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顧問挨拶



             栄冠を勝ち得るまでと現状報告

                                      顧問 平野重雄

洋弓部OBの皆様におかれましてはご健勝の由,お慶び申し上げます.最近,それぞれの分野でご活躍されている話を沢山聞くようになりました.

さて,皆様と共通する,アテネオリンピックのアーチェリー競技で,山本博選手が見事銀メダルを獲得したことは,近時まれなニュースでありました.若い選手に比べ宇宙中継のテレビで見る四十路の山本選手の横顔は,プレッシャーに打ち勝つためにゆがみ,いたわしい程の勝利の一瞬でした.そしてその横顔に学生時代の皆々をダブらし見たのは老眼鏡をかけ始めたことによる錯覚か妄想であろうか.

高温のアテネで矢を射る体力,20kgを超える引き重量をコントロールするための強靱な筋力,プレッシャーに打ち勝つ精神力は,私の想像を絶する.持ち前の粘りを徹底的に発揮して,幾多の強豪を制し,遂に栄冠を勝ち得た訳で,

「努力の男,根性の男」山本,よくやってくれたと心から拍手を惜しまなかったのは私だけではないでしょう.

輝かしい勝利の栄冠は一瞬のように見えますが,目に見えない不断の努力が彼を支えたことは言うまでもありません.これはアーチェリーに限らないことで,絶え間ない努力による日常の積み重ねや向上へのひた向きな心構えが最後にものを言うことを,山本選手が画面を通じて,身を持って示してくれたように思うのであります.

かつて,洋弓部追い出しコンパの際に,顧問の安味貞正先生(名誉教授)が色紙に『人生の的を射よ』と記しました.しかし,ここ数年は追い出す学生が存せず,2004年5月の時点で体育会洋弓部は休部となりました.この報告は誠に厳しいものでありますが,アテネオリンピックのアーチェリーを見て感動した若者が近いうちに,同好の仲間とともに「アーチェリー同好会」をたちあげてくれるものと想います.

それまで,OB皆様とこのホームページを通じで,それぞれ研鑽し,楽しみ,吉報を待ちましょう.それではまたお会いできることを祈りつつ.

                              2005年1月15日

                                                                                         

                                                                     武蔵工業大学 機械システム工学科
                 



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