そこからさらに木浦原の集落を過ぎて部分的に圧雪路面のある秋山川右岸沿いの大荷場木浦沢林道を走って行くと、間もなく右手に橋が見えた。橋の入口にはロープが張られている。多分ここが尾出山への登り口らしい。周りはすべてスギやヒノキの植林地となっている。
平日ということで、仕事で山へ入る車両が時折通る。橋の入口付近のヤブの中で看板をひとりコソコソ眺めていると、不審者に間違えられてしまうので、すぐさま準備をして歩き出す。気温は1℃ほどで肌寒い。
右下の砂防堰を見ると銘板が付いていた。それによると、この沢は「細緘沢*」ということだ。ねくらハイカーには読み方がわからない。音読みで「さいかんさわ」と読むのだろうか?
沢沿いは針葉樹の植林地で日陰になっているので、雪が結構多めに残っている。1月下旬から2月上旬にかけて関東の平野部で雪が降ったので、山間部は残雪が多い感じだ。
雪の消えた作業道に入ると、すぐに右上に道が分岐していた。傍らには作業用の梯子なども見える。はて、どっちへ進めばいいかわからない。仕方ないので、一応そのまま水平に近い作業道を北西へ進んでみる。
またもやルートミスということで、そこからは植林地の斜面を直登する。すると、ひょっこり東側から上がってくる明瞭な作業道に出た。
そこからは作業道を西へ進む。このあたりの斑状に残った雪面に人の足跡と犬の足跡が付いていた。猟期終了前の足跡らしい。
その地点から北東方向へ登る。斜面には落ち葉と残雪が溜まった微かな踏み跡が付いている。スギの植林地の境界沿いを左に回りこんで登って行くと、やや掘割状の道となり、やがて栃木県設置の「狩猟鳥獣捕獲禁止区域(シカを除く)」の赤看板のあるところに着く。
また、北西方向には秋山川対岸の氷室山神社参拝道が通る山尾根も目に入る。ちょうど北西正面に見える伐採地のある峰が、通称「陣の手」と呼ばれる952.4mの三角点ピーク*らしい。
ところで休憩しながらふと西方向に目をやると、雑木林の中に何か建物が見えた。はて、何の建物だろうかと西へ進んでみる。
そこからは北東方向に尾根沿いを進む。このあたりは積雪が3cmくらいで、左が雑木林、右がスギの植林地となっている。
作業道のような登路には赤テープなどの目印も付いている。日陰になった植林帯を少し登ると、また薄く積もった雪面となる。
そこから右上に曲がって植林地のフラットな斜面を登る。薄暗い感じの日陰の道沿いには狩猟鳥獣捕獲禁止の赤看板も立っている。猟期にここを歩くハンターも多いのだろう。
そこからまた左下から作業道の小道が合流しているところを過ぎて北東へ進んで行くと、谷状の平坦な登りとなる。3、4cmほどの残雪の斜面には間伐された丸木材が倒れていて、そのまま無造作に放置されていた。それらの間伐木を適当に避けながら明瞭は登路がつづいている。
谷沿いの斜面から左へ巻いて西方向に登って行くと、やがて雑木林のある尾根地点*に出る。そこはいくらか見通しがきくので、北西方向に山尾根が見える。樹林越しでハッキリわからないが、宝生山や氷室山のある県境の尾根らしい。
そこから北東方向へ登って行く。登路は尾根筋ではなく右斜面に付いている。10cmほどのベタ雪の斜面をつぼ足っぽい感じで進む。傾斜はそれほどきつくないが、体力の衰えたヘタレハイカーには少し応える。
積雪が20cmほどの吹き溜まりの斜面を北へ登って行くと、間もなく狩猟鳥獣捕獲禁止区域の赤看板やテープ類の目印がある尾根の鞍部に着く。鹿沼市(旧粟野町)との境界にある尾出峠*だ。
薄っすら積雪のある尾根筋には多数の足跡が見えた。この土日あたりに寺沢林道から登った人たちの足跡だろう。そのうちに針葉樹から雑木林の尾根になると雪は消えてきた。見通しがきくので後ろをふり返ると、825mピークの円頂部が間近に見えた。
そのあたりの尾根筋からは、右前方に尾出山の山頂部が見えた。
そのうちに岩場にかかる。先行者の足跡は右側の細い巻き道に付いているが、いくらか凍っているようなので、ここは岩場を直登してみる。適度に硬くなった残雪は滑らないので意外と簡単に登ることができた。
岩場を過ぎて日当たりのよい雑木林の急斜面を北へトロトロ登って行くと、北西側に残雪があるピーク地点に出る。尾出山の頂上(933m)だ。山頂には石の祠*と「勝道上人修行・第二宿堂跡」の石碑**が置かれている。この山で日光を開山した勝道上人(735−817)が修行したということだ。
この山は三角点ピークということなので、周囲を見回すと、石碑から北東側の雪面に二等三角点の標石が埋設されていた。
尾出山の山頂は樹林に覆われているので展望はよくない。それでも北側の樹間に旧足尾町と旧粟野町の境にある地蔵岳や前日光の横根山あたりが見えた。中禅寺湖南岸尾根や皇海山方面は残念ながら雲に隠れて見えない。
さて、まだ時間があるのでこれからどうするか考える。ネットの記録ではここから佐野市と鹿沼市の境界尾根を辿って大荷場木浦沢林道の峠方向へ歩いている方もおられるので、試しに西尾根に下ってみる。
山頂で一息ついて南面を下る。途中、見通しのきく岩場の手前付近から南西方向の山並みを眺めた。
往路で簡単に直登した岩場は、下りとなると少し難しく見えた。そこは凍っている感じの巻き道を辿る。
再び針葉樹の樹林帯となると、尾出峠の鞍部に着く。今日はまだ時間があるので、ちょっと高原山まで往復しようかと思ったが、前回歩いているので気が進まない。
あとは植林地を通る残雪の道を南西方向へ下り、作業小屋のある490mの尾根付近からは南の沢沿いに下る。途中、往路では気づかなかったがイノシシの足跡が見えた。| 日程 | 2008年2月18日 (月) |
| 天候 | 晴れ 西風 |
| 行程時刻 | 駐車地点(細緘沢出合付近の路肩)10:16→(橋を渡って沢沿いの林道を北東へ)→作業道分岐10:18〜10:20→(※ルートミスで作業道を北西へ)→分岐10:20→(北西へ)→(行止まりで戻り)→分岐10:24→(北東へ)→(作業道消失)→(植林地を直登)→作業道出合10:30〜10:32→(西へ)→青板地点10:33〜10:35→(北東へ)→(北へ)→490P付近の尾根地点10:40〜10:52→(北東へ)→丸木材休憩所跡11:11〜11:13→(谷沿い)→(西へ)→支尾根折り返し地点(670m付近)11:26〜11:30→(北東へ)→(北へ)→尾出峠[嶽ノ越]11:41〜11:45→(北へ)→(途中、休憩5分)→尾出山12:13〜12:43→(西へ)→西尾根上部12:45〜12:52→(戻り)→尾出山12:55〜12:58→(南へ戻り)→(途中、小休)→尾出峠[嶽ノ越]13:20〜13:23→(南へ)→(南西へ)→支尾根折り返し地点(670m付近)?:? →(東へ)→(南西へ)→休憩所跡13:38→(途中、小休)→490P付近13:51〜13:53→(南へ)→(南西へ)→青板地点13:57〜13:58→(作業道を東へ)→林道出合14:03→(沢沿いを南西へ)→駐車地点14:12 |
| 備考 | ♦この記録はHP「日光連山ひとり山歩き」・「熊鷹山の風景」等の記録を拝見し、参考にさせていただきました。 |
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