別董大            


   
    
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漢字の説明
  別=別れる           董大=とうだい(人名)
  高適=こうせき(人名)    十里=十里四方・見渡し限り
  黄雲=夕方の雲        白日=太陽
 =暗い             紛紛=次から次えと
  莫=○○しないで        愁=悲しむ・心配する。
  前路=これから先。       雁=かり・がん
  無知己=自分を知っている人がいない  
  誰人=だれが          不識君=あなたを知らない

 タイトルに出てくる董大さんは董庭蘭(とうていらん)という
 当時中国の琴の名手です。
 作者の高適さんは四川省の彭州(ほうしゅう)で長官をして
 いた事があります。
 董大さんが全国各地で演奏会を開きながら彭州へ
 来た時の様子を詩にしたものだとおもいます。
 
     
             北風雁を吹き雪紛紛
我流の解釈

董大さんの彭州での演奏会も無事終り、
高適さんが成功を祝って小宴を開いた。


外は見渡す限り黄昏(たそがれ)雲に覆われ、
まだ日が暮れる時間でもないのに白日(大陽)は暗くなってきた。
北風は雁に向かって吹いているかのようで、粉雪が舞っている。

おいしい葡萄酒を飲み交わし宴も終わりに近づくと
董大さんがふと つぶやく・・・

今まで演奏会をした所には友達など知り合いがいたのですが 
次に行くところには知り合いが一人もいなくて・・・
ちょっと心配なんですよ・・・と

そこで高適さんが、
そんな事心配することないよ・・董大君。
今の世の中、何処へ行っても 名演奏家である
君を知らない者は一人もいないのだから・・・!