北端部には古そうな山の標石があった。丸みがあるので主三角点かなと思ったが、やはり境界を示す標石だろう。
原生林っぽい急斜面を下ると、今度は胸丈以上の深いチシマザサ(ネマガリダケ)のヤブになってしまった。笹が密生しているので非常に歩きづらい。鞍部まで何とか下り、一息入れて登りにかかる。今度は笹の生える方向が逆目になって登りづらいことこの上ない。
ここから六林班峠へ向かうには、北へ降りるのではなく、東方向にのびる笹尾根を辿る。笹尾根を最初は東北東へ、次に北東へ、そして北北東に方向を変えて下って行くと、立木に庚申山荘を示す案内板がついた地点につく。ここが六林班峠だ。| 日程 | 2005年6月6日 (月) |
| 天候 | 晴れのち曇り |
| 行程時刻 | 庚申ダム駐車場5:12→滝沢橋5:16→沢入口のガードレールの地点5:20→(沢右岸)→左岸徒渉地点5:30→(植林帯の作業道)→沢合流地点5:53→(沢源流部)→尾根出合6:15→1120m地点?:?→大岩のあるピーク6:56→巣神山頂上7:10〜7:15→1380m付近分岐地点7:50〜7:55→1425m地点8:05→(鞍部で休憩)→1526m地点(雨降沢ノ頭)8:45〜8:55→カヤトっぽいピーク9:10→小法師岳頂上・主三角点のピーク9:15〜9:18→三角点のピーク9:22〜9:30→笹ノ平10:15〜10:20→1690m地点11:05→1784m地点?:?→県境尾根出合(小法師尾根分岐地点)12:32→法師岳頂上12:43→(北尾根で迷う)→男山頂上付近13:42→六林班峠14:10〜14:20→樺平付近15:50→天下見晴分岐地点16:10→庚申山荘前16:18→二の鳥居(ロボット観測地点)16:20→猿田彦神社跡16:25→鏡岩16:45→一の鳥居(庚申山登山口)17:07→天狗の投石17:17→笹見木沢橋17:24→奥の遮断機地点17:40→丸石沢橋17:50→舟石林道分岐手前の遮断機地点17:58→国民宿舎かじか荘前18:00→小滝坑跡18:20→駐車地点18:50 |
| 備考 | ♦この行程では「栃木の山283+」、「栃木の山紀行」、「日光連山ひとり山歩き」、「高原山探訪」等の栃木県の方々のホームページの記録を拝見し、参考にさせていただきました。改めて感謝いたします。 ♦また、小法師尾根についてはヤマケイのアルペンガイドの旧版(1992年発行)も参照しました。 |
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