初めに
カヤックといってもいろいろあります。大きく分けると、
1)シーカヤック 海用のカヤックで、直進性、スピード、安定性に優れており、ある程度荷物を積載するようになっています(一部にスピードを重視し、安定性のひくいのもあります)。
2)ファンカヤック シーカヤックを小さくし、手軽に乗れるようにしたものです。
3)リバーカヤック 運動性能を高めるため、直進性、スピード、安定性が低くなっています。したがって、ある程度練習しないと真直ぐ進みません。また、ちょっとしたことで、ひっくりかえるので、ロールといってのったままでカヤックを起こす技術も必要とされます。
以上の3つになります。
このうちはリバーカヤックは、技術さえ習得すれば、流れをうまく使って、いろいろなことができます。そうなることで、より安全に川を下れるようになります。ここでは、リバーカヤックの練習法をまとめてみました。これは私がこれまでの経験やいろいろな人に教えてもらったことから、考えたものです。参考程度に考えて下さい。これにあわせてビデオを作っています。興味のある方はご一報ください。
練習方法
始めは流れの無い静水で練習します。その前に、フェザーリング、乗り降り、スプレーカバーの脱着の練習をします。
フェザーリングというのは、フェザー角のついたパドルを使う場合、手首をかえすことです。基本的には、パドルを持って腕をのばした時、右ブレードがほぼ垂直になります。それで水をキャッチします。このままだと左ブレードは垂直になっていません。右手首を返し、左ブレードが垂直になるようにシャフトを回転させます。この時、左手はそえるだけで、手の中でシャフトを回転させます。
乗る時は、コックピットの後ろに座り、両足をコックピットに入れ、真直ぐのばします。そのまま、おしりをシートにずらします。降りるときは、両足をのばしたまま、両手を使い、おしりをうしろにずらすようにして、コックピットから抜きます。それから、足を抜きます。
スプレーカバーは前か後ろのリムにかけ、外れないように反対側にひっぱりリムにかけます。
静水での練習
最初はなるべくリラックスして、3.スイープストロークから始めます。なかなか真直ぐ進みませんが、左右の漕ぐ強さを調節してみてください。
次は4.リーニングスイープです。片方をこいだらちょっと間を置いてください。カヤックが惰性でターンしていくのがわかると思います。
慣れてきたら、5.フォワードストロークをやってみます。スイープの場合パドルはほぼ半円を描くようにうごきます。それを少し直線的に動くようにします。次に、6.リーニングターンをしてみます。カヤックがぐるぐる回るようになったら、途中で反対側の4.リーニングスイープをしてみます。例えば左ターンをしていたら、左リーニングスイープをいれます。そうすると、今まで左に傾いていたカヤックは右に傾き、右にターンを始めます。そのまま右にリーニングターンします。6.リーニングターンの途中で4.リーニングスイープをいれて八の字をかくようにカヤックを進める練習もしてみましょう。つぎは6.リーニングフォワードをしてみます。なれてきたら、8.バウラダー、9.リバーススイープ、10.リバースストロークもしてみます。これらの動きがある程度できるようになったら流れにでてみます。
1.パドルをもつ
目線よりやや低く、肘の角度は直角よりやや広く、位置は最も楽な位置。
肘は肩より低く、体側より前。
2.体のひねり
パドルとカヤックが平行になるくらい体をひねる。
3.スイープストローク
体をひねり、ややもどして、引き手をすこしのばしてさげ、ブレードを水に入れる。
そのまま、体をひねる。
ひねりきる直前でひきてをあげ、最初のポジションにもどす。
そのまま、反対側を同じようにこぐ。
あまり、うでを動かさず、なるべく体のひねりを使う。
4.リーニングスイープ
スイープしながらこいでる側のひざをゆっくり持ち上げ、反対側のおしりに体重をのせバランスをとる。
5.フォワードストローク
スイープストロークの動きと同じ。
引き手が直線的に動くようにする。
体をひねりながら、押し手をややのばし最初の位置から体の正面胸くらいの高さにさげる。
このとき肘の高さをかえない。
はじめてのの人は最後に引き手んの手首を巻き込むようにする事がある、
手の甲を上に向けたまま引き手をあげるようにする。
6.リーニングターン
片方の膝を持ち上げ反対側のおしりでバランスをとる。
持ち上げた方をスイープ気味に、反対側はフォワードで漕ぐ。
7.リーニングフォワード
リーニングさせ、左右の漕ぎの強弱、大きさを調節して直進する。
8.バウラダー
体を45度くらいひねり、押し手の手首を額につけ引き手を体の正面にもってくる。
手首を返し、ブレードの漕ぐ面を前に向け、ブレードを水に入れる。
このとき、パドルをいれた側の反対の膝をやや持ち上げる。
フォワードでスピードをつけて、バウラダーをいれる。
9.リバーススイープ
体をひねり、手首をかえしブレードの裏面を水面にむけ、やや倒れ込むようにブレードを水につける。
そのままゆっくりと、反対側のひざをブレードに近づけるように
体をひねる。
10.リバースストローク
水面につけてから、ブレードを下に押すようにして、体をひねる。
流水
1.フェリーグライド
最初はなるべく緩い流れで練習します。上流に向かって、流れに45度くらいの角度をつけ、リーニングフォワードをして、カヤックが流れの中を真横に移動するようにします。これを左右練習します。
2.大きなストリームイン
流れにはいるまではフォワードをする。流れに45度くらいの角度をつけ
リーニングターンをおこなう。この時、流れに入る直前に下流を見るようにする。
3.小さなストリームイン
流れにはいるまではフォワードをする。流れにはいったら、バウラダーを行う。
おまけ
ある流れにたいしてカヌーカヤック(ボート)がどううごくかは四つの条件PALS
によって決まる。
P :ポジション 前傾、後傾、内傾、外傾、体のひねり、目線
A :アングル 流れとボートの進行方向の角度
L :リーニング ボートの左右の傾き
S :スピード ボートの進行速度
したがって、うまい人の条件は、
1、正確(角度、傾きをかえず)に加速できること。
2、ポジションを自在にすばやくコントロールできること。
だと、私は思います。