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ヤゴ飼育の注意について | ||||||
| 注意1 多数のヤゴは飼えない | |||||||
| ある種類については、同じ場所で数多くのヤゴが見つかることがあります。しかし、それらのほとんどは無事成虫になることができません。飼育環境にもよりますが、飼育槽や小規模なビオトープで次々とヤゴが羽化するというのはよほどの熟練者でなければあり得ません。 | |||||||
| 当たり前のことですがヤゴは肉食ということです。ヤゴは水中の生き物を捕食しています。餌としているのはミジンコ、ボウフラ、ミズムシ、カゲロウなどの幼虫、オタマジャクシ、メダカなど成長に伴いほとんどの生き物を捕食しています。ヤゴの数、大きさにあわせた大量の生き餌を用意できますか? | |||||||
| ヤゴは餌がなくなれば共食いをします。大小のヤゴを一緒に飼うと必ず小さな方は食べられます。餌が十分にあればよさそうですが、成長とともに脱皮をするヤゴは隠れ場所のない狭い飼育槽では格好の餌となります。数十匹のヤゴから数匹しか羽化しなくてもいい、ヤゴの餌はヤゴという人はこの先は読まなくて結構です。 | |||||||
| 飼育できるヤゴの目安として60センチ水槽で3〜5匹です(ヤンマ類)。小型のもの、共食いのあまりない種類は10匹程度までは飼えます。ただ羽化の際、十分なスペースがないと羽が伸び切れませんので、少ない程いいのです。 | |||||||
| 注意2 多種の混育はできない | |||||||
| ヤゴは種類も多いので、いろんな種類のヤゴを飼ってみたいと思うかも知れません。自然界のヤゴは、うまく住み分けを行っています。それぞれの環境を再現すれば、混育は可能です。ただし同じグループ(ヤンマ類、トンボ類)同士、流水性と止水性、隠れ場所となる水草・枝などを入れない状態での多種の混育はできません。 | |||||||
| オニヤンマは砂底に潜り、上を歩く獲物を捕獲します。オニヤンマと混育できるのは、ほとんど水中の水草につかまっているタイプのヤゴになります。ギンヤンマとイトトンボ、カワトンボなどはまず混育できません。 | |||||||
| 一部の希少なヤゴは限られた環境に生息し、他種があまり生息しない環境に生息しています。野外観察の経験からはオニヤンマやクロスジギンヤンマなどがいる場所では他のヤゴたちの種類が少なく、多種のヤゴが確認できるところにはオニヤンマや他のヤンマは少ないです。まずどんな環境にそのヤゴが住んでいたかを考えて下さい。 | |||||||
| 注意3 羽化の失敗について | |||||||
| ヤゴの特長として、羽化があげられます。ヤゴは完全な水中生活ができるのですが、空中の酸素を取り込むようになります。羽化が近づくと岸近くにきて水面から呼吸をはじめたり、上陸して姑く徘徊するものがあります(羽化準備・羽化待機)。そのため水深を浅くして、陸上部を多くします。そのままだと溺れて死んでしまいます。 | |||||||
| 羽化には垂直の壁や枝を上り、下方にぶら下がって抜け出してくる羽化とヤゴから直立に抜け出して羽化するものと大きく2種類の方法があります。大抵はぶら下がるタイプですが、サナエトンボなどは直立型です。そのためそれぞれに羽化のための足場を入れてやります。 | |||||||
| ヤゴは羽化後、羽を乾かすため姑くは羽を開いたままです。そのため十分なスペースが必要です。狭いところでは自慢の羽が伸び切れません。また別のヤゴが羽化したトンボに触れその拍子で飛び立ち、あえなく水面落下で溺死する場合も多々あります。ヤンマ類の多頭飼育は羽化の際に失敗する可能性が高いので注意が必要です。 | |||||||
| 注意4 羽化後の飼育について | |||||||
| 美麗種のヤゴは人気があります。ただし、羽化直後には体色は成熟個体とは違っています。自然下でいろいろな経験を積みあの素晴らしい体色になります。羽化後人工的に給餌することも可能ですが、生半可なことでは長期間の成虫の飼育はできません。挑戦している人は多々あります。やがて成功される人があるかも知れませんが、ヤゴ道としては、大空へ放してやることで飼育の成功とします。 | |||||||
| その他の注意点 | |||||||
| その他以下のような注意点があります。 | |||||||
| (1) 止水性のヤゴにエアレーションはダメ。>>> 体が水流で疲労します。それより水替えを! | |||||||
| (2) 砂底・浮き草・金魚草(マツモ)。>>> ヤゴ飼育の「三種の神器」 | |||||||
| (3) 直射日光はダメ。>>> 水温が上がりやすい | |||||||
| (4) 羽化が近づくと小枝などを追加で入れると。>>> サナエトンボには平らな石を入れます | |||||||
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などがあげられます。 |
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| 終わりに メガニュラの封印 | |||||||
| ヤゴの羽化を見ていると、はたして「蛹の時期は必要無いのでは?」と考えざるおえません。ヤンマ類などは水中の生き物の多くを捕食し、休む間もなく今度は空中の生き物を捕獲します。進化図によればコウチュウ類の方がより進化した昆虫とされていますが、蛹の時代のある昆虫たちより、よほど合理的な羽化だと思います。 | |||||||
| 自由な発想が許されるなら私はこんなとっぴょうしもない想像すらします。 | |||||||
| トンボ族は孵化した姿(つまりヤゴ)が成虫であり、無変態のシミに近い昆虫であった。以前は海中に住んでいて、生き物を捕食していた。やがて餌となる生き物が減り、他の生き物同様に捕食者から逃れるためもしくは獲物を求めて上陸をはじめた。魚類→両生類→爬虫類→ほ乳類とは進化せずに、恵まれた硬い外骨格で上陸し獲物を捕食しつづけた。ところが陸上では次第に増えてくる捕食者から逃げることはできずについに最後の手段、その羽を伸ばしたのだ。これで大空を移動することができ空中の獲物を自由に捕食できるようになった。地球史上最大の昆虫メガニュラの一族が、生き延びるために海中に逃れてから数千年、その際に封印したその羽が再び一族を大空へと導いたのである。いまからおよそ一億年程前のことである。他の昆虫は飛べるようになるために蛹というカプセルの中で時間をかけて体を作り直すのだが、トンボ族は変態というよりも変身、進化というより発達によって非常に合理的に、完全体となるのである。 | |||||||
| くり返しますが、私の勝手なお話です。ただ実際、稀水域で見つかる「ミヤジマトンボ」のヤゴもいますし、「なぜ空中へと生活の場を変える必要があるのか」は良く分かっていません。 | |||||||
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2009.May.3 shinkichi |
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体を固定するとヤゴは、まず 背中から頭、前足、中足と脱出する。 後ろ足を抜いたあと、姑くはそのまま ぶら下がっていて、腹筋を使って 頭を上にする。 その際、前足で抜け殻につかまり 最後に腹を抜く。 次に羽が伸びる、羽が伸びきると 最後に腹を伸ばす。 更に詳しくは 羽化のページへ |
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| ※ここに掲載しているのは、シオカラトンボの羽化です。 飼育の難易度によりご希望の種の飼育が困難な場合もあります。飼育可能頭数は飼育槽や餌の確保などの条件により決まります。 |
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