ベリサリウス将軍率いる東ローマ帝国軍(2万名、大半が新兵)  対 ペルシャ軍(4万名)
ダラス要塞の守り
東ローマ帝国軍総指令官ベリサリウスは、ダラス要塞正面の鋸壁近くに広く深い壕を掘らせ、比較的信頼できない歩兵隊にここの直接守備をまかせました。正面の壕から前方に向かって別の壕が2本延び、外側に折れてそれぞれ左右両側にある丘陵まで続いていました。ここに主力の重騎兵隊が配置され、壕の角には撹乱出撃用にフン族の軽騎兵を置いていました。 戦闘経過
ペルシャ軍は攻撃開始から丸1日かけて敵の配備を調べるための小競り合いを繰り返しました。 その結果、ダラス要塞正面の中央部に攻撃をかけると両翼から敵の重騎兵の攻撃を受けることがわかったので、ペルシャ軍は東ローマ軍両翼の重騎兵に直接攻撃をかけることにします。しかし東ローマ軍の重騎兵は、 ペルシャ軍の重騎兵とは数的劣勢の度合も軽く、東ローマ軍では最も信頼できる部隊でした。その上、東ローマ軍の重騎兵は弓兵による援護射撃を期待することもできたのです。東ローマ軍の弓はペルシャ軍の弓より射程が長く、ペルシャ軍の装甲は東ローマ軍の矢に貫かれましたが、東ローマ軍の装甲はペルシャ軍の矢を跳ね返すほど強力でした。 東ローマ軍の左翼に攻撃をかけたペルシャ軍騎兵隊は最初のうち優勢でしたが、左翼側の丘陵の陰に隠れていた東ローマ軍騎兵の小部隊がペルシャ軍騎兵隊の背後を奇襲するとペルシャ軍騎兵達は混乱し、フン族の軽騎兵隊が現われると一目散に退却し始めます。他方、東ローマ軍の右翼に攻撃をかけたペルシャ軍騎兵隊はすでにダラスの城壁に到達していました。そのあとをペルシャ軍歩兵部隊が急いで追いかけますが、騎兵隊と歩兵部隊の間にはかなりの隙間が空いてしまいました。東ローマ軍の司令官ベリサリウスはすかさず、 この間隙に騎兵の全兵力を投入します。東ローマ軍騎兵の激しい反撃はペルシャ軍騎兵を四散させ、続けてペルシャ軍歩兵部隊の側面を襲いました。この攻撃によりペルシャ軍は完全に崩壊してしまいます。

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