金原山北西岩峰尾根里山ハイク



 2005年〜2006年の冬は厳冬になり日本海側には記録的な大雪が降った。ところで関東地方は山沿いを除くと年が明けても例年並みの積雪で、ねくらハイカーが住んでいるところから近くに見える標高が500m以下の里山は1月中旬でもまだ積雪がない。ねくらハイカーは元来雪山歩きが苦手なので、冬場は積雪がない近くの里山でも歩いてみようかと考えていた。

 ねくらハイカーとしては、出来れば人があまり訪れない地味な山で面白そうな尾根歩きができそうなところがいい。ネットの記録を参考にして人気がなさそうな感じの山を探してみたところ、栃木県の旧田沼町*を流れる旗川と彦間川を分ける山尾根に面白そうな岩峰尾根があることを知った。

 そこは三角点ピークの金原山と高鳥屋山の間にまたがる山尾根で、途中に林道が通っているらしい。林道の峠付近に駐車して山尾根を往復すれば地元の住民に迷惑をかけずにのんびり歩けるだろうと、1月中旬に出かけてみた。

(*田沼町は2005年2月末に隣接する葛生町といっしょに佐野市に編入合併しました。近辺に住む者としては旧名の方がぴんと来るので旧町名で呼んでおきます。)
林道から北東側に作業道がある  自宅から登り口まで20km足らずということで、朝遅めに出かけた。しかし、それが甘かった。ねくらハイカーはこの付近の山はほとんど歩いたことがないので、彦間川沿いの桐生田沼線を走行して閑馬方面への分岐を通り過ぎてしまい飛駒方面へ行ってしまった。

 途中で引き返して閑馬方面へ向かうが、慌てていたためか登り口がある林道の分岐地点を間違い、石灯籠のある地点*を右折してしまい、細い1車線幅の林道へ入り込んでしまった。途中で気づき引き返したが、時刻はすでに午前9時半を過ぎていた。

 そこで林道を戻る際に左(北東)側に作業道らしき道が見えるので、付近の路肩に駐車してその道を辿ることにする。とにかく北東方向へ登って行けば、金原山から高鳥屋山にかけての山尾根に取り付くことが出来るだろうと安直な考えで歩き出す。

(*帰りがけに石灯籠近くのバス停の表示を見たら、「宮内」となっていた。つまり、ねくらハイカーが入り込んだ道は金原山の南西側にある行き止まりの林道だった。)

笹が刈られた作業道 スギの植林地を進む  駐車地点は日陰で気温は5℃だが、それほど寒くはない。まずは笹が刈り払いされた歩きやすい作業道を北東方向へ登って行く。しかし、一体ここが地図のどの地点なのか全くわからない。道はすぐにスギの植林地に入り、やがて行き止まりになってしまった。

 仕方ないので、登りやすそうな左の斜面を登る。落ち葉の急斜面を登り、スギの植林地から落葉した雑木林の尾根筋に出た。

登りついた尾根から北東方向  尾根上は多少ヤブっぽいが、何とか登ることはできる。尾根沿いから周りを見ても、やはり一体ここがどこなのか見当がつかない。

 多分途中で林道か踏跡のある地点に出るだろうと、登りついた地点の立木に赤テープの目印を付けて尾根を北東方向へ登る。

杭が打たれてる尾根筋  急斜面の尾根沿いを登りいくらか見通しがきくようになると、西風が当たり出し冷たい。尾根筋には比較的新しい境界を示すプラスチック製の杭が打たれている。

 また、誰かこの尾根沿いを歩いたのか、無造作にお茶のペットボトルの容器が棄てられていた。この杭を打った作業者が棄てたものだろうか…。

ヤセ尾根の岩場 急斜面の岩稜部に打たれた杭  さらに少し登ると、ヤセ尾根の岩場のような地点を過ぎる。そこから少し下って、次の鞍部からは本格的な急斜面の登りになった。斜面の岩稜部にも先ほどの境界を示す杭が打たれているのが見える。

 そこからは急斜面の山腹を立木などを補助にしてよじ登る感じで高度を稼いで行く。ようやく緩斜面の肩のような地点に着き一息入れ北西方向の山並みを見るが、ここがどこなのか特定できない。

いくらか緩斜面の尾根筋 登りついた稜線上のピーク  肩のような地点からは東方向に雑木林の斜面を登る。なおも上をめざして尾根沿いを進んで行くと、ひょっこり稜線上のピークに出た。正面の東側はヒノキの植林地で、北西(左)・南東(右)間に踏跡のある稜線が走っている。

 はて、このピークは一体どこなのだろう。金原山から北西側にある山尾根のピークなのだろうか…。考えていても仕方がないので、登りついたピークの立木に目印の赤テープを付けて、とりあえず北西方向に尾根道を進むことにする。この尾根沿いにも境界を示すやや大きめの杭が打たれていた。

稜線上の尾根筋を北西へ進む  右(東)側にヒノキ林、左(西)側に広葉樹の雑木林が繁る尾根沿いを下り、少し登ると三角点らしき標石のあるピークに着いた。立木に付けられた山名板を見ると、「金原山」となっている。てっきり金原山の北西側を歩いていると思っていたのに、ここが金原山だったとは驚いた。

 ということは、先ほど登りついたピークは金原山の南側にある、地図の等高線でいうと420mほどのピークだったわけだ。そして、ここではじめて自分が今どこにいるかが特定できた。

金原山頂上  金原山の山頂(427m)は雑木に囲まれているので、それほど見晴らしはない。山頂には3、4枚の山名板が付けられていた。

 それらの中にはここから南東にある三床山までの行程時間が書かれているので、三床山から金原山までは普通に歩かれているようだ。

尾根沿いから北西の岩峰尾根方面 410P展望台から金原山(左)・登りついた420P(右)方面  金原山からは先ほどと同じように右(東)にヒノキ林、左(西)に広葉樹の雑木林の尾根道を北西に進む。途中、前方方向に今日歩く予定の岩峰尾根らしき山並みが見えた。

 そこから松の生えたちょっとヤブっぽい笹尾根を進む。登りついた410mの小ピークには「展望台」の表示があり、そこからは南方が開け先ほど登りついたピークと金原山がよく見えた。どうも金原山より登りついた420m峰の方が標高が高そうだ。

林道閑馬長谷場線の峠付近  小ピークからは北方向へ右にヒノキ林を見ながら進む。尾根沿いの上空には里山らしく先ほどからカラスがカァカァ鳴きわめいている。5分ほどで路肩に駐車スペースのある舗装林道の地点に出た。林道のこの峠付近にはゴミ捨て禁止の看板があるが、それをあざ笑うかのように産廃らしきゴミが捨てられていた。

 当初はこの林道閑馬長谷場線のあたりに駐車して金原山を往復し、出来れば北西にある高鳥屋山まで歩きたいと考えていたのだが、今日は出発地点を間違ってしまったので時間的に無理かもしれない。

いくらか日が差し込むヒノキの植林帯  林道の峠からは西方向へ笹がまばらに生えたヒノキの植林帯を進む。ヒノキ林の中の作業道は日陰になっているが、間伐が行われているためかちょうどいい角度で午前中の日の光が差し込んでいて歩きやすい。

 ひとつピークを過ぎ、高木のヒノキ林の中のヤブ尾根を進む。やがて尾根筋は西に向かい下って行く感じになった。岩峰尾根には北方向へ進まねばならないので、尾根を少し戻り何か目印がないかと探してみるが何も表示されていない。

 仕方ないのでピークを下ったあたりから北側へ斜面をトラバース気味に下ると、果たして北へ向かう尾根筋があった。その付近に自分の帰り道用に目印の赤テープを付けてみたが、林道側から歩いてくるとちょっと迷う感じのところだ。

スズタケがまばらに生えたヤブ尾根 ススキの生えたヤブ尾根  そこからヒノキ林のヤブっぽい尾根を北へ辿る。植林帯を抜け、スズタケなどがまばらに生えた尾根沿いを登り、地図の等高線で400mのピークを右(北東)に曲がると、また右側がヒノキ林、左側が広葉樹の雑木林の尾根になった。

 さらに進むと、ススキの生えたヤブ尾根になる。地図でいうと389m地点を過ぎたところだろうか。

林道跡のトレース(左)と境界沿いの尾根道(右)  なおも尾根を北へ辿ると、左側にヤブの踏跡が見える。このヤブの道のようなトレースが2万5千分の1地形図の破線道のようだ。林道の途中の西側から上がってくるものらしい。そこからさらに少し行くと左側が崩壊して赤土がむき出しになった地点を通る。どうもこの尾根付近には林道のような跡がある感じだ。

 さらに進むとヒノキ林の境界沿いをいく尾根道と廃道のような林道跡が分岐する地点に着いた。ここは林道のような跡がこの先どうなっているのか確かめるため、左の林道跡を登ってみる。

林道開削終点、行き止まり 林道終点から尾根を北東へ登る  しかし、この林道のような開削された道も次の枝尾根の崖っぽい地点で消えていた。ここで林道の開削が中止されたようだ。

 ここからは右側の枝尾根に沿って山腹を北東へ登り返すしかない。また、この付近の立木に白テープが付けられているので誰かここを登ったようだ。

登りついた破線終点ピーク(490P) 破線終点ピークから岩峰尾根方面  灌木の繁る急斜面をどうにかこうにか登って行くと、道路のガードレールの支柱などに付けられている丸形の反射板が設置してあるピークに着いた。地形図でいうと林道からの破線道が終点しているピーク*で、標高が490mくらいだ。

 このピークからは眺めがいい。前方の北西方向にはこれから辿るアカマツの生えた岩峰尾根が見える。また、岩峰尾根の右には旗川を隔てた大鳥屋山から岳ノ山への山並みもよく見える。その稜線の遥かかなたに男体山も見えた。先ほど吹いていた風も止み、見晴らしを楽しみながら休憩する。

(*ホームページ「安蘇の山懐から」の記録では第1峰とされるピーク)

北方向、岳ノ山〜大鳥屋山の稜線および男体山方面 東尾根への下り  さて、ここからは北西の岩峰尾根に向かうのだが、ネットの記録では北西側が崖のように切れ落ちているということだが、実際に見ると灌木の繁る急斜面の岩尾根という感じで下降不可能でもなさそうだ。

 でも、ここはネットの記録通り東尾根に下り、そこから北西尾根に巻いて進むことにする。まずはヤブを伝わりながら東尾根方向に下る。しかし、たちまちヤバそうな岩場の下りになった。仕方ないので安全下降のため補助ロープを取り出し、1mちょっとの岩を下る。

ふり返り、東尾根からのトラバース地点  降りた地点から北側が切れ落ちた急斜面に踏跡らしきトレースがあるが、そこを伝わって北西尾根へトラバースするのはちょっと厳しい感じがした。ちょっと迷って、東尾根をさらに下って北西側へのルートを探すが見つからない。やはり、先ほどの地点を北西へトラバースするしかないようだ。

 途中までは立木や灌木の掴むものがあるが、残りの1mくらいは掴むものがなく足場のホールド地点があやふやでヤバイ感じがした。北側の斜面はスパッと切れ落ちている。

 幸い斜面には積雪もないし濡れてもいないので、意を決して北西尾根へトラバースしてみる。岩登りが得意でない者には、ちょっと怖かったが、勢いに任せて飛び移り何とか北西尾根に取り付くことが出来た。

ふり返り、破線終点ピーク(490P) 松の木が多い岩峰尾根  このトラバースで大分時間を食ってしまった。自分の優柔不断な性格を改めて露呈してしまった感じだ。

 ところで、取り付いた北西側の岩峰尾根から破線道の終点ピークを見上げると、どう見ても登降可能な斜面だ。わざわざ東尾根からトラバースして巻くほどでもないように見える*。この北西尾根の斜面は容易に直登降出来そうだ。

(*後日、ネットでこの尾根筋を直登降して岩峰尾根を歩いた記録を見た。最初からこのことを知っていれば、わざわざ東尾根から巻くこともしなかったのだが…、まぁ、致し方ない。スリルを味わったということでヨシとしよう。)

岩峰尾根から南東方向、閑馬地区方面  ここからはアカマツが多い雑木と灌木の岩尾根歩きになる。岩尾根といっても巻いて通るほどでもなく、尾根沿いを歩くことが出来る。

 少し進んでふり返ると先ほどの490m峰の破線終点ピークが逆光でどっしりと見える。松の木が多い尾根筋からは見晴らしがよく、左に閑馬地区の里の集落が見える。

中間峰のピーク(490P)  前方には等高線でいうと490mの中間峰*が聳えているが、ネットの記録でいうような絶壁というほどのものでもない。何とか岩場を伝われば登れそうだ。しかし、ここは記録の通り右の北東側を巻いて行くことにする。

 立木を伝わりながら岩峰の東側の急斜面を巻いて進む。やはりここでも厳しい感じがした。積雪でもあると無理だろう。何とか中間峰の北側に辿り着き、南方向へ登り返して頂上に出る。そこから南東側の尾根沿いを見ると、これまた易しい岩尾根に見えた。岩や立木を伝われば難なく尾根沿いを辿ることが出来そうだ。逆に今辿ってきた北東側の巻きの方が難しいと思う。ここでもまたタイムロスしてしまった感じだ。

(*「安蘇の山懐から」の記録では第4峰とされるピーク)

中間峰から岩峰尾根西方の山並み  頂上付近の立木に先ほどの破線終点ピークの西側の枝尾根で見かけた白テープが付けられていた。きっとこの南東側を直登して来たに違いない。

 中間峰のピークからは北西方向に岩峰尾根の西に聳える山並みが確認できる。今日は果たしてあの峰々の先にある高鳥屋山方面へ行けるだろうか…。

固定のトラロープが設置してある岩場の北東側  中間峰のピークからは岩尾根をさらに北西へ辿る。岩場を下って行くと、直登出来そうな岩場の右(北東)側に固定のトラロープが設置してあるのが見えた。ネットの記録にはないので、最近設置されたものらしい。

 ひとまず固定ロープを伝わって岩場の北東側を巻いて行く。岩場を下って北側へ辿る際に足場のホールドがちょっと不安定だと感じた。固定ロープといえども、辿るには多少の注意が必要だ。

前方に岩のピーク(480P)  岩場を下ると、次の等高線でいうと480mの岩峰*が間近に見える。この岩のピークはネットの記録通り、右(北東)側を巻いて登る。すぐに480m峰の岩のピークに着く。

 頂上は松の樹林であまり見通しはよくないが、南西側に閑馬川右岸の山尾根の稜線が見えた。また、南東方向に今登ってきた中間峰のピーク、西方向に高鳥屋山方面への分岐ピークの山並みも見える。

(*「安蘇の山懐から」の記録では第6峰とされるピーク)

ヤブっぽい尾根から次のピークの山並み  480m峰の岩のピークを北西方向へ下る。ここからはノーマルな山尾根コースになる。鞍部のような地点からは次のピークへの登りになる。

 このあたりはあまり歩く人もいないようで、かなりヤブっぽい。岩稜のような尾根筋は左(南西)側を登る。そこを過ぎると、また尾根沿いに登り返し、北北西方向に登って行く。やがて右側がヒノキの植林帯になった。

登りついた尖った岩のあるピーク(530P) 530Pから南西方向、次の分岐ピーク(中央)  ヒノキの植林地に沿ってヤブの尾根を登ると、尖った岩のあるピーク地点に着いた。地図の等高線でいうと530mのピークで、ここからは左に曲がって尾根沿いを南西方向へ向かうことになる。

 このピークも周りが木々に囲まれているので見晴らしはないが、樹間から次の高鳥屋山方面への分岐ピークやネットの記録では祠があるという南側のピークが確認できる。ここで少し休憩してから尾根を南西に下る。

分岐ピーク(530P)  緩い傾斜のヤブ尾根沿いを進むと、小鞍部から左方向に先ほど歩いてきた岩峰尾根が見えた。そこから少し登ると尾根の肩のような地点に出る。そしてさらに左へ進むと、等高線でいうと530mの分岐ピークに着いた。

 ここからは南方にネットの記録でいうところの祠があるピークが見えるが、今日は時間的に寄り道は無理なようだ。この分岐ピークでは多少見晴らしがきくので北西方向を見てみるが、高鳥屋山がどこなのか見当がつかない。このあたりの山尾根を一度も歩いたことがないので仕方がない。

分岐ピークから北西方向  分岐ピークからは北西方向へ下る。このあたりからまた西風が強く吹き出した。尾根筋を少し登り返すと、松枯れの小ピークに着く。そこから尾根沿いを道なりに進んで行くと、どういうわけか北側へ下ってしまった。

 少し下っておかしいと気づき、先ほどの松枯れの小ピークに戻る。地図を見るとここから西方向へ進むべきなのだが、北側のよく歩かれた踏跡に引き込まれてしまったようだ。

 松枯れの小ピークからは岩稜のような尾根筋を西へ下る。尾根沿いの樹木が繁って少々ヤブっぽいが問題なく歩ける。

西へ向かう尾根沿い  途中の鞍部の岩場に、見たことのある地図のコピーが誰かの忘れ物かのように小石が乗って置かれていた。よく見ると、これはホームページ「栃木の山紀行」の高鳥屋山の山行記録に載っていた地図をプリントアウトしたものをさらにコピーしたもので、ルートがピンクの蛍光ペンでなぞられていた。

 この記録はネットで拝見したことがあるが、北側の旗川沿いから植林地の林道に入り、沢沿いを登ってこの尾根筋に上がり高鳥屋山を登ったものだ。そして、実際にそのルートは先ほどの松枯れの小ピーク(記録では「ピーク@」となっている地点)に上がってこの尾根沿いを西へ進むようなので、このコピーの持ち主の方も北側からここを辿り高鳥屋山へ登ったのかもしれない。

 つまり、先ほどの松枯れの小ピークから北側への尾根沿いがよく歩かれた感じなのは、北側からここを歩いて高鳥屋山へ登る人が結構多いのかもしれない。

 さて、くだらない穿鑿はこれくらいにして自分の山歩きを続行する。少しヤブっぽい尾根を西へ進み、次の地図の等高線でいうと540mのピーク*に上がる。ここからは進路を北へ辿る。尾根沿いからは果たしてどこが高鳥屋山のピークなのか一向に確認できない。

 ねくらハイカーはこの辺でいくらか高鳥屋山へ登る気力が失せてきた。時刻が午後1時半を過ぎても高鳥屋山のピークを確認できないし、もし高鳥屋山に登ってから同じ尾根道を戻るとなると、駐車地点に戻る頃には日が暮れてしまうだろう。ましてや閑馬川沿いの住宅地の車道を通って駐車地点に戻るのも嫌だ。今日は近辺の里山だと甘く見て、家を出るのが遅かったし、歩き出しの駐車地点も間違ってしまった…。

(*「栃木の山紀行」の記録では「ピークA」となっている地点)
手前の稜線、中央に高鳥屋山・右に520P  そんなことを考えながら北へ進んで行くと、540m峰の北尾根の見晴らしのよい肩のような地点に出た。そこからは北側の山並みがよく見える。

 観察すると、高鳥屋山は特徴のない地味なピークのようだ。それに比べ、高鳥屋山の北東尾根に聳える、等高線でいうと520m峰の方が立派に見えた。

 そして、ここから高鳥屋山へはかなり下った鞍部から登り返さねばならないようだ。今日はまだ行けない距離ではないが、帰りが時間的にきつくなるし登る気力が失せてしまったので、ここで引き返すことにする。

540P付近 松枯れのピークへの登り  そこでUターンして、540m峰へ引き返す。540mのピークからはヤブっぽい尾根を東へ戻る。岩場のある尾根沿いを登り、先ほど迷った松枯れのピークを右(南東)へ登り返して530m峰の分岐ピークに着く。

 ここで南方の松が繁る祠のピークに寄り道するか考えたが、やはり今日はやめておこう。また機会があればということで、右方に遠くの岩峰尾根方面を見ながら北東側の530mのピークに向かう。

分岐ピーク(530P)から岩峰尾根方面 尖った岩のあるピーク(530P)下りから岩峰尾根方面  小鞍部を過ぎて再び尖った岩のある530m峰に着く。ここで一息入れ、左にヒノキ林を見ながらヤブっぽい尾根沿いを南東へ下る。

 鞍部からは岩峰尾根がはじまる次の480m峰へ向かう。

岩のピーク(480P)から中間峰(490P)方面 中間峰のピーク(490P)  尾根道を登って行くと、すぐに480m峰の岩のピークに着く。前方には次の中間峰の松の生えた峰が見える。この岩峰からは左(北東)寄りに巻いて下る。

 鞍部からは例のトラロープが設置された岩場だが、そのまま岩稜を歩くことが出来そうなので直登してみる。割と簡単に岩尾根を歩くことが出来た。濡れていなければ難なく辿ることが出来る岩場だ。

 そこから松と雑木林の尾根筋を直登して行くと、中間峰が近づいてきた。往路では左を巻いて登ったが、復路では急斜面を直登して行く。

中間峰ピーク(490P)から破線終点ピーク(490P)方面  別に岩場の斜面ではないので、すぐに中間峰の490mのピークに着く。この中間峰からは前方に午前中登りついた破線終点の490m峰が見える。

 ここからは素直に稜線上の岩尾根をいくらか右(南西)に巻き気味に下る。ある程度踏跡らしきトレースがある感じだ。白テープを付けた人もここを通過したようだ。立木や灌木などを補助にすれば難なく下の鞍部に降りられる。

 一応辿ったルートに赤テープの目印を付けてみたが、このピークの岩場の斜面は自由にルートをとって登降出来るみたいだ。

破線終点ピーク(490P)北西尾根の登り 再び、破線終点ピーク頂上  そこから岩尾根を進み、例のトラバース地点に着いた。往路では冷や冷やしながら北側を巻いたが、復路では直登することにする。一応急斜面の岩尾根なのでいくらか慎重に登るが、灌木が繁っているので容易に破線終点ピークに上がることが出来た。斜面に生えた灌木にも白テープが付けられ踏跡らしきトレースも見えるので、この直登路は結構歩かれているようだ。

 頂上からは午前中と同じく絶好の展望を楽しむことが出来た。気温は6℃で、西風は多少弱くなったがまだ吹いている。ここで少し休憩してから南側に下る。

破線終点ピークから金原山方面への山並み 南側、ヒノキ林の境界沿いを下る  南側のヒノキ林の境界沿いの急斜面には秋の落ち葉がまだ多く残っていた。再び破線道の分岐らしき地点を過ぎ、400mのピーク付近を左へ曲がり、スズタケの生えたヤブ尾根を進みヒノキの植林帯に入る。

 午後は西日になって多少薄暗くなった植林地の尾根沿いを南方に進む。やがて往路で少し迷った尾根に上がり、左(南東)方向に進む。

林道閑馬長谷場線の峠付近  ヒノキの植林地を進んで行くと、やがて前方に林道の峠が見えてきた。ちょうど救急車両が金原側に走り去って行くところだった。この道は交通量は少ないが、近辺の住民の生活道として使われているようだ。

 そこから再び金原山への尾根道に入り、南東方向へ向かう。左側がヒノキ林の尾根道を進み、410m峰の見晴らし台地点を過ぎて下って行くと、前方に金原山と午前中登りついたピークが見える。

再び、金原山頂上 午前中登りついたピーク(420P)  そしてすぐに三角点のある金原山に着いた。山頂は午前中と同じで静かな里山の雰囲気が漂っている。ゆっくりしたい感じだが西日も大分傾いてきたようなので、次の午前中登りついたピークに向かう。

 歩きやすい道を辿り、5分もかからずに登りついたピークに着いた。自分が付けた赤テープの地点から雑木林の斜面を西方向へ下る。最初は緩斜面だが、すぐに急斜面の下りになる。安全確保のため、立木などを掴みながら下る。下りの途中で金原山の方向を見たが、地味なピークが稜線の尾根上に微かに確認できる程度だった。

420P西尾根の下り 西尾根を下った南側の斜面  急斜面を下った鞍部から境界を示す杭が打たれたヤセ尾根の岩稜に登り返し、そこからまた急斜面の尾根沿いを下る。

 勢いに任せ下って行くと、午前中南側のスギの植林地から上がり自分で赤テープを付けた地点を過ぎて西に下ってしまった。登り返すのも面倒なので、尾根の途中から左(南)側の斜面に下る。まばらに生えたスズタケの斜面を下って行くと、下に林道が見える。朝方間違って入り込んだ林道のようだ。

林道を南へ  林道に降りて、南方向に下る。やがて朝登って行った作業道を左に見て林道を進み、まだ日が沈む前に歩き出しの駐車地点に着いた。

 今日は出発地点を間違ってしまい高鳥屋山まで行けなかったが、目的の岩峰尾根を歩くことが出来たということでヨシとしよう。


日程2006年1月12日 (木)
天候晴れ 北西の風
行程時刻「宮内」バス停奥の林道駐車地点9:30→作業道分岐9:32→(北東方向)→スギの植林地行き止まり9:40→(北へ斜面を登る)→登りついた尾根9:45〜9:58→(北東へ登る)→登りついた尾根道のあるピーク(420P)10:15〜10:18→(北へ)→金原山頂上10:20〜10:23→(北西へ)→展望台のピーク(410P)10:25〜10:27→林道閑馬長谷場線、峠付近10:40→(北西)→(ひとつピークを過ぎ、北へ)→小ピーク(400P)11:06→(右へ曲がる)→386P ?:?→(途中、左側から破線道らしき跡合流)→破線道(右)・林道跡(左)分岐11:17→(左の林道沿いへ)→林道跡行き止まり地点11:20→(北東へ登る)→破線終点ピーク(490P)11:25〜11:45→(東尾根方向へ下る)→北西尾根へのトラバース地点11:48〜11:57→北西尾根取り付き点11:58→(北西へ、途中右の斜面を巻き、南側へ登り返す)→中間峰のピーク(490P)12:14〜12:19→(北西へ、途中固定ロープ地点あり)→岩のピーク(480P)12:30〜12:33→尾根の鞍部12:40→尖った岩のあるピーク(530P)12:53〜12:58→(南西へ)→分岐ピーク(530P)13:05〜13:08→(北西へ)→松枯れのピーク(北へ下り迷い、戻る)13:10〜13:12→(西へ)→540m峰13:28→(北へ)→北尾根肩の地点(引き返し地点)13:30〜13:35→(戻り)→540m峰13:37→松枯れのピーク13:50→分岐ピーク(530P)13:53→尖った岩のあるピーク(530P)14:00〜14:06→尾根の鞍部14:20→岩のピーク(480P)14:23→(固定ロープ地点、岩尾根直登)→中間峰のピーク(490P)14:33〜14:36→(尾根筋を下り、直登する)→破線終点ピーク(490P)14:53〜14:56→(南へ)→(途中、400Pを左へ曲がり南東へ)→林道閑馬長谷場線、峠付近15:24→(南東へ)→展望台のピーク15:28→金原山頂上15:35→午前中登りつたピーク(420P)15:38→(西へ尾根沿いを下り、途中で南側へ下る)→林道出合16:04→(南へ)→林道わき駐車地点16:15
備考♦今回は出発地点が間違っているので、この記録は他の方の参考になるようなものではありません。
♦この記録では「安蘇の山懐から」、「日光連山山歩き」、「栃木の山紀行」等の記録を参照し、参考にさせていただきました。改めて感謝いたします。

◇ T N H C ◇

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