ギリシャ艦隊(380隻) 対 ペルシャ艦隊(750隻)
両軍の構成
380隻のギリシャ艦隊はアテナイとコリントの艦隊で構成されており、180隻がアテナイ海軍の所属でした。ペルシャ艦隊は3隊に分かれてサラミス水道に進入し、先頭はフェニキアとキプロスの艦隊、続いてキリキアとエジプトの艦隊、後端はイオニアとガリアの艦隊で構成されていました。 戦闘経過
 9月28日の夜明けとともにペルシャ艦隊の先頭がサラミス湾に進入し始め、まもなくギリシャ艦隊を確認します。ギリシャ軍は、昨夜のうちにペルシャ陣営から脱走したテノス船の情報によってペルシャ艦隊の動きを予想していたので、すでに迎撃の準備を整えていたのでした。ギリシャ軍の迎撃作戦がアテナイ艦隊を先頭にして開始されます。 ペルシャ軍は、隻数では敵軍の2倍もある大艦隊なので広い外洋に出ることで戦いを有利に展開するつもりでした。ペルシャ艦隊は湾内に進入してからもギリシャ艦隊をなんとかして外洋に追い出そうとして、まずプシュッタレイア島に兵士を上陸させてこの島を確保します。湾内ではペルシャ艦隊の先頭であるフェニキア艦隊が、アッチカ本土とゲオルギオス島の間を封鎖してギリシャ艦隊を湾外に追い出そうとしました。     
 フェニキア艦隊は、逃げるアテナイ艦隊を追いかけるのに夢中になり、気がついた時には封鎖を予定していた地点を通り越してしまいました。このようにしてギリシャ艦隊は、後退すると見せかけてペルシャ艦隊の大半を狭いサラミス水道に誘い込むことに成功したのです。
ペルシャ艦隊は横隊を組んで進もうとしましたが、狭い海域のために横隊を十分に展開することが出来ず、隣の船と接触して動きがとれなくなったり、遅れて取り残される船が現われました。 合図のラッパが鳴り響くとギリシャ艦隊は反転し、ペルシャ艦隊を取り囲むようにして攻撃を開始します。 ギリシャ軍はほとんど隊列を崩さず戦い続けますが、ペルシャ軍はバラバラに乱れてパニック状態になってしまいました。東西7キロ、南北2キロのサラミス水道南側の狭い海面では800隻近くのガレー船がひしめき合って戦いますが、ペルシャの軍艦の多くは過密状態のため効果的に戦うことが出来ず、味方の衝角に船をぶっけて沈没してしまうものさえありました。 海に投げ出されたペルシャ軍兵士の多くはギリシャ軍兵士に発見されると、折れた櫂などで頭を殴られて溺死します。ギリシャ人の町を焼き払ったペルシャ軍兵士は絶対に許せない侵略者なのでした。 この海戦でギリシャ艦隊は46隻の軍艦を失いましたが、ペルシャ艦隊は200隻の軍艦と4万名の兵士を失いました。

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