トーマス・フェアファックス率いる議会軍(2万6千名)
対 ライン候ルーパート王子率いるイギリス国王軍(1万7千名)
戦闘経過
 議会軍と国王軍は共に歩兵を中央に置き、両翼に騎兵を配置して、戦いの準備を整えていました。 しかし夕方になっても戦闘が開始される気配はなく、議会軍の陣地からは兵士たちの歌う讃美歌が聞こえてきます。このような状況から国王軍は、戦闘は明日だろうと考えて、食事や露営の準備を始めました。ところがこの時、夕闇の中をクロムウェル率いる議会軍騎兵隊が国王軍右翼に襲いかかったのです。今日は敵襲がないものと油断していた国王軍の前線は突破され、兵士たちの多くが敗走を始めました。しかしルーパート王子が率いる国王軍騎兵隊の抵抗だけは激烈で、クロムウェル自身も首を負傷してしまいます。レスリー率いるスコットランドの援軍がタイミングよく現われたので、危機一髪のクロムウェルは救われ、議会軍の左翼軍は国王軍の右翼軍をなんとか戦場から追い払うことが出来ました。

 バラバラになっていた兵士たちを再び集めて戦闘態勢を整えたクロムウェルは、自軍の状況を知って愕然としました。議会軍右翼のフェアファックス率いる騎兵隊は、国王軍騎兵隊の攻撃で大きな損害を出しており、中央のレヴェン率いる歩兵隊も敵軍に押されて後退中だったのです。攻撃に成功したのは、議会軍左翼のクロムウェル率いる騎兵隊とクロフォードの歩兵隊だけで、議会軍の右翼はまさに崩壊寸前でした。状況をしっかりと把握したクロムウェルは、まず敵を追撃していたレスリーの部隊を呼び戻します。そしてクロムウェル自身は騎兵隊を率いて、混乱している味方の中央軍の背後を通り、敗走中の兵士たちを集結させました。クロムウェルは、兵士たちの士気を回復させると、そのまま一気に敵の左翼軍めがけて攻撃をかけます。国王軍の左翼軍は快調に前進を続けていたため、クロムウェルの襲撃を側面から受けることになってしまいました。この奇襲攻撃で国王軍の左翼軍はあっと言う間に崩壊してしまいます。続いてクロムウェルは敵軍の中央にいたニューキャッスルの歩兵隊にも襲いかかり、騎兵の援助のない歩兵たちを壊滅させました。 国王軍は戦死者4千5百名、捕虜1千5百名をだして敗北し、議会軍は完璧な勝利を得たのです。 この戦闘の後、国王軍の司令官ルーパート王子はクロムウェルに「アイアンサイズ」というあだ名をつけました。クロムウェルの戦闘部隊は「鉄の側面」を持っているという意味ですが、のちにクロムウェルの騎兵隊の異名「鉄騎隊」として有名になります。

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