ノースアメリカンXB-70バルキリー

1960年に開発された最も速い爆撃機です。冷戦時代にアメリカはソ連を爆撃する為に超高空からマッハ3で侵入できる爆撃機をつくろうとしました。しかしソ連の迎撃兵器の発達とICBMの開発により、そのような爆撃機は必要がなくなりました。バルキリー1号機が完成した時は既に計画はキャンセルされていたので、2号機とともにSSTのテストヘッドとして試験がおこなわれました。2号機は1966年6月8日にF−104Nと衝突して失われています。

AMTアーテル製、キットはパーツの合いが悪くモールドは凸で再現度が低い。つまり出来が悪いのです。しかもキットは当りが悪くキャノピーに気泡が入っていました。つまり、不良品です。瞬着で穴を埋めようとしたら失敗しました。よって、交換できなくなりました。おまけに資料が見つかりません。このような辛い状況の中、夏休みを使って完成させようと思っていたんですが、毎日作りつづけて約60日もかかってしまいました。

まずは 資料集めから。
  • 今回、資料を集めるのにインターネットが役に立ちました。色々検索しているうちにアメリカのサイトから三面図を手に入れました。そしてAMAZON.COMで「XB−70Valkyrie The Ride to Valhalla」という本を注文しました。本はすぐには届かないけれどそれまでの間、図面をもとに作業を進めます。

    モールド彫り直し&追加

  • 図面を見るとモールドがだいぶ異なっています。特に機首周りはキットの説明書に書かれているモールドすらありません。コンパスの針と定規とケガキのこでがんばって彫りなおします。 キットのモールドはあてにならないのでさらに苦労しました。

    キャノピーには穴が開いています・・。ですが、幸いにもこのキットにはキャノピーのパーツがバイザー上げと下げの2種類入っているので、上げのパーツを使うのはあきらめて透明部分を移植しようと思ったら・・サイズが合いません。仕方ないので透明プラバンで作り直します。ついでにこのキットでは側面の窓枠が省略されているので付けたしします。さらにキャノピーを上げ下げ両方使えるように加工します。

    setumei.gif (2404 バイト)

    本物は上面にヒンジがあるので隙間は気にしなくてもいいです。側面は本物では前方の窓枠が隙間を埋めるようにはりだしているのでそのようにプラバンで追加します。

    コクピット

  • 脱出カプセルがたった二つのパーツなので再現度はイマイチ、おまけにシートには大きな段差があります。そこにパテを詰めて彫刻刀で成形、ガンプラのホイルシールを使ってシートベルトを付け足しました。操縦桿は左右で少しデザインが異なっているので直します。ちなみに完成するとちっとも中が見えません。 コクピットの写真。

    インテーク周り

  • インテーク内部の段差の位置が本物とだいぶ違います。ここは写真などを見ながら設定通りに直すしかありません。それとインテークの側壁が斜めなので垂直に直します。

    エンジン周り

  • ここのエンジンノズルを分けているフィン状のパーツが前後上下左右にずれています。左右のズレは切り離して横にずらして再接着するしかありません。前後にずれた部分は直すのがものすごい面倒そうだし、見えにくいのでパス。上下にずれたところはプラ版で隙間を埋めます。

    地獄のエッジ出し

  • 写真を見ると外翼と垂直尾翼とカナードに浅いエッジがあります。これはキットでは全く再現されていません。よってポリパテを盛ってエッジを出すわけなんですが、不慣れなこともあって一週間もかかってしまいました。

    その他

  • 内翼と外翼のヒンジのモールドは写真では確認できなかったので消しています(実物にはあった・・)。胴体上部のエンジン冷却用のハッチは閉じています。ライデングギアと脚収容扉を繋いでる部分は真鍮線にしていますがキットのままで良かったようです。展示会出品の事などを考えて19パーツに分解可能にしています。

    塗装

  • 真っ白い機体で地味なのでMAX塗りグラデーション塗装にしています。

    最後に

  • この作品は飛行機プラモカタログ2001に掲載されました。

    機首の実機写真
    脚の実機写真