ガストン・ド・フワ将軍率いるフランス軍(2万3千名、砲56門)
対 レイモンド・カルドナ将軍率いるスペイン軍(1万6千名、砲30門)
スペイン軍の塹壕戦術
スペイン軍は敵の突撃を防ぐため新たに考案された「塹壕」を掘り、その後方の低地に歩兵を伏せさせていましたので、フランス軍からはスペイン軍左右の騎兵隊と塹壕の後ろに配置された砲兵隊だけが見えていました。 戦闘経過
 戦闘は両軍の砲撃で始まります。これは歴史上初めて行われた攻撃準備砲撃でした。 フランス軍はスペイン軍の騎兵隊を狙って砲撃し、スペイン軍の砲撃はフランス軍の槍兵隊(パイク兵)とドイツ傭兵隊に集中しました。砲撃は2時間以上も続き、お互いに大きな被害を出します。(フランス軍は2千名以上がこの砲撃で倒れました。)最初に耐えられなくなったのはスペイン軍の騎兵隊でした。まず右翼にいた予備の騎兵隊が動きだし、本隊の重騎兵がそれを支援します。これを見た左翼の重騎兵も突撃を開始しました。
フランス軍の騎兵隊が、迫り来る敵を迎え撃つために次々に飛び出していきます。こうして戦線の両翼では激しい騎兵戦が展開されることになりました。このころ中央でもフランス軍槍兵隊が攻撃を開始します。いしゆみ兵を前に出し、槍兵隊がそれを支援する形で前進していきますが、スペイン軍に砲撃されるとすぐに敗走してしまいました。フランス軍槍兵隊と同時に前進を始めたドイツ傭兵隊はさすがに士気が高く、敵の砲火をものともせずに突撃を始めました。強力なドイツ傭兵隊はスペイン軍の塹壕を越えることに成功しましたが、無防備な側面をスペイン軍の歩兵隊に攻撃されてしまったので退却を余儀なくされます。
 激戦の末、フランス軍騎兵隊はスペイン軍騎兵隊を敗走させました。 スペイン軍総司令官のカルドナもこの時に逃げてしまいます。騎兵隊を失って敵に包囲されてしまったスペイン軍歩兵隊ですが、兵の士気はまだまだ高く、ドイツ傭兵隊とフランス軍槍兵隊は塹壕をはさんで手が出せない状態でした。フランス軍騎兵隊が塹壕を迂回してスペイン軍歩兵隊の側面と後方から攻撃をしかけますが、スペイン軍歩兵隊はひるむことなく、すでに疲れ切っていたフランス軍槍兵隊を突破して脱出しようとしました。総司令官ガストン率いるフランス軍騎兵隊はスペイン軍歩兵隊に突撃して脱出を防ごうとしますが、ガストン自身がこの攻撃で戦死してしまったため、多数のスペイン軍兵士が混乱に乗じて脱出に成功します。 スペイン軍の死傷者数は9千名、対するフランス軍の死傷者数は4千名でフランス軍の勝利といえますが、 この勝利は外交的には何の利益もありませんでした。

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