Let's Flow!


 FLOWのバインディングの最大の利点は「ステップインの手軽さと、ストラップ式のホールド感とフレックス」です。
 装着はバインディングに足を入れ、ハイバックを起こしてロックするだけです。ステップインと違ってブーツを選ばないので、いろいろなメーカーのブーツから自分の足にフィットする物が選べます。さらにストラップも一体型で、足の甲全体をホールドするので、通常のストラップ式に比べて痛みや疲れが軽減されます。
 まさにステップインとストラップ式のいいとこどりという感じなのですが、初めの一回だけ少し面倒なセットアップが必要です。
 ここではそのセッティングの方法などを紹介します。

購入時のサイズ選択
 ブーツのメーカーによって、サイズの表記、アウターシェルの大きさなどが変わってきますので、こちらのチャートはあくまでも参考にして、必ず実際にブーツを合わせてから購入してください。
 ブーツを合わせてチェックするのはベースプレートの大きさです。小さすぎればブーツが入りませんし、大きすぎるとブーツのつま先やかかとが左右にずれてしまいます。
サイズチャート M ML L XL
US Men 6.0〜7.0 7.5〜9.0 8.0〜11.0 11.0〜14.0
US Women 5.5〜8.5 9.0〜10.0 - -
EU 34.0〜39.5 40.0〜42.5 42.0〜45.0 45.0〜48.5
日本 21.0〜25.0 25.0〜27.0 26.0〜28.0 29.0
※TEAMシリーズは対応するサイズが若干変わってきます。

ゲレンデでのセットアップ
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1.ハイバックを倒す 2.足を入れる 3.ストラップを押し下げる 4.ラチェットを少し締める 5.完了!

1.まずは、ラチェットのロックを緩めてストラップを一番広がった位置まで広げ、ハイバックを倒します。

2.そこに足を入れて、ハイバックを起こしてスナップロックをロックします。

3.ブーツをハイバックにピッタリ押し付け、かかとの位置を決めてからストラップを押し下げます。

4.ハイバックを倒して足を抜き、ラチェットをあと1〜2ノッチ締めてロックします。

5.足を入れてハイバックを起こし、少し足を動かしてみて足に痛みがないか、緩すぎたりきつすぎたりして違和感がないかをチェックしてセットアップは完了ですが、何本か滑っているうちに違和感を感じたら微調整をします。

ブーツのセンタリング
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トゥエッジ寄り センター ヒールエッジ寄り
 バインディングをボードに取り付けるときには、足がボードの真ん中に来るように取り付けます。この調整を「センタリング」といいます。
 もしブーツがトゥエッジやヒールエッジ側に片寄って付いていたりすると、ブーツがボードからはみ出してターンの時に引っかかるかもしれませんし、直進していてもブーツが寄っている方のエッジに荷重しながら滑っているようになり、安定しません。センタリングは非常に簡単ですが、とても重要なセッティングです。

 他のメーカーのバインディングに付いているセンターディスクは、1つのビスに対して3つの穴があり、使う穴位置をずらすことによってセンタリングをしたり、ディスクを90°回転させてスタンスの調節に使います。
 '06 AMP9の場合は1つのビスに対して6つの穴があいていて、穴位置をずらしたり、ディスクを90°、180°と回転させることによってセンタリングとスタンス調整が同時に出来ます。

 写真を見ると、ブーツのつま先がボードからはみ出している長さが違うのが分かると思います。「トゥエッジ寄り」や「センター」はつま先が出すぎています。
ブーツの中の足がボードのセンターに来ていればこれでいいのですが、この状態だとつま先寄りになっています。
この場合は「ヒールエッジ寄り」にしたときにセンタリングが出来ているということになります。

各部セッティング
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ハイバックのポジション調節
 ハイバックのポジションは、根元のビス(ピン)を外して穴位置をずらします。この'06 AMP9iの場合は穴が2つなので前後の調節だけですが、モデルによっては3つあるものもあります。
 メーカー出荷時は後ろの穴を使っていますが、ブーツの大きさに合わせて調節します。
 根元のビス(ピン)を外すときは、マイナスドライバーでEリングを外してから、プラスドライバーとスパナ(メガネレンチがあればなおベター)で緩めます。ピンタイプはEリングを外すだけでピンが抜けるようになります。Eリングははずした勢いで飛んでいってしまうこともあるので、なくさないように注意しましょう。
 完全にばらす前に部品の組み込み順を覚えておきます。ストラップ、ワッシャー、スペーサーなどの順番を間違えると、ナットが締められなかったり、ストラップが自由に動かなくなってしまいます。

トゥストラップの調節
 AMP9のトゥ側のストラップは特にビスなどで止まっているわけではなく、ベースプレートとストラップに刻んである溝で位置が決まり、その溝をずらすことによって前後に10mm調節することが出来ます。ブーツの大きさに合わせるための調節ですが、ハイバックのポジションとあわせてブーツのセンタリングを出すという使い方もあります。トゥストラップとハイバックを両方とも前、または後ろに動かせばブーツのポジションも移動する事になります。
 バインディングをボードからはずしてある状態で、ストラップを下に押し込むと前後にスライドさせることが出来るので、調節したらストラップを引き上げて元に戻します。

ケーブルの長さとフォワードリーンの調節
 FLOWのバインディングの最大の要となるパーツがこのケーブルです。長さを調節することでフォワードリーン(ハイバックの角度)を調節することが出来ます。
 ベースプレートを裏側から見ると、ケーブルが溝にはまっているのが見えますが、使う溝を変えてケーブルを遠回りさせることによってケーブルを短くすることが出来ます。

 調節の目安としてハイバックの角度が5°以上前傾になるようにセッティングしますが、それよりも前傾が少なくなると滑走中にスナップロックが外れて足が抜けることもあります。
 まずスナップロックに付いているダイヤルをプラスの方向に回して、ケーブルを一番緩い状態にしてからブーツを入れてロックしてみます。そのときにハイバックの角度を見て、前傾が5°未満なら溝の位置を変えてケーブルを短くします。なぜこうするかというと、一番長くした状態で5°以上の角度があれば、いつの間にかダイヤルがゆるんでしまっていても滑走中に足が抜けてしまう心配がなくなるからです。
 あとはそこから自分の好みの角度にフォワードリーンをセットして完了です。

FLOWの問題点と対策
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ビスが緩む
 私がFLOWを使い始めてから、一番初めに直面した問題が「バインディングを固定する4本のビスが緩む」事でした。ビスが緩んでバインディングが動いてしまうと、エッジにうまく力を伝えることが出来なくなり、コントロールが難しくなります。
 力いっぱい締めこめば緩むことはないとは思うのですが、そうするとボードのインサートホールが引っ張られ、ソールがへこんでしまうことがあります。
 また、'06モデルからはビスにゆるみ止めが塗ってあるのですが、バインディングを何度も着脱しているうちに剥がれて効果がなくなってきます。
 その対策として思いついたのが「配管用のシールテープ」をビスに巻くことです。この対策後、滑走中にビスが緩んだことは一度もありません。
 

ケーブルが緩む
 ビスの問題が一段落して、次に出てきた問題が「滑走中にケーブルが緩んで足が突然抜ける」事です。滑走中の振動でダイヤルがすこしづつまわってしまっているか、リフトの乗り降りなどでスナップロックを操作するときにダイヤルを触って回してしまっているのが原因だと思います。
 ダイヤルを回さないように、接着剤などでダイヤルを止めてしまおうかとも思いましたが、そうすると調節がまったく出来なくなってしまいます。「回したい時は回って、勝手に回ってしまうことはない」ようにするために、スナップロックとダイヤルの隙間にタイラップを止めてみました。
 回すのにちょっとコツと力を使いますが、しょっちゅう動かすところではないので問題はないでしょう。

ストラップのセッティングに時間が掛かる
 FLOWはゲレンデに行って、はじめにストラップのセッティングが決まってしまえばステップインのように使えて便利なのですが、そのはじめのストラップのセッティングが結構時間が掛かって面倒なのです。毎回同じくらいの締め具合になると思うので、同じようにセッティングできればいいのですが、目印となるものがほとんどありません。ラチェットのコマの数を数えておけばいいのですが、いちいち数えるのも面倒ですし、忘れてしまうかもしれません。
 そこでラチェットのストラップに、プラスチックに書けるマーカーなどで印を付けておきます。こうしておけば、バインディングの取り付け角度を変更するときなど、ストラップをはずすことがあってもまたすぐに同じ位置にセッティングすることが出来ます。ちなみに写真のマーカーはプラモデル用のものです。

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