さやか「あっという間やったな…」 
まさみ「うん…でも、ここまで来たんだね…」 
さやか「ついに、うちが…」 
まさみ「あたしが…」 
さやか・まさみ「魔女見習いから…おジャ魔女になれる!!」 


『1級試験…さやかとまさみは2人で1つ!』
放課後の遠近学園、音楽室…吹奏楽部は、今日も練習に励んでいるようで… どうやら演奏が終わった所のようで、顧問教師の千種が講評を始めていた。 千種「だいぶ、いい感じになってきたわね。でも、1年生はもっと先輩についていけるように。    2・3年生も、後輩を置いてけぼりにしちゃ駄目よ…    まあ、これくらいにしましょ。はい、解散!」 それぞれ自分の楽器をしまいながら、部員達は気の合う者同士で話に花を咲かせる。 無論、おんぷ・さやか・まさみも額を寄せ合って、小鳥がさえずるように声を飛び交わす。 おんぷ「ねえ、さやちゃん、まさちゃん」 さやか「何や?」 まさみ「何さ?」 おんぷ「今度の土曜、予定空いてる?」 さやか「土曜は…えっと…」 考え込むさやかの隣では、まさみが生徒手帳をパラパラと捲って、 素早くスケジュール欄に目を走らせた。 まさみ「…よし。剣道部も弓道部も、他の部も休み。あたしは空いてるよ」 さやか「うちも多分、大丈夫やと思う」 まさみ「多分、ねぇ…」 しっかり者のまさみは、こんな間の抜けたさやかに嫌な顔をした。 おんぷ「さやちゃん、自分のスケジュール管理はちゃんとしないと…     まあ、いいわ。2人共、明日1級試験受けましょ」 さやか・まさみ「ええっ!?」 いくら何でも、これには、さやか・まさみ共に大声を出してしまい、 周りの部員達の視線を集めてしまった。 さやか「あ、すんません…」 まさみ「お騒がせしました…」 おんぷ「じゃ、お先に失礼しま〜す」 3人は、そそくさと音楽室から退散した… そして廊下に出てから、会話を再開。 まさみ「もう!なして、あんな突発的に!」 さやか「せやせや!いきなり、あないな事言われたら、誰かてビックリすんで!」 まさみが、さやかが、順におんぷの耳元に怒鳴りつける。 おんぷ「てへっ♪ごめんごめん…でも、2人にとっては、いい話でしょ?」 さやか「そりゃ、そうやけど…」 おんぷ「じゃ、説明するわね。1級試験の内容…     魔法を使って『ありがとう』って言ってもらえれば合格なの」 さやか「何や…えらい簡単やん。それで1級なん?」 おんぷ「そうよ。でも場所は昼間の人間界、制限時間は日が沈むまでなのよ」 それを聞いて、まずはまさみが事の次第を察して表情を曇らせた。 まさみ「何てこった…流石1級、難しすぎだよ…」 さやか「ほえ?そない難(むず)いもんかいな?」 まさみ「さやちゃん、分かんないの?」 さやか「何が?」 まさみ「人間界で人間相手に魔法使って『ありがとう』って言ってもらうって事は…     即ち、あたし達の正体が魔女だってバラさなきゃならないって事…」 さやか「あああ…」 ようやく気が付いたさやかは、今頃になって泡を吹き始めた。 おんぷ「そう、相反する2つの条件…2人はクリア出来るかしら?」 まさみ「そんな二律背反、どうにかなるもんなの…?」 すると、先程まで目を回していたさやかが、ケロッと開き直っていた。 さやか「どうにかなるやろ」 おんぷ「流石さやちゃん、立ち直りが早いわね」 まさみ「で、どうにかなるって、その根拠は?」 さやか「根拠も何も、簡単な事(こっ)ちゃ。     おんぷちゃんは勿論やけど、どれみちゃん達は、みんな1級に受かっとるんや。     つまり、受かる可能性は0やない。受かる方法は受かった人数分だけあるっちゅう事!」 おんぷ「確かにそうね。まさちゃん、マイナス思考になっちゃ駄目よ」 さやか「せやせや!positive thinking(ポジティブ・シンキング)や!」 まさみ「なるほどね…で、どういう意味だっけ?」 苦笑いしながら尋ねてきたまさみに、さやかがずっこけた。 さやか「おいおい、そこツッコむ所ちゃうやろ…」 おんぷ「まさちゃん、本当に英語だけは駄目ね…」 まさみ「面目次第もない…」 申し訳無さそうに、まさみは顔を下に向けた。 おんぷ「positiveは積極的とか、肯定的とか、そんな意味よ」 さやか「何でもええ方向に考える、それがpositive thinkingやで」 まさみ「そっか…何事も前向きか!」 パアッとまさみの顔が明るくなる。それを見て、おんぷ・さやかも嬉しくなった。 おんぷ「そうそう、その意気よ♪」 そして試験の当日がやって来た。 さやか「ちゃ〜っす!」 まさみ「失礼しま〜す」 さやか・まさみが、おんぷの所属事務所に顔を出した。 おんぷ「あっ、いらっしゃい」 さやか「なあマジョルカ、モタとモタモタ、まだ来てへんの?」 尋ねたさやかに、マジョルカはぶっきらぼうに答えた。 マジョルカ「あいつらの事だからね、その内来るよ」 さやか「まさにモタモタや〜」 まさみ「さやちゃんに座布団1枚…なんちって」 ギャグを飛ばすさやかに、まさみも合わせて受け答える。 おんぷ「2人共、結構リラックスしてるじゃない…」 マジョルカ「1級試験だってのに、お気楽な奴ら…正(まさ)しく、おジャ魔女だよ」 さやか「むうっ…」 途端に、さやかはプウッと膨れっ面になる。 おんぷ「マジョルカ、少し黙ってて…2人共、緊張してないの?」 まさみ「うん。さやちゃんの、あの台詞が効いたみたいでさ…」 おんぷ「positive thinkingね?」 まさみ「そう。それに、さやちゃんが緊張してないのは、     元々緊張する性格じゃないからだと思うよ」 さやか「あはは、せやな〜…って、何言うてんねん!?」 まさみ「だって、そうでしょや。     最初にpositive thinkingを言い出したのは、さやちゃんでしょ?     何も考えずに、あれが言えるって事は、元々そういう性格だって事じゃないの?」 さやか「あっ、なるほどな〜」 おんぷ「感心してる場合じゃないでしょ、さやちゃん…     そうだ。2人共、今の内にお着替えしといたら?」 さやか「あ、せやな」 まさみ「そうだね」 2人はそれぞれのタップを取り出し、その中心に触れる。ポン♪ そして2人は踊るように、軽快に見習い服を身に付けていく。 さやか「プリティ〜ウィッチ〜さやかっち〜♪」 まさみ「プリティ〜ウィッチ〜まさみっち〜♪」 お着替えし終わった2人に、おんぷは微笑みかける。 おんぷ「この見習い服も、今日で見納めになるわね」 さやか「あ、そっか!1級になったら、おんぷちゃんと同じ服や〜!」 まさみ「受かれば…でしょ」 表情を緩めないまさみに、おんぷは優しく微笑んだ。 おんぷ「大丈夫。2人なら、きっと受かるわ」 まさみ「それまた、なして?」 おんぷ「かつて天才魔女見習いと言われた、この私の愛弟子なんだもの…絶対、大丈夫よ」 マジョルカ「おんぷ、買いかぶりすぎじゃないのかい?」 おんぷ「何よ、マジョルカまで…     2人は魔女見習いになって1ヶ月もしない内に、ここまで登りつめたんだから…     さやちゃんと、まさちゃんなら…うん。何とかなるわ。私、2人を信じてるもの」 さやか「あははっ、ありがたいこっちゃな〜…」 まさみ「ご期待に沿えるように、気合い入れなきゃね…」 …と、その時、奥手の扉をチラッと見たまさみが、何かを感じ取ったようだ。 まさみ「ようやく、お出ましか…」 さやか「来たっちゅうこっちゃな…!」 そして部屋の奥手にある扉が開き、モタ・モタモタのコンビが現れた。 モタ・モタモタ「ど う も 〜」 さやか「どうも〜…やないで、全く…どんだけ待ったと思てんねん!」 足をタンタンと踏み鳴らして、イライラしている事を示すさやか。 まさみ「さやちゃん、そんなせかせかしたって、何になるでもなし…」 さやかとは対照的に、まさみは落ち着いていた。 モタ「そ れ じ ゃ 〜 試 験 の 事 だ け ど 〜」 おんぷ「あ、大体の説明は、私の方から話しちゃったけど?」 モタモタ「あ ら 〜 私 達 の 仕 事 が 取 ら れ ち ゃ っ た わ 〜」 モタ「で も 〜 手 間 が 省 け た か も 〜」 モタモタ「じゃ〜準備はいいのね〜?」 さやか「当ったり前やん!」 まさみ「こっちは、手薬煉引いて待ってたんだからね!」 モタ・モタモタ「そ れ じ ゃ 〜 1 級 試 験 〜 ス タ ー ト 〜」 その合図と同時に、さやか・まさみは窓を開け、そこから箒を駆って飛び立っていった。 おんぷ「(2人共、頑張って…)」 見送るおんぷの表情は、弟子を見つめる師匠と言うよりは、我が子を見守る母親に近かった… 上空から街並みを見下ろしながら、まさみは考え込む。 まさみ「う〜ん…魔法で『ありがとう』を言ってもらう…やっぱり難しいよ…」 悩ましげなまさみに、さやかは突然に変な事を尋ねた。 さやか「なあ、まさちゃん、小腹空いてへん?」 まさみ「え?まあ、お腹に余裕はあるけど?」 さやか「おっしゃ。ほな…」 すると、さやかは何を思ったかクルールポロンを振りかざし、いきなり呪文を唱え始めた。 さやか「プレサ〜リラティ〜・ペレナ〜エルプラノ!納豆の細巻、さび抜きで出ろ〜!」 ポンッと音がして、まさみの手元には、回転寿司で回ってくるような、納豆巻が現れた。 しかも、さび抜きとは気が利いている。 先日まさみは、自分が魔法で出した納豆巻に入っていた山葵に苦しめられている。 まさみ「おっ、こいつは美味しそうだね。ありがと。早速、腹ごしらえといきますか」 そう言いながら、まさみは納豆巻を口に放る。その瞬間、さやかはニンマリと笑う。 まさみ「…何さ?あたしの顔に何か付いてる?」 さやか「言うたな?」 まさみ「?」 どうしても、さやかの言っている意味が理解出来ず、まさみは首を傾げるのみ。 そんなまさみに、さやかは理由を説明し始めた。 さやか「まさちゃん、今『ありがと』言うたやろ?」 ここで分かりやすいように、リプレイしてみよう。 まさみ「おっ、こいつは美味しそうだね。『ありがと』。早速、腹ごしらえといきますか」 リプレイ終了… まさみ「…ああっ!!」 事態に気付き、途端にまさみは青ざめる。そう、まさみは謀られたのだ。 さやか「魔法使て『ありがとう』言うてもらう…     相手も魔法使えるんやったら、隠す必要無いしな〜♪」 まさみ「やられた…そんなのありなの〜?」 ???「無しよ」 ここで上から割り込んできた第三者の声。 さやか・まさみ共にハッとして声のした方を見上げる。 そこに箒に腰掛けて浮いていたのは…2人の師匠・おんぷであった。 さやか・まさみ「おんぷちゃん!!」 おんぷ「さやちゃんなら、多分やるんじゃないかなって思ってたのよ。     仲間内同士の『ありがとう』は無効よ」 さやか「え〜!駄目なん〜?」 おんぷ「駄目なものは駄目なの」 言われて、さやかは不満気に口を尖らせた。 さやか「ケチ〜…」 まさみ「別に、おんぷちゃんがケチって訳じゃないしょや・・・」 おんぷ「さ、分かったら2人共、別れて。     あっ、それとズルしようとしても、モタとモタモタが水晶玉で監視してるから」 さやか「ちぇっ…」 ふて腐れるさやかを、まさみは宥めようとする。 まさみ「はいはい。機嫌直して、さっさと行こっか。     都合のいい事に、あたしは腹ごしらえ出来たし」 さやか「まさちゃんに、お好み焼き出してもらお思てたのに〜…」 これには、おんぷ・さやかも呆れて、思わずツッコミを入れてしまった。 おんぷ・まさみ「気にしてたのは、そっちかい…」 それから、さやか・まさみは二手に分かれ、それぞれ魔法で人助けしようと奮闘した。 しかし2人の魔法は空振りの連続で、成果は一向に収められず、時間だけが無常に過ぎていく。 おんぷと、その大親友・どれみ・はづき・あいこも、始めはこうだった。 4人は最後に逆転合格したが、さやか・まさみも同じ道を進めるのだろうか… そして日も西に傾き始めた頃、上空で2人は浮かない顔を突き合わせた。 さやか「まさちゃん…」 まさみ「さやちゃん…」 さやか「その顔やったら、駄目っぽいな〜…」 まさみ「人の事、言える状況じゃないしょや…」 そして互いに大きな溜め息を吐く。 さやか・まさみ「はぁ〜…」 まさみ「どうする?残り時間もわずかだし、魔法玉だって…」 そう言うまさみのクルールポロンには、魔法玉が1個しか入っていない。 さやか「何や、まさちゃんもかいな…」 そう言いつつ、さやかも魔法玉が残り2個となったクルールポロンを見せた。 まさみ「何さ、あたしより1つ多いしょや…」 さやか「アホ言わんといて。1個しか違わへんやん。こういうの、何て言うんやったっけ?」 まさみ「五十歩百歩…大して変わりないって言いたいの?」 さやか「ああ、それやそれや」 2人がそんな談議をしている下では、踏切の警報機が、けたたましく鳴り響いていた。 何となく、さやかが踏切に視線を落とした。途端に、さやかの顔から血の気が引いていった。 まさみ「なしたのさ?」 様子から異常を察したまさみは、さやかに尋ねた。さやかは、ただ下を指差すのみだった。 さやか「あれ見てみぃ…!」 まさみ「あれって、どれさ…ああっ!」 指差した先には、踏切の線路上に手押し車と老婆が見える。 どうやら手押し車の車輪が、線路とアスファルト部分の隙間に挟まって、抜けなくなったらしい。 通行人「おい、婆さん!電車来るぞ!」 周囲から大声が飛ぶが、老婆は手押し車を引っ張り出そうと必死だ。 そして、パァ〜〜ン!という大音量の警笛が響き渡る。 大空市を縦断する大空線を示す藤色の帯に、前面上部には「快速 北大空」の電光表示。 銀色のステンレス車体に西日を照らし返して輝く、通勤形電車が下り線を猛進してきた。 運転士が事態に気付き血相を変える。そして慌てて非常ブレーキを制動させる。 だが快速電車の勢いは、全くもって衰えそうもない。 ようやく気が付いた老婆だが、恐怖で足が竦んで、その場から動けなくなっていた。 さやか「あかん!」 決断力と行動力の早さなら、さやかの右に出る者はいないだろう。 すぐさまクルールポロンを構えた。 さやか「プレサ〜リラティ〜・ペレナ〜エルプラノ!踏切手前のポイント、変われ〜!」 ポンッと音がして緑色の光が弾けた。 そして踏切の手前にあった両渡りのポイントが、ガチン!と切り替わる。 そこに間髪入れずに快速電車が進入してきて、下り線から上り線へと転線した。 そのまま上り線上で鉄車輪を軋ませて、老婆の横を通り過ぎる形で停車した。 老婆「あわわ…」 思いがけない結果に、快速電車の運転手は目をパチクリ。 車内の乗客は何が起きたのかと、てんやわんやの状態。 さやか「ほ〜…何とかなったで〜…」 ほっと胸を撫で下ろすさやかだったが、まさみは厳しい顔付きを変えなかった。 まさみ「さやちゃん、まだ終わってない!」 さやか「ほえ?」 まさみ「見てみなよ!警報機の矢印、両方点滅してるよ!」 よく見てみると、まさみの言った通り、 向かってくる列車の方向を示す矢印は、両方向とも点滅していた。 今、停車した快速電車は下り列車。つまり上り方向から別の列車が接近しているのだ。 しかも現在、急停車した快速電車は両渡りポイントを渡って上り線を塞いでいる。 ここに上り列車が突っ込んできたら…正面衝突、大惨事は免れまい。 さやか「しもたっ!」 その時、ピィ〜〜ッ!という甲高い警笛が聞こえてきた。 上り線をやって来たのは、コンテナ貨物列車。 先頭の電気機関車は上部を青色、下部を灰色のツートンカラー。 形式番号のプレート部分だけが、赤色の塗装になっている。 その後ろには、赤・青・白など色取り取りのコンテナが満載されている。 ざっと20両は連なっているだろう。 前方の快速電車を目視し、電機の機関士はたまらずブレーキハンドルを非常に切り替える。 しかし、重量のある貨物列車には慣性が働いているため、すぐには停まれない。 さやか「させるかいな!」 無論、さやかはクルールポロンを振りかざして、呪文を早口に唱えた。 さやか「プレサ〜リラティ〜・ペレナ〜エルプラノ!貨物列車のブレーキ、効け〜!」 電機の車輪付近で、緑の光の輪が消え、鉄の車輪と鉄のレールとがキキキッと悲鳴をあげる。 だが、それでも貨物列車の勢いはなかなか衰えない。 さやか「なっ、何で停まらへんねん!?」 まさみ「慣性の法則だよ!」 絶望の表情を一瞬浮かべたさやか。しかし、その横でまさみがクルールポロンを構えていた。 まさみ「ポクセル〜カソペ〜・トワラ〜エクセルス!貨物列車よ、停まれ!」 さらに灰色の光の輪が車輪の元で光る。 ギャギャギャっと金切り声のような、金属を切断するような、高音が静寂を切り裂いた。 そして貨物列車は前方につんのめるように勢いを落とし、 先に停まっていた快速電車にキスするかのように、ギリギリまで接近した。 運転士・機関士「と、停まった…」 向かい合った快速電車の運転士と貨物列車の機関士が、ホ〜っと長い溜め息を吐いた。 そして同様に上空では、さやか・まさみが肩の荷が下りたかのような状態になっていた。 さやか・まさみ「はぁ〜…停まったぁ…」 まさみ「やっぱり…貨物列車は重いから停まらなかったんだ…」 さやか「で、『かんせーのほーそく』って何?」 まさみ「慣性の法則…運動している物体は、運動を続けようとする…っていう力学法則だよ…」 林檎が落ちる万有引力でお馴染み、ニュートンが提唱した法則である。 そして2人は、疲れた表情でクルールポロンを同時に見た。 さやか「あっ…魔法玉、2つ共使ってもうた…」 まさみ「あたしも、最後の1個が…」 そして、また2人同時に溜め息を吐く。 さやか・まさみ「はぁ〜…」 まさみ「日が沈む前に、物理的に合格不可能か…」 さやか「2人揃って不合格や…     どの面(つら)下げて、おんぷちゃん所(とこ)戻ったらええんや…」 まさみ「こういう時こそpositive thinkingだよ…おんぷちゃんだって鬼じゃないしょ」 さやか「そのネタ完全に、まさちゃんに取られてもうたな〜…ま、えっか!」 まさみ「ふふっ、いつものさやちゃんに戻ったね…行こっか」 さやか「せやな」 そして踏切の真ん中では、未だに腰が抜けて立てないでいる先程の老婆が、 合掌しながら何かブツブツ言っていた… 老婆「神様、仏様…ありがたや、ありがたや…」 茜色に染まる空に、さやか・まさみは箒を走らせる。 さやか「まさちゃん、ありがとうな…」 まさみ「え?」 帰る途中に、さやかは突然まさみに礼を言った。 しかも、いつもなら「おおきに」なのに、 今回に限って改まって「ありがとう」と標準語になっていた。 まさみ「なしたのさ?急に『ありがとう』なんて…」 さやか「もし、うちだけやったら…まさちゃんがおれへんかったら…     とんでもない事になっとった…うち、貨物が停まらへんかった時、思たん…     うちは今まで飛び級ばっか、言わば叩き上げや…やっぱ叩き上げは脆いもんや…     さっきかて、うちの魔法だけやったら、貨物は停まらんかった…」 いつも明るいさやかが、珍しく弱気になっていた。 落ち込むさやかを見て、まさみは内心では驚いていたが、顔には出さず静かな口調で答えた。 まさみ「あたしは、別に悔いる事じゃないと思うけどね…     だって、あたし達の魔法の特徴は、同じじゃないんだから…」 さやか「へ?」 まさみ「あたしの場合は、単純な魔法の方が得意…     さっきも、ただ単に『停まれ』って言っただけだし…     それに対して、さやちゃんは具体的な魔法の方が上手くいく…     これは、あたしには出来ない事だよ…」 さやか「まさちゃん…」 まさみ「さっきもポイントを変えて快速をよけさせたり…     その後、貨物列車のブレーキの効きを良くしたり…     あたしだったら、絶対どっかで間違ってたと思う…     あれは、あたしじゃなくて、さやちゃんだからこそ出来たんだよ…」 今度は逆に、まさみの方が声のトーンを落としていた。 まさみ「仮に、あたし1人だったとしても、あそこは修羅場になってたと思う…     何しろ、ざっと乗客300人の快速電車に、1000tはありそうな貨物列車…」 一旦俯いて、そして再び顔を上げて、まさみはさやかに微笑みかけた。 まさみ「だからさ、あたし達は2人で1つ…半人前×2で一人前…」 さやか「2人で1つ、か…それもpositive thinkingやな」 まさみ「ふふっ…」 そして、ふと、まさみがハッと後ろを振り返った。 それに釣られて、さやかも同じ方向に顔を向けた。 そこには満面の笑みで微笑む、2人の師であり大親友…そう、おんぷであった。 おんぷ「うふふ…」 さやか・まさみ「おんぷちゃん…」 ここで、おんぷの口からは予想外の言葉が飛び出た。 おんぷ「2人共…合格おめでとう!     あんまり嬉しくて、モタとモタモタの代わりに伝えに来ちゃった♪」 さやか・まさみ「ええっ!?」 当然ながら、さやか・まさみは同時に驚きの声を上げ、同時におんぷに聞き返した。 さやか「どういう事(こっ)ちゃねん?」 まさみ「どういう事さ?」 おんぷ「あら?2人共、気付いてなかったの?」 さやか「全然、気付かんかったけど…」 ここでボケをかましたつもりのさやかだが、まさみは特にツッコまなかった。 まさみ「その前に、何に気付けって?」 おんぷ「踏切で2人が助けたお婆さん、言ってたじゃない…    『神様、仏様…ありがたや、ありがたや…』って…」 さやか・まさみ「ええ〜〜っ!?」 またしても驚かされる、さやか・まさみ。 驚き方からも分かるように2人共、老婆に礼を言われていたなどとは、考えていな かったようだ。 さやか「聞いてへんがな…」 まさみ「まさかの大どんでん返しだね…」 さやかは開いた口が塞がらない。まさみも口元に手をやって、驚きと嬉しさを表している。 まさみ「神様、仏様、か…」 さやか「なあ、どっちが神様でどっちが仏様?」 おんぷ「気にしない気にしない…さ、2人共、女王様の所へ行きましょ」 そして魔女界の王宮、さやか・まさみが畏まる。 おんぷは、ロロ・ティティ・ソソを側につけて、 さやか・まさみを優しく、そして嬉しそうに見つめていた。 女王様「さやかちゃん、まさみちゃん…よく、ここまで頑張りました」 さやか「ありがとうございます…」 まさみ「勿体無いお言葉…」 女王様「さあ2人共、認定証を出して下さい」 さやか・まさみ「はいっ」 2人は嬉しそうに頷いて、それぞれの手の平に認定証を乗せた。 女王様「では…」 天に向かって真っ直ぐに掲げられた女王様の手の平から、光が放たれる。 すると、認定玉で満たされた2人の認定証は、それぞれカアッと目映い光を放つ。 さやか「な、何やねんな…?」 まさみ「凄い魔力…」 たまらず、さやか・まさみ共に目蓋を閉じる。 そして光が収まって、2人が瞳を開けると… 手の平には認定証の代わりに、ちんまりとした水晶玉が乗っていた。 おんぷ「それが、2人の水晶玉よ」 さやかには緑色に輝く、渦潮のような巴形の水晶玉… まさみには灰色に煌めく、雪の結晶のような正六角形の水晶玉… そして2人は、それぞれの水晶玉を光に透かすように見つめた。 まさみ「これが水晶玉…」 さやか「せやけど、随分と小っさいな〜…」 おんぷ「まだ2人が半人前って事ね♪まあ、私も最初はこれくらいだったわ」 女王様「2人共、以前に話した通り、魔女見習いのままでいるのですね?」 言わば、最終確認といった所だろう。 さやか・まさみは互いの顔を見やり、おんぷの方にも視線を向ける。 おんぷは、自分から何も言わずとも2人なら分かるだろう、と信じているのだろう。 ただ無言のまま2人を見つめるだけだったが、さやか・まさみには、それだけで十分だった。 そして、さやか・まさみ共に玉座を見上げながら頷き、決意は女王様へと伝えられた。 女王様「では、2人の水晶玉を新しいタップにしましょう…     さあ、おんぷちゃんと3人でマジカルステージを」 おんぷ・さやか・まさみ「はいっ!!!」 いよいよ、この時がやって来た。 さやか・まさみは水晶玉を手の平に乗せ、おんぷはポロンを掲げ、呪文を詠唱する。 おんぷ「プ〜ルルンプルンすずやかに〜」 さやか「プレサ〜リラティ〜なめらかに〜」 まさみ「ポクセル〜カソペ〜きよらかに〜」 おんぷ・さやか・まさみ「マジカルステージ!!!」 女王様「水晶玉よ…生まれ変われ!」 再び、高々と真っ直ぐ掲げられた女王様の手から、しかし先程よりも強い閃光が走り出す。 そして・さやか・まさみの水晶玉は光に包まれ、その形を変えていく。 やがて光が収まると、さやか・まさみの装いは普段着になっていて、 それぞれの手元には、おんぷと同じコロンタップが現れていた。 女王様「それを吹きかけてみて下さい」 まさみ「はいっ!」 さやか「おっしゃあ!」 まずは、さやかからコロンタップから噴き出された、霧状の魔力を身に纏う。 シュッシュ♪ 突如、虹色の光の輪が何条か現れ、さやかの胴体部と手元を緑色の光が包み込む。 さやかは、その緑色の光を纏ったまま、その場に両腕を広げてターンする。 すると胴体部には、おんぷとお揃いの鮮やかな緑色の見習い服が成形され、 同時に両手には、同様に手袋が嵌められる。 またこの時、胸元に持ってきておいたタップは、 吸い付けられるように、見習い服の一部となっていた。 さらに足元に虹色の光の輪が及んで、さやかの靴も緑色に光ってブーツに変わる。 今度は頭。ここまで届いた光は魔女のトレードマークとも言うべき、とんがり帽子となる。 見た目的には引っ掛かりそうなのだが、鍔の部分からツインテールがニョキッと顔を出した。 続けて、まさみも舞い踊るように、コロンタップからの霧状の魔力を体に吹き付ける。 シュッシュ♪ 先程のさやかと同様、虹色の光が環になって、 まさみの肩から腰周りまでにかけての部分と、両手が灰色の光を帯びる。 それに構わず、まさみは胸元から両方の腕を伸ばして、勢いに任せて360度回転。 すると、灰色の光が弾けて、おんぷ・さやかと同じ見習い服、 それも灰色になった、色違いバージョンとなる。 タップは、その間に胸の真ん中に据え置かれたように、ピタリとくっ付いていた。 勿論、ちゃんと手袋も指先まで入っている。 光の環は足元に下りてきて、まさみの靴は灰色に発光してからブーツになった。 それと、忘れてはいけないのが頭部だ。 しっかり灰色に光り輝いて、とんがり帽子にフラットなまさみの頭がスポッと納まった。 最後に2人は、新たな装いで決めのポーズとお馴染みの台詞で締め括る。 さやか「プリティ〜ウィッチ〜さやかっち〜!」 まさみ「プリティ〜ウィッチ〜まさみっち〜!」 そして主(あるじ)2人の変身と同時に、ティティ・ソソの身も光に包まれる。 さやか「ティティ!?」 まさみ「ソソ…」 驚き顔の主をよそに、2体の妖精のシルエットは次第に縦に伸びていく。 そして光が収まると、新たにとんがり帽子をかぶり、スラリとした足も生え、 以前より頭身の高くなった、ティティ・ソソがいた。 さやか「ほえっ!?」 まさみ「わぁ…」 全く装いを新たにしたティティ・ソソに、さやか・まさみ共に興味津々。 さやか「あんた…ティティなん?」 まさみ「ソソ…なんだよね?」 すると、さらに驚く事態が起こる…まあ、おんぷは予想していた事なのだが。 ティティ「当ったり前やん!」 ソソ「なして、そんな事聞くのさ?」 さやか「ほえぇ〜〜!?てぃ、ティティが、しゃ、喋った…」 まさみ「ソソ…あんた今まで『ソソ』しか言わなかったべや…なして急に、そんな流暢に…」 パニックに陥っている2人を見て、おんぷはしばらくクスクス笑っていた。 だが、何とか抑えて説明を買って出た。 おんぷ「2人共、1級に合格した魔女の妖精は、私のロロみたいに成長するって言わなかった?」 さやか「あ、言われたような気もするわ…」 まさみ「間違い無く言われたね…」 その横では、ティティ・ソソがボケとツッコミを繰り広げている。 ティティ「…あれ?うち、喋れとんの?うちの言葉、さやちゃんに通じとんの?」 ソソ「ティティちゃん、今頃気付いたの!?ちょっと遅いよ…」 口調も、それぞれの主そっくりそのまま。おんぷは笑いを堪(こら)えられない。 おんぷ「ふふっ…2人そっくりね」 さやか「その通りやな〜」 まさみ「返す言葉が無いね…」 さて、おめでた続きのおんぷ・さやか・まさみだが、さらに嬉しい事が待っていた。 女王様「おんぷちゃん、あなた達をお祝いしたいと言っている人がいるのですが…」 おんぷ「えっ?」 さやか・ティティ・ソソと共に戯れていた、まさみが何かを感知して奥手を見つめる。 ソソ「まさちゃん、何か感じたんだね?」 まさみ「うん。とても清い、まるで女王様みたいな魔力…」 おんぷ「まさか…」 そのまさか、おんぷの予想が的中する。 やって来たのは、髪の毛を左右に小さく結った、足元の覚束無い幼児… もう、お分かりだろう。おんぷにとっては愛娘、ハナである。 ハナ「お〜ぷ!」 おんぷ「ハナちゃん!!」 脱兎のごとく走り出し、おんぷはハナを拾い上げるように抱きかかえた。 おんぷ「ハナちゃん、元気だった?いい子にしてた?」 ハナ「あ〜い!」 さやか「この子がハナちゃんかいな…」 まさみ「なるほど、次期女王候補だってのも納得…」 この上ない喜びに浸るおんぷの元に、さやか・まさみも顔を寄せる。 まさみ「めんこい子だね…」 さやか「ほんまや…なあ、うちにも抱かせて」 おんぷ「ええ、いいわよ」 快く承諾したおんぷから、さやかはハナを慎重に受け取る。 ハナ「あ〜?」 おんぷ「ハナちゃん、私の新しい大親友の、さやちゃんとまさちゃんよ」 さやか「あ、自己紹介まだやったな。うちは西郷さやか。さやちゃんって呼ばれとんで」 まさみ「あたしは酒井まさみ。宜しくね、ハナちゃん」 ハナ「さ〜か…まぁみ…」 さやか「おお〜…うちらの名前、言うてくれた!」 まさみ「ふふっ、おんぷちゃんが首っ丈になった理由が分かったよ」 女王様「ハナちゃん、最近お利口だったそうですね…ですから、今日はご褒美をあげましょう…」 そう言って、女王様は指をパチンと鳴らす。 するとポンッと音がして、さやかの抱いていたハナが光に包まれ… ハナ「おぉ?」 突如、さやかの両腕に予想外の重量がかかる。そして、さやかは何か重い者に押し潰された。 さやか「ふぎゅっ…」 見ると、さやかの上に乗っかっていたのは… 白くヒラヒラした服に羽飾りのついたリュック…頭には先っぽが2つに分かれたとんがり帽子… こんな格好をしている少女を、おんぷは1人だけ知っている。 おんぷ「…ハナちゃん!!」 そう、おんぷが小学6年の時に、渾身の魔法で身体を成長させて、 美空小に乱入(?)してきた頃のハナである。 ハナ「わ〜い!また大きくなっちゃった♪」 そして、すぐさまハナはおんぷの胸に飛び込んだ。 ハナ「おんぷ〜!」 おんぷ「ハナちゃん…ちょっと苦しい…」 ハナ「あ、ごめ〜ん…」 その横では、倒れたさやかに、まさみが手を貸していた。 さやか「あたた…」 まさみ「大丈夫?」 さやか「何とかな…体だけは丈夫やさかいな…」 おんぷ「それとハナちゃん、2人にご挨拶しないとね」 ハナ「そうだった、そうだった」 パタパタと足音も軽快に駆け寄ると、ハナは新米2人に笑顔を振りまく。 ハナ「初めまして、ハナちゃんだよ♪えっと…    こっちがさやかで…それと、こっちがまさみだったね?」 さやか「お〜…これが、おんぷちゃんと同い年になったハナちゃんかいな…」 まさみ「待てよ…って事は、あたし達とも同い年か…話は聞いてたけど、こいつは滑稽だね…」 ハナ「2人共、合格おめでとう!おんぷの大親友なんだって?」 さやか・まさみ「ま、まあ…」 いつもは元気なさやか・まさみの両人も、無邪気なハナに押され気味。 ハナ「そっか〜…さやかとまさみは、おんぷと大親友なんだから…」 腕を組んで考えるハナ。そして、どうやら頭の中で整理が出来たようだ。 ハナ「さやかもまさみも、ハナちゃんのママだね♪」 さやか・まさみ「ええっ!?」 ハナ「だって、どれみも、はづきも、あいこも、おんぷも、ももも、    ハナちゃんのママはみんな大親友なんだよ。    それに、さやかもまさみも、2人共おんぷの大親友なんだから、ハナちゃんのママだよ!」 おんぷ「ハナちゃん…」 口元に手を宛がって、おんぷはクスッと小さく笑った。 さやか「何ちゅう理屈や…」 まさみ「こりゃ敵わないや…」 さやか「にしても、うちらがママやて…何や照れてまうな…」 まさみ「そうだね…だって、こんな大きい娘だよ…」 さやか・まさみは互いの顔を見合いながら、照れくさそうに頬を赤らめた。 ハナ「い〜の!ハナちゃんが決めたんだから!それより2人共、おジャ魔女になったって事は、    おんぷ達と一緒に、魔女界と人間界を仲良くさせてくれるんだよね?」 さやか「ハナちゃん…あんた、随分ええ事言うやん…」 まさみ「流石、いずれは女王様ともなろうお方だ…」 ハナ「ね〜2人共…約束してくれるんでしょ?」 おんぷ「さやちゃん、まさちゃん…答えてあげて」 言われて、さやかからハナに答える。 さやか「勿論や。約束すんで」 満面の笑みを向けつつ、さやかは親指を立てる、いわゆるサムズアップした。 まさみ「あたしも、右に同じだよ」 そう言うまさみは、さやかとは逆に小指を立てていた。 まさみ「指切りしよっか」 ハナ「うんっ!」 さやか「あっ、うちも混ぜて!」 ハナとまさみの小指の上から、さやかが少々強引に小指を絡ませた。 まさみ「さやちゃん、ちょっと無理があるよ…」 さやか「構へん構へん。うちらは2人で1つ、半人前が2人で一人前やろ?」 まさみ「…全くもう」 口では不満気そうだが、まさみの内心は満更そうでもなかった。 そして、3人は大きな声で指切りする。 ハナ・さやか・まさみ「指切りげんまん嘘ついたら針千本飲〜ます!指切った!」 3人の、3本の小指が別れた。 これで、さやか・まさみ共に、完全におんぷ達の仲間入りを果たしたと言えるだろう。 ハナ「さやかママも、まさみママも、ず〜っと一緒だよ♪」 さやか・まさみ「ハナちゃん…」 おんぷ「良かったわね、ハナちゃん、さやちゃん、まさちゃん…」 さやか「おんぷちゃん…おおきにな」 まさみ「相変わらずだけど、宜しく頼むね」 おんぷ「…ええ♪」 こうして改めて、おジャ魔女となり、ハナの新たな母親とも相成った、さやか・まさみ… 愛娘のハナのために…師であり大親友でもある、おんぷと共に…2人はこれからも輝き続ける… それも2人共に、手を取り合って…そう、さやかとまさみは、2人で1つなのだから… 次回予告 おんぷ「ついに2人共、おジャ魔女になりました♪」 さやか・まさみ「わ〜〜!!」 さやか「せやけど、おんぷちゃん…そない悠長な事、言ってられへんみたいやで?」 まさみ「この間までピンピンしてた国会議員が入院…これ、何かあるんじゃない?」 おんぷ「流石まさちゃん、私と目の付け所が一緒ね。     次回、おジャ魔女おんぷTriple‐S(トリプル・エス)    『怪しき紅の魔女』…新展開にご期待下さいね♪」 さやか「ついに敵キャラ登場かいな?ワクワクすんで〜!」 おんぷ「さやちゃん、一応言っておくけど、戦隊物にはならないからね」 7話端書き やっと見習い編が終わりました…とんでもない幕切れで… さやか・まさみのドッカ〜ンver見習い服、ティティ・ソソの成長は、お約束の展開だったとして、 大きいハナちゃんは、いくらか唐突過ぎでしたかね… 最初の吹奏楽部でのワンシーン…唯一3人が同席できる部ですからね。 こういう些細なシーンでも入れないと…とか思った次第です。 さやか、いきなり納豆巻で、まさみに「ありがとう」を言わせたっ!? でも、あえなく却下…それも、おんぷ直々に(笑) 列車を形容する文に、やたらと力が入っているように感じたかと思われます。 生半可に鉄道マニアでもありまして、その関係でございます… 以前も述べた通り、大空線は完全に設定でっち上げ… ですが本編に則せば、大空市は東京近郊でなければならないようで… よって、車両も東京圏の物を記述させていただきました。 快速車両のモデルは、205系…と言えば、まずマニアには分かるかと… かつて山手線でデビューし、埼京線・武蔵野線など多数の路線に投入された通勤形です。 205系は線区によって帯色が違うんですが、実は紫が無かったり…はい、逆手に取りましたw 貨物の方は、電気機関車の説明をさせていただきます。 形式と塗装を言わせてもらうと、EF65形1000番代、赤ナンバーの貨物更新色です。 はい、一般の方には全くもって、さっぱりですねw… とりあえず、横浜にある新鶴見機関区に所属の車両をモデルにしてます。 東京近郊で頻繁に見られる形式として、無難かと思いまして… また2人の水晶玉の形ですが、さやかのが何で渦潮をイメージした巴形か… 前作で涼吾さんが四国に単身赴任中だった所から、瀬戸内の渦潮を連想しました。 まさみのが正六角形なのは、北海道生まれという所から雪の結晶をイメージしました。 さて、改めておジャ魔女となった、さやか&まさみ…今後とも活躍にご期待を…!