赤いクラシックカーが、風を切って走っていく。 
??「やけに今日は、どれみ達の顔を思い出すね…」 
バンダナを棚引かせながら、それを駆る若い女性… 
??「何だか、また魔女見習いに会っちまいそうな気がするよ…」 
 


『さやかとまさみと、魔女界の異端児…?』
魔女界に、何やら異変が起きているようだ… ハナ「オヤジ♪オヤジ♪」 オヤジ「は、ハナちゃん!お願いですから、髭はやめて下さい髭は…」 ハナに馬乗りにされた上に、髭を手綱代わりに掴まれているオヤジーデ… そのハナの体は、12〜13歳くらいのサイズだろうか。 実年齢を遥かに上回り、育ての母達と同等の体格だ。 そんな様子を遠目に見つめるのは、ハナの世話役・マジョリカと、妖精のララ。 マジョリカ「ハナの奴、自分の魔法で自分の体を大きく出来るまで、力を付けおったか…」 ララ「凄いわよね〜。寝てる時以外は、ず〜っとあの体だもんね〜…    どれみ達が見たら『ハナちゃん凄い!』って、きっと大喜びするわよ」 溢れんばかりの笑みで、愛娘の成長を心から喜ぶ、どれみ達… そんな光景が、2人には容易に想像できた。そこに… ???「そうでしょうね」 不意に背後から現れた声の主に、マジョリカ・ララ共に畏まる。 マジョリカ・ララ「女王様…」 女王様「私が引退を表明してから、凡そ半年…ハナちゃんの成長も、勢いを増すばかり…」 ハナが次期女王と決定した際、王位をハナに譲って女王様は引退すると発表していた。 それからハナの成長を待つため、政治体制は現状を維持したまま、6ヶ月が経とうとしていた。 女王様「猶予も、これまでですね…」 後ろに控える従者・マジョリンの方を振り向いて、女王様は… 女王様「どれみちゃん達と、元老魔女を集めて下さい」 マジョリン「畏まりました」 そして念を押すように、付け加えなさるには… 女王様「それと、おんぷちゃんと一緒に、さやかちゃん、まさみちゃんも」 マジョリン「ははっ」 数時間後… 召集のかかった面々が全員、王宮に集合した所で、玉座に女王様がお出でになった。 その傍らには、ハナが笑顔で立っている。 さやか「ハナちゃん、また大きくしてもろたな」 ハナ「てへっ♪」 マジョリカ「これ、静かにせんかい」 さやかは勝手な私語を、マジョリカに窘められた。 女王様「皆さん、急に呼び立てて申し訳ありませんでした」 どれみ「いえいえ、そんな事ないっすよ」 マジョリカ「口を慎め馬鹿もん!」 どれみ「だって〜…女王様が、ゆき先生だって分かっちゃったら、つい、いつもの調子で…」 何を隠そう女王様は、人間界では美空第一小の校医・ゆき先生として、どれみ達の傍にいたのだ。 女王様「構いませんよ。それで、今日は皆さんに大切な話があるからなのです」 はづき「大切な話…ですか?」 女王様「ええ…皆さん見て分かる通り、ハナちゃんは魔力の成長が著しく、     自分の魔法で自分の体を大きくし、そのまま1日を過ごせるまでになりました」 どれみ・はづき・あいこ・おんぷ・ももこ・ぽっぷ・さやか・まさみ 「ええええええええ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!」 吃驚仰天する8人に、ハナは胸を張る。 ハナ「えっへん」 女王様「この成長ぶりを見て、私は何も心配する事は無いと思いました。     ですから半年前に表明した通り、今日この場限りで、女王の座をハナちゃんに譲ります」 どれみ・はづき・あいこ・おんぷ・ももこ・ぽっぷ・さやか・まさみ 「じょ、女王様!!!!!!!!」 ゆき「皆さん、女王は私ではありません…あなた達が女王と呼ぶべきは、ハナちゃんなのです。    私は最早、女王でも何でもない、1人の魔女…ゆき、と呼んで下さい」 今となっては先代の女王様である、ゆき先生…これには戸惑うばかりの、どれみ達… どれみ「で、でも…」 まさみ「お言葉ですが!」 静寂な空気を打ち破ったのは、まさみの一喝だった。 まさみ「ハナちゃんを女王とするのには、あたしは反対です!ハナちゃん、政治って分かる?」 ハナ「せーじ?」 首を傾げるハナの反応をもって、まさみは、ゆき先生に意見する。 まさみ「こんなハナちゃんに魔女界の全てを委ねるのは、あまりにも無謀というもの!     ハナちゃんから母親と認められた以上、娘の全てにおいて責任を持つのが母親です…     あたしはハナちゃんの母親として、こんな無責任な事は断じて認められません!」 畏れ多くも先代の女王様に対し、真っ向から反対するまさみに、一同は言葉が出ない… ゆき「勿論、私も元老魔女と共に、協力はします」 それを聞いて、まさみは日本史の知識を出した。 まさみ「それでは院政になってしまいます」 どれみ・ももこ・ハナ・さやか「いんせー?」 あいこ「社会の授業やったかな〜?どっかで聞いたような気がすんねんけどな〜…」 だが他の面々は、自分の語彙に無かったり、記憶が薄かったり…ここは、優等生・はづきが説明。 はづき「平安時代の後期に、日本の朝廷で行われた政治体制よ。     元々の天皇が若い天皇に位を譲って、自分は上皇として政治の実権を握るの」 まさみ「それでは実質的には女王様…じゃなくて、ゆき先生に権力が集中して、     ハナちゃんは形だけの飾り物…そんな事では、王宮の権威が失墜してしまいます!」 ここで、まさみの剣幕を恐れながら、おずおずと手を挙げたのは、さやかだった。 さやか「あの〜…」 ゆき「何でしょう?」 さやか「まさちゃんの言うた通り、ハナちゃん1人には重すぎる責任やろ、とは思います。     せやさかい、その責任うちらにも分けて下さい!     ハナちゃんの母親として、うちらで背負えるもんは全部背負ってあげたいんです!」 叫ぶさやかを見て、まさみもそれに続いた。 まさみ「…それなら、あたしも同感です!娘の責任は親の責任ですから!」 ハナ「さやか…まさみ…」 2人共、ハナと出会って間もないというのに、思いの強さだけは立派な母親並みだった。 どれみ・はづき・あいこ・おんぷ・ももこ・ぽっぷ「さやちゃん…まさちゃん…」 しかし流石は先代女王様、その辺りの事もしっかりお考えであった。 ゆき「そこで、あなた達にもハナちゃんを手助けしてもらおうと思うのです。    どれみちゃん達には、半年前に言いましたね?    ハナちゃんが女王となる時には、あなた達に協力してほしい、と…    私は、ハナちゃんとあなた達を後押しする…ただ、それだけです」 はづき「それじゃ…まるで私達が元老みたい…」 まさみ「確かに…女王様を支え、間違いがあった時にはそれを正す…役割的には元老だよね…」 マジョハート「いや、元老院は今のまま我々が形成し、ハナ女王及び、お前らに意見する。        元老院は代替わりに関係なく、代々の女王様に意見を申し上げるものだからな。        お前達は…そうだな。元老のようで元老でない…元老魔女見習い…といった所かな」 どれみ・はづき・あいこ・おんぷ・ももこ・ぽっぷ・さやか・まさみ 「元老魔女見習い!?!?!?!?!?!?!?!?」 これを聞いて、まず慌てたのがどれみだ。 どれみ「え?え?また試験とかあるんですか?     もしかしたら、元老魔女の皆さんが色々と試験出してくれたり?     うわ〜…ちょっと待って下さいよ〜」 ゆき「…どれみちゃん、その心配は要りませんよ。試験はありません」 どれみ「あ〜…良かった〜…」 ぽっぷ「お姉ちゃんったら…」 おジャ魔女達がクスクス笑う中で、マジョハートが言った。 マジョハート「しかしな、元老は常に魔女界に起こる問題と向き合っている。        ハナ女王にもお前達にも、試験以上の難問が降りかかるやもしれん…」 ゆき「大変な事もたくさんあると思いますが、頑張ってもらえますね?」 どれみ「はいっ!あたし達に出来る事なら!ねえ?みんな…」 はづき・あいこ・おんぷ・ももこ・ぽっぷ・さやか・まさみ「…うん!!!!!!!」 ハナ「ハナちゃんも女王様、頑張る!」 決意を固め、8人と若き女王は顔を見合せて頷いた。 どれみ「それにしても、ハナちゃんが女王様だなんて…流石あたし達の娘♪」 先程までの緊張が緩んで親馬鹿モード全開な姉に、妹が呆れる。 ぽっぷ「お姉ちゃん、調子良すぎ…」 あいこ「そこだけは相変わらずなんやな〜」 ももこ「アヒャヒャヒャ」 おんぷ「どれみちゃんらしいけどね」 はづき「うふふ…まあ、頑張りましょ」 しかし、まさみだけは顔を顰めている。 まさみ「ちょっと、みんな…」 さやか「まさちゃん、お固い事は言いっこなしやて。楽にいこうや♪」 まさみ「…全く」 肩を張るのも馬鹿馬鹿しくなって、まさみは頬の筋肉を緩めた。 ハナ「みんな…お願いね。ハナちゃん、女王様って言われたって、まだ1人じゃ何にも出来ない…」 どれみ・はづき・あいこ・おんぷ・ももこ・ぽっぷ・さやか・まさみ「ハナちゃん…」 ハナ「だから、どれみ達みんなの力が要るの…人間界と魔女界を、仲良くさせたいから…!」 果てし無く大きな夢を持つ小さな女王に、母親達は応えた。 どれみ・はづき・あいこ・おんぷ・ももこ・ぽっぷ・さやか・まさみ 「うん…任せて!!!!!!!!」 ゆき「私からも、宜しくお願いしますね」 どれみ・はづき・あいこ・おんぷ・ももこ・ぽっぷ・さやか・まさみ 「はいっ!!!!!!!!」 その後、マジョハートの診療所…おんぷ・さやか・まさみだけが呼び出された。 マジョハート「悪いな、お前達3人だけ呼び立てて…」 まさみ「いえいえ、別に…」 おんぷ「それに、来てるの私達だけじゃないみたいですから」 そう言って、おんぷが扉の方を振り向くと、物陰でコソコソしている影が… さやか「…ほへ?」 マジョハート「何をしているんだ…」 後方で蠢く数人に対し、マジョハートの不快感が頂点に達した。 マジョハート「お前らは〜!!」 その怒鳴り声に圧倒されて、物陰にいた数人が崩れ落ちた。 ???「あっ、あっ、わっ、うわ〜!」 転げ出てきたのは、どれみ・はづき・あいこ・ももこ・ぽっぷ。 あいこ「あ痛たた…」 ぽっぷ「も〜!お姉ちゃ〜ん!」 ももこ「いきなりbalance(バランス)崩さないでヨ〜…」 どれみ「ごめ〜ん…やっぱ、あたしって世界一不幸な美少女…」 こんな事になっても、ほとんど表情の変わらないおんぷ。 おんぷ「やっぱりね…まあ、どれみちゃん達だから」 さやか「おんぷちゃん、何で余裕ぶっこいてんねん…」 まさみ「いつもの事だから…って顔してる」 おんぷ「てへっ♪分かる?」 まさみ「半年付き合ってれば、嫌でも分かるようになるって」 とりあえず、代表してはづきが陳謝。 はづき「マジョハート先生、悪気は無かったんです…ごめんなさい…     ただ、どうして3人が呼ばれたのか、気になっちゃって…」 はぁ…と溜め息を吐いてから、マジョハートは呆れた様子で許した。 マジョハート「…分かった。お前らも聞いていけ」 どれみ・はづき・あいこ・ももこ・ぽっぷ「ありがとうございます!!!!!」 おんぷ「やっぱり、こういう流れになるのよね♪」 微笑むおんぷに、まさみが首を傾げていた。 まさみ「おんぷちゃん、何か嬉しそう…」 さやか「どれみちゃん達やからな」 こうして面子が増えた所で、話の本題に入る。 マジョハート「今日お前達を呼んだのは…さやか、まさみ、お前達2人の力についてだ。 さやか「うちらの…力…?」 マジョハート「ああ…2人の力について、私なりの結論が出たんでな。伝えようと思ったまでだ」 これには、どれみ達は一斉にさやか・まさみを見つめた。 あいこ「確か、さやちゃんは魔力が見えるんやったな?」 どれみ「まさちゃんは、魔力が感じ取れるんだったよね?」 はづき「その力の詳細が分かったって事ですか?」 おんぷ「何なんですか?教えて下さい!」 マジョハート「まあ、そう焦るな…まずは、魔力…というものについて説明するぞ。        魔力は光や音のような波動の一種でな、発するものを中心とした、        同心円状に広がっていくものだという事が分かっている。        その波動は指紋のように、それぞれが独自の波形をしていて、        今の所の研究結果では、全く同じ形はあり得ないとの事だ…」 どれみ「へぇ〜…」 あいこ「どれみちゃん…今の話、分かっとる?」 どれみ「ううん、全然」 あいこ「あんたなぁ…」 すると、さやか・まさみも、どれみ・あいこと同様の展開になっていた。 さやか「ほへぇ〜…」 まさみ「さやちゃんも今の話、全然理解してないっしょ?」 さやか「当ったり前やん」 まさみ「そこで威張らない」 さやか「…ふぁい」 力なく返事するさやかの横で、おんぷが笑いを堪(こら)えきれずにいた。 おんぷ「うふふ…」 どれみ「ちょっと、おんぷちゃ〜ん…」 おんぷ「ごめ〜ん…でも、どれみちゃんだけを見て笑った訳じゃないの…」 さやか「ほへ?何で?」 あいこ「さやちゃんもや」 さやか「おんぷちゃ〜ん!」 おんぷ「うふふ…だって〜…」 はづき「ねえ、そろそろ話に戻らないと…」 ももこ「マジョハート先生、怒ってるヨ」 その指差した先には、無言で腕を組んでいるマジョハート… どれみ・さやか「す、すいませ〜ん…」 マジョハート「オホン…話を続けるぞ。さやかは意識した時だけ、魔力を見る事が出来るだろう?        それは、おそらく目の中の網膜が、魔力の波動を光として捉えているようだな。        意識した時だけというのは、意識の仕方によって神経回路がスイッチするんだろう…」 さやか「ほへ〜…うちの目、そないなっとったんか〜…」 マジョハート「まさみは意識するしないに関係なく、第六感で魔力を感じ取れるという事だったが、        色々と調べてみた結果、どうやら違うらしいという事になってな…」 まさみ「えっ!?六感じゃないとしたら、一体どういう仕組みなんですか?」 マジョハート「発信源から発せられた魔力の波動が広がっていって、お前の近くに来るとだな…」 そう言いつつ、マジョハートはまさみに歩み寄っていき…まさみの腕に手を触れた。 マジョハート「まずは、お前の肌に触れるだろう?」 これで、ハッとするまさみ。 まさみ「…そっか!触覚だ!」 マジョハート「そうだ。体の外部からの魔力の波動を皮膚で受け、感覚神経に作用する…        それが、お前の言う『魔力を感じた』事になる…つまり振動を感じている訳だな」 まさみ「なるほど…よく分かりました」 おんぷ「2人共、納得のいく結果が出たんじゃない?」 まさみ「あたしは十二分に理解出来たけど…さやちゃんは?」 さやか「う〜ん…よう分かれへんけど、うちって凄いんやろ♪あはは〜」 こんな所で、さやかは手前味噌。おんぷ・まさみも答えようがなく、苦笑いするしかない。 お気楽に笑うさやかに、マジョハートと言えばこれ、お馴染みの大音量の怒鳴り声が轟いた。 マジョハート「馬っ鹿も〜〜〜〜ん!!」 物凄い剣幕に圧倒され、おジャ魔女達の髪と帽子が後ろに靡く。 マジョハート「これだけ調べるのにどれだけ時間かけてやったと思ってるんだ〜〜!!」 さやか「ほへぇ〜ん…」 耳を塞ぎ、泣き顔になるさやか。 おんぷ「久々のカミナリ…」 まさみ「こりゃ、きついね…」 ももこ「きついなんてもんじゃないヨ〜」 はづき「どれみちゃんなんか…ほら」 本日2回目、マジョハートの怒鳴り声で、どれみは目を回して倒れていた。 ぽっぷ「お姉ちゃん…格好悪すぎ…」 あいこ「まあ、オチはついたな…」 こうして、さやか・まさみの特殊能力の解明が出来て一段落… その数日後…魔女界は再び慌ただしくなっていた… マジョリカ「おったか?」 マジョリン「いえ、こちらには…」 マジョリカ「前々から退屈しとったのは知っとったが、まさか城を抜け出すとは…       まだ年端もいかん子供とは言え、女王が失踪するなんぞ前代未聞じゃ!」 マジョリン「ハナ女王の事です…人間界に行った可能性も…」 マジョリカ「こうなったら…あいつらじゃ!どれみ達じゃ!」 人間界、大空市…夏休みが終わってから、授業初日の遠近学園… さやか「初っ端から数学かいな〜…」 おんぷ「ねえ、2人は宿題やった?」 まさみ「勿論。夏休み前にくれた問題集でしょ?」 さやか「せやけど幣原先生、あれ夏休み明けに集めたりはせぇへんって…」 まさみ「提出義務が無くても、出されたものはやるの!」 そこに、担任の幣原がやって来た。 幣原「ほらほら、みんな席に着いて…さて、早速だが簡単なテストをしたいと思う」 クラス一同「えぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」 予告なしの抜き打ちテスト、当然ながら大ブーイングが出る。 幣原「…と言っても、問題は全て夏休み前に配った問題集から出している。    夏休み中にきちんと勉強していれば、何の問題もない筈だよ」 これを聞いて、青褪めるさやか… 宿題を集めなくとも、テストの点を見れば、宿題をやったかやっていないかは一目瞭然となる。 お気付きだろうが、さやかは提出義務が無いのをいい事に、全く手を付けていなかったのだ。 幣原「おや?西郷くん、顔色が悪いな…保健室に行った方が…」 教卓正面のさやかを心配そうに見つめる幣原に、後ろの席からまさみが一言。 まさみ「幣原先生、さやちゃんには薬よりも補習が必要です…」 その後ろの席では、おんぷが苦笑いしていた… 放課後、学園前から駅へと延びる道を歩む3人… さやか「あかん…テスト全滅や…」 おんぷ「もう…宿題やってれば、そんな難しい問題じゃなかったわよ」 まさみ「前もって答え教えてるようなもんでしょや…」 すると3人の元に、パトレーヌコールを通して急報が。 どれみ・はづき・ぽっぷ「大変だよ!ハナちゃんがお城を抜け出したって!」 あいこ・おんぷ・ももこ・さやか・まさみ「ハナちゃんが!?」 パトレーヌコールの回線は、おジャ魔女達全員を結んでいた。 ぽっぷ「そうなんだよ〜!今ブニュちゃんが美空まで来てんだけどさ〜!」 どれみ「マジョリカが言うには、こっちに来たかもしれないって!」 はづき「美空は私達が探すから…」 あいこ「あたし探して大阪に来とるかもな…こっちは、あたしに任してや!」 おんぷ「米国は、ももちゃんお願いね!」 ももこ「OK!」 さやか「ほな、うちらは大空市の辺りやな!」 まさみ「あたし達なら、いるかいないかはすぐ分かるから、     大空市周辺にいないって分かり次第、他に飛ぶから!」 どれみ「分かった!それじゃ、また何かあったら連絡して!じゃ解散!」 解散後おんぷ・さやか・まさみの3人は、お着替えの後、箒を駆り立て大空市上空へ。 おんぷ「ここからなら、市内全域が見渡せるわ」 さやか「ほな…」 まさみ「やるよ…」 目を大きく見開いて、さやかはハナが発する魔力の波動を網膜に受け止めようとする。 一方まさみは、どんなに微弱な振動すら逃すまいと、皮膚に全神経を集中させる。 さやか「(うちの目ぇは、魔力の波動を光として受け止める…      光と一緒やさかい、真っ直ぐにしか感じ取れへんけど、遠くの魔力でも分かるんや…!)」 光は直線的にしか進まないが、障害物が無ければ長距離でも届くのだ。 まさみ「(あたしの肌は、魔力の波動を振動として受け止める…      距離があると多少の誤差は生じるけど、光と違って障害物はあまり関係ない…!)」 さやかが受けるのが光波であるなら、まさみが受けるのは電波だと言える。 速度では光に劣るが直進性が弱いため、ある程度までなら障害にも強い。 そんな2人が組めば、お互いを補い合って、標的を確実に捕捉する事が可能なのだ。 さやか「あっ!一瞬、光ったで!」 まさみ「うん、あたしも感じた!」 最早、捕らえたようだ。2人は箒を急転回させて、猛スピードで飛び出した。 おんぷ「あっ、ちょっと待って!」 その言葉の間に、2人の姿は消えてしまった…おんぷは置いてけぼりを喰らってしまったのだ。 おんぷ「もう…でも、あの2人が揃って感じたのなら、まず任せて大丈夫よね。     さてと、みんなに見つかったって伝えなきゃ」 通りを行く車列の中に、1台の赤いクラシックカーが走っていた。 屋根のないオープンタイプで、座席は運転席と助手席しかない。 2つの席の内、助手席を占めて眠りこけているツインテールの少女…ハナだ。 隣の運転席でハンドルを握るのは、鉢巻のようにバンダナを額に結んだ若い女性。 ??「まさか、またこの子を助手席に乗せる事になるとはね…」 それを上空から見つめる、さやか・まさみ。 さやか「ハナちゃんおったはええけど…あれ、誰?」 まさみ「魔女である事は確かだね。嫌な感じはしないけど…」 さやか「で、どないにハナちゃん取り返すん?」 まさみ「誘拐犯である可能性が無い訳じゃないから、なるべく相手を刺激せずに車を止めたいね…」 すると、標的の車と周囲の車とを見つめていた、さやかが閃いた。 さやか「よっしゃ!うちが上手い事止めたるさかい、まさちゃん確保してや」 まさみ「…了解♪職質して、場合によっちゃ踏ん縛る!」 上空には、さやかのみが残っていた。 さやか「プレサ〜リラティ〜・ペレナ〜エルプラノ!信号よ、変われ〜!」 魔法が効いて、前方の信号灯が青から黄、そして赤に変わる。 歩道側車線のクラシックカー、その前にはワンボックス、後ろにはセダンが止まった。 一方、右車線には銀色のパネルが光るトラックが、その巨体を横付けした。 歩道にはガードレールが立ち並び、クラシックカーは四方を囲まれる形になった。 こうなってしまっては、信号が変わらない限りは身動きが取れない。 さやか「これやったら逃げられる心配ゼロや。まさちゃん、あと頼んだで」 なかなか青になる気配がない信号を、運転手はじっと見つめていた。 ??「随分長い信号だね…」 ふと歩道の方に目を向けると、セミロングヘアの少女がガードレールから身を乗り出している。 そのまま車の助手席の縁に組んだ両腕を置いて、座席で眠る少女に優しい眼差しを向けた。 まさみ「遊び疲れて寝ちゃったって所か…全く手間のかかる娘だよ…」 ??「あんた…」 まさみ「この子を、いるべき所に返します。もし邪魔するなら、力尽くでも」 静かに、しかし強めの言葉をかけた。すると、意外な返事が返ってきた。 ??「へぇ…あんたも、どれみの友達なんだ?」 まさみ「えっ!?どれみちゃんを知ってるんですか?」 ??「まあね…それよりこの姫様、連れてくならさっさと連れてきなよ。    たまたまドライブ中に車を止めてたら、私を見つけて駆け寄ってきただけだからさ。    それからしばらく走ってたら姫様、退屈したのか、この有様だよ…」 聞きながら、まさみは推理していた。 まさみ「(ハナちゃんが自分から駆け寄ったって事は、ハナちゃんもこの人を知ってるんだ…)」 ??「あ、それとあんた、魔法で信号弄ったでしょ?    落ち着いて話せる場所に行きたくても、これじゃ動けやしないよ」 しかし相手の車を動かす事には、まさみは躊躇した。 まさみ「まさかとは思いますけど、信号変えた途端に逃げないですよね?」 ??「なら、この眠り姫ここで降ろす?」 明らかにハナを積極的に、こちらに渡そうとしている…まさみは、そう読んだ。 まさみ「…分かりました」 パトレーヌコールでさやかへ発信してすぐに、まさみは切った。 一方、上空のさやかのパトレーヌコールは、メロディーが少し鳴っただけで終わった。 さやか「ワン切り…信号戻して良し、やな」 信号を抜けた後、彼女は駐車場のある広い公園に車を停めた。 ハナは相変わらず眠ったまま。周囲にあまり人はいない。 まさみと合流したさやかを交えて、車から至近距離のベンチで話を始めた。 さやか「初めましてやな。うち、西郷さやか!」 まさみ「ご挨拶遅れました…あたし、酒井まさみです」 マジョラン「私はマジョラン。さやかとまさみは2人共、魔女見習い?」 さやか「まあ、そうなるんやな」 まさみ「あたし達1級は受かったんですけど、魔女にはならなかったんです」 マジョラン「ふうん、どれみ達と一緒か…たまに母さんとやり取りしてる手紙で、聞いてはいたんだ。       どれみ達、魔女になれるってのに敢えてならなかった、ってね…       この姫様知ってるって事は、どれみ達とも知り合いだよね?あの子達、元気にしてる?」 またしてもマジョランの口から出た「どれみ」の名…まさみが気にならない筈がなかった。 まさみ「あの…さっきから気になってたんですけど、どれみちゃんとはどういう関係なんですか?」 マジョラン「あれ?私の話、聞いた事ない?そっか…」 一息ついて空を仰いでから、マジョランは語りだした。 マジョラン「私はね、魔法を使わない魔女…まあ、魔女界の異端児さ…」 さやか・まさみ「魔法を…使わない…??」 マジョラン「ああ…私はね、魔女は何かこう、人間みたいな感情が欠けてると思うんだよ。       例えば物が壊れたら、魔女は魔法で簡単に直して、それでお終いだろ?       人間だったら悲しんだり、何とか直そうとしたり…そういう感情が魔女には無い…       魔法に頼りすぎると、大事なものを失っちゃう気がするんだ…       そう思ったから、私は魔法を使うのをやめた。もう何百年使ってないかな…」 まさみ「そっか…だから移動は車で…」 マジョラン「だけど殆どの魔女は、魔法があるのが当たり前だと思ってる。       人間界と交流してた頃はまだ良かったけど、交流を絶ってからは尚更にね…       その辺の事で母さんとも上手くいかなくなっちまって、家を飛び出しちまった…       でもって私は、人間を拒み続けてるのが腹に据えかねて…」 さやか「もしかして…何か、やらかしたん?」 尋ねたさやかに、マジョランは軽く笑って返した。 マジョラン「やらかしたなんて、そんな柔なもんじゃないさ…女王様に直訴したんだよ。       ウィッチー・クイーン・ローズから生まれた赤ん坊と魔女見習いを人質にしてね」 さやか・まさみ「まさか、それって…!?」 これは、おんぷから話に聞いた事はあった。 ウィッチー・クイーン・ローズから生まれた魔女は、強い魔力を持ち、次期女王候補となる。 さやか・まさみの知る限り、それに該当するのは… マジョラン「そう…その赤ん坊が、そこで寝んねしてる姫様で、魔女見習いの方は、どれみだよ…       2人を人質にして、私は城に侵入して、女王様に言ってやったのさ…       このまま人間界と断絶を続けてたら、魔女界は駄目になっちまう、ってね」 まさみ「そんな大それた事して…よくもまあ無事で…」 驚くまさみだったが、マジョランはあっけらかんと言い返す。 マジョラン「無事な訳ないだろ。魔女界から追放処分喰らって、それで今は人間界にいるって訳」 さやか「ほへ〜…」 マジョラン「こっちに来てからは、あちこちを転々としてきたよ。       旅の途中で働いては金を貯めて、ある程度貯まったら次の場所へ移る資金にして…       その単調な繰り返しだけど、津々浦々で、たくさんの人間と出会ったね…       色んな人間と会って、色んな話をして、色んな事を感じて…結構、楽しくやってるよ」 それを聞いて、さやか・まさみの顔が綻ぶ。が… マジョラン「だけどね、みんながみんな、いい人間ばかりって訳じゃないんだ。       どれみ達やあんた達、先代女王様、そして私も…       人間界と魔女界が一緒になれば…って思ってる人間や魔女もいるけど、       魔法や魔法ってのを絶対に受け入れられない、っていう人間も少なくないんだよ…」 さやか「そんな…」 この手の話に弱いさやかは、表情を曇らせた。 マジョラン「人間は科学文明を発展させて、極端な話、人間界の頂点にあるだろ?       だけど魔女みたいに、魔法を使える人間よりも強い存在が現れたとなると、       人間は、今の最強の地位を追い落とされるんじゃないか…       魔法なんてものが本当に存在するのなら、それは人間に混乱を齎すだけの代物…       人間が今まで長い時間を費やして発展させた科学技術を、魔法は一瞬で打ち砕く…       違いがありすぎる、差がありすぎる、相容れ合う事は出来ない、って…」 さやか「そんな事あらへん!魔女がおったって、人間と仲良う出来る筈や!」 叫ぶさやかに、マジョランは冷たく言い返す。 マジョラン「あんた達がそう思っても、そういう風に考える人間もいるんだよ…」 さやか「さっきから黙ってへんで、まさちゃんも何か言い返したってや!」 しかし、まさみは申し訳なさそうに、さやかに力なく詫びた。 まさみ「さやちゃんには悪いんだけど、事実である以上、反論は出来ないよ…」 マジョラン「私も魔女界を追い出された、魔女界の異端児だけど、       あんた達だって魔法が使える以上、普通の人間から見れば人間界の異端児だろ?       みんな、そういう異端児を受け入れたくないのさ…」 さやか「確かに、せやけど…」 そんな折、さやかの視界に映ったのは…車のシートで幸せそうな寝顔を見せる、愛娘の姿だった。 さやか「せやけど、うちは…ハナちゃんの願いを叶えてあげたい!うち、ハナちゃんのママやもん!」 まさみ「さやちゃん…」 さやか「ハナちゃんが人間界と魔女界、仲良うしたい言うてんねんで?     せやったら、ママのうちらが手伝わへんで、誰が手伝ってくれるん?」 まさみ「…その通りだね。可愛い娘の夢、無下にする訳にはいかない!」 夢心地のハナを見つめながら言った2人に、マジョランは満足そうな笑みを浮かべた。 マジョラン「2人共…よく言った。他から見れば、あんた達も私も異端児なのには変わりない。       だけど異端児だからって、私みたいに捻くれるんじゃないよ!       いいかい…どんなに差別されても、決して人間に、人間界に失望しちゃ駄目だ…!       人間界に居場所が無いとか言って、魔女界に逃げ込むような事じゃ駄目だ…!」 そして最後に、小さな声で付け加えた… マジョラン「昔の母さんみたいになっちゃ駄目なんだ…」 さやか・まさみ「…!?」 顔を見合わせた2人の反応を見て、マジョランは問われる前に語った。 マジョラン「私の母さんはね、人間界で薬の調合を教えてた事があったんだ。       でも、そうやって助けた命も、人間は戦争で簡単に奪っていく…       しかも母さんの薬を、高値で売り捌いて荒稼ぎした人間までいた…」 まさみ「酷い…」 マジョラン「それで母さんは、人間が分からなくなった…って言って、魔女界に帰っちまった…」 さやか「せやったんか…」 まさみ「そんな事が…」 するとマジョランは、スクッと席を立った。 マジョラン「さて…昔話も、これくらいにしとくか。今、町工場に居候してんだ。       小さい所だけど、親父さんがいい人でさ…心配させたくないし、そろそろ帰るよ」 そして車内のハナを、いわゆるお姫様抱っこで連れてきた。 さらにベンチにから2人を目配せで立ち退かせ、空いた所にハナをそっと寝かせた。 マジョラン「この子が人間界に失望しないように、頼んだよ!」 そう言い残して、再びクラシックカーのエンジンを吹かし、走り去っていった… さやか「マジョランさん、か…」 まさみ「あの人…あたし達以上に、人間界と魔女界の事を真剣に考えてる…見習わなきゃね」 さやか「せやな」 マジョランの言葉を、胸に深く刻み込んだ2人であった… その後、ハナを無事に魔女界へ連れ戻した帰り道… 箒に横乗りのおんぷが、並行して飛ぶさやか・まさみから今日の事の経緯を聞いていた。 おんぷ「そう…マジョランさんに会ったの…」 さやか「ええ人やったで」 まさみ「何て言うか、凄く考えさせられたね…」 おんぷ「ふうん…」 それを聞いて何か思いついたようで、おんぷは提案した。 おんぷ「ねえ、ちょっと寄り道していかない?」 その頃、人間界…マジョランの居候先の町工場… マジョランが自分のクラシックカーをジャッキアップして、床下に潜り込んでいる。 そこに町工場の主…マジョランの言う「親父さん」が様子を見に来た。 親父さん「ランちゃん、そいつの具合まだ悪いかい?」 マジョラン「ううん、親父さんのチューニング、良すぎるくらいだよ。       ただ、こういう場所じゃないと、こいつの腹の下まで見れる機会ないからさ」 親父さん「…今日、何かいい事でもあったかい?」 不意に聞かれて、マジョランは聞き返した。 マジョラン「えっ?」 親父さん「今日のランちゃんの声、調子のいいエンジンみたいに、ご機嫌だからさ」 白い歯を出してニカッと笑う親父さんに、マジョランも口元に笑みを浮かべた。 マジョラン「あのね、親父さん…今日、面白い子達に会ったんだ…」 さて、おんぷ・さやか・まさみが寄り道した先というのが… マジョハート「そうか…あの子が、そんな事を言ってったか…」 さやか「…?」 事情を知っているおんぷはさて置き、残る2人の反応を見てみる。 さやかは、今なぜマジョハートの前にいるのかという状況も理解できず、 一方のまさみは、しっかり感付いていた。 まさみ「あ…もしかして、マジョランさんが言ってた母さんって…!」 マジョハート「ああ、マジョランは私の娘だ」 さやか「ほへ…」 やっと事態が飲み込めて、さやかは今更ながら驚く。 マジョハート「まあ人間が言うような、腹を痛めた我が子…とはいかんがな」 正確に言うとマジョハートは、マジョランの育ての母となる。 マジョハート「お前達…あの子もあの子なりに、魔女界と人間界の事を案じてるんだ…        ハナ女王や先代女王様だけが、お前達に望みを懸けていると思うな…」 おんぷ・さやか・まさみ「…はいっ!!!」 マジョハートの瞳が、いつもよりも3人には優しく見えたのだった… 次回予告 おんぷ「私達のクラスの、黒田せいらちゃん」 さやか「うちらの正体、知っとる面々の1人やな。うちがバラしてもうたんは置いといて…」 まさみ「置いとかない!そもそもさやちゃん、あんたって子はね…」 おんぷ「まさちゃん、お説教なんかしてたら予告の時間、無くなっちゃう」 さやか「とにかく、せいらちゃん家(ち)の家族関係が、けったいな事になっとるみたいやで。     鍵を握っとるんは、せいらちゃん所(とこ)に長年仕えた…車かいな!?」 まさみ「次回、おジャ魔女おんぷTriple‐S(トリプル・エス)『車が語る父子の繋がり?』     また次回も魔法で捜査って事かな…嫌いじゃないけどね。ポクセルパトレ〜ヌ!」 27話端書き 今回、内容的に結構重くなりました… 本編の伏線も幾つか利用しましたんで、設定が随分と込み入ってます… まず、女王様の引退宣言… これが本編にある以上、いつまでもゆき先生に御在位いただく訳にもいかず… ハナちゃん成長&おジャ魔女達バックアップ…というのが前半です。 それから、まさやかの感知能力の詳細…こういう感じに纏まりました。 魔力=波動、さやか…魔力=光波として目で感知、まさみ…魔力=電波として肌で感知、なんて事に… 筆者が過去に受けた物理の授業を思い出しつつ、この理論を考えてみました… そして後半、マジョランさんです。 まさやか2人は、魔女界と人間界について深く考えた事が、あまり無かった気がしまして、 こんな風にマジョランさんを交えて、考えてもらおうか…と思った次第であります。 筆者自身が頭悪いんで、こういう話考えてると、頭こんがらがってきます(笑) なので今回の話、結論は何だ、結局何が言いたいんだって言われると、自分でも分からないです(汗) でも魔女界と人間界の関係については、そう簡単に結論が出る訳もないと思ってます。 どれみちゃん達おジャ魔女も、筆者なんか及ばないくらいに、考えて考えて考え抜いてきました。 そうでなけでば、「おジャ魔女どれみ」の4年間の意味が無い気がします… 決まった答えが出ないからこそ、「おジャ魔女どれみ」という作品に筆者は、のめり込んだのかと… 余計に意味が分からないですね。この程度の説明しか出来ず、申し訳ないです… まあ重いだけじゃ面白くないので、間の抜けたシーンも入れてみました。 幣原先生、少し変化球な宿題&テストを実施。それに見事に引っかかるさやか…w 夏休みの宿題は真面目にやりましょう(笑)