ねくらハイカーが住む北関東の平野部は1月になっても小雪がいくらか降った程度で、近くに見える里山にはほとんど積雪がない。そこで、まだ雪のない快適な山歩きが出来るだろうと2月の節分の日に出かけてみた。
再び車を走らせ出流方面への分岐を左に見て直進し、新道の栃木粕尾線に合流する。少し走ると左側の山裾に「四季の森」の看板が見える。
その地点を左へ曲がって永野川に架かる細い倉本橋を渡る。少し行くと左に神社の建物が見えるので、左折するとすぐに御嶽山神社正面に着く。左(南)側に広い駐車場があるので、そこへ駐車させてもらって三峰山へ登ることにする。
山の斜面を見ると積雪はないようだし、ネットの記録では長くても3、4時間で周回出来るということなので、今日はザックは持たずに飲み物とデジカメを持って空身で歩くことにした。
今年は北関東の平野部では雪があまり降らなかったので、2月上旬でも里山にはほとんど積雪がなくて快適に山歩きが出来る感じだ。去年だったら無理だろう。
少し行くと林道が二又になってしまった。そばに旧粟野町が設置した「浅間神社鍾乳洞」へ行く案内図の看板があり、それによるとどちらへ進んでも上で合流するようだ。左側の道にマジックで×印が書かれているが、よくわからないので太線の左側を行くことにする。
林道を左へ辿ると、すぐに林道の開削は終わり涸れ沢沿いの道になる。薄暗い沢沿いの道には「三山参道」の道標があるが、たちまちヤブっぽくなってしまった。どうも最近歩かれていないらしい。
仕方ないので、沢筋から右斜面を登り林道へ上がる。登りついた林道の合流地点が林道の終点で、そこから南方向を見ると、伐採された跡地にスギの幼木が植林されている斜面が見える。この修験道の山も今では大部分が植林地になっているようだ。
しばらく薄暗い植林地の参道を登って行くと、また小さな祠があり、そばに先ほどと同じような案内図の看板が見えた。それによると浅間神社鍾乳洞まで「これより5分」と表示されている。しかし、先ほどのように「15分」とマジックで訂正書きされていた。
見通しのない斜面をダラダラ登って行くと、道標のある地点に着いた。道標のひとつは錆びていて読めないが、もうひとつには左を示し「三山参道」となっている。
ここは一般コースの左上へ進む。すぐ上に梯子のようなものが見えるので、この上に浅間神社があるのだろう。
そこからまた滑りやすそうな岩溝を右(西)側へトラバースしてスギの植林地へ進む。ピンクのリボンが道沿いに表示されているので、薄暗い植林地でも安心して歩ける。
そこからさらに植林地の斜面を登って行くと、先ほどと同じような鍾乳洞がある道標地点に着いた。扉は付いていないが倶利伽羅不動尊を奉った洞らしい。今日はランプ類がないので、入ることは出来ない。
滑りやすい斜面を登って行くと、すぐに道標の案内板があるT字路のような尾根の鞍部に着く。正面には吉沢石灰工業が設置した鉱山内立入禁止の案内板も見える。
そこから左へ尾根道を進む。少しヤブっぽいスギの植林地を南東方向へ登って行くと、右側にトラロープが張られて立入禁止になっていた。吉沢石灰工業が張ったロープのようだ。登山道のコースには「吉沢用地」と表示された標石が打ってあるので、この植林地も吉沢石灰工業が所有しているのかもしれない。この付近からは西側の採石場の重機の音がよく聞こえる。
そこから右側に張られた境界のロープ沿いを辿って行くと、道はやがて尾根筋から左斜面を巻いていくようになる。このあたりはスギ林の中にアズマネザサが繁茂していて多少ヤブっぽいが、踏跡はしっかりしているので何も問題はない。
斜面から右の尾根筋へ登り返して行くと、右側に笹の刈り払われた場所があるのが見えた。そこで右側に踏跡を入って行くと、立木に山名板が打たれ、そばに石の祠と三角点の標石がある笹地に出た。
山頂西側の境界沿いは山の斜面が削られて断崖状になっているので、ロープを越えて境界沿いに出てみる。そこからは、西側の採石場と北西の奥の院方面にのびる山尾根がよく見えた。
また、南方向にはわずかにアド山の山影も何とか確認できる。まぁ、いずれは消えてしまう運命のピークなのかもしれない。
山頂付近の踏跡を少し南東方向へ行ってみる。東側に張られたロープを越えるとすぐに踏跡は消え、枯れススキの空き地に出た。ススキのヤブの中に古い石の祠があり、そばにソーラーパネルが設置されたアンテナ塔の施設が見える。
そこからまた踏跡を三角点への分岐地点まで戻り、アズマネザサの斜面を北東へ下る。採石場からは時折サイレンや発破の音が聞こえてくる。
さて、天候は先ほどから雲が多くなってきて、冷たい西風が吹き出した。天気予報では今日は夜になって強い寒気が関東地方に入るということだったが、どうも寒気が入るのが早まったらしい。
そこから北方向へスギ林の斜面を登って行くと、道標の案内板がある地点に着いた。ここが三峰大神への鎖道と奥の院への尾根道との分岐地点のようだ。そして、いわゆるこのあたりの山を北側の神社から見て永野御嶽山と呼ぶらしい。
今日は山尾根歩きということなので、そこから尾根沿いを北西に進んでみる。すぐに境界ロープ沿いの立木付近に「権現山」*と書かれた山名板が置かれたピーク地点に着いた。
北側は樹木は生えているが、断崖状の斜面だ。下り道には新しい鎖が付けられているので、それを補助にして下ることが出来る。鎖がないとこの道はとても下れないだろう。
鎖を伝わりながらようやく「三山参道」の道標がある地点まで下りた。鎖道はここで終わっているようだ。そばに「月山様入口」の道標が見えるが、月山様というものがどこにあるのかわからない。
近づいてよく見ると、この洞が三峰大神の御神体らしい。岩場を登って洞の入口を見ると、鉄の梯子がかけられている。今日は懐中電灯などのランプ類を持っていないので、どうもこの洞に入る気にはなれない。
今日は空身で歩いているので、多少スリルのある永野御嶽山の山腹歩きはこの辺でやめて上の分岐地点まで戻ることにする。同じ鎖道を辿っても面白くないので、三峰大神からさらに東へ進み尾根状の地点に出る。
ここからは一般の尾根道歩きということで再び権現山のピークに登り、さらに境界ロープが張られた尾根沿いを奥の院方面へ向かう。
そこから左(南)側に境界ロープが張られた尾根道を下って行くと、笹の生えた鞍部に着いた。この地点には右(北)側に「八坂様入口」の道標があった。この鞍部から北側へ下った山腹に八坂大神、つまりスサノオノミコトを祀った洞があるようだが、今日は寄り道するのはやめておこう。
ロープに沿って尾根を登って行くと、岩が多いピーク付近に出た。このあたりが剣ヶ峰*のピーク(580m)だろうか。
そこからミヤコザサと雑木林の小ピークを越えて西寄りに進み、さらにアカマツやヒノキ林の尾根筋を北方向へ下って行く。左側がスギ林、右側が雑木林の尾根道は、やがて面白味のないヒノキの植林地に入る。
すぐに四角に仕切った石積みのある地点で、先ほどの巻き道と合流する。そこから尾根の南側をちょっと行くと、峠のような分岐地点に着いた。
尾根道を北東へ進んで行くと、まもなく前方にコンクリート製の鳥居が見えた。ようやく見晴らしのある奥の院(560m)に着いたようだ。
奥の院には『日本書紀』の神話でいうところの高天原の創世記の神々の立像が祀られている。左から神皇産霊尊(カムミムスヒノミコト)・天御中主尊(アメノミナカヌシノミコト)・高皇産霊尊(タカミムスヒノミコト)の青銅の像が南東にある三角点ピークの三峰山方面を向いて立っている。
尾根道を分岐地点まで戻り、そこから左(南西)へ下る。少し薄暗い感じの針葉樹の植林地を下って行くと、樹林の上の方から西風に煽られてか「ギイギイ」と木のきしむ音がいかにも物淋しく聞こえてくる。
谷沿いから右岸の斜面に登り返して行くと、やがて岩場を進む道になった。それから崖っぽい尾根*を回り込み岩場を下ると、石碑や石の祠が群居する地点に出た。棚状の岩場には腰掛け用の縁台が置かれ、案内板の道標がある。
さらに階段状の道を下って行くと、鳥居のある新しい感じの建物が見える。弘法大師のお堂より大きくて立派な建物には、最近奉納されたらしい像が安置されていた。このお堂は御岳信仰の修験者、普寛行者(1731−1801)を祀ったものだということだ。| 日程 | 2006年2月3日 (金) |
| 天候 | 晴れ時々曇り 午後から西風 |
| 行程時刻 | 御嶽山神社駐車場10:20→(南側林道)→山ノ神10:25→二又地点10:30→(左)→(沢沿い、参道不通)→(右斜面に登る)→林道合流地点(林道終点)10:42→月山大神分岐の石碑地点10:57〜11:00→(左上)→浅間神社鍾乳洞11:05〜11:08→(西へ進み、谷沿いを登る)→倶利伽羅不動尊の洞(三峰山尾根コース・三峰大神鎖道コース分岐)11:21〜11:23→(左上)→T字路分岐地点11:25→(左へ登り、尾根沿いを辿る)→山頂三角点分岐11:42→(右)→三峰山山頂三角点11:43〜11:48→(尾根沿いを南東へ)→三峰山アンテナ塔付近11:50〜11:55→(戻り)→山頂三角点分岐11:57→(北東へ下り、尾根沿いを辿る)→T字路分岐地点12:17〜12:19→(直進、植林地の斜面を登る)→奥の院・三峰大神分岐12:30→(左の尾根へ)→権現山ピーク付近12:33→(戻る)→三峰大神分岐12:35→(北斜面鎖道下り)→「月山様入口」道標地点12:43→三峰大神の洞入口12:44→(戻り、東へ進む)→岩稜の尾根地点12:52→(西へ登り返す)→三峰大神分岐12:57→(尾根道)→権現山ピーク付近12:59→鞍部(八坂様入口分岐)13:10〜13:12→剣ヶ峰ピーク付近13:20→奥の院コース巻き道分岐13:40→(尾根筋を直進)→590m峰13:42→(東へ進み、巻き道と合流)→奥の院・里宮分岐13:48→(直進)→奥の院13:51〜14:00→(戻り)→奥の院・里宮分岐14:03→(左)→作業道分岐地点14:15→(左)→「御嶽大神御岩戸入口」道標地点(三笠山・阿留摩那山分岐)14:25〜14:30→「厄除弘法大師」14:35〜14:40→普寛堂14:45〜14:50→清滝14:56〜15:10→御嶽山神社祖霊殿15:25〜15:30→駐車場15:35 |
| 備考 | ♦この山では中高年の初心者による事故が毎年起こるそうです。小山山岳会の池澤氏がこの山についての注意事項・詳細なルートの情報などをまとめており、その記録が小山山岳会のホームページのTopics@「栃木県内の山岳事故例(三峰山)についての検証」に掲載されています。大変参考になるのでご覧下さい。 ※当方、小山山岳会とは一切関係ありませんが、安全登山のため直リンさせていただきました。なお、リンク切れの場合はあしからずご了承下さい。 |
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