![]() 9世紀頃のバイキングたちによって着用され始めたホーバークは、11世紀のノルマン人騎兵に装甲として採用されてから14世紀の中頃まで多くのヨーロッパ騎士に欠かせない装備となりました。ホーバークの多くは膝に届くほど長く、裾は乗馬出来るように前と後が裂けています。頭巾と袖が一体となって編まれているので、着る時は頭からすっぽりとかぶりました。頭巾は現代の防寒コートのフードのように不要ならば頭の後にずらしておけます。このようなホーバークを作るには大変な手間がかかりました。まず直径2ミリぐらいの針金で直径1センチぐらいの環(メイル)をたくさん作ってから、それらを繋げていかねばなりません。重量が10キロあるホーバークの制作には何ヵ月もかかったと思われます。もちろん値段はかなり高価なものになるので、騎士が戦場で倒れると待っていた泥棒たちにホーバークを剥ぎ取られ、裸のまま捨てられることも珍しくありませんでした。ホーバークは体の動きをそれほど妨げませんが、その重さは全身にへばりつくようでした。 戦いにおいては切り傷は防げますが、打撲傷は受けやすかったようです。 ![]() ![]() |