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海
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| すっかり遅くなってしまったこのシリーズは結末を見ないまま時が過ぎて行く。海は生命の始まりの遙かな故郷である。遠く深い前世でオーム貝やアンモナイトだったころの微かな記憶を携えて現世の命を生きている。海の断崖を見れば古い地層にかつて生きていた時代の自分自身に出会っているかもしれない。古い命は遠の昔に死に絶えて新たな命がここにある。海は膿や産みなどと共に一体的な象徴性を持っていて命の原点そのものである。 | ||||||||||
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1.「揺籃」
2007.05.06 波は揺り篭、命の生まれ出た所。 |
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2.「岩礁」
2007.05.31 海は膨大な無意識の世界。水面に出た岩は僅かな意識。 |
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3.「神の指紋」
2007.06.18 それは紛れもなく神の指紋そのものだ。常に変化し続けて決して同じ姿を現さない。 |
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4.「太古の記憶」
2007.08.17 この地層はかつて私が生きていた時のものだ・・・と、気付くだろうか。遙かな記憶の世界アカシックレコードの様だ。 |
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5.「断崖」
2007.09.07 海と陸地を分かつ所。意識と無意識がせめぎ合う所だ。ふと断崖をイメージする時は越え難い異界に接していたり、直面する課題との激しい断絶を意味しているのかもしれない。 |
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6.「告白」
2007.09.27 砕ける波はいつまでも見飽きない。同じ事の繰り返しなのだが実に変化に富んでいる。岩にぶつかるとたった今まで透明だったものが一瞬にして真っ白に変化する。一気に思いの丈を告白する様にも感じる。 |
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| 7.「潮騒」
2007.08.12 Arches 440mm×1150mm HOLBEIN 絶え間の無いうなる様な水音は無意識界からやって来るメッセージ。そして肌に感ずる心地よい振動は命の息吹だ。 |
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| 8.「輪廻」
2007.08.30 Arches 440mm×1150mm HOLBEIN 無限の繰り返しはずっと昔から変わらない普遍のメッセージ。前世の行いが現世に実を結び、現世の行いは来世に実を結ぶ種である事を知ったなら、輪廻とは、過去・現在・未来、の事だ。過去も現在も未来も総ては七色に輝くこの瞬間に有る事に気付く筈。 |
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9.「神殿」
2008.03.28 辺津之宮・中津宮・奥津宮、恵比寿神、大黒天、弁財天、あるいは海神ポセイドン、クロノスの男根から生まれた美神ビーナス。総ての神々は命の中に住んでいる。この命こそ海でありあらゆる神を宿す神殿なのだ。 |
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| 10.「冬の海」
2008.04.11 Arches 440mm×1150mm HOLBEIN 島は孤独を象徴することがある。こうしてほとんど陸地に接しようかと言う距離感は孤独を愛しながらも世間からつかず離れず人恋しい距離を上手く保っている様にもみえる。 |
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11.「巣立ち」
2008.05.05 「お前、何になるんだ?」ひとしきりサーフィンを楽しんだ後、焼けた堤防に座って海の彼方を見つめながら、やがて来る旅立ちの時に想いを馳せる。夢と希望と不安を感じながら別れの時でもある。 |
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12.「海へ」
2008.05.16 地元の人だけが通る海岸への小径。今にも枯れそうな小さな川が海に注いでいる。近くの人がタープやパラソルを広げて夏を楽しんでいる。人生の夏は成長の時、働き盛りの季節だ。 |
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13.「海の十字架」
2008.05.18 人が企めば企むほど懐かしい海は消えて行く。そして自然を壊した数だけ鎮魂の十字架を重ねる。人は大事なものを殺した後で大事なものを崇める。人は自分を養ってくれるものを殺さずにはいられない。イエスもガンジーも殺した後に聖者にして崇めている。 |
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14.「光る海」
2008.05.24 テラテラと光沢感のある海の輝き。まぶしい逆光の海。光は未来、ずーっと太古の昔から流れて来るものは感情の波。喜怒哀楽、愛憎の海だ。何百回生まれ変わっただろうか?果てない波を乗り越えて今ここにいる。 |
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