程なく国道405号終点の三叉路の地点についた。ところが、すでに中津川林道入口ゲート付近には1台の軽ワゴン車が停車している。おそらく佐武流山方面へ行く人の車だろう。国道405号は封鎖されているので方向転換するスペースがない。仕方ないのでバックで下の道幅の広い地点まで戻り、路肩駐車して歩く準備にとりかかる。
さっそく左のゲートわきを抜け、未舗装の林道を歩き出す。今日の行程はこの林道歩きが結構長い。ネットの記録では1時間半くらいかかるということなので、できるだけピッチをあげて歩くしかない。
林道沿いはカラマツの植林帯で、大木が多い。途中からブナなどの広葉樹が混じってくる。まずは鬱蒼とした森の中の林道歩きがつづく。梅雨の時期なので路面は濡れているが、通行量が少ないためか状態はいい。道端にシダやフキが生い茂って薄暗い感じのする道をしばらく進むと、やがて林道分岐点につく。
やがて林道は高度を増し、右に中津川の谷を見ながら進むようになる。後ろをふり返ると、北西に鳥甲山方面の山並みが見えた。
そこから月夜立岩の真下を回りこむように進み、崩れかかった赤土の斜面をすぎると、林道左側に「2km」の白い道標があり、右側に佐武流山への登山道入口(檜俣川下降地点)の道標があった。
登山口から檜俣川へは急斜面につくられた道を下降して行く。夏草が繁って少しヤブめいた道の左側にトマグチ沢の流れが見える。そこから少し南寄りに下って行くと、檜俣川の渡渉地点の右岸に降りる。
仕方ないのでロープを持って浅瀬の川底の岩を伝い左岸に渉る。靴と右足から腰にかけての部分が水浸しのドブネズミ状態になってしまった。
急斜面を少し登ると、カラマツ林と笹ヤブの緩斜面になった。
樹林の中の見通しのきかない急斜面の尾根を登って行くと、やがて大木のある「物思平」という地点についた。いくらか平坦になっているので、ここで一息入れるところらしい。看板には「ワルサ峰まで60分」と書いてあった。見晴らしがほとんどないのですぐに右に進み、再び尾根の登りにかかる。
水無尾根の登りから左(北)の檜俣川対岸には、先ほどから月夜立岩や大岩山そして広大な苗場山台地の南端部の稜線が雲間に見える。右(南西)の悪沢対岸には、猿面峰からの枝尾根にある無名峰も雄大に聳えている。
さらに登って行くと、尾根道には木の根が露出していて歩きづらくなる。しかし、すべりやすい地点にはロープが張られているので安心して登ることができた。
そこから尾根を少し登ると見晴らしがある岩場に出た。そばの倒木した枯木の根に「ワルサ峰 1878m」と表示されていた。ようやくワルサ峰についたようだ。普通なら、ここから素晴らしい眺望が期待できるのだが、今日は先ほどから周囲がガスってきてしまい、右(南西)の悪沢方面はすっかり見えなくなってしまった。
それから、佐武流山から西にのびる尾根にある猿面峰も雲の中に一瞬見えた。
このワルサ峰からは近辺の山々が見渡せるはずなのだが、今日は生憎の天気で見ることはできない。雨が降らないだけでも良しとして先に進む。少し行くと立木に「悪沢峰 1870m」の看板が付けられていた。ということは、ここが地図の1870地点なのだろうか…。
そこから少し登ると、ネマガリダケがきれいに刈り払われたT字路についた。ここが西赤沢源頭の分岐だ。右に登っていけば佐武流山へ向かい、左へ県境尾根を辿りナラズ山と赤倉山を経由して苗場山へ行くことができる。
さて、ここからは信越県境の尾根でネマガリダケの笹道を南方向に登って行く。山腹にはモミやツガそしてオオシラビソの針葉樹が多い。天候は相変わらずガスっていて、ほとんど展望がない。特に左(東側)の清津川の谷から厚い雲が湧き上がってくるようだ。
そこから登山道は尾根の西側を辿る。道にはぬかるみがあり、多少歩きづらい。道沿いにはイワカガミや灌木のベニサラサドウダンの花が見られた。
この辺りから佐武流頂上部が見えても良いのだが、東の清津川の谷からガスが湧き上がってきて全然見えない。東側の笹の斜面には今が盛りのコバイケイソウの群落が見える。
それからしばらく左斜面が笹地で針葉樹が多い尾根道を辿って行くと、丸太の道標が設置されている佐武流山頂上(2192m)についた。道標のそばには三角点の標石がやや深めに設置してある。残念ながら天候は曇りで、頂上からの展望は全くなかった。
山頂の雲が取れる気配もないので下山にかかる。山頂から少し下ったところに北方向が展望できる地点があるのだが、やはり今日は深いガスに覆われていて展望がない。ネットの記録ではこの辺りから信越県境の山々と苗場山の湿原台地が見えるらしい。
そして西赤沢源頭の分岐点に戻った。尾根道はこの先も良く刈り払われているので少しナラズ方面へ歩いてみようと考えたが、今日は展望がないのでやめることにする。いつか機会があれば歩いてみたいコースだ。
そこから再び水無尾根のルートを下る。途中、ワルサ峰で休憩したがガスが深くて展望は午前中よりはるかに悪くなっていた。付近には早くもアキアカネが飛び回っていた。まだ帰りの道は長いので雨が降らないことを祈って下りにかかる。
それから物思平をすぎ檜俣川の近くまで降りてくると、再び霧は晴れてきた。どうやら降らずに済んだようだ。対岸の月夜立岩は上部がガスって見えなくなっている。そこから檜俣川の渡渉地点に降りた。水量は少ないし、靴の中はすでに濡れているのでそのまま浅瀬を渉る。
そして眺めのない林道の帰路につく。途中、虫除けスプレーの効力も切れてしまったらしくアブに刺されてしまった。この辺りにはそれほど悪い虫はいないと思うが、やはりこの時季の山歩きには虫除けスプレーが必要だと実感した。| 日程 | 2005年7月15日 (金) |
| 天候 | 曇り |
| 行程時刻 | 駐車地点6:05→中津川林道ゲート入口6:08→林道分岐6:55→(右)→佐武流山登山道入口7:35→檜俣川渡渉地点7:47〜7:55→「物思平」8:53→「光コケ」の地点10:00〜10:02→ワルサ峰10:08〜10:20→西赤沢源頭分岐10:55〜11:00→(右)→「坊主平」11:15→佐武流山頂上12:05〜12:25→「坊主平」13:05→西赤沢源頭分岐13:15〜13:20→(左)→ワルサ峰13:57〜14:07→「光コケ」の地点14:12→「物思平」14:55〜15:00→檜俣川渡渉地点15:40〜15:45→登山道入口(林道出合)16:05→林道分岐16:33→中津川林道ゲート出口17:20→駐車地点17:23 |
| 備考 | ♦中津川林道ゲート付近には「車上荒し注意」の看板があった。シーズン中には車上荒しが出没するところなのかもしれないので、付近に駐車する際は絶対に貴重品などは車内に置かないようにしよう。 |
◇ T N H C ◇