黙らないための時々雑記

沈黙のなかにいてはわからないよ、続けなくちゃいけない、続けよう。

     (ベケット「名づけえぬもの」安藤元雄訳より)

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2015年5月20日(水)【「雑記」 改頁のお知らせ

 書き手が卵巣ガンの検査と手術で入院していたため、
 「時々雑記」は1カ月余り閉鎖していましたが、15日に退院したので再開します。
 少し元気は出てきたものの、体力は落ちているため、更新は間遠になりそうですが、
 今後ともよろしくお願いします。
  ⇒新頁http://www.k2.dion.ne.jp/~kondo-n/zoku%20damaranai2015.html


2015年4月22日(水)【「雑記」一時閉鎖のお知らせ】

 4月13日(月)から書き手が入院したため、本頁「黙らないための時々雑記」は
 一時閉鎖します。時期ははっきりしませんが体調が戻り次第再会しますので、
 またよろしくお願いします。


2015年4月11日(土)【街頭に立つ】

 【拡散希望】4・26とめよう!戦争法 つなげよう平和な未来に!全国一斉街頭宣伝!
全国で一斉に街にでてガイドライン改定反対と戦争法制の国会上程に反対しましょう!
ツイートボタンで拡散を!
 http://kyujokowasuna.com/?p=865

 「事態は緊迫してきています。全国でこの行動に連帯してくださる方、個人、団体
 構いま せん。共に街頭に立ちましょう!
 サイレントスタンディング、署名、スピーチ、表現方法はたくさんあります。
 まだまだ私た  ちに1人でもできることはあります。」

 自分でプラカードを用意し、ひとりで街頭に立つ。
 12年前、アメリカのイラク攻撃が始まる前夜、最寄りの駅頭でそれをやってみた。
 ガンジーがいうように、世界を変えるためというよりも、
 世界に自分を変えられないための行動だったような気がする。
 この度もぜひ参加したいが、諸般の事情から難しそうだ。
 ひとまずご案内まで。
 サウジアラビアのRAIF氏は13週目の金曜日も公開刑の執行は免れた。


2015年4月4日(土)【見張り】

 サウジアラビアのRAIF氏は12週目の金曜、昨日も刑の執行を免れた。
 10年の監禁が解かれたわけでもなく、多額の罰金とあと950回の公開鞭打ちが
 取り消されたわけでもない。
 しかし、世界各国の新聞テレビや、ネットのSNSやブログで
 サウジ当局を見張り続ける者がいる限り、執行は延期され続けていくだろう。
 実際、英国のサウジ大使館前にRAIF氏の写真を掲げて集まる人々は
 自分たちを「vigil(見張り) for Raif Badawi」と称している。
 
 考えてみれば、日本にも政府当局の見張り役は大勢いる。
 歴史や民主主義の蹂躙ぶりを見張る者もいれば、
 原発再稼働の動きを見張る者も、
 沖縄で繰り返し示された民意がいかに無視されているかを見張る者もいる。
 それにもかかわらず、政府を正面から批判する論客の公開袋叩き刑や、
 マスメディアからの排除刑を延期させるには到らない。
 一体どうしてだろう?
 見張りがいくら叫んでも、みなが知らん顔をしているからだろうか?
 それとも、見張りたちの多くが、なんのために見張っているかを忘れ
 永遠の、見張りのための見張りになってしまったせいだろうか?


2015年3月28日【土】【熱と言葉】

 数日前に忙しさのピークが過ぎたとたんに体調が悪くなった、
 というか、体調が悪かったことに気づいた。
 だいぶ前からなんだかだるく、すぐ横になりたくなっていたのだが、
 どうやら微熱が続いていたらしく、気づいたとたんにさらに熱が上がってしまった。
 若いころから繁忙期が過ぎる度に熱を出す癖があるのだが
 この度は他に気になることもあり、年齢や諸般の状況からすると
 そろそろ年貢の納め時の警告が来てもおかしくはない。
 とにかく近いうちに検査を受けることにしている。
 そんなわけで時々雑記の更新もさらに間遠になるかもしれませんが、ご了解ください。
 もちろん沈黙の雪女になる気は毛頭ありません。
 
 サウジアラビアのRAIF氏は11週目の金曜も無事とのこと。
 報道ステーションでは古賀茂明氏が古館氏とやりあう中で、
 テレビ局に対する政府の圧力を公然と批判し、
 久々の熱い番組になっていた。
 世界中が、国中が、雪で覆われてしまわないように、
 こちらも少しでも体熱が残っているうちに
 一言でも二言でも熱の通う言葉を吐いていきたい。


2015年3月24日(火)【はした金で魂を売る人たち】
 
 今に始まったことではないが、
 「インターネットサイト監視業務」というのがあって契約社員を求めているそうだ。
  これも電通あたりが経産省の元請けになっているのだろうか。

RT:金吾@自公の候補には投票しない‏@kingo999

はした金で魂を売る人たち。 pic.twitter.com/yCBgK1zaZd


2015年3月20日(金)【大政翼賛会文学報国会俳句部会の雪女】

 仲間と出している雑誌への原稿の追いこみと、絶え間なく出てくる雑事に追われて、
 気が付いてみたら一週間ぶりの更新だ。
 Raif Badawi 氏は今日の金曜日も無事だった。
 刑の執行が理由を告げられないまま延期されて10週目だそうだ。
 ツイッターでは国境なき弁護士団が彼の弁護に乗り出すというニュースや、
 8歳の子供がサウジの新国王宛に英語で書いたRaif 氏解放の嘆願書も見かけた。
 支援ツイートや家族、届かない本人への激励ツイートも
 10週目のわりにそう減っていない。
 鞭打って人を黙らせようとする者への怒りも忘れられてはいない。
 暴力的脅しで人がいかに容易に黙らせられ、
 従順な家畜になり、奴隷になり、ロボットになるかを知っていればいるほど。

 最近の東京新聞1面にこんな俳句が載っていた。
 始めは俳句だと気づかなかったが、気づいたとたんに心底ギョッとした。

   大政翼賛会文学報国会俳句部会の雪女
                                 高田崇一朗(22歳)

 日本ではまだ文字通りの公開鞭打ち刑は始まっていないが、
 公開ふくろ叩きはとうに始まっており、
 さまざまな「報国会」も、さまざまな「部会」もとうに始まっている。
 マスコミ「報国会」を筆頭に。
 そして雪女や雪男たちもすでに公然とテレビ画面の内外を闊歩している。


2015年3月13日(金)【極めて情けない】

 安倍首相のいうことに「なるほど」と思うことなどめったにないのだが、
 この件に限っていえば、残念ながら、まったく同感だ。
 首相は選挙前の11月、TBSの番組に出て、
 その街頭インタビューでアベノミクスに批判的な発言が多いのを見て
 「おかしいじゃないですか」といった。
 それを「報道への圧力」というのは確かに当らない。
 TBS側が「いや、おかしくない」とはねつければいいだけのことだ。
 
・安倍首相 「番組それぐらいで萎縮、情けない」
 http://www.asahi.com/articles/ASH3D5PYLH3DUTFK00R.html

 安倍政権は秘密保護法の制定を含め、
 これまでたしかにマスコミに陰に陽にさまざまな「圧力」をかけてきた。
 テレビ局や新聞社のトップや政治部長と頻繁に会食し、
 選挙前には「選挙時における報道の公平中立」の「お願い」を各社に送りつけている。
 しかし、会食も、「お願い」も、実は断ればいいだけの話だし、
 「お願い」のほうは、選挙前になんと政権党がこんな圧力をかけてきたと
 トップ記事にすることだってできたのだ。
 しかし、彼らは断らなかったし、逆手に取ることもしなかった。
 それどころか首相の一言一句に右往左往し、その意を迎えようとしてきたのだ。
 現在の言論統制状態も、
 安倍政権のマスコミ操作の手腕によるというよりは、
 マスメディア自身の無抵抗と自己規制の結果にすぎないというべきだろう。
 考えてみれば、マスメディアの異様なまでの自己規制は、
 安倍政権が成立するずっと前、3・11のときから続いていた。
 もっともあのとき意を迎えようとした相手は菅政権ではなく、
 彼らの大スポンサーでもある原子力村だったが……
 そして安倍首相はもちろん、原子力村の代表スポークスマンでもある。
 その安倍氏にまで
 「番組の人たちはそれくらいで萎縮してしまう人たちか。極めて情けない」
 といわれる日本のマスメディア……本当に「極めて情けない」。
 
 ついでながら、言論の自由を主張した咎で獄中にあるサウジアラビアの
 Raif Badawi氏は、金曜の今日も公開むち打ち刑を免れたという。


2015年3月11日(水)【マクベスの誤解(3)】

 思えば、マクベス風の誤解は日本のとりわけ若い人々の間に蔓延している。
 自分は、本当は自分さえよければ他人などどうなってもよいエゴイストで
 善などべつに望んでおらず、善人などくそくらえという考え方だ。
 ネットの掲示板で一時隆盛を極めた「偽善禁止」の書きこみがいい例だろう。
 そこでは、理想や理念や倫理道徳に関わる主張は、
 ことばにされる前に「偽り」としてあらかじめ禁じられ、
 利己的で身勝手な発言だけが真実の「現実的」なものとされた。
 近年は万人の内なる不文律となって、もう言葉にするまでもなくなったせいだろうか、
 めったに見かけることはなくなり、
 代わりに理想を追う人を揶揄する「脳内お花畑」が幅を利かせている。
 どちらにせよ、人に理想を追うことを禁じ、美しくあろうとすることを禁じ、
 とりわけそれを公言することを、何か恥ずべきことのように禁ずる不文律が
 日本の多くの若い人たちの間に深く根付いてしまっているのは悲しいことだ。
 彼らは醜い自分を真実と信じ、美しい自分を偽りと信じる。
 おそらくその考えの半分は正しいだろう。
 100%美しい、100%の善人などいない。
 しかし、半分は間違っている。
 100%醜い、100%の悪人もまたいない。
 美しい自分も半分は真実であり、醜い自分も半分は偽りなのだ。
 しかも、その矛盾に満ちた自分の人生を根底で支えているのは、
 マクベスが遅すぎた後悔とともに気づいたような「名誉と美徳」、
 あるいは魔女にそそのかされるまでもなく、
 あなた自身が「偽り」として切って捨てた真実と善と美なのである。


2015年3月9日(月)【パワーシフト宣言】

 昨日の NO NUKES DAY,
 テレビや新聞でも報道されたように、参加者はやはり減っていた。
 とめどなく汚染される海に囲まれ、
 事故前なら放射性廃棄物レベルの食品を日々食べながら、
 あきらめへの誘惑に抗して、怒り、憤り、危機感と切迫感を持ち続けるには、
 4年という歳月は長過ぎたのかもしれない。
 日比谷や議事堂周辺の多分常連がほとんどの会場にも
 マンネリ化した弛緩した雰囲気が漂っていた。
 しかし、4年前のこの記念日を忘れない、忘れさせない、ただそれだけのために、
 差し迫った具体的な目標も見えない会場に
 おそらく義務的に足を運んだ人があれだけいたことは
 やはり喜ぶべきことだろう。
 新たな目標も、そういう人たちの中から出てくる。
 日比谷公園のテント街で、
 「Power Shift デンキエラベル2016」と題した興味深いチラシをもらった。
 http://power-shift.org/

 「オルタナ」の簡単な説明によれば、
 「2016年度に予定されている電力小売の全面自由化を見据え、
 消費者が自然エネルギー電力を選べるよう環境作りをめざす
 「パワーシフト・キャンペーン」が、9日に発足した。
 政策提言に加えて、「自然エネルギーの電力会社や市民電力事業を選びたい」
 という市民の声を可視化するのが大きな目的だ。」
 
 私も自身のマンネリを打破すべく、早速、
 「パワーシフト宣言」(自然エネルギー電力購入希望登録)を済ませたところだ。
 当面の目標は1万人とのこと。


2015年3月7日(土)【福島を忘れるな!再稼働を許すな!】

明日、3月8日(日曜)です。

(再掲) 【0308 NO NUKES DAY反原発★統一行動 ~福島を忘れるな!
 再稼働を許すな!~】福島原発事故から4年。
 首都圏反原発連合、さようなら原発1000万人アクション、原発をなくす全国連絡会
 呼びかけ大規模アクション。→    http://coalitionagainstnukes.jp/?p=5791

<<第一部>>

13:00~ 大集会 *場所:日比谷野外音楽堂

14:00~ 巨大請願デモ/国会大包囲
 *日比谷公園出発で「請願デモ」と「国会包囲」を同時に行います。
主催:首都圏反原発連合/さようなら原発1000万人アクション/原発をなくす
全国連絡会
<<第二部>>
15:30~17:00 国会前大集会
主催:首都圏反原発連合


2015年3月6日【マクベスの誤解(2)】

 私の祖母は讃美歌を少なくともひとつ知っていた。239番「さまよう人々」だ。
 60歳ころ東京に引っ越すまで新潟の田舎町を離れたことのなかった祖母は、
 教会とは何の縁もなかったし、クリスチャンでもなかったが、
 おそらく神戸の女学校に行った年の離れた妹から教わったのだろう。
 そのころ神戸にはメソジスト派の全寮制の女学校があった。
 祖母は家の台所に縛り付けられた長女の自分に引き比べ、
 遠いハイカラな町に勉強にいって汽車と人力車で帰ってくる妹を羨んでいたようだが、
 もしかしたらこの讃美歌は、
 ハイカラな、西洋風なものに終生魅かれつづけた祖母のあこがれを
 中心で支えていたのかもしれない。
 よほど気に入って何度も歌っていたのだろう。
 母までそれを覚え、祖母の好きな歌だと何度も歌ってくれたので
 私まで覚えてしまった。
 こんな曲とこんな歌詞だ。
 http://sanbika.net/Return.html

 実はこの曲に付く英語版は“There is a Fountain Filled with Blood”となっており、
 歌詞はまるで違う。https://www.youtube.com/watch?v=IaGKfCh7OBo
 一方で本来の歌詞とされている“Return, O wanderer, return”は、曲が全く別で、
 大意は日本語どおりだが、表現は微妙に違う。
 http://cyberhymnal.org/htm/r/e/retowand.htm

 おそらく日本での布教に便利なよう、より好まれやすい名曲を配し、
 キリスト教の真髄をよりわかりやすく伝えられる名訳をつけたのだろう。
 その一番にこうある。

 さまよう人々 たちかえりて あめなる御国の 父を見よや
 罪とがくやめる こころこそは 父より与うる たまものなれ

 自らの愚かさと醜さへの後悔に苛まれるマクベスの透徹した美しさ。
 シェイクスピアのあの鬼気迫る描写力には
 それを支える確かな土台がもともとあったといえる。
 「罪とがくやめるこころ」を「たまもの」と見るか、
 それを「自虐」として自身の内からゴミのように掃き出すか。
 百年も前から祖母が愛唱していたハイカラな異国の歌は、
 ハイカラではなくなっても、今なお異国の歌のままだ。


2015年3月4日(水)【マクベスの誤解】

 人を殺したあとの後悔の弁は、
 本の中でも新聞の上でも無数に読んできた。
 だが、やはり忘れられないのが、
 ダンカン王を手にかけた後のマクベスの独白だ。

  ことの起る一時間前におれが死んでいたら、おれの生涯は祝福されたものだった。
  見ろ、今やもうこの瞬間から、わが人生に大切なものとてはなに一つない。
  あるのは下らんがらくたばかりだ。
  名誉も美徳も死に絶えてしまった。
  溢れる生命の酒は汲みつくされて、何を誇ろうにも、
  この丸天上の下に残されているのはただ滓だけだ。(木下順二訳)

 マクベスは躊躇と慄きの中で王を殺した後で、
 取り返しのつかない後悔とは何かを知り、
 人が自分自身に騙されるあの残酷なカラクリを知る。
 手を王の血で汚し、これ以上ないほど醜くなった後で、
 実は、自分は本当に美しくありたかったのだと気づき、
 これまでずっと気づかなかった自分のその隠れた願望こそが、
 彼と彼の世界を支えてきたのだと気づくのである。
 そして皮肉なことに、
 読者から見れば、
 自らに誇り得るものをすべて失い、
 後悔に苛まれるこの瞬間のマクベスほど美しい者はいない。


2015年3月3日(火)【勇者】

 悪いニュースがある。
 サウジアラビアのブロガーRaif Badawi氏が、
 再び裁判のやり直しで背教の罪に問われる恐れがでてきたのだ。
 背教罪で有罪となれば死刑である。
 彼は始め背教の容疑で起訴されたものの、
 幸い背教裁判を免れて刑事事件扱いとなり、
 現在の罪状は情報技術法違反と、
 「イスラム教聖職者や宗教的象徴を侮辱した罪」とされている。
 それをまた蒸し返したい関係者がいるらしい。
 子供とともにカナダに渡っているRaif氏の妻は
 サウジ国内の友人から裁判やり直しの恐れが出てきたことを聞き、
 それが行われる前に国際社会に向けて公表したようだ。
 サウジ国内の政府内部や裁判関係者にも、
 ひそかにRaif氏を支持し、心配している人も少なくないというが
 ウィキペディアでサウジの現状を見ると、楽観は許されないことがわかる。
 もちろんん、Raif 氏がどれほどの勇気を出してブログを書いたかも。
 
 サウジアラビアにおける死刑(WIKIPEDIA)

 Raif Badawi, Blogger Imprisoned In Saudi Arabia, Could Now Face Death Penalty
 (英 Huffington Post)


2015年3月1日(日)【忘れんなよ~】
 
 (再掲)「死んだ女の子」 元ちとせ&坂本龍一
 https://www.youtube.com/watch?v=sXCQitcgvNc
 (「フレーム内で開けません」と出たら、
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 あれから4年目の3月が来た。
 原発はまだ一機も動いておらず、
 自衛隊もまだ海外に派遣されておらず、
 戦場でもまだひとりも殺し殺されておらず、
 秘密保護法でもまだひとりも逮捕されていない。
 このあまりにもあやうい「まだ」を、いつまで引き延ばせるか?
 一日でも長く、できれば永遠に引き延ばすために、
 できることをやっていきましょう
 1週間後の3月8日(日)と、3週間後の3月22日(日)には、
 以下の行動が予定されています。
 情報拡散にもご協力ください。

○3月8日(日)NO NUKES DAY

 2011年3月11日におきた福島原発事故から4年。
 政府が原発再稼働を強行する今こそ、脱原発世論を強く可視化するために、
「首都圏反原発連合」「さようなら原発1000万人アクション」「原発をなくす全国連絡会」
の3者が合同で統一行動を呼びかけます!
 【0308 NO NUKES DAY反原発★統一行動~福島を忘れるな!再稼働を許すな!~】
福島原発事故から4年。首都圏反原発連合、さようなら原発1000万人アクション、
原発をなくす全国連絡会呼びかけ大規模アクション。→
http://coalitionagainstnukes.jp/?p=5791

○3月22日(日)安倍政権 NO! ☆ 0322大行動

 民主主義を取り戻せ!
原発/集団的自衛権/憲法/沖縄米軍基地/秘密保護法/TPP/消費税増税
/社会保障/雇用・労働問題/農業・農協改革、
それぞれのイシューに取り組む団体やグループが連帯して開催します! ご参集を!

*首都圏反原発連合は実行委員会事務局として参画しています。
 【安倍政権NO!☆0322大行動】3月22日(日)13:00〜 集会@日比谷野音(大音楽堂)
/14:00〜 巨大請願デモ・国会大包囲で「安倍政権NO!」の意志を可視化!→
pic.twitter.com/DIFagqrP1p http://coalitionagainstnukes


2015年2月27日(金)【冬の鳥(3)】

 年に幾度か、
 2階の窓の外の椎の木をメジロの夫婦が訪ねてくるのを見かける。
 ついこの間もやってきて、
 愛くるしく小首をかしげて枝の間をツンツン、ツンツンと行き来し、
 まもなくどこかへ飛んでいった。
 そういうのを見る度に、飽かず感動してしまう。
 あんな、ほんのひとにぎりの小さい身体で、
 電気のコードもついていないのに自分で動き、
 おまけにこっちには真似のできない
 空を飛ぶ芸当まで自由に出来るのだ。
 まぎれもない奇跡、造化の妙という感じがする。
 本来なら、われわれ人類の出現のほうがもっと奇跡的なのだろうが、
 まったくそんな感じはしない。
 互いに見飽きているせいもあろうが、
 それよりも、メジロに比べると、
 実は電気のコードでどこかにつながれているような、
 機械仕掛けのような、そんな感じがしてならないのだ。
 そうでないとすれば、人はいったい何をしているのだろう。
 
 サウジアラビアのブロガーRaif Badawi氏は今日も理由は公表されないまま
 むち打ち刑を免れ、世界中の「私はRaif」な人たちも胸をなでおろした。
 しかし、アルジャジーラによれば、
 アフガニスタンでは原理主義に反対していたブロガーが、
 首都ダッカの路上で数人に襲われてめった切りにされ、殺された。
 まわりの警察官も見物人も、だれも止めなかったという。
 日本では複数の年長の少年が年少の少年を残虐に殺した。
 理由はよくわからない。
 政府は文民統制を止めてさらに戦争を、殺し合いを、しやすくしようと目論んでいる。
 理由はこれもよくわからない。
 そしてやはりだれも止められない……?


2015年2月26日(木)【冬の鳥(2)】

 バードケーキというものが鳥に人気(?)なのは前から知っているのだが、
 実は一度も作っていない。
 そのくせ、毎年サイトを探す。こんな感じだ。
 http://rosa2007.exblog.jp/7479093(「錫の匙」さん)
 
 小麦粉(大匙4)・砂糖(大匙2)・ラード(大匙2)、
 これで鳥たちをたいそう幸せにしてやれるらしい。
 じゃあ作ればいいのだが、心配がひとつある。
 これをやった後で、普通の餌をやれば、
 「なあんだ」と、がっかりされるにちがいないのだ。
 がっかりさせないためには、冬の間じゅうラードと小麦粉をこねるはめになる。
 しかしまあ、一度だっていいではないか、
 あるいは週一という手もある。
 けちくさいことを考えずに、今年こそ作ってみよう……かな?


2015年2月24日(火)【冬の鳥】

 冬から春先にかけて、近所の鳥たちが気になる。
 餌になる木の実や虫が減ってしまうこの季節、
 餓死率は誰も数えられないが相当なものだろうという。
 近所にはムクドリや、ヒヨドリっぽいのや、キジバトや雀やメジロがいるのだが、
 そういう鳥がこの季節に鳴き声をたてているのを聞くと、
 腹が減った、腹が減った、としか聞こえない。
 愛らしい隣人たちが餓死寸前かもしれないのに、
 こちらだけたらふく食べているのはいかにもつらい。
 そんなわけで、最後の猫が死んで一、二年たったころから、
 その猫たちの罪滅ぼしもかねて、
 冬の餌やりをするようになった。
 伝染病を心配したり、ときどき道路に落ちている糞を嫌がる人もいるかもしれないので、
 夜中に裏の窓からこっそりといろいろ落としておく。
 自分でも林檎をよく食べるので、分けあう気分でその芯と皮と、もちろん実も、
 ほかに野菜くずやパンや残りご飯、米粒などだ。
 野鳥は自然の摂理にまかせ、餌をやるべきではないという人もいるが、
 摂理以前にその自然の餌場をぶちこわしたのが人間なのだから、
 これ以上身勝手なことはいえない。
 40年前、近所のあちこちにあった雑木林はほとんど消え、畑もほんのわずかだ。
 鳥の多くはそういう畑や二箇所ある植木屋の貧弱な林の中で、
 なんとか食べられるものを探して一日一日を生き延びている。
 私の落とす餌も少しは足しになっていてくれるといいが。
 出勤前に裏をのぞきにいくと、たいてい何ひとつ残っていない。
 ただときに林檎の皮やなにかが残っていることもあって、ほっとする。
 どうせ必要量にはとどかないにしても、
 今朝ここに来た鳥は、一旦は、えり好みできる程度には満腹したのだと。


2015年2月22日(日)【にゃん・にゃん・にゃん】

 というわけで、2月22日は猫の日です。
 WIKIPEDIAによれば、猫の日実行委員会が1987年に制定した
 「猫と一緒に暮らせる幸せに感謝し、猫とともにこの喜びをかみしめる記念日」とのこと。
 全国で捨てられ、持ち込まれて、「愛護センター」のガス室で
 毎日数百匹ずつ殺されていく猫たちを忘れて、
 ただ可愛い、幸せと、こちらだけ喜んでいるのも気がとがめるので、
 せめて、そういう猫を救い続けている犬猫みなしご救援隊のサイトを
 久しぶりに紹介しておこう。
 http://blog.livedoor.jp/inunekoblog/archives/42892874.html
 猫の日のことなど書いてないが、下にスクロールしていくと、
 救われた猫たちの写真がたくさん見られる。
 
 昨日のブログによれば、主催者の中谷さんが広島からまた栃木にもどっている。
 そして3月7日には、
 「福島の被災犬みなしごっ子20匹と
  伊豆大島被災猫80匹がやって来て
  犬猫みなしご救援隊栃木拠点は
  再び動物救援の場として息を吹き返します。」とのこと。

  全国で救援を必要とする犬猫の数に対して
  絶望的なまでに少ない救援の場。
  にゃんにゃんにゃんと猫に同化して喜びをかみしめる前に、
  あの愛くるしい生き物への人間としての責任を果たそうとする人たちを
  少しでも応援していきたい。


2015年2月20日(金)【文明と野蛮】

 サウジアラビアのブロガーRaif Badawi氏は、幸い今日の金曜日も無事だった。
 しかし、世界のあちこちの広場で、Raifi氏が免れた野蛮な体刑を
 今日執行された人々も、こちらが知らないだけで、実は多数いるに違いない。
 コーランとムハンマドの言行を法源とするイスラム法シャリーアを採用する国は
 今では多くはないとはいえ、
 ISISのようにそれを統治支配の要とするのみならず、売りにしているところもある。
 もちろん、身体に苦痛を与える刑は、以前は世界中にあった。
 日本でも唐にならった五刑、笞・杖・徒・流・死に始まり
 江戸期の周知の残虐な刑罰へと続く。
 私たちの文明社会はもともと、人が人に苦痛を与える制度を基礎とし、
 むしろ、そこから始まっているのだ。
 食べるためでも追い払うためでもなく、
 ただ苦しめるために同類を苦しめる動物は、
 おそらく人類だけだろう。
 そういう意味では、私たちが「野蛮」と呼ぶ刑罰は、
 実はきわめて人間的な、「文明的」なものなのかもしれない。
 今、私たちのこの「文明国」がなりふりかまわずやりたがっている
 ただ殺すために同類を殺す戦争と同じ様に。


2015年2月19日(水)【ガラパゴス日本】

 震災前まで私は、新聞一紙(ずっと朝日だった)とNHKニュースを見れば、
 世のめぼしい出来事や流れを知るにはとりあえず事足りるような気がしていた。
 それが震災から4年になろうとしている今、すっかり変わってしまった。
 報道統制下でそれなりに奮闘しているらしい東京新聞や報道ステーションは、
 けっこう見るものの、それで事足りるとは到底思えない。
 そもそも報道統制と自粛による影響がどれほのものかは、
 統制下にない海外メディアの報道と比較しなければわからない。
 そんなわけで、今では時間があれば真っ先に海外のニュースサイトを見る。
 いちばんのお気に入りは中東のアルジャジーラだ。 http://www.aljazeera.com/
 当たり前だが、ここのトップニュースが
 日本メディアのトップニュースと一致することはめったになく、
 さまざまな画像を見ていくだけで、島国日本のガラパゴス度を日々実感できる。
 以前に紹介した「星の金貨プロジェクト」の海外紙翻訳記事はもちろん、
 ロイターやウォールストリートジャーナルの日本語版にも
 ときどきはっとするほどわかりやすい見出しの下に、
 ストレートな政権批判の記事が載る。
 おそらく、この程度の見出しにはっとしてしまうほどに、
 日本とそのメディアは孤立してしまったということなのだろう。
 日本にもわかりやすい見出しやストレートな報道は山ほどある。
 だがその大半は政権への批判型ではなく同調型、翼賛型なのだ。
 そして読者視聴者はわかりやすいほうになびきがちだ。
 
・【 平和憲法の解釈変更、民主主義プロセスの破壊を続ける安倍政権 】《前篇》
 http://kobajun.chips.jp/?p=20420(インディペンデント)

・安倍首相の歴史観で日米関係にかげり 訪日米議員が漏らす
 (ウォールストリートジャーナル)
 http://jp.wsj.com/articles/SB11442920196806124664104580468653993571856

2015年2月13日(金)【信仰と恐怖の輪】

 金曜日が近づくと「Raif」でツイッター検索するのが習慣になった。
 うれしいことに、今日も残虐なむち打ち刑は行われなかった。
 サウジアラビアを訪問した英国のチャールズ皇太子が、
 新国王との会談でこの問題を取り上げたことも多少関係があるかもしれないという。
 しかし、大きいのはやはり、欧米を中心とした止むことのない国際的圧力だろう。
 今日も英語ドイツ語フランス語をはじめとする
 胸の熱くなるような無数のツイートを見た。

 ・Raif、あなたは忘れられてはいない
 ・今、サウジアラビア大使館に向かっています
 ・彼のためにできる5つのこと……
   そして、
 ・私はRaif

 言論の自由を訴え、それを実践した人が、そのせいで10年に渡って監禁され
 50回ずつ、毎週金曜に、20週に渡って広場で凄惨なむち打ちを受ける。
 その凄まじい痛みと屈辱と怒りは容易に想像ができ、
 しかもその執拗さには到底耐えられない。
 「私はRaif」と名乗り出る人々が感じる切実さは、
 「私はシャルリー」以上かもしれない。
 Raif Badawi氏はこう書いていたという。
 「宗教に基づく国々は、国民を信仰と恐怖の輪の中に閉じ込めている」
 「現人神」が戦後人間になった私たちのこの国は
 もはや「宗教に基づく国」ではない。
 しかし、問答無用の「信仰」と恐怖の輪の中に閉じ込められるその感じが、
 私たちにとって、再び、何と切実になっていることか。
 

2015年2月11日(水)【盲目】

 ドイツの「良心」といわれたワイツゼッカー元大統領の国葬が今日行われた。
 彼の有名な演説「荒れ野の40年」は、かつてこの雑記帳でも紹介したが、
 東京新聞の要旨を改めて掲げておこう。
 
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2015020402000120.html

 「過去に目を閉ざす者は現在に対しても盲目になる」
 「問題は過去を克服することではない。後になって過去を変えたり、
  起こらなかったことにすることはできない」
 「非人間的な行為を記憶しようとしない者は同じ危険に陥りやすくなる」
 演説の中の数々の反省は、現在も多くのドイツ人にそのまま引き継がれている。
 
RT:ハフィントンポスト日本版‏@HuffPostJapan
【新着ブログ】日本と同じ敗戦国であるドイツの首相は、
 戦後70年の節目に何を語ったか(熊谷徹)
huff.to/171XnG6pic.twitter.com/oWb9wpZRuV

 「私たちドイツ人は、恥の気持ちでいっぱいです。なぜならば、
 何百万人もの人々を殺害したり、その犯罪を見て見ぬふりをしたのは、
 ドイツ人だったからです。」
 
 恥ずべき過去を繰り返さないために、「恥の気持ち」を持ちつづける国と
 「恥の気持ち」から逃れるために、恥ずべき過去をなかったことにする国。
 
 戦後70年、ワイツゼッカー氏が警告したまさにその通りに、
 日本が「現在に対しても盲目」になり、
 「同じ危険」に陥っていることに、改めて愕然とする。


2015年2月10日(火)【見出しは語る
 
 昨日、東京参議院議員会館において、
 「自粛という名の翼賛体制構築に抗する言論人、報道人、表現者の声明 」の
記者会見
(IWJ録画)が行われた。
 
 だれよりも新聞テレビの報道人自身に関わる大問題のはずだ。
 大手の報道人で声明の賛同者になった人もいたそうだが、
 実際にこの記者会見を報道したところはわずかだ。
 報道したところでも見出しは、なんとかして、
 「翼賛体制」という語を避けようとしているように見える。
 もっとも、
 大手全紙が10日の紙面の一面トップに一斉に、
 「われわれも翼賛体制に抵抗し、報道の自由を守ります」
 「戦前への回帰をを許しません」
 などというすがすがしい大見出しをつけられるようなら、
 そもそも、こんな声明やこんな記者会見も必要なかったわけだ。

「政権批判の自粛、社会に広がっている」1200人声明 (朝日)

・「人質事件後「あしき流れ」 政権批判自粛にノー」(東京)

「政権批判を自粛する空気が社会やマスメディアに広がるのを危惧する」
作家や映画監督、ジャーナリストら言論人が「声明」を発表
(BLOGOLOS)

「我々は自粛しない」 翼賛体制に抗議 言論人1,200人が署名(田中龍作ジャーナル)

2015年2月8日(日)【辺野古 緊急署名要請
 
 政府が沖縄の人々の民意を無視し、反対する人々を力づくで排除しながら
 辺野古基地建設を強行しようとしているのは、ご存知のとおりです。

 今日、友人から以下のような、
 建設作業の中断を知事に求める緊急署名要請のメールが転送されてきました。
 〆切は明日2月9日夜と迫っていますが、賛同される方はぜひご署名ください。

 辺野古で進められているトンブロック(アンカー)設置作業について、
 沖縄県知事宛の緊急要請を出す動きがあり、連名者を求めています。
まずは直近の課題、目の前で巨大トンブロックが投げ込まれ
 
サンゴが壊されるのを、短期間でも止め、
 
すでに暴力に曝されている海とゲートの人びとが少しでも息つけるようにする方策

【緊急署名・明日まで!】翁長知事へ緊急要請 「沖縄県は沖縄防衛局に対して、大浦湾内での「アンカー設置」作業を中断し直ちに【岩礁破砕許可申請】するよう勧告を」にご賛同を! 〆切:2/9?夜 賛同フォーム→goo.gl/fCXzqM


2015年2月7日(土)【翼賛体制構築に抗して】

 「恐れていたことが、ひとつ残らずやってこようとしている」
 この雑記帳に私がこう書いたのは一昨年の8月だった。
 たしかに、恐れていたことの多くはすでにやってきている。
 それも、恐れていた以上に速く。

 私たちひとりひとりが、微力ではあっても無力ではないことを信じて、
 翼賛体制に抗する方法を考え、それをやりましょう。
 それをすでに始めている人を沈黙によって孤立させないよう、
 どんなにささやかでも声をあげていきましょう。
 以下もそのひとつです。

・翼賛体制構築に抗する声
 http://hanyokusan.blogspot.jp/2015/02/blog-post.html

・ 「自粛という名の翼賛体制構築に抗する言論人、報道人、表現者の声明」(案)

・賛同者、支援者フォーム
 http://ref-info.com/hanyokusansyomeiform/


2015年2月6日(金)【少女は自転車に乗って】
 
 サウジアラビアのブロガーRaif Badawi氏の公開刑は、国際的な批判嘆願のせいか、
 今週も実施されなかった模様だ。
 だが、あと950回のむち打ちと、10年の禁固と多額の罰金を免除されたわけではない。
 「イスラム国」が出現するずっと以前から、
 サウジアラビアではイスラム法シャリーアが厳格に適用され、
 石打ち刑や、むち打ち刑、手足の切断といった残酷で野蛮な体刑が続いてきた。
 アフガニスタンやイラン同様、この国でも女性への制約、抑圧はさらに厳しい。
 「少女は自転車に乗って」は、
 サウジアラビアで撮られた最初の映画、
 それも初の女性監督が、さまざまな制約の中で苦労して撮った映画だそうだ。
 一昨年に岩波ホールで初公開されて以来、ずっと見る機会がなかったが、
 中東の血腥いニュースばかり見ているうちに、
 急に見たくなって、ついにDVDを注文してしまった。

 「予告編」
 https://www.youtube.com/watch?v=6omGPcZjBZ4

 町山智浩「国を動かす映画」 少女は自転車にのって 町山さん2013年゙
 https://www.youtube.com/watch?v=sVdcqW-2nfo

 この映画公開のあと、サウジアラビアでは、
 ようやく女性が自転車に乗ることが、許されるようになったという。
 男の親族の「保護者」つきで、公園の中をぐるぐる回るところまでだそうだが、 
 それだって、乗れないよりも100倍もいいに決まっている。


2015年2月4日(水)【復讐】

  前回の記事から3日たって、
 アルジャジーラの今日の一面トップの見出しは
 「殺されたヨルダンのパイロットの父親が復讐を求める」だった。
 息子を焼殺されたと知った父親は、
 「彼らを我々の間でひとりとして生かしておかないよう求める。
 私は囚人たちの処刑以上のものを求める、ISIL組織の絶滅を求める。」
 と言ったという。
 また、スンニー派イスラム法学の最高教育機関として知られる
  アル・アズハル大学のセンターは
 「イスラム国テロリストを殺し、磔にし、四肢を切断する」よう呼びかけたらしい。
  
  残忍で野蛮な人々への残忍で野蛮な復讐が始まろうとしている。
  いや、そういう復讐の連鎖は、とうの昔から、
  おそらく何千年も前から続いてきたのだった。
  そういう残忍と野蛮から抜け出そうとする試みこそ、
  最近、ほんの100年ほど前からようやく始まったばかりだったのだ……
  

2015年2月1日(日)【許し】

 後藤健二氏がついに殺されてしまった。
 昨年11月に政府が10億円払ってさえいれば助かったのだと思うと悔しい。
 あるいは1月20日に要求された2億ドルをはらっていれば
 湯川遥菜氏ともどもやはり救えたはずなのだ。
 後藤氏の死後、安倍首相は、「テロリストたちを決して許さない」といい
 「その罪を償わせるために国際社会と連携する」という。
 
 死刑囚との交換相手が後藤氏から
 ヨルダンの戦闘機パイロットに変わったころ、
 その父親がテレビで語った場面が強く印象に残っている。
 父親は「イスラム国」に向かってはっきりと、
 空爆に加わったその息子を「許してくれ」といったのだ。
 今日、下のガーディアンのサイトの英訳で確認してみた。
 Father of captured pilot appeals for mercy from Islamic State - video
 父親は、「われわれの同胞であるイスラム国」に対し、
 「神とその予言者と世界中のすべての信者と迫害された者の名において」
 また「ヨルダンとパレスチナの諸部族1千万人の名において」
 「われわれに寛大になってほしい」
 「わたしの息子、すべてのヨルダン人の息子を、許してほしい」
 と訴えていた。

 WIKIPEDIAによれば、
 ヨルダン王国は第三次中東戦争でイスラエルに領土を奪われ、
 そこを追われた大量のパレスチナ人が流入。
 国民の半数余りがパレスチナ難民とその子孫である。
 近年は王室の近代化主義に反対する保守派や
 イスラム主義派が台頭して国内の不安定要因となってもいるという。


2015年1月30日(金)【シャルリー・エブド(7)】

 今日は金曜日、イスラムの休日でサウジアラビアで公開刑が行われる日だ。
 ライフ・バダウィ氏の刑は今回も延期されたそうだ。
 ツイッターで“Raif Badawi”で検索すると、
 数秒起きにその延期を告げる新たなツイートが流れていた。
 英語のものが多いが、フランス語もドイツ語もロシア語もスペイン語もある。
 こういう状況下では、もちろんアラビア語は数少ないが、
 おそらく国外のニュース・アカウントが
 ドイツ外相がブロガーのむち打ち刑を批判したことを報じていた。
 日本の外相は、かりに人質問題がなくても、そんな批判は思いつきもしないだろうし、
 大手メディアはもともと報じてさえいない。
 権力に抗して語る者への冷淡さ、ひいては敵意。
 語る勇者に対する暴力への鈍感さ。
 直接の暴力が我が身におよぶはるか、はるか以前に、
 自ら語ることを控え、大人しく自粛してしまう多くの人々にとって、
 今や身近なのは、
 むち打たれるバダウィ氏よりも、
 むしろ、むち打ち人と、その暴力の勝利に歓声をあげる見物人のほうなのだ。


2015年1月26日(月)【シャルリー・エブド(6)】

 1月20日に紹介したサウジアラビアのブロガー、ライフ・バダウィ氏の
 1000回のむち打ち刑についての続報を、ツイッターで拾った。
 2度目の刑は本人の身体がもたないという理由で延期されており、
 世界各地からその野蛮な刑を止めるよう多くの声が届けられている。
 アメリカではプリンストン大教授ら7名が、
 バダウィ氏の刑の執行を止めないならば、
 自分たちも彼の刑を分担し、
 それぞれ100回むち打たれようと手紙で申し出た。
 そこにはこうある。

  思いやりは、イスラム教のみならず、
  キリスト教やユダヤ教や他の宗教でも美徳とされ、
  「苦しみを分かち合うこと」とされています。
  私たちはそれぞれ異なる宗教を信ずる者ではありますが、
  不正を非難し、それに抵抗し、
  必要あらばその犠牲者とともに苦しむために、連帯しています。

・Princeton professor and others offer to take 1,000 lashes for Saudi blogger Raif Badawi | fxn.ws/1wxkPj2
(原文英語ですが, Google翻訳をご存知でしょうか?
 英語はもちろん、アラビア後でもスペイン語でもなんとか大意はわかります)


2015年1月25日(日)【シャルリー・エブド(5)】

 「イスラム国」の身代金要求ビデオの画像を元にしたコラージュ「クソコラ」が、
 ここ数日でツイッターに山ほど出回り、
 「クソコラグランプリ」まで行われた。
 例によって「不謹慎」だと言いだす者も続出したが、
 海外でも話題になると、
 例によって今度は「日本人はすごい」の方向へと風向きが変わっている。
 フランスでは日本版「私はシャルリー」だと買いかぶられたようだし、
 アメリカで政府が莫大な金をかけてできなかった
 「イスラム国」のネガキャンに期せずして成功したという評もある。
  ツイッターで拾った以下のサイト“You can't break our spirit"には
 現物のめぼしい秀作もそろっていた。
 http://www.etimablog.com/2015/01/japan-mocks-isis.html
 
 たしかに、人々を恐怖で凍りつかせ、従わせようとする脅迫者の裏をかき、
 からかい、ふざけ、笑ってしまおうというのだから、
 絶妙な手法ではあるだろう。
 しかし、あの黒覆面の殺人鬼が言っているとおり、
 そこには数千キロの距離の余裕がある。
 「私はシャルリー」どころか、例によって単なる他人事ではないのか。
 いくらけなしても、あざけっても、おとがめも身の危険もあり得ない
 国家公認の「悪」を、その国の陰から思い切りけなし、あざける。
 彼らひとりひとりの「クソコラ」が恐怖による支配への真の抵抗であるかどうかは、
 それがこの国で私たちの目の前に迫ったときにわかるだろう。


2015年1月20日(火)【シャルリー・エブド(4)】

 黙らないためにこの頁を書いている以上、
 これもアップしないわけにはいかない。
 直接の暴力と肉体の苦痛によって人を黙らせる―それをも
 さまざまな文化のひとつとして認めるならば、
 他の文化という文化はその前で、ことごとく滅びるだろう。
 胸の悪くなるような、野蛮なニュースだ。
 
サウジアラビアでリベラルなサイトを開設したブロガー、むち打ち1000回の刑に

 アムネスティからも緊急アクションへの誘いのメールが来た。

 ▽ サウジアラビア:ブロガーのむち打ち刑をやめさせよう!
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/action/saudi_2015.html
 ▽ サウジアラビア:車の運転で逮捕された女性を救え!
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/action/saudi_2014.html

 以下のBBCサイトによれば、サウジアラビアでは
 運転する女性もむち打ち刑の対象になるらしい。
・What can you be flogged for in Saudi Arabia?
 http://www.bbc.co.uk/newsbeat/30849977


2015年1月18日(日)【赤と灰】
 
 昨日の国会包囲ヒューマン・チェーン、母を見てくれる人を頼めたので、
 母から借りた赤いマフラーをして友人たちと参加した。
 もしかしたら、包囲できるほど集まらないのではないかと
 多くの人が心配していたようだが、参加者7000人で、
 赤い鎖は4回ともつながった。
 赤い物を身に着ける新たな趣向もよかった。
 この一面灰色の国にいちばん欠けた色。
 私たちは、自分が産業用ロボットでも戦争用ロボットでもなく、
 内に赤い血が流れる生き物であることを思いださねばならない。
 そうだ、もっと赤い服を、借り物ではない赤い服を着よう。 
 
会田誠 「灰色の山」
 
「女の平和」 赤く国会囲む 人間の鎖(東京新聞)


2015年1月15日(木)【シャルリー・エブド(3)】

 日本では表現の自由を行使した芸術家を守るために、
 「私はサザン」のプラカードをかかげて人々がデモをするかわりに、
 アーティスト事務所を取り囲んで「抗議」し、
 ネットで不謹慎だと叩き、追い詰め、
 「謹んでお詫び」をさせ、
 それを、表現の自由をだれよりも恐れるマスメディアが
 ひたすら従順に、あるいは鬼の首を取ったように報じる。
 シャルリーエブド……
 思えば海のむこうの、遠い、遠い国の話だった。

・サザン桑田さんがお詫びと釈明 年越しライブ・紅白出演

 コメントでは「ジョークを織り込み、紫綬褒章の取り扱いにも不備があったため、
 不快な思いをされた方もいらっしゃいました。深く反省すると共に、
 ここに謹んでお詫び申し上げます」などと記した。
 http://www.asahi.com/articles/ASH1H64X1H1HUCLV00G.html

・桑田佳祐さん、紫綬褒章「5千円から」でおわび
 http://www.yomiuri.co.jp/culture/20150115-OYT1T50144.html

【再掲】
 集団的自衛権の行使容認反対!戦争のできる国にしない!
 「女の平和」1・17国会ヒューマンチェーン
 2015年1月17日(土)13:00~15:00
 赤は怒りの赤!平和への情熱の赤!
 国会議事堂を真っ赤な人間の鎖で囲みましょう。
 男性の参加も歓迎です。red-of-woman.com 

・「女の平和」1.17ヒューマンチェーン(youtube)
 https://www.youtube.com/watch?v=cZpqXyzYIMA&feature=youtu.be


2015年1月14日(水)【シャルリー・エブド(2)】

 銃撃後のシャルリーエブド紙最新号の表紙は、
 「わたしはシャルリー」というプラカードを手にしたムハンマドで、
 ひと粒の涙をこぼしながら「すべては許される」と言っていた。
 「すべて」というからには異教の予言者の諷刺も、
 その諷刺者を銃撃することも許されるというのだろう。
 この言葉は、「カラマーゾフの兄弟」のイワンの
 「神がいなければすべてが許される」をも思いださせる。 
 早速、日本語に訳された同紙の以前の表紙サイトのトップを見れば、
 「カラマーゾフ」を意識していることは疑いなさそうだ。
 http://matome.naver.jp/odai/2142092463626694001
 「カラマーゾフ」のイワンが語る物語の中で
 大審問官は、異端者として捕えらた男を
 実は本物のキリストだと知りながら、火あぶりにしようとした。
 なぜ今ごろのこのことこの世に出てきたのかと詰問し、
 人々が「十字架から下りてみろ、そしたら信じてやる」とからかったあのときに、
 なぜ十字架から下りて奇蹟を見せなかったのかと追及した。

  「お前は自由な信仰を渇望したために、
  恐ろしい偉力をもって、凡人の心に奴隷的な歓喜を呼び起こしたくなかったのだ。
  しかし、お前は人間をあまりに買いかぶり過ぎたのだ。
  なぜというに、かれらは暴徒として創られてはいるものの、
  やはり奴隷に相違ないからな。」(米川正夫訳) 

   「すべてが許される」神の不在の恐怖に耐えて、
   それでもなお自由を求め、自らの誇りを守ろうとするか、
   それとも力に屈従して奴隷になるか

  シャルリーエブドの表紙には、
  ヨーロッパ文学がギリシア時代から追い続けてきた絶対自由の問題が、
  再び、鳥肌が立つような形で凝縮されている。

2015年1月13日(火)【シャルリー・エブド】

 シャルリーエブドの記者たちはどこかで、こういう結末を覚悟していたにちがいない。
 自由か、しからずんば死を、の、その自由の本場である。
 表現の自由や言論の自由になんらかの枠を認めるならば
 それはもはや自由でもなんでもない。
 まして諷刺の自由となれば、
 最高権威、最高権力、最大タブーに挑むのを恐れて
 なんの諷刺、なんの自由だろう。
 神であれ、権力者であれ、暴力的な攻撃者であれ、
 自分が誰かを恐れてその脅しに屈する恥辱に
 誇り高い彼らは耐えられなかったのだろう。
 記者たちはもともと命懸けだったのだ。
 そして、この度のヨーロッパじゅうに広がったデモの少なからぬ参加者も、
 そういう気持ちを共有していたにちがいない。
 巨大デモの人波の間には“Not Afraid" の文字がはっきりと浮かび上がっていた。
RT@RT_com
 'Not Afraid!' #ParisMarch participants carry huge pencil symbolizing freedom of expression youtu.be/Jzm3DQnxD2Q?t= pic.twitter.com/rkmvpWNPYM


2015年1月12日(月)【日本株】

 日本の国内紙では報道されていないようだが、
 ロイターの日本語版にこんなニュースが出ていた。

・14年は国内年金勢が日本株最大の買い手、外人買い95%減http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0KI0NM20150109

 アベノミクスの好景気演出の目玉は株価上昇だったはずだが、
 この記事を読んでいると、やはり不安になってくる。
 この調子で外人買いが減りつづけ、
 個人投資家の売りが増えつづけたとしたら、
 「国内年金勢」は私たちの年金資金を湯水のように注ぎ込み、
 自分で無理やり吊り上げたあげく、高値で買いまくった株を、
 将来、いったい誰に売ろうというのだろう。
 やはりこれも原発同様、後は野となれ山となれということか。
 株など買ったこともなければ買う気もなく、ほとんど知識もないが、
 買い手がいなければ売りようがないことくらいは私でも知っている。


2015年1月9日(金)【暖を取る】

 昨日、久しぶりで大きな買い物をした。石油ストーブを注文したのだ。
 今、私の6畳の仕事部屋兼寝室では、ガスファンヒーターを使っている。
 寝る時はもちろん消しているし、
 仕事中も少し暖かくなればただちに消す。
 上はユニクロの厚めのジャンパーをはおり、
 下はズボンの上からフリースのロングスカート、
 ソックスは2枚重ねで履いており、
 手がかじかんでこなければ結構長時間ストーブは使わずに済むので
 私の分に関するかぎり、燃料費は大したことはない。
 それでも気に入らないことがひとつある。
 オンオフと温度調節用に電源が必要なのだ。
 3・11後のやらせ「計画停電」の際にはこの電線一本のせいで、
 自分が電力会社に丸ごと隷従していることを思い知らされた。
 先日藤井智佳子さんのお宅で、
 東電の電力メーターの電線がスッパリ切断されているのを見てからは、
 解放へのあこがれがいよいよ強くなった。
 電源のいらないガスストーブという手もあるが、ガス管からは独立できない。
 そんなわけで、コロナの石油ストーブ(木造6畳用\7.020)を購入した。
 とはいえ、すぐに使うつもりもなく、灯油も買っていない。
 灯油はやはりガスより扱いが面倒だし、 
 買おうと思えばガソリンスタンドまでは歩いて2、3分だ。
 実をいうと、石油ストーブよりもっと独立性が高いが もっと扱いが面倒な
 最終暖房装置も3・11直後から物置においてある。
 七輪である。
 藤井家では、物々交換で手に入れた炭を使って、現在活躍中だったが、
 わが家では、あくまでも緊急事態用。
 燃料にするつもりなのは商売道具でもある本だ。
 今すぐ燃やしても後悔しなそうな本もたくさんあるが、
 そんな事態が長く続いた時、最後まで残る本はあるだろうか。
 燃料として火にくべるよりも、
 身の内を暖め、さらには熱く燃えあがらせてくれる本。
 そういう本はある。確かにある。
 しかし、そういう本ならば、その時になって燃やそうが燃やすまいが、
 私という部屋の中ですでに、
 簡単には途絶えることのない燃料になっているはずではないか。
 改めて問われているのは、やはり、その「暖房」の独立性だ。

2015年1月6日(火)【公園】

  やはり、記憶にとどめるために、「松の内」に書いておこう。
  今年の正月がめでたくなかったもうひとつの理由がある。
  この国が論理も倫理もかなぐり捨てた恥ずかしい国になり果てたのは、
  すでに周知のとおりとはいえ、その首都で、
  暖かい炊き出しに集まる野宿者を締め出すために
  年末年始、渋谷区の公園がケチくさく閉鎖されていた。 
  あるツイートによれば、都内の多くの公園は、もとはといえば
  関東大震災で被災して「ホームレス」になった人々が
  一時的に暮らすため、炊き出しするために、作られたらしい。
  水と火を焚ける空き地とトイレがあれば、確かになんとかなりそうだ。
  今、地元で最底辺の暮らしをする人々を寒空の下で締め出す
  渋谷区の公園とは、いったい何のためのものなのか。
  渋谷区民の方も、他の市区町村の方も、
  ぜひ今のうちに区長やら公園課長やらに訊いておいたほうがいい。
  私たちの住民税で運営している公園は、
  私たちがホームレスになったとき使えるのかと。
  不景気に大地震、実際、私たちがいつそうならないともかぎらない。

・東京・渋谷区:宮下公園など3日まで閉鎖 ホームレス締め出し
 http://mainichi.jp/feature/news/20141226mog00m040041000c.html(毎日)  
渋谷区は「だまし討ち」で野宿者の命を断とうとした(田中龍作ジャーナル)
渋谷区、今度は野宿者閉じ込め 厳冬の深夜に(田中龍作ジャーナル)

南 -Minami-@myremin1月1日
オーストラリアでは毎年、企業CEOが冬の屋外に寝泊まりしてホームレスと同じ経験をします。同時にファンドレイジングでホームレス支援資金を集めます。全国各都市、合計数百人が参加。ceosleepout.org.aupic.twitter.com/3Q9chq8FOB


2015年1月3日(土)【赤】

 友人から 「赤い物を身につけて、1.17国会を包囲しましょう」のお誘いがあった。
 赤い物ならセーターもあるし、襟巻もある。
 そういう赤で赤い血が無駄に流されるのに少しでも抵抗できるなら
 ぜひ行きたいところだが、さて、果たせるかどうか。
 それでも、やはりお誘いしておこう。
 赤い物を身につけて、1.17国会を包囲しましょう!

集団的自衛権の行使容認反対!戦争のできる国にしない!
「女の平和」1・17国会ヒューマンチェーン
2015年1月17日(土)13:00~15:00
赤は怒りの赤!平和への情熱の赤!
国会議事堂を真っ赤な人間の鎖で囲みましょう。
男性の参加も歓迎です。
red-of-woman.com 


2015年1月2日(金)【芸術家】

 サザンオールスターズが紅白歌合戦に予告なく登場、
 「ピースとハイライト」を歌い、こういうことになったらしい。

【ワロタ】サザン、紅白歌合戦で安倍政権を痛烈批判!ちょび髭を付けて「ピースとハイライト」を熱唱!生放送のコメントが超大荒れ状態に!  (真実を探すブログより)

 紅白以前のライブと歌詞は以下のとおり。
 http://www.uta-net.com/movie/150317/

 かつて岡本太郎は「芸術は爆発だ」といった。
 私もそう思う。
 少なくとも、長いものに巻かれ、大人しく従順に周りの空気を読んで
 生きながら死んでいようとする臆病な態度とは逆のものだ。
 国がファシズムに覆われていくとき、
 俳優も歌手も音楽家も作家も画家も、
 そして人生そのものを唯一の作品としている他の全ての人も、
 残らずこの問いつきつけられる。
 お前は芸術家なのか?
 つまり、
 お前は生きたいのか?
 サザンははっきりとイエスと答えた。


2015年1月1日(木)【おめでたくない】

 昨年、一昨年同様、この国の新年におめでたいことなどありそうもなく、
 むしろ不吉なことが山のようにあるというのに、
 それでもおめでたがるほどおめでたくなりたくないので、
 新年を言祝ぐのは今回もやめておこう。
 遅かれ早かれ巨大地震が来るとわかっているのに、
 廃炉作業を進めるどころか原発の再稼働さえやろうとしているこの国で、
 何がおめでたいものか。
 かつて海外に派兵した夥しい若者を戦地に見捨て、二百数十万人も死なせ、
 その六割はなんと餓死させているというのに
 またもや海外の戦地への派兵準備をしているこの国で、
 何がおめでたいものか。
 理念も理想もなく、論理も倫理もなく、
 見え透いた嘘とごまかしと恫喝が、委縮してそれに迎合するマスメディアによって
 日々垂れ流されているこの国で、
 何がおめでたいものか。
 せめて、おめでたくないことを不粋に、執拗に、なりふりかまわず、
 おめでたくないと繰り返し続ける気力を、黙らない気力を、もち続けたい。
 以前にも書いたカフカの言葉。
 絶望しないこと。自分が絶望しないことにも絶望しないこと。


2014年12月29日(月)【従順な身体】

 嬉しいことに「ご家族の要望」も容れられて、今日母は退院できた。
 退院前は微熱があったのに、帰ったらそれもほぼ下がり、本当にくつろいでいる。
 早めに帰れたので食事やら
 トイレ(拘束は当然おむつとセットだ)やらの生活習慣もたちまち元に戻った。
 正月の人手のやりくりもあって、この時期は早く退院させるとの説もあるが
 あのまま安全を期して2,3週間も過ごしていたら、
 ミシェル・フーコーの「監獄の誕生」にいう「従順な身体」の
 絵に描いたようなサンプルになっていたかもしれない。
 もちろんこれで一件落着ではない。むしろ問題はこれからなのだが……。
 しかもこれは病院だけ、病人だけの話でもない。
 震災直後の駅でさえ規律正しく階段に並んで待っていたとかで評判の、
 「従順な身体」に満ち溢れたこの国で、
 日々さらなる規律と拘束を求めている人は山ほどいる。
 最近最寄りの駅舎の中にできたコンビニでは、
 客が進むべき方向に線が引かれ、止まって待つべき場所に足跡の絵まで描いてある。
 その動線自体が不合理なので客はしばしば逆方向からレジに来るのだが、
 店員はすぐさま見とがめて「むこうからお並びください」と居丈高に正義の指導をする。
 怒って買わずにいくのはたいてい老人だ。
 若い人は「指導」する「権力」側になることもあるせいだろうか、
 たいていが文句ひとついわずに大人しく並び直す。
 これが「安全」のため、それも国家の「安全」のための指導となったら、
 なおさら従順に、指定された動線を並んで進んでんでいくのだろうか?
 たとえ待つべき最後の足跡の先にあるのが、
 金ではなく生命を支払わねばならないレジであっても。


2014年12月27日(土)【劉連仁】

 母は予想外に順調に回復し、
 ひょっとしたら来週にも退院できるかもしれないとのこと。
 今では、家族が付き添わないときの拘束は
 転落防止の腰のベルトだけになっていた。
 母自身はそんなに気にしていないとのことだったが、
 不愉快でもそれを口でいえないし、いっても無駄なのだから仕方がない。
 当初の担当医の説明では、腰のベルトがないとどんなに高熱でも
 家に帰ろうとベッドの柵を乗り越え、転落骨折の恐れがあるとのことだった。
 幸い、母はこの度はうまくいけばあと数日ですみそうだが、
 高熱を冒して柵を乗り越えるほど自由を渇望しながら、
 拘束され、監禁されて、長期間を過ごしている無数の人々がいることを思うと
 身の内が煮えたぎるような気がする。
 それは遠からず私の運命になるかもしれない。
 病院だけではない。
 刑務所や軍隊はもとより、
 多くの特養や老人ホームも、
 多くの人にとって「安全第一」の拘束施設になりがちだ(それも終生)。
 昨年、母自身の希望で、ある老人ホームに入居してもらった。
 始めはうかつにも気づかなかったが、あとで、その玄関が常にロックされており、
 スタッフの同意がなければ解除してもらえないとことに気づいた。
 当時はまだ簡単な携帯電話を使えた母にそれを残してきたら、
 すぐその晩、家に帰りたいと電話がきた。
 すぐさま迎えにいき、そんなことを2,3度繰り返して、
 10日にも満たない利用で契約を解除した。
 母以上に私が耐えられなかった。
 「おひとり様」で、一旦入ったら解放してくれる者のいなそうな私はどうするか?
 身の安全のために進んで拘束されるか?
 しかし、なんのための身の安全だろう……。
 
 家に帰ったら、半年前に亡くなった友人のご家族から、
 彼が好きだった「りゅうりぇんれんの物語」のCDが届いていた。
 劉連仁。戦時中、中国から北海道の炭鉱に強制連行され、
 便所から汚物まみれで脱出して、終戦を知らないまま、
 冬は極寒の北海道の穴に隠れて15年を過ごしたあの人だ。
 

2014年12月25日(木)【Merry Christmas】

 昨日、母が高熱を出して入院した。インフルエンザA型だった。
 予防注射は私といっしょにしていたが、効かなかったようだ。
 家では39度5分だったのが病院に着いたときには熱は41度5分。
 伝染病ということで個室に入れられ、点滴や痰吸入やいろいろしてもらった。
 医師によれば、肺炎になっており、高齢者は死ぬこともあるので、
 2,3週間は入院の必要がある。
 熱に浮かされて、しかも認知症となれば、ベッドから転落したり、
 点滴の管を外してしまうこともあるので、
 身体を拘束しなければならないから、同意せよという。
 いちばん避けたい事態だった。
 病院になど連れて来ずに、家で死ぬなら死んだでよかったとも思った。
 しかし家でどんどん熱が上がったり呼吸困難になるのを、ただ見ていられただろうか。
 やはり恐怖にかられて、結局は救急車をよんだにちがいない。
 そして病院に着いてしまえば、やはりこういうことになるのだ。
 母の身体はもとより母以外のだれのものでもない。
 ところが病院に一歩入ったとたん、
 「ご家族」は、一度だって自分のものだったことのない他人の身体生命の自由を
 医師や看護師に、まるで自分のもののように引き渡すよう迫られる。
 少ない人手で「完全看護」をやろうとすれば、身体拘束しかない。
 「ご家族が見ているときは、もちろん外しますよ」というので、
 姉妹3人で面会時間の終わる8時までそばについていた。 
 熱で顔つきや声まで変わった母が、おなかがすいたというのには驚いたが、
 クリスマス・ケーキというわけにもいかず、
 母がまだ半分おぼえていた「きよしこの夜」をいっしょに歌って、
 もしかしたら人生最後の夜になるかもしれない「拘束の夜」に置き去りにした。
 幸い、今日の昼過ぎの面会時間に行ってみたら、
 熱は37度代に下がり、だいぶ元気もよくなっていた。
 母はその新たな元気のすべてを、
 右手の大きなミトンをなんとか外ずそうとする試みと、ミトンへの愚痴に使っていた。
 「ご家族」が来たにもかかわらず、
 腰の拘束ベルトは外してくれたにもかかわらず、
 ある看護師が「これはつけておきますね」と残したものだ。
 母への私からのささやかなプレゼントは、もちろん、
 すぐ次に来た別な看護師にそれを外してもらうことだった。
 Merry Christmas!
 夜8時まで約7時間、変てこなミトンからの右手の自由。
 明日もまた見に行かなければ。


2014年12月23日(火)【少しずつ(2)】

 今日から冬休みになったので、
 長いこと見たいと思っていた電力完全自給自足のお宅を見せてもらいにいった。
 姉の友人藤井智佳子さんの家で都営アパートの三階にある。
 最初に玄関先の東京電力のメーターを見せてもらい、感動した。
 家につながる電線はすっぱり切断され、
 電気代は一円も払わないぞ、という決意を明確に示している。
 お宅に入って、一度コートを脱ぎかけたものの、
 晴天の三階でもやや寒いことに気づいてすぐまた着なおした。
 コートを脱いで暖房をつける―省エネの観点からすれば実に馬鹿げた習慣だ。
 ベランダには太陽光パネルが3枚並び、
 部屋のすみには自転車式発電機が置いてある。
 そこから電気を蓄電池に取り、インバーターで直流を交流に変える。
 電灯やパソコンや周辺機器、洗濯機にはそれで十分だ。
 エアコンやテレビはもちろん、冷蔵庫も使わない。
 夏は植木鉢に入れた素焼きの容器にものを入れておけば、
 気化熱でそこそこ冷えるし、冬は寒い部屋におけばすむ。
 本業の織物、染色の作品と物々交換したという炭を使う七輪や、
 ベランダに置いておけば加熱できる温水器のパイプで作った調理器もあった。
 それで作った燃料費無料のホカホカの焼きりんごや焼き芋もごちそうになった。
 お風呂や必要なときの暖房にはガスも使う。
 無理はしていない。単に合理的なのだ。それを楽しくやっている。
 電気工事士の資格も取ったという。
 電力会社の気のいいお得意さん、ネギを背負ったカモになることを、きっぱり止めた家。
 この世界の血に飢えた経済システムから
 少しずつでも身をもぎ放す方法はいくらでもある。
 その方法を自分で考え、実行することが今
 経済奴隷から脱する不可欠なプロセスになっている。


2014年12月21日(日)【少しずつ 】

 私の若い友人夫婦が田舎暮らしを真剣に考え始めた。
 田舎の、もともと農家である祖母の家に引っ越し、
 林業や農業を始める一方、
 ときどき都会にも出て
 フリーランスの通訳業などで多少の現金収入を得たいという。
 まだ実現のための目鼻は半分もついていないようだが、
 聞いているとわくわくし、うらやましくさえなってくる。
 私も農業などやったこともないが、
 食べるものを自分で手に入れるその直接性にはずっとあこがれてきた。
 逆にいうと、この雑記帳でも再三書いてきたとおり、
 つまるところは「食べていく」ために、迂回に迂回を重ね、
 しまいに、自分が何をしているのかもわからなくなりかけている
 これまでの暮らし方のいかがわしさに嫌気がさしている。
 安倍政権の鳴り物入りのマネーゲームや、
 飽和した市場に無限に需要を作り出し得る唯一の商品―武器―を、
 なりふりかまわず売りにかかり、
 同時にその市場まで創りだそうとしている死の商人ぶりを見ていると、
 そういう断末魔の資本主義システムに結局は丸ごとからめとられている人生が、
 なんとも情けなく思えてくるのだ。
 井戸水、太陽光発電、自然農法、自給自足、晴耕雨読、
 庭先を走り回るニワトリ、放し飼いの犬、縁側の猫……
 そんな甘いものではないと、ここでもちろん突っ込みが入る。
 農業だけで食べていくのがいかに大変だったか、
 飢饉でどれほど人が死に、娘が女郎屋に売られていったか、
 なぜ満蒙開拓団で30万近い農民が移民したのか。
 そう、まさに農業をしている人が、食べ、食べさせていけなかったのだ。
 しかし、農業の生産性は以前よりは上がっているはずだし、
 今、耕作放棄地は全国津々浦々にあるという。
 人口も少しずつ減っていく。
 いきなりではない。少しずつ、ほんの少しずつでも、
 工夫に工夫を重ねて、
 まっとうな暮らしに近づけはしないか。
 せめて血に飢えた市場経済システムから遠ざかれはしないか。

 
2014年12月18日(木)【リスク不問】

 抗議も署名もパブコメも、これまでもしてきた。
 再稼働への流れは止められなかった。
 だからといって今抗議を止めるわけにはいかない。
 彼らは止めないのだから。
 彼らが止めないのに、こちらが止めれば、
 彼らは私たちがあきらめ、同意したと見なすだろう。
 できることを、ひとつでも、少しでもやりつづけましょう。
  
 高浜3、4号機 審査書案了承 原発集中、リスク不問
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014121802000161.html

【1219 再稼働反対!首相官邸前抗議】汚染水対策、事故処理もままならない現状で川内、高浜原発再稼働へ急ぐ、安倍政権に徹底抗議!12/19(金)18〜20時、首相官邸周辺で大規模抗議→ http://coalitionagainstnukes.jp/?p=4142

【緊急署名】大飯原発、高浜原発、もんじゅなど、15基もの原発をかかえる福井から!2015年春から始まる福井県知事選の前に、西川一誠 福井県知事にお願いします! さんから

1500万人の飲料水を守れ!高浜原発再稼働パブコメ、政府が国民の意見を募集中。あなたも書きませんか?たとえば、こんなことを。 | 国際環境NGOグリーンピース
2014年12月16日(火)【ナチスの勝因(2)】

 選挙結果、私の選挙区(東京19区)でぜひとも当選してほしかった人が
 前回に続いて落選したのを含め、
 なんとも気の滅入るものだった。
 しかし、よくよく見れば、政権与党は自公を足せば、
 現有勢力を単に維持しただけで、
 一方で、次世代が減った分以上に民主、共産が増えている。
 ファシズムの流れにNOという人が、やはりはっきりと増えているのだ。
 先ほどツイッターで嬉しいニュースも拾った。

 大学脅迫問題 元朝日記者の講師雇用継続へ
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141216/k10014031631000.html

  「大学の内外から「暴力的な脅迫で講師の人事が左右されれば、
  憲法で保障された学問の自由が損なわれる」という批判の声が寄せられた」ため、
 改めて検討したのだという。
  私も11月、北星学園宛に「勇気をもって大学の言論の自由を守ってください」と
 メールで「
声」を寄せた一人だ。
  ネット上でも、職場でも、仲間うちでも、隣近所でも。
  とにかく黙らないこと、それしかない。
  全体主義はごく少数の、ときにはたった一人の者のとんでもない思いつきに、
  大多数の者が沈黙によって同意を与えることで成立するのだから。


2014年12月13日(土)【ナチスの勝因】

 投票に行こう。
 無関心とおまかせ主義が行きつく先は、独裁とファシズムしかない。

 「人びとが選挙にそっぽを向いて、投票率が下がったことがナチスの勝因でした
  :池田香代子氏」 
 http://sun.ap.teacup.com/souun/15910.html (晴耕雨読より)


2014年12月10日(水)【トドメ】

 今日、秘密保護法が施行された。
 故菅原文太氏は、この法が通れば「トドメを刺される」といっていた。
 しかし、マスメディアの多くはこの法が施行される何十年も前から、
 とうに日本独特の記者クラブを中心に、みんな一緒の自己規制をつづけてきたのだし、
 国民は互いに職場やご近所や友人仲間の空気さえ読み合っていた。
 原発爆発直後のあの重苦しい雰囲気と、「絆」への同調圧力を思い出せばいい。
 ああいう「絆」は、戦争中、進んで軍に協力し、滅私奉公に励んだあげく、
 自分たちの息子を飢餓の戦場へと次々に送り出した「隣組」と同じ絆ではないのか。
 「風評被害」とやらによる言論の統制ぶりと人々の自粛ぶりをながめれば、
 戦争中、異国の戦地の兵士たちや、従軍させられた女たちや、
 さらには現地の異国人たちの惨状が、
 語る者を「非国民」にする「秘密」になっていった道筋は手に取るようにわかる。
 そう、このままで私たちが「トドメを刺される」ことなど決してないのだ。
 トドメを刺されるためには、少なくとも相手に面とむかって立ち、NOと言い、
 菅原氏のように、本気で抵抗していなければならない。
 政府や軍当局と手をたずさえて並び、
 あるいは進んで先に立って露払いを務める者にできるのは、
 自分で、そういう自分にトドメを刺すことだけである。
 もう一度、自分の言葉を語る自由を目指して生き直すために。
 
 自由とは、その発祥地ヨーロッパにおいて、もともと闘い取るものだった。
 あるいは、そういう闘いを自由と呼ぶのだ。
 西欧文学はひたすらそのことを訴えつづけてきた。
 ダンテも、シェイクスピアも、カフカも、もちろんゲーテも。

 自由も生活も、日ごとにこれを闘い取ってこそ、
 これを享受するに値する人間といえるのだ。 (ファウスト)


2014年12月8日(月)【危地に立つ日本のジャーナリズム】

 世界の報道自由度ランキングで、
 鳩山政権時代、日本は11位の自由度を誇っていた。
 それが安倍政権で59位に落ちている。
 明後日に秘密保護法が施行されれば、
 さらに、とめどなく落ちていき、
 アジアでいえば、中国や、ひょっとしたら北朝鮮の情況に
 ますます近づいていくことだろう。
 唯一の救いは、まだ、海外の報道を自由に見ることができることだ。
 
 この日本のジャーナリズムの問題は、
 ついにアラブ系メディアにまで取り上げられた。
 報道自由度ランキングでは今年113位のカタールに社を置きながら、
 自らを「公正で政治的圧力を受けない、中東で唯一の報道機関」と
 謳っているアルジャジーラの記事である。 
 日本の同業者を心配しているようでもあり、あきれているようでもある。
 
○【 自由主義報道・中立報道機関への威嚇と攻撃、危地に立つ日本のジャーナリズム 】アルジャジーラ -
kobajun.chips.jp/?p=20523(前編)
http://kobajun.chips.jp/?p=20536(後編)


2014年12月6日(土)【熱狂なきファシズム】

 想田和弘氏の『日本人は民主主義を捨てたがっているのか?』、
 昨年、買って読んだ覚えはあるのだが、
 岩波ブックレットなので薄くて簡単には見つからないし、
 中身についても、なんとなく食い足りない感じがしたこと以外、なにひとつ思いだせない。
 要するに、覚えているのは読む前と同じ、この問いだけだ。
 「日本人は民主主義を捨てたがっているのか?」
 私自身の答えはすでに出ている。
 捨てるもなにも、私たちは民主主義をわがものとして持ったことがない。
 民主主義が投げ与えられた単なる形式でなく、
 民ひとりひとりの主たろうとする心の構えであるとしたら、
 そんな構えを持っている人は、日本ではごくごくわずかだろう。
 もともと持っていないものは捨てようがない。
 だとすれば問題は、改めて、「求めるのか」どうかだ。
 これまでずっと無関心主義、おまかせ主義、怠惰主義、奴隷主義、集団主義社会の
 の構成員であり、
 そうした主義の当然の帰結である全体主義社会の構成員でもある私たちが、
 今、想田氏の未読本タイトルにいう「熱狂なきファシズム」のただ中にあって、
 もう一度、
 民主主義を求めるかどうか、ということだ。


2014年12月3日(水)【主権者】

 この度の選挙で問われていることは、これまでにも増して重い。
 安倍自民党の体質は、すでに余すところなく露わになっている。
 憲法第99条の定めにより日本国憲法を「尊重し擁護する義務を負ふ」はずの
 国務大臣や多くの国会議員は、公然と改憲を口にするのみならず、
 その手続きさえ経ずに恣意的な「解釈」によって、
 憲法とその精神を現に踏みにじりつつある。
 憲法前文の冒頭ほんの数行を読み直しただけで、
 彼らが戦後日本の出発点からいかにかけ離れてしまったかを痛感する。

 (憲法前文)
 日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、
 われらとわれらの子孫のために、
 諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、
 政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを決意し、
 ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。……

 改憲派は、この憲法が占領下にアメリカに押し付けられたものだという。
 かりにそうだとして、その憲法下で60年余の平和と繁栄を享受した末に、
 なぜ今、この文言を変えねばならないのか。
 もしこの前文の精神が、明文により、あるいは「解釈」により、一節一節否定され、
 「押し付け」以前に戻るのを、手をつかねて見ているならば、
 国民は、
 「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こる」その前夜に戻るしかないだろう。
 だとしたら、国民ひとりひとり、心中は護憲派の人にとってさえ、
 日本国憲法はやはりただの「押し付け」でしかなかったことになりはしまいか。
 それ以前の明治憲法が「お上」からの「押し付け」だったのとまったく同様に。
 もとより新旧ふたつの憲法が「押し付け」る中身には、大きな違いがあった。
 現憲法は、国民を「主権者」と定め、
 主権者であり続けるよう、自由であり続けるよう、
 不断に努力する義務を課している。

 第12条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、
  これを保持しなければならない。……


2014年11月30日(日)【お知らせ】

○秘密保護法施行するな!12.6日比谷野音集会・銀座デモへ!
強行採決から1年「秘密保護法」施行するな!12・6大集会 ○とき 12月6日(土) 13 時50 分開始~15 時30 分集会(13 時30 分開場) 16 時銀座デモ
 himituho.com

○ツイート文:【川内原発再稼働反対! 12・13 反原発☆渋谷大行進】衆院選投票日前日!原発を推進する安倍政権に一撃を! 12/13(土)<デモ出発>14:00。詳細→pic.twitter.com/t086hD0lw5 http://coalitionagainstnukes.jp/?p=5261


2014年11月29日(土)【呪術】

 レヴィ=ストロースの描いた呪術社会はこんな風だ。
 呪術師は自分の呪術が芝居であるいことを、実はよく知っている。
 失神もヒステリー発作も先輩仲間から習った真似ごとだし、
 病人の身体から取り出す血まみれの病気の虫は、
 口に仕込んでおいた羽毛を自分の舌や歯ぐきを噛んだ血に浸しただけである。
 しかしそれを見せただけで病人が治ったり、治ったように見えることもある。
 「病は気から」というわけだ。
 そして見物人一同、その社会全体が、おお!ということでその呪術と、
 その呪術体系の全体を信じる。
 そして呪術師自身もたぶんそのことを信じる。
 そして呪術社会は延々と続く ……のだろうか。
 
 
2014年11月26日(水)【災難】

 今日のオプエドによれば、選挙を12月14日に控えた今、
 テレビ局はこれまでにも増して安倍政権の御用放送になろうとしている模様だ。
 もちろん①にある「選挙時における報道の公平中立」が悪いというのではない。
 問題は、その「お願い」を選挙管理委員会ではなく、
 その選挙に出る一政党、しかも政権党がしていることだ。
 そしてメディア側がそれを問題にしようとさえしていないことだ。
 ②に出演したウォルフレン氏は「クーデター」という言葉さえ使っていた。
 私たちは大手のテレビ局の報道が、すでに「クーデター」で制圧された放送局から
 流されていることを肝に銘じておかねばならない。
 NHKについては、ウォルフレン氏は"disastrous"といっていた。
 たしかに日本国民にとっては大きな災難だ。
 そして安倍自民党にとってのみ「公平中立」な発言者や「街角」の意見を
 垂れ流される国民の災難は日増しに広がりつつある。
 
ニューズ・オプエド@news_oped
【衝撃スクープ】安倍政権が在京キー局に報道圧力 メディアは一切報じず
| NO BORDER - ノーボーダー | 境界なき記者団
no-border.co.jp/archives/29109/
https://no-border.co.jp/oped/
 主催者である自由報道協会の上杉隆氏によれば、Op-ed(オプ・エド)とは [opposite editorial] の略で、もともと、ある新聞記事に対して同じ新聞内で反論や異論を述べる欄のこと。今年の6月に放送開始。平日、月~金まで16時から無料生放送。放送後も24時間無料で視聴できる。


2014年11月23日(日)【金と命】

 私のお気に入り金融機関は、脱原発の城南信用金庫のほかにもうひとつある。
 遠くてさすがに口座は作れなかったが愛媛銀行だ。
 2011年11月28日、当時の雑記帳「人間が人間であるために」でも紹介した。
 愛媛銀行は地元で長年動物愛護活動を続けており、
 殺処分間際の子犬を2匹引き取って銀行駐車場に設けた犬舎で飼っている。
 仔犬が銀行の看板犬に
 1年余り前には、無惨な状態で飼育放棄された老犬2匹を
 銀行のグラウンドで飼い、生まれて初めての散歩をしてやった。
 うち1匹は幸せな日々を1年過ごして亡くなったそうだが、
 今日は丸3年後の看板犬の物語の続きを見た。
 なんと仔猫を救ったのだという。 (そのまま下にスクロール。「活動内容」をご覧下さい)
 himegin.co.jp/furusato/anima

 3年前の雑記帳に、私は興奮してこう書いていた。
 「愛媛銀行すごいですね。グッジョブ!動物愛護の啓発活動もしているとは!!!
 こういう動きが全国の銀行に広がったらと、つい夢見てしまいます。
 全国津々浦々の銀行の10分の1でも、100分の1でも
 引き取りと愛護活動をやってくれれば、
 どれほど多くの不幸な犬猫が救われることでしょう。」
 しかし残念ながら、その後
 他の銀行が犬猫を引き取ったり、動物の命の大切さを訴えたというニュースはない。
 人間の命の大切さを訴えたというニュースもないし、
 原発推進の融資を止めたというニュースも、もちろんない。


2014年11月20日(木)【不老長寿(5)】

 縄文時代の出土人骨を調べると、
 当時、乳幼児期に死なずにすんだ人々の平均的な寿命は、
 男女とも31歳余りだったらしい。(異論もあるようだが)
 その後、「人生わずか50年」がけっこう続いた後、
 今や90年になろうとしている。
 それもほんのここ数十年の間に。
 狩猟採集時代の人生と、
 農耕時代の人生と、
 「サービス業」全盛時代の人生。
 今の時代だってだれもが食べていくのにそれなりに必死のはずだが、
 こうして見ると、
 人々の日々の生業が実際に「食べる」ことから遠ざかるほど
 寿命が延びているのは皮肉なことだ。
 まわりを見まわしても、友人知人で食糧を直接採集したり生産したりしている人は、
 なんと一人もいない。
 では食べるために毎日何をあくせくやっているのか?
 縄文時代の人はもとより、織田信長の時代の人にも、
 ひと目でわかるような仕事はあまりない。 いや、めったにないというべきか?
 私たちは食べるために、食べることからなんと迂回してしまったことだろう。
 最近話した若い友人のひとりは、将来「ネイル・アーティスト」になりたいといっていた。
 もうひとりは空港の税関検査員になるらしい。
 
 2010年の全国の産業別人口は、すでに古典的となった分類によれば、以下のとおり。
 第一次産業(農林漁業):4% (東京に限れば0.4%)
 第二次産業:(鉱工業、建設業)、23.7%
 第三次産業:(サービス業)72.3%

 明治初期、第一次産業の従事者は8割以上いた。20世紀初頭でも7割はいた。
 私が小学校1年のとき、新潟の田舎の30人の教室に、家が農家でない子は
 たった3,4人しかいなかった。ほとんどの親が額に汗して働く「お百姓さん」だった。
 彼らが何をしているかは、1年生にももちろんわかった。


2014年11月17日(月)【個人消費】

 GDP国内総生産が予想を下回り、今期は年率計算で-1.6%。
 そのGDPの60%を占める個人消費が回復しないのは、
 実質賃金が減っているのだから当然だろう。
 最低限の生活に必要なものも充分に買えない人たちが大勢いる。
 しかも充分に買える人でも節約志向が強まっているらしい。
 ツイッターでは食費一日千円以内というのをよく見かけるし、
 たまに500円以内という人もいる。
 私の場合、さすがに500円は無理だが、
 ふだんは外食を入れてもたぶん千円前後だ。
 たとえば今日は
 玉ねぎとトマトに冷凍ホウレンソウを入れた手製スープとチーズトースト。
 お昼は学校で180円の卵サンドとコーヒー。
 夕食は立川駅構内長田本庄軒のネギのたっぷりのった焼きそば680円。
 母のためにココナツオイルやお菓子を買ったり、
 いっしょにややぜいたくな外食をしたりもするが、
 あとは光熱費、通信費、母の介護費用といった定例出費だけだ。
 電化製品や家具などは、壊れないかぎりいらないし、
 衣類も肌着系以外はすでに今後20年でも30年でも足りるほどある。
 最近、ズボンの上からはけるフリースのロングスカートを買ったが、
 これは、その値段1900円以上に暖房費を節約するためだ。
 もともと物欲は強くないほうだが、
 近頃は無駄な物を買うと今までにも増して嫌な気分になるようになった。
 おそらくたいていの人が、大量消費、大量廃棄の社会に嫌気がさしているのだろう。
 今ある物を大切にしながら本当に必要なものだけでつましく暮らす清々しさに
 人々が気づきつつある今、すでに足りている者に、
 それ以上物を買わせないと成り立たない経済政策は時代錯誤の惰性でしかない。
 個人消費を回復させたいなら、なによりもまず、
 食費一日329円以下の子供たちと、老後破産に瀕した老人たちを含めて、
 現に大勢いる本当に物が足りない人たちがそれを買えるよう
 再分配の手立てを講じるのが先なのはわかりきっている。
 

2014年11月15日(土)【不老長寿(4)】

 野性の動物で寿命をまっとうするものはいない。
 昔読んだ『シートン動物記』の始めのあたりに、そんなことが書いてあった覚えがある。
 老いたり怪我をして足が遅くなればたちまち捕食獣に追いつかれて食われ、
 あるいは、追うべき餌に追いつけなくなり、探しまわることもできなくなって、
 餓死するしかない。
 老化や病気による嗅覚、聴覚、視覚の減退も死を意味する。
 一方で、牛や豚や鶏といった畜産用の家畜も、寿命をまっとうすることはない。
 食肉用は身体が成長するやいなや、
 オスのヒヨコは生まれるやいなや、メンドリは卵を産めなくなるやいなや、
 乳牛は何度も分娩して乳の出が悪くなるやいなや処分される。
 仔牛もろくに母乳を飲めないうちに早々と引き離されて「代用乳」を与えられる。
 前半は自然の理、後半は人間の都合。
 
 こんな珍しい例外を見ると、心底ほっとする。
 希望の牧場では全頭の避妊をしているようだが、
 たまに生まれてしまうこともあるのだそうだ。
 野性でも畜産用でもない牛が、自分専用の牛乳を飲んでいる。
 そう、牛乳の正しい飲み方はこれしかないはずなのだ。
 この仔牛はひょっとしたら寿命をまっとうするだろうか?
 たとえ放射能汚染で短い命だとしても。
  
 2014.11.13 希望の牧場 生後2日目の仔牛(*^^*)♫
 https://www.youtube.com/watch?v=0YQjY0ZJlnA&feature=youtu.be
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2014年11月14日(金)【不老長寿(3)】

 不老長寿や、ずばり不老不死を追求するひたむきさでいえば、やはり本場は中国だ。
 秦の始皇帝が方士徐福に命じて不老不死の仙薬を探させた話は有名だ。
 徐福は船に乗って東の海へと旅立ち、
 ついには日本にまで来たとの言い伝えが残っているようだが、
 不老不死の薬はついに見つからず、徐福も帰らず、
 始皇帝は、それでも不死を求めて怪しげな水銀入りの薬を飲んで、
 そのせいで死んだといわれる。
 もちろんそれ以前から、その後も長きにわたって、
 不老長寿、不老不死を求める人は後を絶たない。
 とりわけ葛洪が『抱朴子』や『神仙伝』を書いた六朝時代は、
 騒然とした暗い社会を逃れて、
 飛昇登仙と不老不死を本気で求める大ブームが起きていたらしい。
 『抱朴子』で、作者は仙人の存在を疑う者に対し、こう答えている。
 「万物は雲のように数多い。何でもある。
  まして仙人のことは記録に満ち満ちている。
  不老不死の道がどうしてないはずがあろうか?(本田済訳)」
 最近のSTAP細胞騒ぎを見れば、
 今の時代の人々も実は不老不死をあきらめていないことがよくわかる。
 一方で原発を作り、地球を20回も滅ぼせるほど大量の核兵器を作りながら。


2014年11月11日(火)【不老長寿(2)】

 旧約聖書によれば、ノアは洪水の後、350年生き、950歳で死んだという。
 『抱朴子』や『列仙伝』によると、彭祖は800歳まで、安期生は2000歳まで生きた。
 『古事記』によれば、神武天皇の祖父である山幸彦は580歳まで生きたとされる。
 山幸彦は(イザナミを除けば)「天つ神の御子」でありながら
 永遠の命を失った第一号のようだ。
 山幸彦の父親であるニニギの命が、美しい木花の佐久夜姫だけを妻にして、
 醜い姉の石長姫を父親の大山津見神に返して恥をかかせたのが原因とされる。
 死の起源神話ともいえる。
 それにしても580年の長い歳月をどうやって生きてきたのか、
 わずかなエピソードのほかは、何も記されていない。
 ノアについても、彭祖や安期生についても。
 特段記すほどのこともない日々が950年も、800年も、続いたということか。


2014年11月9日(日)【不老長寿】

 1950年、私が生まれた年には人口の5%、20人に1人に満たなかった
 65歳以上の高齢者は、
 昨年には3千190万人、総人口の25%、4人に1人となった。
 私も来年には高齢者入り。そして今どんなに若い人もやがては。
 今後も高齢者比率の増加は続き、
 2035年には3人に1人、このままいけば
 2060年には2.5人に1人となるという。
 http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2014/zenbun/pdf/1s1s_1.pdf
 高齢者の割合が増えると、社会はどうなっていくのか、
 今、私たちはそれをいたるところで目撃し、経験し、途方に暮れつつある。
 私の父は93歳だし母は来年90歳になる。
 毎年毛筆の年賀状をくれる伯母は100歳だし、90の親を持つ友人も少なくない。
 しかし考えてみれば、不老長寿は古来人類の見果てぬ夢だったはずだ。
 かりに出生年による人口のばらつきがないとしても、
 寿命が伸びれば伸びるほど高齢者比率が高まるのは当然だ。
 毎年同じ人数が生まれたとして、平均寿命が100歳を越え、120歳を越えれば、
 3人に1人から半分以上にさえなるだろう。
 問題は、医療技術に加え、
 人類がこれこそ夢の実現と喜べる社会をどうすれば創りだせるかということだ。

・ 制度外の老人ホームで「拘束介護」 約130人、体固定や施錠
・ 4人に1人は再犯10回以上! 刑務所の老人ホーム化が止まらない


2014年11月7日(金)【原発賭博】

 こんなジョークがある。
 3人の男がポーカー賭博の疑いで捕まった。
 A:おれは博打などやっていない。
 B:おれも博打などやっていない。
 C:AもBもやってないのに、おれひとりで博打ができるわけがないだろう?

 この度の原発賭博で事故が起きれば、
 Aは、「私は安全だとはいっていません」の規制委員長。
 Bは、「やむを得ない」の鹿児島県知事
 Cは、もちろん安倍首相となる。

 報道ステーションでは、町の人までひとり、「仕方がない」といっていた。
 無数の人命を賭け金に、こうしてだれもやっていないはずの博打は進む。
 
川内原発再稼働、知事が同意 年明け以降、課題残す
「鹿児島県の伊藤祐一郎知事は7日、臨時県議会の本会議後に記者会見し、
九州電力川内原発1、2号機(同県薩摩川内市)の再稼働について「やむを得ない」と
述べ、同意を表明した。」
 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014110701001178.html


2014年11月5日(水)【足りてない】

 世界の70億人余のうち、深刻な飢餓人口は減少している。
 しかし、8億500万人がなお慢性的に栄養不足状態にあるといわれる。
 食糧が足りないのではない。
 世界中の人が生きるのに必要な量の倍以上が生産されている。
 それが必要なところにいきわたらないのだ。
 生産量の問題ではなく、分配の問題、つまりは政治の問題である。
 日本も例外ではない。
 
・おなかいっぱい食べたい ~緊急調査・子どもの貧困~
 http://www.nhk.or.jp/gendai/yotei/index_yotei_3556.html
 「7月の厚労省の調査では、「相対的貧困」状態にある子どもの割合は6人に一人と、過去最悪の値。今回、貧困問題に取り組むNPO、新潟県立大学と共同で調査を実施したところ、「子ども一人当たりの食費が一日329円」と、子どもの成長に必要な栄養が取れないほどにまで食費が圧迫されている実態が見えてきた。」

・アベノミクスで加速 10人に1人が「老後破産」の深刻事態(日刊ゲンダイ) - Y!ニュース headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141015-
「9月末に放送されたNHKスペシャル「老後破産の現実」によると、独居老人600万人の半数が、年120万円未満の年金で暮らしているそうだ。」

 老人についてはたぶん、栄養状態の調査も行われていないのだろう。
 ましてそのさびしい食卓に人生最後の楽しみが少しでも残っているかどうかなど、
 行政が注意を払うわけもない。


2014年11月2日(日)【足りてる?】

 今日は暖かかったので、久しぶりに母と昭和記念公園にいった。
 立川駅から歩き始めてまもなく気づいたのだが、公園に向かう人がやけに多い。
 それも若い人、子連れの人が多い。
 連休中日だからこんなものかとも思ったが、着いてまたびっくりした。
 入口を入ったところからもうどこもかしこも人だらけ、
 すぐそこの広場にはずらりとテントが並んでいて、
 みなそっちの方に流れていく。
 私は知らなかったが、「肉、足りてる?」という呼び文句で、この数日
 立川肉フェスティバルとやらが、盛大に開かれていたのだった。
 ゆっくり散歩しながらススキや咲き残りのコスモスでも見ようと思っていたのだが、
 とてもそんな雰囲気ではなく、人いきれに押されるようにあわてて退散した。
 とはいえ、その後いった先はやはり食事の場。
 肉こそ食べなかったものの、中華レストランで海鮮焼きそばを食べた。
 たいした空腹感もありがたみもなく、単に時間がきたからという感じで。
 足りているかときかれれば、もちろん足りている。
 子供のころからずっと足りつづけてきた飢餓と無縁の人生だ
 世界70億の、つまるところそのために生きている物食う人々の中では、
 かなり恵まれた方に属するのだろう。
 
 
2014年11月1日(土)【人口 覚え書き】

 世界の人口。西暦紀元前8世紀ころは5百万ほど。
 紀元1世紀ころは2億か3億。
 それが産業革命を経て、19世紀には10億を越え、世紀末には16億。
 20世紀に入ってさらに爆発的に増え、
 1950年、私た生まれたころは25億、
 大学を出るころには40億になり、
 今ではもう70億人。
 200年で7倍、100年で4倍強となったわけだ。
 このままいけば2050年には90億人を突破するという。
 
 一方、日本の人口は、平安時代8世紀に5百万ほど、
 江戸時代は3千万くらいで安定、
 明治維新を経て大正に入って5千万を越え、
 1950年、私が生まれたころは8千万余、
 大学在学中に1億を越え、
 1億2800万余をピークに、2005年ころ減少に転じ
 今は1億2729万8千人、
 今後も減少は続き、このままでいけば
 2050年には9千7百万人
 2100年には5千万人に減るといわれる。
 150年で4倍に増えたのが、100年で半分弱になる計算だ。


2014年10月29日(水)【Bella ciao】
 
"Bella ciao"(ベラチャオ:さらば恋人)は、1943年から45年、イタリアの反ファシズム運動の中で広くうたわれた作者不詳の歌。9カ国語に訳されているという。
 脱原発か秘密保護法反対のデモで演奏されているのも何度も聞いた。

 Bella Ciao - ORIGINALE
 http://www.youtube.com/watch?v=4CI3lhyNKfo
 Bella Ciao - IRAN
 http://www.youtube.com/watch?v=SNocyz1NRjA
(「このコンテンツを新しいウインドウで開く」をクリックしてください)


2014年10月26日(日)【学生デモ 民主主義が終わったんなら】

 12月に施行される秘密保護法に反対する学生デモが、昨日渋谷であった。
 SASPL “Students Against Secret Protection Law”の呼びかけで、
 参加者は1500人から2000人くらいだったらしい。
 NHKでも一応報じられたが、ツイッターでは、その報道が、
 肝心の、秘密保護法に「反対」のデモであることを隠していたと話題になっている。
 「特定秘密法巡り渋谷でデモ行進」
 http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20141025/5614591.html

 報じられなかった肝心なことは他にもある。
  「どのように何が秘密なのか、それも秘密ですなんてこといわれたら、
  ぼくらが不安になるのは当然のことではないでしょうか?
  ……
  本当にこれは、国民のための国家が作る法律なのでしょうか?
  もしも国民のための国家ではなくて、
  国家のための国民として歩むための第一歩としての法律だったら、
  それだけは勘弁してくれって今日ぼくはここに叫びにきました。
  もしかしたらぼくがこうやって反対だとかそういう風に叫ぶことが、
  近い未来に、「売国奴」とか「非国民」とかそういう風にいわれる時代が
  くるかもしれないし、それはもう来ているかもしれない。
  だとしたらおれは、喜んで「売国奴」になってやるし、
  喜んで「非国民」になってやろうという覚悟でここに立ってます。」
  
 「10.25 特定秘密保護法に反対する学生デモFINAL@SHIBUYA」
 http://www.youtube.com/watch?v=0DftkSZCdtE&feature=youtu.be
 (6分めあたりからスピーチ)

 たしかに彼らがいうように、「民主主義が終わったんなら、始めるしかない」。


2014年10月24日(金)【真夜中の音楽会】

 昨夜、不思議なことがあった。
 夜中に、もうとうに寝ているだろうと母の様子を見に部屋に入ったら、
 母は暗がりの中でベッドに腰を掛けていて、
 私を見るやいなや、さっき歌をうたっていたかときく。
 道路に面した窓のほうを指さして、
 そっちでみんなで歌をうたっていただろうというのだ。
 たまたま泊まりに来て隣の部屋にいた姉にも、母は同じことをきき、
 すばらしい歌だったからずっと聞いていた、
 自分にもその良さはよくわかったといかにもうれしそうで、常になく興奮していた。
 横になっていたのをわざわざ起きて腰掛けて聞き入っていたのだから、
 母にとっては決して夢ではなかったのだ。
 曲名は結局わからずじまいだが、日本の歌だったという。
 どうやら、真夜中の、この世のものとも思えぬほどすばらしい音楽会を、
 姉と私は聞き逃してしまったらしい。
 
 もうひとつ、これはこの世の音楽会らしいが、間近に迫ったのでご紹介しておこう。

 近藤伸子ピアノリサイタル
  -20世紀のピアノ曲 VII- のお知らせ
2014年11月4日(火) 18:45開演 (18:15会場)
会場: 東京オペラシティリサイタルホール
【プログラム】 K. シュトックハウゼン:
  自然の持続時間 (全24曲) Natürliche Dauern  (演奏時間 約2時間15分)
 http://kondonobuko.net/


2014年10月22日(水)【サウンド・オブ・ミュージック】

 母はすでに文字のない世界に半分以上もどっている。
 視力のせいもあって、読める漢字はますます減った。
 以前は毎日読んでいた新聞も、好きだった本も、さわろうともしない。
 1日の区切りがわかりやすいよう、
 できるだけ毎晩、いっしょに簡単な日記をつけているが、
 平仮名でも50音表を指でささないと書けないものが増えてきた。
 単語の出だしの字が書けないことが多く、「ふ」や「む」や濁音も苦手だ。
 「お」と「を」、「わ」と「は」や、平仮名と片仮名の使い分けも難しくなった。
 それ以前に、人の名前も、場所や物の名前も自分からはほとんどいえなくなっている。
 娘の私はとうに名前を失って「あんた」になり、
 自分の母親や大好きだった姉も、友人(大半がもう亡くなっている)も、
 残らず「あの人」になった。
 それでもまだ、楽しみはある。
 今、母がいちばん好きなのは散歩に行く公園で並んでブランコに乗ることと、
 歌のCDを聞くことだ。
 「懐かしの唱歌」と「懐かしの童謡」というそれぞれ30曲2枚組のCD。
 「みかんの花咲く丘」や「里の秋」など、ほとんど知っている歌なのだが、
 これだけは歌詞集の文字を喜んで指で追って2番や3番まで歌いつづける。
 幸い、映画もまだ楽しむことができる。
 一番のお気に入りは「サウンド・オブ・ミュージック」のDVDで、
 もう何度もいっしょに見ている。
 しかし母はその度に、私がそのこと知らないかのように、
 「これ、前に見たことがあるわ!」と嬉しそうに教えてくれる。
 もしかしたら、「前」とは、
 本当に私が知らない、母が最初にこれを見た昔のことなのかも知れない。
 いずれにせよ、私は母が今どんな風にこれを見ているかさえ、
 実はろくに知らないのだ。
 母はどんどん私の知らない人になっていく。
 そしておそらく母にとっての私も。
 いずれ症状が進めば、使える語彙は6語に減り、
 やがて理解できるのは「はい」の類のただ1語になるという。
 寿命が尽きるのが先か、その日が来るのが先かは、だれにもわからない。
 文字でも言葉でもない、しかし、言葉と文字の根源であるただの音の流れが、
 いつまでふたりの人間の間をつなぎとめられるか、
 だれか知っているだろうか。


2014年10月17日(金)【文字と音】

 文学の快楽主義者を自称していたボルヘスの文章は、
 愛する作家たちから彼が受け取った以上の快楽を今も読者に与え続けている。
 小説だけではない。彼の講演記録『七つの夜』も読み出したらたまらない。
 その快楽はもちろん音楽の快楽に通じ、もしかしたら音楽以上に音楽なのだ。
 そして、しばしばその演奏を直接「聞きたい」という気持ちにさせる。
 今日、たまたまそれがYOUTUBEに残っているのを知った。
 1977年、ブエノスアイレスの劇場での77歳半盲のボルヘス本人の講演。
 スペイン語は知らないが、どうやら
 『七つの夜』の第七夜、「盲目について」のようだ。 
 http://www.youtube.com/watch?v=LLjd2eo62II
 
 これから『七つの夜』を読み返すときには、
 この贅沢な音楽がときおり聞こえてくることだろう。
 先日紹介した曾祖母のかうは文字の世界からは締め出されていたが、
 そういう意味では、文学の世界から締め出されていたわけではなかった。
 母によれば、かうは恐ろしく多くの物語を知っており、
 おばあちゃん子だった母にいつも話して聞かせてくれていた。
 情感を込め、身ぶりをまじえ、文字の謎解き歌まで歌ってくれたという。
 曽祖母は、もしかしたら、彼女を締め出した世界が
 文字の洪水の中で見失いつつある音楽を、
 それを記憶するためにこそ文字が生まれたにちがいないあのもっとも贅沢な音楽を、
 存分に楽しんでいたといえるのかもしれない。


2014年10月14日(火)【シーゼームーン】

 私の母方の祖母の母親は名を「かう」といった。
 私が生まれた1950年にはすでに亡くなっていたが、
 祖母や母からさまざまな逸話を聞いている。
 曾祖母かうの実家は代々神主で入り婿の父親は江戸から来た国学者だったそうだ。
 その父親は家で私塾か寺子屋のようなものを開いていたらしい。
 かうは、いつもその部屋の外で家事の手伝いをしながら、
 父親が教える文章を中の学生たちよりも早く暗誦してしまい、
 「おかうが男だったら」と、父親を悔しがらせたという。
 そのことが生涯の誇りだったのだろう。口数は少ないけれど、
 「実るほど頭の垂れる稲穂かな」とか、
 「武士は食わねど高楊枝」とか、聞き覚えの格言をしばしば口にする人だったという。
 ときにはそこに英語まで混じった。母から何度も聞かされたが、
 「シーゼームーン、月を見よ」というのがお気に入りだったらしい。
  たぶん“see the moon”。中学に入った息子からでも聞いたのだろう。
 その息子はやがて帝大にいき、東京で所帯を持って出世したが、
 かうは一度御伊勢参りに連れていってもらった以外は、
 越後の田舎町の河端の家を離れることなく、
 東京から手紙が来る度に近くの小学校で代用教員をしていた母を呼んで、
 返事を口伝えで代筆させた。かうは文字を知らなかった。
 時機を逸してもう覚える気力が湧かなかったのか、それとも
 女に学問などいらないという教えを最後まで守り通したかったのか。
 自分の娘も、孫娘たちも、苦もなく読み書くようになった文字のむこうは、
 曾祖母にとっては80歳で亡くなるまで、月のように遠い世界だった。


2014年10月12日(日)【マララさん】

 東京の祖母からランドセルが送られてきた日のことを、私は今も覚えている。
 たぶん3月ごろだ。
 新潟の片田舎の果樹園の中にあった吹きさらしの一軒家は、
 晩秋に初雪が降る前から稲藁を一面にめぐらした「雪囲い」で囲われ、
 半年もの間、窓のむこうは昼も真っ暗で、
 居間には電球がひとつ、こたつの上に灯っているだけだった。
 その薄暗い部屋で包みを開けると、
 革のにおいとともにりっぱな茶色いランドセルが出て来た。
 中にはバンビの絵のついたセルロイドの筆箱も入っており、
 そのピンクの筆箱は、振ると、バンビの目がくるくる動くようになっていた。
 それを入れたり出したり、何度、ランドセルをかついでみたことだろう。
 そのずっと前から、長い長い冬の間、
 私が待っていたのはただひとつ、春になって学校にあがること。
 それはまぎれもなく、新たな世界が開かれることだった。

 パキスタンの17歳のマララさんがノーベル平和賞を受賞したことについて、
 それを西欧の価値観に基づいた一方的なものとする否定的な見方がある。
 女子教育を軽んじる文化伝統の中で育ち、
 そういう世界しか知らなければ、人々はそれを満足して受け容れるだろうし、
 そういう価値観も尊重すべきだというものだ。
 しかし問題は、ひとりの女の子が、いや、無数の女の子が、
 ちがう世界を知らなかったらどうか、ではなく、
 知ったらどうか、なのではあるまいか?
 学校に行ける世界と、行けない世界。
 その両方を知ったとしたら、どちらを選ぶか?
 それでも黙って、楽しげに学校に行く男兄弟を送り出し、
 薄暗い家の中にいつづけるのか?
 マララさんははっきりと答えを知っていた。
 彼女が女子教育の必要性を主張するときの、
 あの威厳に満ちた堂々たる態度は、
 おそらくそこから来ている。
 たとえ今の惨憺たる世界が、これまでの世界中の教育の総和の結果だとしても、
 それを修正し得るのが女の無知と沈黙でないことは確かだ。

2014年10月8日(水)【ちょっと休憩】

RT:ちらいむ@chilime
 化け猫と言われても、どう見ても猫の可愛さに
 人間達が身悶えしている図にしか思えない件。
人物1「いやああああ!かンわいいいい!」
人物2「ヤバイヤバイマジ可愛いヤバイ」 こんな感じで。

twitter.com/m_m1941/status

pic.twitter.com/QLxcnpNlFo (「このコンテンツを新しいウインドウで開く」をクリック)


2014年10月6日(月)【「みなさん、考えてください、考えよう!」】

 私たちの国に思考し、議論する習慣が育たないのは、
 なんのために考え、論じ合うのか、その土台すらないせいかもしれない。
 世界が破滅しても、自分がいつ死んでもいいと思っている人と
 原発の再稼働や改憲の是非について議論することは不可能だ。
 なにもかもどうでもいいと思っている人と、議論できることなど何もない。
 相手は考えることそれ自体を放棄し、拒否しているのだから。
 そして、そういう人は、老人はもとより若い人たちにも驚くほど多い。
 この虚無的な、投げやりな、捨て鉢な態度は、もしかしたらやはり、
 自然の猛威にさらされつづけたこの島国の風土病なのかもしれない。
 どうせおれはすべての努力は無意味だと思っていたし、
 むしろ死にたかったのだ、と強がることが、
 あらかじめ絶望しておくことが、
 人々が壊滅的な災禍を前にして、
 自らの心を守る唯一の方法だったとしたら。
 しかし、本当にそれが唯一の方法なのか。
 もう一度、そこから考え始めることは本当にできないのか。

 希望の牧場の吉沢さんは、毎月渋谷の駅頭に立ち、
 まるで彼など存在しないかのように通りすぎていく無数の人々にむかって
 訴え続けている。「考えよう」と。
 
 福島でみたことと聞いたこと~浪江町「希望の牧場」編2
 http://www.youtube.com/watch?v=H6f-trB5Lyk&feature=youtu.be
 

2014年10月4日(土)【圧殺】

  「反日」、「国賊」、「売国奴」、「非国民」
 いつのまにかこんな寒気がするようなレッテル貼りがまた横行するようになった。
 他人のいうことをきちんと聞こうともせず、
 自分のいいたいことをきちんと語ろうともせず、
 単語ひとつで相手を丸ごと否定し、一挙に葬り去ろうとする。
 それは人を黙らせるための言葉であって、
 人と交わすための言葉ではない。
 人と交わすためのでないとしたら、それは言葉ですらないだろう。
 そして言葉が殺されていくとき、人もまた殺されていく。
 魔女狩りの時がそうだった。日本の戦前戦中も、中国の文革の時もそうだった。
 その後、人々は憎むべき「魔女」も、「非国民」も、「反革命分子」も、
 実はいなかったことを、
 いたのはただ、言葉が消えた空間をたちまち埋めつくした手っ取り早い暴力の中で、
 拷問され、虐殺され、あるいは戦場で殺し殺され、
 ときには餓死させられたごく普通の不運な人々にすぎないことを、
 充分に思い知ったはずではなかったろうか?
 にもかかわらず、私たちは、再びそういう時代を迎えつつある。

 ○「負けるな北星!の会」記者会見のお知らせ 10月6日

 ○朝日新聞 大学への脅迫 暴力は、許さない
    http://www.asahi.com/articles/DA3S11380593.html?ref=editorial_backnumber
 ○毎日新聞 大学への脅迫 看過できない卑劣さ
    http://mainichi.jp/opinion/news/20141003k0000m070145000c.html


2014年9月30日(火)【なんじゃらほい】

 高校1年生の夏休み、山好きの先生に引率されて白馬岳に登った。
 蓮華温泉で1泊し、白馬大池のお花畑でお昼を食べて山頂に行き、また1泊した。
 初めて登った3千メートル級の山は、この世のものと思えないほど美しく、
 日本にこんなに美しい場所があったのかと心底驚いた。
 白馬は登る人だれをも魅了する「初恋の山」といわれるが
 私もにわかに山好きになって
 翌年か翌々年の夏にもまた学校登山で八ヶ岳に登った。
 赤岳近くの岩室に泊まって翌日は大雪渓を下り、
 観光地になるずっと前の不思議なほど清々しい清里高原の細道を、
 夢の中にいるような気分で長いこと歩きつづけた。
 そして駅に着くと、引率の先生が険しい顔で買ったばかりの新聞を見せてくれた。
 その1面トップには、
 前日、学校登山で西穂高に登った松本深志高校の生徒たちが、
 雷の直撃を受けて多数亡くなったという記事が載っていたのだ。
 高校卒業後もほんの数えるほどの登山経験しかない私の中でさえ
 山の記憶は死と隣り合わせになっている。
 雪渓を滑り落ちて幸運にも途中の木の根のところで止まったり、
 ひとりで山を下るとき濃霧の中で道に迷い、
 たまたま休んだ場所でふと目の前に道標を見つけたりしたこともある。
 鎖場の鎖を握る手がすべったり、尾根の細道で足がふらついたりすれば、
 はいそれまでという場所はいくらでもあった。
 遠い昔のことだが、私の親友もひとり、若い親戚も2人、山で亡くなっている。
 
 御嶽山の噴火直前の映像も、息を呑むほど美しかった。
 晴れ渡った空と、清涼な空気と、鮮やかな紅葉。
 亡くなった山男、山女たちは、
 高山のこの世のものとも思えないほど美しく、澄み渡った風景の中を歩くということが、
 死と連れ立って歩くことだと、とうに承知していただろう。
 しかし、まさかその美しさ極まる場所で山そのものが直接襲いかかってこようとは……
 
  木曽の御嶽山はなんじゃらほい

 この度、木曽節がひどく奇妙な歌だということに、初めて気づいた。
 御嶽山がなんだったかということにも、初めて気づいた。
 そして、日本が火山列島だったことにも、改めて、初めてのように気づいた。


2014年9月27日(土)【けじめ】

 御嶽山の噴火。朝日デジタルによれば、
 「午後10時のまとめでは、女性1人が死亡し、27人が負傷。
 このうち、10人が意識不明の重体や重傷という。
 数百人とみられる登山者の多くが夜まで下山を続けた。」とある。

 やっぱり、噴火の予知などできなかった。
 人が死ぬかもしれないのに、危険を知らせることはできなかった。
 こうもあからさまにバレても、
 それでも政府は川内原発を止めようとはいわない。
 マスメディアも突っ込まない。
 国民が最初から嘘だと知っていて、
 それでも黙認していたのがわかっているからだ。
 噴火は予知できないと何度証明されようと、なんの痛痒も覚えない。
 桜島や阿蘇の大噴火で原発に危険が及び、そのせいで
 人々が逃げまどい、負傷し、死ぬことになっても、結局は同じだろう。
 どうせ大混乱の中で、天災と人災の被害は区別がつかないかもしれないし、
 どうせみな、最初からこうなるかもしれないと知っていて黙認したのだから、と。

 日本では、天災へのあきらめがそのまま人災へのあきらめにつながっている。
 人々のそのけじめのないあきらめが今や、
 これまで数万年、人々がなんとか住み続けてきたこの島国と、
 ひょっとしたら世界を丸ごと滅ぼしかねなくなっていても。 
 
御嶽山噴火:九州でも警戒求める 登山客などに
http://mainichi.jp/select/news/20140928k0000m040072000c.html


2014年9月23日(水)【意味と希望】

 久しぶりに友人と「さよなら原発」の集会とデモに行ってきた。
 会場変更がなければもっと多くの人が集まれたかもしれないが、
 参加者は主催者発表で1万6千人。
 こういう集会に意味があるのかと疑問に思う人も大勢いるだろう。
 以前は私も自分で参加しながらさえ、そう思うことがあった。
 しかし、今ではこう思っている。簡単なことだ。
 もし、こういう集会がなかったとしたら、ひとつもなかったとしたら……
 だれかが行くだろうとみなが思って、だれも行かなかったとしたら……
 
 会場入口には「希望の牧場」の吉沢さんも宣伝カーで来ていた。
 金にもならない被曝牛360頭に、死に物狂いで餌をやりつづけている人、
 原発事故の後、3000頭の牛が無惨に餓死させられ、殺処分されていく中で、
 だれかが生き残った牛に餌をやり守ってくれないかと、みなが思っていたとき、
 そのだれかになってくれた人だ。
 焼け石に水のカンパをして家に帰ると、
 注文したばかりの絵本、『希望の牧場』が届いていた。
( 「このコンテンツを新しいウインドウで開く」をクリック)
 文も絵も見事な絵本だった。そこにはこうあった。

  人間が消えた土地に、何百頭もの牛が生きている。
  もりもりエサ食って、げんきに動きまわってる。
  その姿に「希望を感じる」って人もいる。
  希望なのかな。希望になるなら、いいけどな。
  けど、弱った牛が死ぬたびに、
  ここには絶望しかないような気もする。
  希望なんてあるのかな。意味はあるのかな。 
  まだ考えてる。オレはなんどでも考える。
  一生、考えぬいてやる。
  な、オレたちに意味はあるのかな?
 

2014年9月22日(火)【あきらめない・亀戸中央公園】

 デング熱騒ぎは9・23で代々木公園を使わせないための戦術だったとの説もあります。
 真偽のほどは永遠にわかりませんが、会場が変わっても
 蚊にも負けず、距離にも、原発推進政権にも負けない人の、
 その数がものを言うのに変わりはありません。
 数のひとつになれる方は、なりに行きましょう。
 私たちは今もなお人類の理性を信じており、
 この国と地球の未来をあきらめてはいないと、
 相手にも、私たち自身にも示すために。
 
9月23日(火)フクシマを忘れない!再稼働を許さない!さようなら原発全国集会
明日の会場「亀戸中央公園」は、JR総武線の亀戸駅で東武亀戸線に乗り換えてひと駅、「亀戸水神で下車」、改札を出て右手に歩いて2分だそうです。・http://sayonara-nukes.org/
・総武線亀戸駅構内図
 http://www.jreast.co.jp/estation/stations/508.html


2014年9月21日(日)【私にはわからない】

 最近私のタイムラインでなぜか、3年前の5月のプーチン大統領の言葉がさかんにツイートされている。

RT:Makoto Shibata@bonaponta
 プーチン「日本人は他に類を見ない状況にある。なぜ彼らが地震地帯に原発を建てるのか私には理由がわからない。日本全体が地震地帯なのだ。」(2011/5/1) PressTV presstv.ir/detail/177585.

 じゃあ、「地震地帯でなければ、わかるのか?」という突っ込みもあった。
 地震地帯でなくたって、やはりわからないのだ。
 核のゴミを何万年も安全に保管できる場所など地球上のどこにもない。
 しかし五十歩百歩、目くそ鼻くそで笑って済まされる問題ではない。
 最近のツイッターで、近々大地震が来るかもしれないというツイートの数は
 プーチン・ネタの数をはるかに上回っている。
 とくに多いのが「地震雲」らしき怪しい雲を見たという写真入りのツイート。
 下のyoutube・ビデオを参照した人も多いのだろう。

 「地震と地震雲の関係」
 http://www.youtube.com/watch?v=Tgp4ugWtGfE

 同じビデオがアップされては削除されているらしい。
 信じるにせよ信じないにせよ、
 こんなに大勢が秋の空を見上げては、大破局の予兆を探している国で
 原発を再稼働する理由がわかる人などめったにいないだろう。
 わからない人と誘い合って行きましょう。

○9月23日(火)フクシマを忘れない!再稼働を許さない!さようなら原発全国集会
 スケジュール:
11:00~ブース開店
12:20~オープニングライブ
13:00~トークライブ
14:30~デモ出発予定(会場~錦糸町駅周辺を予定しています。約1時間程度)
http://sayonara-nukes.org/


2014年9月19日(金)【演説(3)「これが人類の運命なのか?」】

 ツイッターからひろったもうひとつの名演説。
 ウルグアイのムヒカ大統領。
 WIKIPEDIAによれば、
 軍事政権時代13年を獄中で過ごし、
 愛読書は『ドン・キホーテ』。趣味は花の栽培。
 個人資産は、フォルクスワーゲン一台のみで、
 首都郊外の質素な住居に暮し、
 給与の大部分を財団に寄付し、月1000ドル強で生活、
 「世界で最も貧しい大統領」として知られる。

 人類は消費社会にコントロールされるのでなく、
 コントロールしなければならないと訴える言行一致の人。

 「ムヒカ大統領の衝撃的なスピーチ【世界で最も貧乏な大統領】 」
 http://www.youtube.com/watch?v=Q7aJcf_Lexs


2014年9月17日(水)【9月23日は亀戸中央公園へ! さよなら原発再度ご案内】

 昨日ペーストした首都圏反原発連合のサイト内でも紹介されているとおり、
 「さようなら原発」一千万署名 市民の会 主催の「さようなら原発 1000 万人集会」は、
 会場を代々木公園から亀戸中央公園に変更して、
 9月23日(火)秋分の日に予定通り行われます。
 川内原発再稼働阻止のための大きな集会、
 もしかしたらこれが最後かもしれません。
 後悔しないよう、行きましょう!
 
 http://sayonara-nukes.org/2014/09/3748/
  pic.twitter.com/FIVApPhKMw

2014年9月16日(火)【山中湖】

 ゼミ恒例の合宿で2泊3日で山中湖のセミナーハウスに行ってきた。
 行きはひどい渋滞で、高速バスが予定より2時間以上も遅れたが、
 その割に、また連休中だというのに、
 沿道の食堂や商店はシャッターが閉まっているところが目立ち、
 多くの宿屋やホテルの周囲もひっそりとしていた。
 終点でバスを下りてコーヒーでも飲もうと行きつけのジョナサンに向かったら、
 そこも廃業しており、白い平屋の窓ガラスのむこうはがらんとして何もなかった。
 湖畔を歩く人の数も以前よりだいぶ少ないように感じられた。
 若年人口の減少と不景気の波があの湖にも打ち寄せているようだ。
 十数年前、初めていったころのにぎわいが戻ることは二度とないだろう。
 江戸末期、推定三千万余りの人口が、ほんの150年で4倍に増え、
 それがまた急速に減っていく。
 自然減に加え、個別には証明されることのない放射能の影響も当然あり得る。
 10年後、20年後、30年後…50年後…それまでに大きな破局が来ていなければ、
 山中湖に行く人はきっとまだいるだろう。
 そこで人々は湖の周りに何を見るのだろう。

RT:首都圏反原発連合@MCANjp
9.23 NO NUKES DAY 川内原発再稼働するな!フクシマを忘れない! さようなら原発☆全国大集会&大行進】開催見合わせのお知らせ coalitionagainstnukes.jp/?p=5042


2014年9月13日(土)【演説(2)「君たちは機械ではなく、人間なのだ」】

 朝日たたきではずみをつけて、政府と政府寄りのマスメディアが寄ってたかって
 言論の統制淘汰を進めている。
 秘密保護法の施行を前にして、日本の報道界、言論界はすでに半分凍りついている。
 やり方は同じだ。
 部分的な誤報、誤解を根拠に、発言の流れ全体を否定し、黙らせようとする。
 小さな嘘を徹底的に暴き、糾弾することで、大きな嘘を守ろうとする。
 小さな嘘、これも無いほうがいいに決まっている。
 小さな嘘も意図して積み重ねれば、やがてもうひとつの大きな嘘になるだろう。
 しかし、嘘になってしまうことを恐れて、生きるために語ることをあきらめてはならない。
 間違いとわかったら、その都度訂正すればいい。
 人はもとより、完全無欠に言葉を語ることなどできはしない。
 過不足もあれば、ずれもあり、勘違いも思いこみもあって、
 語るべきことをきちんと言い当てられることは、むしろまれだ。
 だからこそ、人は、何千年も、こうして倦むことなく語り続けてきたのだ。
 しかし、いったい何のために、何を?
 
 真の独裁者が大きな嘘をつくとき、
 嘘の独裁者(実は床屋)が大きな真実を語ることもある。

 チャールズチャップリン独裁者
 http://www.youtube.com/watch?v=0bOLrMGKkfk
 'The Great Dictator' speech by Charlie Chaplin (Subtitles - Best Version)
 https://www.youtube.com/watch?v=LBpX0pkWKDY


2014年9月12日(木)【演説(1)「はい、どうぞ」】
 
RT:The daily olive news@olivenews
 戦争に行ったアメリカ兵の告発!「本当の敵はアメリカ国内にいた!」
youtube.com/watch?v=cR5zoW
 日本もそのあとを追う 安倍首相が 戦争をビジネスにする

 「連中が必要としているのは、
  兵士達を危険な戦場に「はい、どうぞ」と送り出す大衆なのです。 
  連中に必要なのは、殺すことも殺されることも「はい、どうぞ」と、
  おかしいと思わない兵士達なのです。」


2014年9月9日(火)【公共放送】

 以前にも「その1」「その2」を紹介したドイツの公共放送ZDFと
 フランスの公共放送FR3の福島報道。
 フランスは原発推進国だけにドイツに比べると突っ込みが甘いが、
 それでも当局側、当局寄りの発言ひとつひとつに対して、本当か?と疑い、
 反対意見を対置させている。
 日本の公共放送にこういう姿勢が少しでもあれば、状況はまるで違っていただろう。
 私たちと子供たちの未来も。
 
○ドイツZDF「フクシマの嘘 其の参」
 http://www.youtube.com/watch?v=-VrJ4DlwyEk
○フランス公共放送テレビFR3「フクシマ・地球規模の汚染へ」
 https://www.youtube.com/watch?v=ZNYvKm04fXg#t=1072


○【9.23 NO NUKES DAY 川内原発再稼働するな!フクシマを忘れない!さようなら原発☆全国大集会&大行進】川内原発再稼働を急ぐ政府に反対の意思を可視化し圧力を!全国からご参集を!http://coalitionagainstnukes.jp/?p=5042


2014年9月7日(日)【代々木の蚊(2)】

 偽物の蚊がツイッターにデビューしたとたんに人気を博したのは、
 本物の、あのはなかげな極限まで切り詰められた姿態と、一方で
 いかにものんきそうな暮らしぶりにあるのかもしれない。
 家も、布団も、バッグも、財布もいらず、生まれ落ちた姿のまま、
 散髪したり、爪を切ったりする必要もなく、食べるために苦労する必要もない。
 食事はその辺の植物のわずかな汁を吸えば事足りるのだから、
 自然食レストランの中に住んでいるようなものだ。
 メスだけが一生に数度、産卵の前に動物の生き血を吸うのだそうだが、
 おそらく、産み落とされたあたりにいれば、
 また、デング熱とかさえなければ、気の毒な相手はむこうからやってくるのだろう。
 自分が蚊なのだから、やぶの中で蚊に刺される心配もない。
 短い一生ながら、緑豊かな場所で
 フ~ン、フ~ンと空を飛びながら気ままに過ごしている(らしい)。
 蚊労死はもちろん、いじめもなさそうだし、
 蚊の戦争の話も、蚊の武器(なんだろう?)の話も聞いたことがない。

 もちろん、生きるための蚊なりの困難はあるのかもしれないが、
 ミーハー的な見地からすると、たしかに蚊こそ
 今流行りの「断捨離」生活の究極のモデルに見える。


2014年9月6日(土)【代々木の蚊】

 生物ものにはミーハーの私。
 今話題の代々木の蚊のツイートを記念にペースト。
 類似アカウントが続々と現れたせいで、
 始めはなかった(元祖&本家)が付け加えられていた。
 しかし、蚊に元祖や本家って変じゃない? 

RT:

 代々木公園住みの蚊です。 Twitterはじめました。 よろしくお願いします。

RT:蚊(元祖&本家)@YOYOGINOKA

 さっき2人刺してきたなう。

・東急ハンズと代々木の蚊とのやりとりも見逃せない。 
  pic.twitter.com/pnAr7XErr4
(「このコンテンツを新しいウインドウで開く」をクリックしてください)


2014年9月4日【小さなお客】

 今朝、出かけようとしたら家の門の格子にカマキリがとまっていた。
 半透明の、はっとするほど美しい緑色のカマキリだ。
 家の猫の額ほどの庭でカマキリを見たのなど何年ぶりだろう。
 おそらく、今年も庭の草むしりをしなかったせいだ。
 母が元気なときは、ご近所を気にして毎年夏になる前に草むしりをしたり、
 わずかな庭木の剪定がてら植木屋さんに頼んだりしていたのだが、
 その母が気にしなくなったのをいいことに、私はここ2,3年ほったらかしている。
 木の枝はもう伸び放題だし、10年も昔に芝生を駆逐した雑草は、
 庭じゅうを草ぼうぼうにしたあげく、塀のむこうの道路にまで伸びて、
 出て行くときには赤まんまの叢をまたがなければならない。
 今年はそれも含めて一本の草も抜かなかった。
 それどころか、一番暑い時期はアスファルト道路の草に水までやった。
 おかげで庭に面した部屋は昼間も窓をあけるとけっこう涼しく、
 エアコンもそれほど使わずに済んだ。
 二階の窓まで半分おおった椎の木にはメジロが夫婦で訪ねてきたし、
 百日紅の木は朝から蜂たちの豪華レストランになる。
 そして今日はカマキリだ。
 いったいどこで生まれたのだろう。
 こんな狭い庭でも、何もしなくても、というか、何もしないからこそ
 あれこれの小さい素適なお客を迎えられるのだと思うとなんだか嬉しい。
 できればデング熱の蚊には来てほしくないが……。


2014年9月3日【彼らはどうしても若者を……】

○昨年一度RTしたツイートが今も出回っている。
 しかもトップに一行、増えている。
 内閣改造が行われても、この基本方針は変わりそうにない。

  秘密保護法: 「知らずに死ね」
  東電:  「浴びて死ね」
  NHK:  「食べて死ね」
  ワタミ:  「働いて死ね」
  自民党: 「戦って死ね」
  石破:  「戦わないなら死ね」
  彼らはどうしても僕らを殺したいらしい

○もうひとつRT:
 カネが返せないなら、体で払ってもらうぞ。 憲法が禁じる「奴隷的苦役」そのものじゃないッスか! 若者をモノ扱いする財界の考えがクッキリ浮き彫りッス。 「東京」本日付。 pic.twitter.com/4s0fGk7jOk ( 「このコンテンツを新しいウインドウで開く」をクリック)

大拡散!!*戦争させない・9条壊すな総がかり行動*
臨時国会に向け2つの主催者団体で団結します!2014年9月4日(木)18時〜日比谷野外音楽堂(集会後、銀座デモ)
主催:戦争をさせない1000人委員会、解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会
ツイートボタンで拡散を!http://kyujokowasuna.com/

○【9.23 NO NUKES DAY 川内原発再稼働するな!フクシマを忘れない!さようなら原発☆全国大集会&大行進】川内原発再稼働を急ぐ政府に反対の意思を可視化し圧力を!全国からご参集を!http://coalitionagainstnukes.jp/?p=5042


2014年9月1日(月)【若者を返せ】

 ツイッターにこんなジョークが出回っている。

 「日本には過労死するほど仕事があるが自殺するほど仕事がない。」

 これまでも、職場の苛酷な労働条件については多くの卒業生から話を聞いていたが、
 いよいよただごとでなくなってきた感じがする。
 昨日会った同期卒業のゼミ生のうち、ひとりは、今にも折れそうに痩せていた。
 正社員だが、朝9時から毎日夜9時まで働いて、昼休みは40分しかない。
 家に帰るともう寝たいだけで、休日も目いっぱい寝て、新聞やテレビを見る元気もなく
 近頃どんなニュースがあるのかもろくに知らないという。
 もうひとりは、ついに医者に辞めたほうがいいといわれて退職したばかり。
 学生時代はふっくらしていた頬がすっかりこけていた。
 在職中は家に帰るともう、母親が用意してくれた食事を食べるより、
 とにかく、少しでも寝たい、それしかなかったという。
 3人めは、顔色もよく、やつれた感じはしなかったが、聞いてみるとなんのことはない、
 春に退職して、在職中、ときには会社で一睡もせぬまま翌日また仕事をさせられて、
 10キロも痩せた分を少し取り戻しただけだという。
 毎日長時間残業しながら残業代は3万円で打ち切り、あとはサービスだったそうだ。
 「金が欲しいですね」と、在学中は数少ない社会派だった彼はいった。
 お金があったらどうするのかと聞いたら、
 生活費の安い外国にいって、寝て暮らしたいという。
 みんな、疲れはてていた。学生時代はずっと活き活きしていたのに……。
 「がんばって」などという気には到底なれなかった。
 これ以上がんばったら、本当に身がもたない。
 あの元気な若者たちを返せと、誰にいえばいいのだろう。
 かつて百万を越える若者を国外で餓死させたこの国は、
 今度は国内で、どうやら本当に彼らを過労死させようとしているらしい。

 日曜の夜の同窓会、もっと大勢集まるはずだったようだが、
 実際に来れたのは当初の参加希望者の半数でしかなかった。
 

2014年8月31日(日)【残雪講座終了】

 昨日、「迷宮・残雪への招待」全2回講座終了。
 6人の講師が残雪を語ることで、迷宮の出口はともかく、
 さまざまな入口をご紹介できたのではないかと思います。
 尽きぬ謎があること、それは同時に希望でもあります。
 お忙しい中、ご参加くださった方々、どうもありがとうございました。


2014年8月28日(木)【ご案内】

RT:福島 宏希@convitz
「ジャワの極楽  ビルマの地獄
 死んでも帰れぬ  ニューギニア

 太平洋戦争、日本兵のつぶやき

 精神論だけで無能な上官 誰も責任を取らない社会構造
 犠牲になる末端の兵 蹂躙される各国の人々
 ニューギニア戦は日本兵16万人が投入され
 13万人が戦死、餓死、病死 無益な死にしてはなるまい」

 何度でも繰り返しましょう。日本は先の戦争で、アジアの千万を越える人々を死なせ、300万を越える自国民を死なせた国だということ。しかも派兵されて死んだ230万の若者のうち、6割強、140万人は餓死させられたのだということを。
 当時と同じ「誰も責任を取らない社会構造」の中で、同じ体質の組織と人々が、同じ無責任な楽観のもとに、人間を駒にして無責任な博打を始めようとしています。

 私たちが恐れるのには理由がある。

大拡散!!*戦争させない・9条壊すな総がかり行動*
臨時国会に向け2つの主催者団体で団結します!2014年9月4日(木)18時〜日比谷野外音楽堂(集会後、銀座デモ)
主催:戦争をさせない1000人委員会、解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会
ツイートボタンで拡散を!http://kyujokowasuna.com/

○【9.23 NO NUKES DAY 川内原発再稼働するな!フクシマを忘れない!さようなら原発☆全国大集会&大行進】川内原発再稼働を急ぐ政府に反対の意思を可視化し圧力を!全国からご参集を!http://coalitionagainstnukes.jp/?p=5042


2014年8月27日(水)【「狂人日記」(3) 恐れる理由】

 「私」が月の光の下で最初に見たのは犬だった。

 「ようやくわかった。これまで三十年余りは、すっかりぼうっとしていたのだ。
 だが用心しなくては。さもなければ、あの趙家の犬がどうしてじろじろ私を見るのか。
  私が恐れるのには理由がある」

 たった二、三行だが、底知れない深みに人を引きずりこんでいく。
 これまでぼうっとしていた人間が、初めて月光の下の世界にひとり立つ。
 「私」は犬を見、同時に、犬に見られる対象としての自分を意識する。
 犬のまなざしは「私」を恐れさせる。
 「私」が恐れる理由は、犬にあるのか、それとも「私」にあるのか。


2014年8月26日(火)【「狂人日記」(2) 月の光】

 「狂人日記」の日記部分は、「今夜はいい月だ」で始まる。
 原語は「月光」だから、「いい月の光だ」とももちろん訳せる。
 「光」が問題になっていることは、すぐにわかる。
 続く原文を直訳すると
  
 「私があれを見なくなって、もう三十年余りになる。今日見て、気分は格別爽快だ。
 ようやくわかった。これまで三十年余りは、すっかりぼうっとしていたのだ。」
 
 「すっかりぼうっとしていた」の原文は「全是発昏」
 「昏」は空の暗さを意味し、転じて意識の暗さを意味する。
 狂人の日記は、「私」の意識の暗闇に、急に光が射してきたことで始まるのだ。
 それは薄暗い月の光ではあるが、
 それでも、完全な暗がりに比べれば、ひとつの目覚めといえるだろう。 
 しかし、「私」は「三十年余り前」にも、この光を見ていた。
 この小説の執筆時、魯迅は三十七歳。
 それを基に計算すれば、六歳ころまでの幼児期には、ものが見えていたということだ。
 その後、「すっかりぼうっとし」、なにも見えなくなった。
 いったい何があったのか?
 本格的な教育、社会に適応させるための教育が始まったのだろう。
 「私」はここでようやく、その教育の目隠しを外し、改めて世界を見まわす。
 

2014年8月25日(月)【「狂人日記」(1) 医家の研究材料】

 魯迅の「狂人日記」は最初から日記形式で始まる小説ではない。
 冒頭に文語体の短い紹介文がついており、
 紹介者「余」がどのように日記を入手し、なぜそれを公表するかが記されている。
 
 中学時代の良友だったある兄弟のひとりが大病を患ったと聞いて、
 「余」が故郷に帰る途中で訪ねたところ、そこには兄のほうしかいない。
 その兄が、病気をしたのは弟のほうだが、
 すでに病は癒えて、某地に赴いて任官を待っているという。
 「余」がその兄から、弟の病時の日記をもらい受け、
 読んで見たところ、どうやら「被害妄想狂の類」のようだ。
 そこで「余」は、日記の「やや脈絡を具うる箇所」を写して、
 「医家の研究材料に」供することにした。

 というのである。
 日記部分を読み終わったころにはおおかた忘れてしまうこの紹介文こそ、
 この小説を読み解く最大の鍵であり、
 謎に満ちた他の多くの現代小説を解く手がかりでもあることに私が気づいたのは、
 最初にこれを読んでから随分経った後のことだ。 
 
 人は病んでいる。しかし同時に医者にもなり得る。
 「狂人日記」は、狂人が自分という患者を医者として研究、治療した記録なのだ。


2014年8月22日(金)【秘密保護法パブコメ 24日(日)〆切!

 再度お知らせ。秘密保護法パブコメ、あと2日です。後悔のないよう、ぜひ出しましょう!

想田和弘@KazuhiroSoda
「特定秘密保護法に反対する学生有志の会」が作った「5分でわかる特定秘密保護法」。youtube.com/watch?feature= そしてパブコメの書き方に関する解説。これ、すんごく分かり易いのでおススメ!aikihon123.wix.com/students-again


2014年8月20日(水)【「狂人日記」 ひとつの関】

  たいていの宗教には「殺すなかれ」の教えがある。
 人類が昔から殺し殺され合ってきたからこそ出てきたこの教えは
 存在そのものによって人間の醜さと美しさを同時に照らし出しながら、
 今も単なる教えであることを止めない。
 殺せば殺され、食えば食われることを知りながら、
 人は永遠にその教えを本気で学ばない。
 みな狂人なのだ。
 魯迅の「狂人日記」にはこうある。

 自分では人間が食いたいくせに、他人からは食われまいとする。だから疑心暗鬼で、お互いにじろじろ相手を見て……
 こんな考えを捨てて、安心して仕事をし、往来を歩き、飯を食い、眠ったら、どんなに気持ちがいいだろう。それはほんのひと跨ぎ、ひとつの関を越えるだけだ。だが、やつらは親子、兄弟、夫婦、友人、師弟、仇敵、それに見も知らぬ他人同士までいっしょになって、お互いにはげましあい、お互いに牽制しあって、死んでもこの一歩を踏み越そうとしないのだ。(竹内好訳)

 しかし「狂人日記」は、しばしば誤解されるような絶望的な小説ではない。
 主人公は狂人、夢想家、dreamer のままでは終わらず、
 最後に「ひとつの関」を越えて、狂気から、夢から醒めるのだ。
 そこには、同類同士が食い合う狂気から醒めるための、
 おそらく唯一可能な自己療法が段階を追って記されている。
 

2014年8月18日(月)【想像】

 相変わらず中東の血腥いニュースが続いている。
 おびえ泣き叫ぶ子供、数珠つなぎにされた女、処刑される男。
 そういう恐怖は想像するまでもない。
 それはネットを通して身体に直に沁み込んでくる。
 そして、こんな想像をさせる。
 
 John Lennon - Imagine
https://www.youtube.com/watch?v=RwUGSYDKUxU
(「このコンテンツを新しいウインドウで開く」をクリック)
和訳サイト


2014年8月16日(土)【お知らせ3件:パブコメ、残雪、NO NUKES DAY】

 川内原発のパブコメ、日経新聞によれば、14日ですでに数千~1万件に達しているとのこと。15日の駆け込みで大幅に増えているのは間違いありません。ツイッターには「がんばりましたー」というおほめの言葉もありました。もちろん、山場はこれからです。
 この度出せた方も出し損ねた方も、もう一件。
 またまた秘密保護法の急ぎのパブコメがあります。以下のサイトにあるとおり、
 「意見が集まらないと「国民から特に意見はない」とされてしまう恐れもあります。
 笑いごとではありません。

○ 「特定秘密保護法 パブコメ大募集中!」 締め切り8月24日(日)
 http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/blog/50244/

 こちらは、ささやかな残雪講座。21世紀の世界の迷宮を歩くヒントになるかどうかはわかりませんが……

「迷宮・残雪への招待」: たちかわ市民交流大学・市民企画講座
 
『かつて描かれたことのない境地』の訳者6名が講師を担当。残雪の小説について語り合いましょう。ご案内はこちら  全2回2014年8月23日、30日(土)14時00分から17時00分  (お申込みは電話で: 042-528-6872)

 そして9月23日(火)はこれがあります。

 9月には
○【9.23 NO NUKES DAY 川内原発再稼働するな!フクシマを忘れない!さようなら原発☆全国大集会&大行進】川内原発再稼働を急ぐ政府に反対の意思を可視化し圧力を!全国からご参集を!http://coalitionagainstnukes.jp/?p=5042


2014年8月15日(金)【終戦記念日】

 今日のツイッター。
 毎日新聞【230万人はどのように戦死したのか】の特集とともに、
 以下のツイートがRTされつづけていた。
 69回めの終戦の日、戦没者へのいちばん追悼らしい追悼といえるだろう。
 まだ遺骨の収容されていない未帰還兵、戦没者の数は、113万人にのぼる。

RT:たられば@tarareba722
 大変丁寧な分析。先の大戦で一番日本人を殺したのは、アメリカ人でも中国人でもない。日本軍全死者数のうち6割が戦病死であり、つまりそれは兵站や休養、衛生面を無視した日本軍上層部だ、という検証。大日本帝国は自壊したんだな……。。 mainichi.jp/feature/afterw


2014年8月14日(木)【再稼働反対パブコメ

  規制委が川内原発の審査書案了承新規制基準で始めて 今年10月にも再稼働へ[原子力] bit.ly/1p7Fevu

 先ほど「噴火予知不可能、立地不適」例文を参考にパブコメ出しました。
 明日8月15日(金)が締め切りです。とにかく出しましょう!

 再掲

 規制委員長が、国の基準に合ってはいるが、「私は安全だとは申しません」という、
 そういう原発を、再稼働するのだという。
 火山の大噴火に対策などあり得ないことも、
 住民の避難計画もろくに立てられないことも百も承知の上でだ。

○ツイート文:【川内原発再稼働やめろ! パブコメキャンペーン】pic.twitter.com/XqwcdxgvZH かつてないコメント数で事件をつくる! 数十万件のパブリックコメントで、川内原発再稼働という暴挙をとめろ!→ http://coalitionagainstnukes.jp/?p=4900

○Avaaz署名要請も:川内原発再稼働を阻止するためには残りわずか数日
 https://secure.avaaz.org/jp/no_sendai_restart_rb_np/?tAwdHab

2014年8月13日(火)【トロイア戦争(2)】

 GDP 年率-6.8% 震災以来の落ち込み。大震災直後3ヶ月間の-6.9%に匹敵する落ち込みぶりだ。円安誘導でも輸出はさっぱり伸びず、燃料の輸入量はとりたてて増えてもいないのに貿易赤字は拡大し、経常収支も赤字に。
 設備投資も落ち込み、個人消費も落ち込んでいる。住宅も売れず、車も売れず、書籍雑誌も売れない。若年人口が減り、日本の総人口そのものが減りつつあって、空家がすでに800万戸もあり、多くの家はこれまでに買った物で溢れかえっているのだから、たとえ増税がなくとも、以前のような経済発展が望めないのは、わかっていたはずだ。
 問題は、それにもかかわらず、安倍政権が従来の経済パターンから脱却する新たな道を探る努力を怠り、大資本に求められるままに、旧態以前たる大量生産大量消費大量廃棄型の経済成長を追求してきたことだ。
 多くの人々はもともとオリンピックも原発5機分の電力を食うリニア新幹線も、ましてや原発再稼働など求めていなかった。それをマスコミ操作によって、文字通りだましだましここまでやってきたのだ。そういう嘘とはったりはこれからいよいよ露わになり、安倍政権は窮地に陥っていくことだろう。
 しかし、外交も八方ふさがり、自慢の経済もだめ、となったとき、心配なのは、この政権が窮地を打開しようと、再びあの破れかぶれの自滅への道を突っ走るのではないかということだ。
 大神ゼウスならぬ大神「資本」の求めに我知らず従って。

2014年8月9日(土)【トロイア戦争】

 ガザでは停戦が終わり、イラクでは米軍が空爆開始、シリアでは政府側と反政府側が捕え合い拷問し合い処刑し合い、人々は逃げまどい殺され続けている。
 どちらがなぜ殺し始めたのか、なんのために殺し続けるのか、外の者には結局はよくわからない。中の者、殺し殺されつつある者には、わかっているのだろうか。
 ホメーロスの『イーリアス』に描かれたトロイア戦争は、WIKIPEDIAによると9層からなる
遺跡の第7層目(胴体と頭部が分離した人骨があったという)、紀元前1200年ころにあったらしいが、この戦争の理由は一見はっきりしている。
 ミケーネのアガメムノン王の弟の妻、世界一の美女ヘレネーがトロイアの王子パリスに奪われたのを奪還するためだ。しかし、いくら美女だったにしても、またその無数の求婚者たちが夫となった男を苦難の折に助けるようにあらかじめ約束させられていたにしても、すでに異国の王子に奪われながら幸せに暮らしている人妻を奪還するために、なぜ10万もの軍勢が10年もの時間をかけて、トロイア軍と殺し合わねばならなかったのか。またトロイア側も、なぜさっさとヘレネーを返さなかったのか。
 実は史書には、ヘレネーはエジプトで保護されており、最初からトロイアにはいなかったのに、それを夫が信じなかっただけだという説もあるらしい。
 紀元前1200年、トロイアで人々が殺し合った究極の原因はなんだったのか。WIKIPEDIAにはこうある。
 
 「この戦の起因は、『キュプリア』に詳しい。大神ゼウスは、増え過ぎた人口を調節するためにテミス(秩序の女神)と試案を重ね、遂に大戦を起こして人類の大半を死に至らしめる決意を固めた。」


2014年8月7日(木)【お母さん】

 防衛大生が上級生らを告訴 “いじめ”で抑うつ状態に

 どうやら、以前の相撲部屋か、監獄のようなところであるらしい。
 それでも彼は「頼むからお母さん、あした(寮から)出してくれ」と、
 母親の助けを借りてなんとかそこを脱出することができた。
 そして勇気をもって上級生を告訴した。
 他紙によれば、彼の周囲にはもっとひどい目にあっていた人もいるらしい。
 密閉空間での上から下への陰湿で執拗な暴力がはびこり、
 それに耐えぬいてやがて上になった者が、下の者に同じ暴力を繰り返し、
 それを制度にする。
 今に始まったことではない。
 10年前にも「氷山の一角」とされたこんな事件があった。 
 たちかぜ自衛官いじめ自殺事件 - Wikipedia

 10年前に始まったことでもない。
 70年前、アジア太平洋戦争で徴兵された若者たちのほとんどが
 入営するやいなや凄絶な初年兵いじめにさらされたのは周知のとおりだ。
 しかしどれほど殴られ、辱しめられても、
 自力ではもちろん、家族の助けを借りても脱出は不可能だった。
 外国で名前も知らない住民を銃剣で刺し殺せといわれても
 食糧もろくにもたずに熱帯のジャングルをいつまでも歩かせられても
 だれも助け出してくれるはずはなかった。
 それでも繰り返し繰り返し心の中で叫んでいたのだろう。
 彼らの多くは死を前にして「天皇陛下万歳」でなく、
 「お母さん!」と声に出して叫んだという。

 これからお母さんが我が子を助け出せる時間は、たぶんもう限られている。


2014年8月4日(月)【国を守る?】

 自分より弱い立場の人の尊厳も人権も、
 ひょっとしたら生命さえも踏みにじろうとする人たちが、
 いったい日本の何を守ろうというのだろう?

RT: 由井久志‏@yui_hisashi
 防衛大での上級生からの暴力事件の記事。 全文が読める紙面画像その② pic.twitter.com/mXpAy7wJyF


2014年8月3日(日)【「矛盾」を解決するために】

 イスラエルには「アイアンドーム」と呼ばれる防空システムがあり、それが、ハマスによる人工密集地へのロケット攻撃のほとんどを防いでいる。しかし、長射程のものには対応しておらず、今回のガザ侵攻は、長射程用の防空システムを配備する前に、「長射程ロケットの流入と発射を阻止したい」ためだという説がある。
 迎撃成功率9割。イスラエルのミサイル防衛システム「アイアンドーム」とは?
 http://bylines.news.yahoo.co.jp/dragoner/20140723-00037615/

 いずれにせよ、迎撃率は永遠に100%にはならないだろう。
 多くの国が自国の防衛システムの精度を上げる一方で、他国の防衛システムを破ろうと血眼になっているのだから。
 「どんな盾でも貫ける矛」と、「どんな矛でも貫けない盾」を同時に持てないことは、
 韓非子の昔から、とうにわかっていたはずだ。
 この血に飢えた矛盾を解決する、いとも簡単な方法があることも。

RT:Dr.Bassel Abuwarda@DrBasselAbuward
PIC OF THE DAY Just need to be human to stand up for #Gaza Jews & Muslims hand in hand in solidarity with Gaza in USA pic.twitter.com/SXzuVjA33b
 ガザのために立ちあがるには人間になるだけでいい。ユダヤ人とムスリムが米国で連帯の手をつなぐ
(「フレーム内で開けません」と出たら、ページ下の 「このコンテンツを新しいウインドウで開く」をクリックしてください)


2014年8月1日(金)【放送法を守るために】

RT:カクサン部長‏@kakusanbuchoo
 集団的自衛権のNHK報道を、元ディレクターが検証。 安保法制懇報告から閣議決定まで、「ニュースウォッチ9」がこの問題を報道した時間は約167分。うち政府側情報は114分、反対論者や市民デモは44秒だった。 独裁国家の国営放送なみッス! pic.twitter.com/7HnldvTl6F

 放送法第64条には 「協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない。」とある。
 しかし、その「協会」が同法の目的から大きく逸脱し、
 明らかに同法に違反している以上、
 視聴者のほうも当然、同法を遵守する義務を免れると、私は考える。
 それどころか、こうした「協会」に受信料を支払いつづけることは、
 むしろ協会の放送法違反をさらに励まし、促すことになる。
 そのような理由から、私は昨年10月以来受信料は支払っていません。
 
第1章 総則
(目的)
第1条 この法律は、次に掲げる原則に従つて、放送を公共の福祉に適合するように規律し、その健全な発達を図ることを目的とする。
一 放送が国民に最大限に普及されて、その効用をもたらすことを保障すること。
二 放送の不偏不党、真実及び自律を保障することによつて、放送による表現の自由を確保すること。
三 放送に携わる者の職責を明らかにすることによつて、放送が健全な民主主義の発達に資するようにすること。

(国内放送等の放送番組の編集等)
第4条 放送事業者は、国内放送及び内外放送(以下「国内放送等」という。)の放送番組の編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない。
一 公安及び善良な風俗を害しないこと。
二 政治的に公平であること。
三 報道は事実をまげないですること。
四 意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。
http://www.houko.com/00/01/S25/132.HTM#s2


2014年7月31日(木)【刑事責任を問うこと】

 東電の勝俣恒久元会長ら3人が、検察審議会によって、業務上過失致死傷罪で「起訴相当」とされ、刑事責任を問われる可能性がでてきた。
 これまでの流れは以下のとおり。
 12年6月、福島原発告訴団が、東電や原子力安全委員会の幹部33人を告訴。
 13年9月、東京地検が不起訴処分の決定。
 13年10月、告訴団は不起訴処分を不服とし、
        対象を東電幹部6人に絞って検察審査会に審査を申し立て。

 13年の1月19日、私は「黙らないための雑記帳に」以下の記事を書いていた。
 今日書きたいことはすでに書いてあるようなので、そのまま再掲する。

  【署名要請 集団主義を乗り越えるために】

 福島原発事故の背景に、日本国民の「権威を疑問視しない、反射的な従順性、集団主義、島国的閉鎖性」があったことは確かだろう。しかしそれはあくまでも背景にすぎない。国民ひとりひとりがこぞって事故を起こしたわけではない。
 日本の学校に未だに体罰が横行しているのもこうした国民性を背景としているが、個々の事件に国民ひとりひとりが責任があるわけではないのと同様だ。

 7月6日付英タイムズ紙は事故調報告書をこう批判していた。 「過ちは日本が国全体で起こしたものではなく、個人が責任を負い、彼らの不作為が罰せられるべきものだ。集団で責任を負う文化では問題を乗り越えることはできない」
 ブルームバーグ社説にはこうある。「日本の『集団主義』のせいにしたり、はたまた『この事故の責任を負った者と同じ職務にほかの日本人が就いていたとしても、同じ結果だった可能性は十分ある』などと指摘しているのは責任逃れであるとともに陳腐な言い訳に過ぎない。」
 
 私たち一般国民にももちろんそうした「背景」を構成し、沈黙していた倫理的な責任はある。しかし、その倫理的な責任は、多くの危険と警告を無視して原発を推進してきた個々の責任者を免罪することによってではなく、その責任を追及することによってこそ取るべきだろう。
 事故が起きれば自分が刑事罰を受けねばならないと知っていれば、個々の責任者の判断は当然、より慎重にならざるを得ず、組織の歯車でなく個人としての判断にならざるを得ない。刑事責任追及の前例は、むしろ、今後各組織の責任者となったひとりひとりの人が集団主義を乗り越え、堂々と人命を守る倫理的な判断をくだす根拠となるとともに、組織から自分の良心を守る保証とさえなることだろう。

(当時掲げた以下のサイトがまだ生きていたので、これもご参考までにそのまま再掲しておく)
・福島原発告訴団では「福島原発事故に関し、厳正な捜査と起訴を求める署名」を行っています。
・【拡散お願い】緊急署名始めます!
http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/2013/01/blog-post.html
【拡散お願い】ネット署名始まりました!
http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/2013/01/blog-post_17.html
・「日本文化」を原発事故の言い訳にするな-ブルームバーグ社説
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M6VH6L6JIJUO01.html


2014年7月30日(水)【実をいうと……】

 今日初めてこんなツイートを見た。

 「実を言うと地球はもうだめです。突然こんなこと言ってごめんね。でも本当です。2、3日後にものすごく 赤い朝焼けがあります。それが終わりの合図です。程なく大きめの地震が来るので気をつけて。それがやんだら、少しだけ間をおいて終わりがきます。 」

 RTもしなければ、「お気に入り」にもしなかったが、このひっそりと優しく語られた終末の予告文に正直、どきりとした。
 時間を置いて検索してみたら、このツイートは1年以上も前からもう数えきれないほどくり返されているのだった。「地球は」を「俺は」とか「花火大会は」とかに置き換え、後に続く文もそれに合わせて変えた日常向けバリエーションもあった。
 しかし、本筋はあくまでも「実をいうと地球は……」である。RTしたり、言い換えたりしている人たちのアイコンはアニメキャラ風のものがほとんどだから、若い人たちなのだろう。オリジナルはアニメや漫画にあるのかもしれないし、多くの若者には馴染みの詩なのかもしれない。
 天が落ちてくるのを心配することは、いつのまにか「杞憂」ではなくなってしまった。
 世の終わりは、今ではもっとも現実味のある近未来シナリオのだ。
 おそらく若い人たちは、
 それがまだ杞憂に思われた時代を生きたことのある上の世代よりも、
 はるかに敏感に、その現実味を感じとっているのだろう。
 こういうツイート、こういう底知れない虚無感とあきらめが、彼らの間に伝染蔓延している。
 それを押しとどめる術を、このシナリオを書きかえる術を、私たちはまだ知らない。


2014年7月27日(日)【川内原発パブコメ】

 規制委員長が、国の基準に合ってはいるが、「私は安全だとは申しません」という、
 そういう原発を、再稼働するのだという。
 火山の大噴火に対策などあり得ないことも、
 住民の避難計画もろくに立てられないことも百も承知の上でだ。
 
 その川内原発の再稼働について、政府の意見募集が始まっています。
 締め切りは8月15日。
 今回は「審査書案に対する科学的・技術的意見の募集」だそうです。
 どうせ本気で読む気はないでしょうし、
 反対の意見が多くても無視するつもりでしょうが、
 少なければパブコメを再稼働の根拠のひとつにするに違いありません。
 やはり出しておきましょう!
 川内を阻止できなければ、あとの歯止めはありません。 
 本当に数十万件も集まれば、政府を怯ませることはできるでしょうし、
 反対運動そのものを励ますことにもなります。
 下のサイトは例文まで入った力作です。拡散しましょう!
 
○ツイート文:【川内原発再稼働やめろ! パブコメキャンペーン】pic.twitter.com/DPMAL4wa2d かつてないコメント数で事件をつくる! 数十万件のパブリックコメントで、川内原発再稼働という暴挙をとめろ!→ http://coalitionagainstnukes.jp/?p=4900

2014年7月24日(金)【イスラエル・パレスチナ:悪循環を終わらせるために】

イスラエル・パレスチナ間の暴力の連鎖を断ち切るためのキャンペーン
 ご署名、拡散お願いします!

 以下、Avaaz 声明文より

 イスラエルによるパレスチナの土地略奪、罪のない多数のパレスチナ人家族に対する報復行動、ハマスによるイスラエルへのロケット弾攻撃、イスラエルによるガザ地区空爆という地獄のような悪循環を止める唯一の方法は、この紛争による経済的損害を耐え難いものにすることです。

必ず効果はあります -- EU加盟国が違法なイスラエルの入植地に資金を提供しないようにとの指針をまとめたところ、大きな議論を呼び起こしました。さらに、市民がオランダの年金基金PGGMにイスラエルへの投資から撤退させることに成功すると、政界でもさらなる論争を巻き起こしたのです。

今起きている殺害行為を止める直接的な方法には見えないかもしれませんが、抑圧する側に経済的損害を与えることが平和の道を切り開いた事例は過去にもあります。クリックして鍵を握る6つの銀行、年金基金、および企業にこのような取引から手を引くよう呼びかけましょう -- 私たち皆ですばやく懸命な行動を起こしこの運動を加速させれば、取引を停止させることができるはずです。そうすれば、イスラエル経済は打撃を受け、この地獄のような状況から政治的利益を得る過激派たちの打算をひっくり返すことができるでしょう。

 この6週間で、10代のイスラエル人少年3人がヨルダン川西岸で殺害され、パレスチナ人少年が生きたまま焼き殺され、アメリカ人少年がイスラエルの治安要員から暴行を受け、さらに現時点でイスラエルによる空爆で100人近くものガザ地区の子供たちが犠牲となりました。これは、もはや「中東紛争」ではなく、子供たちを標的にした戦争になりつつあります。そして、私たちはこのような世界的不名誉に何も感じることすらできなくなってしまっているのです。……」


2014年7月23日(水)【ガザの猫】

 イスラエル当局はガザでの取材は「生命を危険にさらすことになる」と警告しているという。それでも多くの外国人ジャーナリストが命懸けの報道を続けている。そのひとり、フリー・ジャーナリスト田中龍作氏は、現地の人々が付けていないからと、防弾チョッキも付けていないらしい。
 彼が撮影したガザの猫は、私が以前中野で飼っていたポンちゃんというオス猫に本当にそっくりだ。あれはもともと捨て猫だった。家でしばらく暮らしてから発情期の旅に出て、肺炎になってもどって死んだのだった。
 このガザの猫はどんな運命をたどるのだろう。
 
RT:7月21日
【ガザ連投113】 夜になると決まってホテルにやって来る野良の子猫。 漁師が海に出られないので、猫の好物の魚もない。 戦争は猫にとっても悲劇だ。=写真:ガザ市内 田中撮影=


2014年7月22日(火)【ガザ・ゲットー】

 WIKIPEDIAによれば、ガザ地区には東京23区の6割ほどの面積約360 km2の地域に150万人の人々がいる。住民に出口はなく、UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)の運営する学校などに避難するしかない。

【ガザ発】 生死分ける6㎞ たどり着いても避難所は満杯(田中龍作ジャーナル)
 http://tanakaryusaku.jp/2014/07/0009717

 これまでの死者の内訳をワシントン・ボストが図示している。確かにショッキングだ。

RT:Midori Fujisawa‏@midoriSW19
 ガザ攻撃の死者(ワシントンポスト紙作成) 上段左イスラエル兵、上段右イスラエル市民、 中段ハマス戦闘員、下段ガザ市民、 黒が大人、赤が子ども。 @m_madi W Post graphic. Shocking.

 ツイッターには、ガザ・「ゲットー」という言葉まで見えるようになった。
 1940年、ナチスがポーランドのワルシャワに作ったゲットーには40数万人のユダヤ人が囲い込まれた。栄養失調と伝染病、絶滅収容所への移送、そして抵抗運動の鎮圧の後、終戦時までワルシャワに生き残っていたユダヤ人はわずか200人だったという。
 そして今度は、イスラエルが封鎖されたガザを再び攻撃。
 イスラエルの若者3人がハマスに殺害された(ハマスは否定)のがきっかけとされるが、
 イスラエルの人々をこの凄まじい報復に駆り立てているのが、記憶のゲットーへの恐怖だとしたら、この大虐殺も「自衛のため」ということになるのだろうか?


2014年7月18日(金)【血まみれのブーメラン】

 ガザへのイスラエル侵攻。
 ウクライナでのマレーシア航空機撃墜。
 ツイッターもテレビも血腥い、凄惨な画像ばかりだ。
 同類を殺すためのあのものものしい、おどろおどろしい戦車やミサイル。
 動物行動学者のコンラート・ローレンツはいった。
 「人間の生得的な殺害抑制力は人間の自然な武器にしか同調しない。」
 身体ごとぶつかりあって疲れはててやめるかわりに、
 棒きれや石斧をもつことで始まった疲れを知らない流血の歴史は
 今や人類を残らず滅ぼしつくさなければすまないところまで来てしまった。
 人は結局のところ、
 やがては自分を襲うブーメラン以外の武器を作ることなどできない。
 同じ人間同士である以上、
 こっちが持てるものは、あっちも持てる。
 それがどんどん殺傷力を増していく。
 
 結局のところ、自滅を防ぐ手立てはひとつしかなかったのだ。
 武器を、ブーメランを、作らないこと。
 作ってしまったならそれを放棄し、戦いも放棄すること。

 それはどこかから始め、広めるしかなかった。
 そして私たちの国は、その「どこか」になれる条件をもっていた。
 しかし、70年守ってきたその条件を弊履のように投げ捨て、
 私たちの国も、すでに血まみれのブーメランを再び拾いあげている。


2014年7月17日(木)【それはそれ、これはこれ?】

 『文藝春秋』8月号の車内広告がツイッターで話題になっていた。
 タイトルは「中国はなぜ平気で嘘をつくのか」
 サブタイトルは「習近平 見えてきた独裁者の「正体」」
 http://gekkan.bunshun.jp/articles/-/1077 (下にスクロール:中吊り広告)
 
 その前に/それよりも/それはそうだが、まず
 「日本政府はなぜ平気で嘘をつくのか」
 「安倍晋三 見えてきた独裁者の正体」
 を特集するほうが先だろうにと。
  そして
 文藝春秋はなぜ平気で自国のことを棚に上げて
 他国の批判にうつつをぬかしているのかと。

 その文藝春秋の外郭団体から今日、芥川賞と直木賞の発表があった。
 受賞者ふたりは、どんな気分だろう。
 それはそれ、これはこれ、だろうか。
 そういえば、私も20年近く前、この出版社から訳書を3冊刊行している。
 こういう体質をそれなりに知りながら……。


2014年7月16日(水)【「安全だとは私は申し上げません」】
 
 川内原発、審査で安全性担保せず 原子力規制委員長
 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014071601001601.html
 田中規制委員長は「基準の適合性は見ていますけれども、安全だとは申し上げません」と、会見で述べている。

RT:m TAKANO@mt3678mt
 報ステはこの問題を指摘したが、ウォッチ9では触れられることもなかった。
@syouwaoyaji: 安倍は安全と認められた原発を再稼働させると言っている。
 規制委の田中委員長は安全とは言わんと言っている。
 じゃ誰が安全を保障するんだ? 誰も安全とは言わんのに再稼働させるのか?


2014年7月15日(火)【海上保安庁「放射能調査結果」ほか】

○平成26年3月版に載っていた2012年の海洋汚染の調査結果。
 前から出回っていたようですが、今日ようやく気づきました。
 おそまきながらご紹介を。下までスクロールしていくと、
 ストロンチウム90、セシウム134、137の分布地図があります。
 ストロンチウム90は仙台湾、セシウム137は仙台湾と東京湾が高い値になっています。
 
 http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KANKYO/OSEN/housha.html

福島の鼻血「内部被ばくか」 神戸の医師、学会で発表


2014年7月14日(月)【「声優のアイコ」】

 話題の昏睡強盗。
 「女装した男」ではなく、「男になった女」が「女装」していたのだともいう。
 なにやらややこしいが、わからぬでもない。それどころか大いにわかる。
 人類の「男」と「女」が生物学的差異を越えた社会的役柄になっている以上、
 自分に割り振られた役柄に満足しない人がいるのは当然だ。
 というよりも、生まれたとたんに割り振られた自分の役柄に満足し、
 適応しきっている人などいるのだろうか?

 以前、英国のBBCかなにかの番組で、小さい女の子が、
 「大きくなったら何になりたい?」とインタビューされ、
 「お姫さま」と答えているのを見て笑ってしまった。
 私も子供のころ、はじめはそう思っていた。
 きれいなドレスを着てお城に住み、いばっていられる。
 そんなお姫さまに生まれなかったことが残念でならなかった。
 それでも母のレースのついたペチコートを借りて踊ったりしていた。
 その後小学生になって、お城でじっと待っているお姫さまよりも、
 冒険をしながら彼女を守りにやってくる王子さまのほうが楽しそうだと気づいた。
 しかし、これも取り返しのつかないことだった。
 私はお城に生まれていないばかりか、男にも生まれていなかった。
 それでもハンカチに「食糧」を包み、剣がわりの木の棒を持って出かけたりした。
 たまたま男に生まれていたら、逆方向の夢を見たのだろうか?
 「声優のアイコ」、もしくは神いっき氏は、生まれたとたんに奪われた「もうひとつの役柄」を取り返すことで、たいていの人がしぶしぶあきらめるおとぎばなしをもう一度生き直しているのだろうか?
 

2014年7月13日(日)【「被害地元」としての判断】

 政治など知らんと澄ましている人にも、政治は容赦なく襲いかかる。
 日本中が原発と戦争の「被害地元」となりかねない今、
 滋賀の投票率は50・15%、その約6割が安倍政権にNO。
 楽観はできないが、希望をつなぎたい。
 今後、長野、香川、沖縄、福島、愛媛、知事選ほか新潟、福岡市長選など目白押し。
 
 滋賀県知事選、三日月氏の当選確実 「卒原発」引き継ぐ
・隣接する福井県の原発の「被害地元」として、再稼働の判断にかかわれるよう訴えた。
・選挙戦中盤からは、集団的自衛権を使えるように閣議決定した安倍政権への批判を強め、「中央の暴走を県政に持ち込ませない」と強調。
http://digital.asahi.com/articles/ASG7C3FKGG7CPTJB002.html?iref=comtop_6_01


2014年7月12日(土)【緊急警報】

 今朝は多くの人が携帯の緊急地震警報で起こされたらしい。
 幸い大きな被害はなかったようだが、
 集団的自衛権行使への緊急警報も鳴り続けている。
 反対デモは全国各地に広がり、今日は東京の新宿、銀座、愛知県半田、長野などでも行われた。
 明日は正午からの国会包囲のほかに、新潟でも。

【拡散!】「閣議決定」撤回!閉会中審査でごまかすな!国会大行動①7/13(日)12時〜国会議事堂正面前②7/14(月)12時〜衆議院第2議員会館前③7/15(火)12時〜参議院議員会館前 ★ツイートボタンで拡散を!

 

集団的自衛権に反対するみんなのデモ 2014年7月13日(日) 新潟駅近く石宮公園17時スタート pic.twitter.com/RuTvcIOjv9 http://fb.me/6RN7IZC7V 


2014年7月11日(金)【土下座】

 安倍政権が大手マス・メディアを掌握して
 政府の広報機関にしつつあるのはすでに周知のとおりだ。
 その広報戦略のカナメはもちろんNHK、
 夜7時のニュース、ニュース・ウォッチ9、クローズアップ現代あたりだろう。
 その「クローズアップ現代」で政府の思うようにことが運ばず、
 こんなことになったようだ。
 フライデーの記事の見出しは「安倍官邸がNHKを土下座させた」。

RT:m TAKANO‏@mt3678mt今日発売のフライデーのスクープ。「『クローズアップ現代』で集団的自衛権について突っ込まれた菅長官側が激怒 籾井会長が駆けつけ、NHK上層部は右往左往…」。放送内容は真っ当なもので、国谷さんは当然聞くべきことを聞いたまでなのにこの始末。pic.twitter.com/jfLRAnYfj6

 私自身は近頃は健康に悪いのでNHKのニュース番組は一切見ていないし、
 明らかに放送法に違反しているNHKに受信料を払う気もない。
 いつか、せめて国谷さん程度の常識をもつ人が会長や経営委員になったら、
 支払い復活を考えるかもしれないが、
 今、受信料を払うことは、安倍政権の広報費を払うことにほかならず、
 NHKといっしょになって、政府に土下座することにほかならない。


2014年7月10日(木)【「何やっているんだ人類!」】

 こうしている間にも、逃げ場のないガザの人々が殺されているのだろう。
 「何やっているんだ人類!」のツイートは下のツイートへの返信の中にあった。
 人類は何をやっているのか?
 たぶん、誰でも答えられる。
 これ以上ないほど馬鹿なこと、ひどいことをやっているのだ。
 しかし、なぜそんなことを止めないのかと聞かれたら、
 たぶん、誰も答えられない。
 こんな遠い日本にいても。
 
 安倍首相がイスラエルと安全保障・防衛分野での交流を促進し,「積極的平和主義」の立場から協力していくと述べ、ネタニヤフ首相に歓迎されたのは、ついこの前、5月のことだ。


 ガザ空爆3日目、死者60人超 イスラエル首相は攻勢強化を宣言
「【7月10日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で10日、イスラエル軍による空爆で、女性3人と子ども4人を含む計14人が死亡した。同地区での大規模な衝突は3日目を迎え、死者数は64人に達している。」http://www.afpbb.com/articles/-/3020154

RT:Abdulaziz dmj@Abdulazizdmj
ガザは攻撃をうけています help (閲覧注意) pic.twitter.com/eLORrRt4lI


2014年7月9日(水)【お知らせ】

RT:Anti-Fascist安倍打倒@FFMatudo
 戦争をさせない1000人委員会 :
  7月のこれからの予定について anti-war.info/schedule/14070
 集団的自衛権行使反対!
 7.13国会包囲行動(仮称) 日時:7月13日(日)12時から
 場所:国会周辺(現在調整中)


2014年7月7日(月)【七夕】

 今日は七夕。ここ数日、あちこちの商店の七夕飾りには買い物客が書いた短冊が吊るされていた。
 ハートの絵のついた恋の成就祈願、受験合格、家族の健康祈願、「○○ちゃんの卵アレルギーが治りますように」のようなせつない短冊もあれば、「国民のことを考えない政治家はやめろ」というのもあった。
 私もついつられて安倍政権早期退陣と平和の願掛けをした。
 ツイッターを見たら、今年はそういう不粋な短冊が少なくなかったらしい。
 今日、7月7日は日中全面戦争の発端となった盧溝橋事件から77年目。
 戦争がまた始まれば、あんな七夕飾りなど、五色の短冊に記された無数の願いもろとも、いとも簡単に吹き飛ばされてしまう。
 お星さま、どうかそんなことにならないように、空から見ていてください。

「たなばたさま」
http://www.youtube.com/watch?v=xAGDFBWYEqE
(「このコンテンツを新しいウインドウで開く」をクリックしてください)


2014年7月3日(木)【どうして反対しなかったの?(2)】

 7月1日、集団的自衛権行使容認の閣議決定と同じ日に、AKB48のアイドルを使ったテレビCMが始まった。全国の高校3年生に自衛隊の募集案内が続々と届いているという。自衛隊の高校生宛ダイレクトメールは以前からあったともいわれるが、ツイッターには「赤紙」の文字が踊っていた。
 反対する暇もないうちに偽の「赤紙」が本物になる日が来るのか、それともすでに……
 
○「AKB48×安倍政権の「赤紙なき徴兵制」-目の前の食べ物を追いかけているうちに気がついたら戦場にいた」 井上伸
 http://bylines.news.yahoo.co.jp/inoueshin/20140703-00037047/


2014年7月1日(火)【どうして反対しなかったの?】

 「世界の共通の敵は戦争それ自体である」

RT:こぐれみわぞう@koguremiwazow
 そのとおり!! pic.twitter.com/RufhHkAaEI

 幣原喜重郎のことばだという。
 集団的自衛権行使の容認の閣議決定が行われた今日、2014年の7月1日が本当に「引き返せない地点」ポイント・オブ・ノー・リターンになったのかどうか。それは未来の歴史教科書を見ないことにはわからない。
 50年以上も昔、多くの子供たち同様、私も親に、どうして戦争に反対しなかったのかと何度もたずねたものだ。きちんと覚えてはいないが、反対などできなかったという類の答えだった。日中戦争が始まるころ、母は女学校に入ったばかり、父も中学生だったのだから、酷な問いだったかもしれない。
 昨日今日、官邸前に集まった人の中には、高齢者かそれに近い年代の人がやはり沢山いた。どうして反対しなかったのかと親にたずねた責任を負う世代だ。うれしいことに、中年の人も若い人も大勢おり、子供を連れた人もけっこういた。あの人たちは、いつか子供にきかれたら、「反対したよ」と答えることができる。
 もし今日が本当に、ポイント・オブ・ノー・リターンの日になり、彼らがこの後の長い歳月を生き延びることができたとしたら。
 しかしもちろん、その若い人たちも、私たちも、将来の子供たちにそんな問いを繰り返させないためにこそ、あそこに行っていたのだ。
 そして、あそこに行った人の数は、そのためには、まだまだ足りなかった。あまりにも足りなかった。おまけに原発まである。


2014年6月29日(土)【緊急 行きましょう!

○昨夜、ようやく更新の時間がとれ、アナウンスしようとした途端に、パソコンがおかしくなり(もともと古すぎるのですが)、ツイッターが閲覧できなくなってしまいました。とうとう修復できませんでしたので、遅くなりましたがネットから検索して貼り付けます。
 すでに2万5千がツイートしていますので相当数の人が集まりそうです。
 拡散し、誘い、そして行きましょう! できればプラカードも

・【閣議決定で「戦争する国」にするな!官邸前行動
7/1(火)17:30〜閣議決定強行の臨時閣議か!?解釈改憲による集団的自衛権の行使容認を許すな!徹底抗議を!!
①6/30(月)18:30〜②7/1(火)AM9:30~③7/1(火)17:00〜(戦争をさせない1000人委員会と共同行動 )
拡散を!http://kyujokowasuna.com/
 
・TOKYO DEMOCRACY CREW 集団的自衛権閣議決定断固反対

○ 昨日は吉祥寺の新古書店「百年」でミュージシャンの寺尾沙穂さんと、残雪についての対談をしました。おいでくださった方、ありがとうございます。「最後の恋人」についてしゃべりたいことが多すぎでかえって散漫になってしまいましたが、寺尾さんが澄んだ声で朗読してくださった中から豊饒な残雪の世界が立ちあがり、救われました。ことばとは声、文学は声の建造物なのだと……


2014年6月24日(火)【牛(3)ドナドナされる】

 1960年代には、こんなフォークソングも世界中で流行っていた。

 Joan Baez - Donna Donna (1960)
 http://www.youtube.com/watch?v=BYnKll5PD3A
( 開いたら「このコンテンツを新しいウインドウで開く」をクリックしてください)

 もとはイディッシュ語の歌だったのを、ジョーン・バエズが英語でうたってヒットした。
 Calves are easily bound and slaughtered
 Never knowing the reason why
 子牛は簡単に縛られて殺される。わけも知らないままに。
 
 あのころ、日本の若者たちは、
 子牛のためにこの歌をうたったはずだが、
 子牛は遠くにいた。本物の牛も比喩の牛も。
 今でもまだこの歌がうたわれているかどうかは知らないが、
 今の若者たちは、無理やりどこかに連れて行かれることを、
 「ドナドナされる」というらしい。

・「若者 戦争に動員するな」 20代中心集会やデモ
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014062302000111.html

戦争をさせない1000人委員会@committeeof1000
 6.30夜・7.1朝も官邸前行動を行います:7月1日に閣議決定を行おうとする動きが出てきています。そこで、6月30日夜・7月1日朝にも緊急の行動を呼びかけることとしました。情勢は緊迫しています。閣議決定阻止のため、がんばりぬこう! anti-war.info/schedule/14062


2014年年6月23日(月)【牛(2)ゲルニカ】

 なぜ牛がこんなに気になるのか?
 そういえば、原発事故の後、餓死した牛の画像を見るずっと以前に、
 私は高校の美術の教科書か何かで
 ピカソの「ゲルニカ」の絵を見ていた。

 「ゲルニカ」 WIKIPEDIAにはこうある。
 
 スペイン内戦の最中の1937年4月26日、スペイン北部・バスク州の小都市ゲルニカがフランコ将軍を支援するナチスによって空爆を受けた。史上初めての都市無差別空爆と言われることがある[1]。滞在中のパリでこの報を聞いたピカソは、かねて人民戦線政府より依頼されていた同年のパリ万国博覧会スペイン館の壁画として急遽ゲルニカを題にこの作品に取り組み、6月4日には完成させる。
 http://en.wikipedia.org/wiki/File:PicassoGuernica.jpg

 この絵の阿鼻叫喚の中には牛や馬もいる。
 牛や馬がいるせいで、人は絵の中でも外でも、
 加害者になる。
 たとえ被害者であっても。

Antifa&Antinuke@FFMatudo
【拡散】 緊急官邸前行動に数万人規模で集まろう! 6月30日(月)18時30分~、解釈で憲法9条を壊すな!実行委/7月1日(火)午前9時30分~10時30分、9条壊すな!実行委と戦争をさせない1000人委員会の共催 ※7月1日の閣議決定が狙われています。
時代はまさに戦前” 宗教者九条の和、「集団的自衛権行使は戦争」と警告
署名要請


2014年6月20日(金)【牛(1)原発一揆】

 希望の牧場の吉沢さんが、農水省に牛を連れて抗議に行った。
 行ったとたんに警官と報道陣に囲まれ、あたりは騒然となり、
 たちまちニュースになった。
 希望の牧場のことはこれまでも国内外の様々な新聞テレビで報じられてきたが、
 こんな風に一斉に「ニュース」として報じられたのは、たぶん初めてだろう。
 フジテレビ、共同通信、朝日、福島民報、AFP、AP,Japan Times……
 ほかにシンガポールのテレビ映像もどこかで見た。
 吉沢さんの抗議・要求はこれまでと大差ない。
 しかも報道各社がそこから拾って報じていることは結構まちまちだ。
 となれば、このニュースをニュースにしているのはただ一点、
 霞が関に牛が来たという、そのことだけだ。
 そう、記者たちが意識していようがいまいが、
 それこそがビッグニュースだったのだ。
 
 ひたすら「金目」を目指し、
 生命と生命の気配を手当たりしだい押し退けていく計算システムの中枢部に、
 突然、ぬうっと、牛が、現れたのだ。
 霞が関のロボットたちのあの整然たる死の街に、
 あの大きな図体の、全身残らず生命である生暖かい生臭い牛が、
 当惑顔で現れたのだ。
 警官は牛をトラックから地面に下ろさせまいと必死だった。
 下ろせばロボットたちが、
 自分も牛と同じ生暖かい生き物だったことを思いだしてしまうからだろうか。
 牛を生かせ、人間を生かせ!
 それこそが、吉沢さんたちの原発一揆だからだろうか。
 
  http://fukushima-farmsanctuary.blogzine.jp/blog/2014/06/620_7756.html


2014年6月18日【日本国憲法前文より】

 日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する


2014年6月16日(月)【追悼】

 同業の先輩市川宏さんがガンで亡くなった。
 『中国現代小説』の初代編集長。
 ワープロを持てば「自分の印刷工場をもったようなもの」だということも、
 ツイッターの便利さも彼のおかげで知った。
 寡黙だが、決して黙らない人だった。
 3・11のずっと前から原発に反対していて、
 3・11後は闘病しながら付き添いつきで集会に出ていた。
 241件で永遠に止まった彼の逍遥ツイートの中に、爆発直後の句がある。

RT:市川宏@niizashoyoyu · 2011年3月14日

ニットコ猫道を帰宅中…。もう何日たったろうか。天災には逆らえないが、それに手ひどい人災、人の罪悪がからむ。如何にもできなかった悔恨のなかに、ただ祈るほかないとは!
──果ての果てただ西風を祈るのみ 比驢

 市川さんの姿を最後に見たのがいつだったか覚えていないが、彼の「印刷工場」から出た印刷物の余白だったか、官邸前抗議で私を見かけたとあった。その後はそういう場所に行く度に、彼の姿を探すようになり、なんとなく見られているような気がするようになっている。昨日さえそうだった。おそらくこれからも……。

 彼にはこんな句もあった。 竹として生まれ竹として立ちてあり


2014年6月15日(日)【お知らせ】

 6月14日には ファシズム許すな!安倍政権打倒デモが東京と京都で行われた。今日15日には東京新宿で「安倍政権はダメだとはっきり言おう」デモと「解釈改憲で9条こわすな」デモが行われた。1960年の安保闘争で亡くなった樺美智子さんの命日でもある。
 私は短時間だが「ファシズムを許すな」のプラカードを持って前者に参加した。人数は数百名だったが、日曜の新宿のめぬき通りばかりを通る素晴らしいコース。こんなに訴え甲斐のあるデモは初めてだ。帰りにツイッターを検索したら、「初めてデモを見た」というツイートがいくつもあった。
 これもツイッターでよく見かけるガンジーの言葉。

 あなたのおこなう行動が、ほとんど無意味だとしても、
 それでもあなたは、それをやらなければなりません。
 それは世界を変えるためにではなく、
 あなたが世界によって変えられないようにするためにです。

東京 RT:杉原こうじ(緑の党・脱原発担当)‏@kojiskojis
閣議決定で「戦争する国」にするな!6・17大集会:6月17日(火)18時半~、日比谷野音[+国会&銀座デモ]、池田香代子、日弁連、戦争をさせない1000人委、立憲デモクラシーの会、日本ペンクラブ、井筒高雄(元3等陸曹、レンジャー隊員)
大阪 RT:ニライカナイ(緑の党を応援)‏@RyukyuNirai
《緊急行動・拡散希望》~20日の国会会期末を前にして~ ☆『集団的自衛権NO!解釈改憲を許すな!安倍ヤメロ!デモ』 ◆6月17日(火)18時半~集会 中之島公園水上ステージ(公会堂前)、19時~デモ 西梅田公園まで ◆主催:同実行委員会(しないさせない戦争協力関西ネットなど)
兵庫 RT:極秘通信編集長‏@himitsu_control
【兵庫】特定秘密保護法・集団的自衛権解釈改悪 を許さない緊急行動 6月16日(月)18時〜元町大丸前 6月17日(火)18時〜三宮マルイ前 6月18日(水)18時〜元町大丸前 6月19日(木)18時〜三宮マルイ前 6月20日(金)12:15〜昼デモ(神戸市役所北、花時計前集合)
長野 RT:秘密保護法やだネット長野@himitsuteppai
【長野】昨日の石川文洋さん講演会でも訴えましたが、長野市内で秘密保護法の廃止・集団的自衛権行使容認反対 緊急集会・デモあります。6月17日(火)上千歳広場18時集合(主催:秘密保護法の廃止・集団的自衛権行使容認反対集会実行委員会)
署名要請「宛先:安倍晋三内閣総理大臣 総理大臣をやめ、内閣を総辞職してほしい」

2014年6月13日(木)【お知らせ】

 黙っていてはわからない。相手にも、仲間たちにも。

「安倍政権はダメだとはっきり言おう!part2 6.15新宿デモ」6月15日(日)14時・新宿アルタ前広場集合・アピール、15時出発。http://no-abenomirai.hatenablog.com/

○RT:陣 #脱原発 #秘密保護法廃案 #反安倍@zinjoutarou
6/16〆緊急署名:安倍総理にレッドカード】解釈改憲:原発再稼働:被災者無視:消費増税:残業代0etc「安倍首相の即時退陣を求める申入書」へ賛同と拡散を! ○【6.28 NO NUKES DAY 川内原発を再稼働させるな! さようなら原発★首都大行進】6/28(土) 明治公園にて大集会:13:00〜 巨大デモ:14:30〜(予定)出発 《川内原発再稼働反対!》の声を首都東京に轟かす!
→http://coalitionagainstnukes.jp/?p=4252


2014年6月11日(水)【どんな国でも】
 
(再掲) 
 ヒトラーの右腕だったヘルマン・ゲーリングがニュルンベルク裁判でこう語ったという。

 「もちろん普通の人間は戦争を望まない。
 しかし国民を戦争に参加させるのは常に簡単なことだ。
 国民には攻撃されつつあると言い、
 平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、
 国を危険にさらしていると主張する以外に何もする必要がない。
 この方法はどんな国でも有効だ。」

○ニューヨークタイムズ社説、憲法を個人の意のまま変えようとする安倍首相を最高裁で裁けと警鐘!Japanese translation of NYT Editorial: War, Peace and the Law

○RT:小林 順一@idonochawan
▼ 政府の権限だけを一方的に強めていく安倍政権のやり方は、第二次世界大戦以前、軍部の権限のみを一方的に強めていった軍国主義日本と同じ【 日本の平和主義を一方的に後退させる安倍政権 】ニューヨークタイムズ - 全文翻訳は →

○署名要請:日本国内閣総理大臣 安倍晋三氏へ: 閣議決定による憲法解釈変更は絶対に認めない。https://secure.avaaz.org/jp/petition/petition_537ae73e1c8ad/?bPDqhdb&v=40185


2014年6月10日【吉田調書のエピローグ】
 
 ありがたや、ありがたや……
 水抜き工事が予定の3月7日より遅れたという、
 まさにたまたまの、ありがたい幸運のおかげで、
 本当なら、どこかに避難させられていたはずの私は今、
 東京でのんきにこんな雑記帳を書いておられ、
 本当なら、半分無人になっていたはずの日本は今、
 国をあげて、せっかくの幸運を浪費していられるということだ。
 あのとき辛くも逃れた本当のエピローグにもう一度向かって。
 
RT:朝日新聞(asahi shimbun)‏@asahi
 吉田調書 エピローグ「水面が見えた」を公開しました。米国が懸念し、日本が描いた最悪のシナリオでは強制移転区域は半径170キロ以上。なぜ、回避できたのか。そこにはある「偶然」が 


2014年6月8日【プルトニウム】

 現在すでに世界にある核兵器全部を使うと地球を20回以上滅ぼすことができるという。
 100回以上滅ぼせるという人もいる。
 これに原発と使用済み核燃料を加えれば、さらに何倍にも増えるだろう。
 しかし、人類が滅びるには1回で充分なのだ。
 その1回めがとうに始まっているのに。 
 
 今日の東京新聞、1面トップ。

 福島事故後未使用640キロ プルトニウム報告漏れ
 「核爆弾約八十発分に相当。大量の核物質を持つ日本には国際社会の厳しい視線が注がれており、報告漏れは疑念を招きかねない」
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014060802000097.html

 そういえば、今年1月にはこんなニュースもあった。
 【米、プルトニウム返還を要求】オバマ政権が日本に  300キロ、核兵器50発分/背景に核テロ阻止戦略
 http://www.47news.jp/47topics/e/249732.php


2014年6月7日【愚弄】

 どうにも耐えがたいのは、この、あからさまな本末転倒と背理だ。
 除染の目標値を達成できないからといって、人を避難もさせずに目標値を変えようとする。
 原子力規制委員会から規制する人を追いだして、推進派を入れようとする。
 首相の汚染水「アンダー・コントロール」以来、もはや彼らは、
 いいくるめようともしていなければ、ごまかそうとさえしていない。
 ぬけぬけと、真っ黒なものを指さして真っ白だといっているだけだ。
 馬鹿にし、侮り、愚弄しているのだ。
 人を、人の理性を、理想を、生命を。
 彼らも人であるならば、つまりは彼ら自身をも。

○除染の目標値“倍に引き上げ”を協議
 「一部の自治体からは、「達成は難しい」と、より現実的に見直すよう要望も出ていた。このため環境省は……」
 http://www.news24.jp/articles/2014/06/06/07252591.html
 
○自公が規制委人事案に同意へ 田中知氏、全野党が反対方針
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11175583.html

・ 署名要請 原発の「推進」と「規制」が再び一つに?! (Avaas)


2014年6月5日(木)【引き止める(3)】


RT:湘南パパ@tenkamuteki2014
「戦争になって命を懸けるくらいなら、戦争にならないように命を懸けたい」
 by 湘南パパ


2014年6月3日(火)【引き止める(2)】

 犬猫殺処分ゼロへ計画=モデル地区を選定―環境省(時事通信) - Y!ニュース
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140603-00000084-jij-pol

 動物愛護活動家の方々のたゆみない努力が少しずつ実を結びつつあるようだ。ようやく環境省が動きだした。「2020年の東京五輪までに、動物先進国の人に対しても恥ずかしくないよう(なレベル)にしたい」とのことだが、こうしている間にも全国の「動物愛護センター」では毎日、1千匹近くの犬猫がもがきながらガス殺されており、ツイッターは今日も、殺処分寸前に愛護団体に救出された幸運な犬猫の里親探し写真でにぎわっている。
 「動物先進国の人」よりも、「この国の動物たち」に対して恥ずかしくないように、一刻も早く、一匹でも多くの犬猫をこの世に引き止められるよう、応援団員もさらに圧力をかけていかなければならない。犬も猫も「灰になるためにこの世に生まれてきたのではない」……ツイッターで時々見かけるフレーズだ。
 たまたま今日、友人から「日本における残酷なガス処分による殺処分制度の即廃止を求める」署名要請のメールももらったので、早速署名した。すでに5万人が署名しているが、最近の動きはかんばしくないようだ。応援団員でまだの方はご協力を。
 

2014年6月1日(日)【引き止める】

 30日の金曜抗議には行けなかったが、今日の国会前抗議にはなんとか参加してきた。もっといたかったが、始めのたった1時間だけ。
 老母をひとりにしておくことがいよいよ難しくなってきたのだ。ことばをしゃべる力も聞きとる力も、日々失われていくのがよくわかる。私が娘だということはわかっているのだが、名前はもう出てこない。歯ブラシで髪をとかそうとすることもある。
 いちばん悲しいのは、母がだんだんと音楽を楽しめなくなってきていることだ。加齢のせいで高音が聞き取れなくなっているのだろう。大好きだったチャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲」も、ベートーベンの「田園」も、すでに母のものではない。
 今夜は私がふと派手な音楽を聞きたくなって、ひょっとしたらと思いながら「ハンガリー舞曲」をかけてみたが、やはりだめだった。やはり何の曲かわからず、「元気な音がするね」といっただけだった。そのままでは残念なので、また毎日のように聞いているロジェー・ワーグナー合唱団の「ホーム・スイート・ホーム」のCDをかけた。人間の歌声なら高音に渡らなければまだ聞けるのが救いだ。母がまたいっしょに少しハミングするのを聞いてようやく少し安心した。
 若いころ、母は台所仕事をしながらいつも歌をうたっていたものだ。「歌の翼に」がいちばん好きだった。どうにかして母をそこに引き止めたい。そのせいで、ほかに引き止めねばならないもうひとつのこととの間で板挟みになっている。つまるところは同じ仕事なのだと思えば折り合いをつけられるだろうか。


2014年5月29日(木)【再稼働反対】

・【0530 再稼働反対!首相官邸前抗議】汚染水対策、事故処理もままならないのに日本のベース電源を原発とし、《川内(せんだい)原発再稼働》強行へ急ぐ安倍政権に徹底抗議を! 5/30(金)18〜20時、首相官邸周辺で大規模抗議→http://coalitionagainstnukes.jp/?p=4142

【0601 川内原発再稼働やめろ 首相官邸・国会前☆大抗議】川内原発をはじめ再稼働を急ぐ政府に対し、反対の意思を可視化し圧力をかけましょう!!6/1(日)14〜17時、首相官邸・国会周辺で超大規模抗議→http://coalitionagainstnukes.jp/?p=4211
 http://coalitionagainstnukes.jp/?p=4211

 
2014年5月26日(月)【判決(2)】

 いうならば、ひとり残らず原発関係者である私たちは、福井地方裁判所によって、内なる法廷に呼び出されたのだ。原告のつもりだったのが、いつのまにか被告になって。
 爆発から3年もたって、なぜ未だに再稼働を許そうとしているのか。
 被告席で私たちひとりひとりはおのれの怠慢を弁解する。

 しかし、今すぐ、すべてを投げ打って止めにいくというわけにはいきませんからね。
 それに、私ひとりで止められるはずもないでしょう。
 それに、私には仕事もあり、明日も食べていかねばならないのです。
 そのためには、あれもせねばならず、これもせねばなりませんし。
 それに、ひょっとしたら安全かもしれませんし。
 
 そして判決が出た今、おそらく、関電と同様、早速控訴している。
 同じ弁解を繰り返すために、ちょっと、もうちょっと待って、と。
 
 フランツ・カフカが「判決」を書いたのは1912年、「審判」が1915年、今からもう100年も前のことだ。内なる商人と内なる銀行員への最終判決は、どちらも結局は死刑。
 「おまえ、一度死ねよ」、ということだった。人として生まれ直すために。


2014年5月24日(土)【判決】

 議論の余地のないひとつの前提がある。
 人は生き続けねばならず、また、生き続けたいのだ。
 それは思想、哲学や信仰、信念というよりも、そうしたすべての基盤となり、人に言葉を語らせる根拠となるものだろう。
 その前提がなければ、私たちはそもそも語りはじめることさえできず、また語る必要も、語る意味もなく、論理も糞もない。
 にもかかわらず、私たちの国では、私たちと子供たちが生き続けられるのかどうか、その肝心な問題があたかも存在しないかのように、おびただしい言葉が語られ、おびただしい文が綴られてきた。
 人の姿をした人でなしの口が語るその場しのぎの嘘とごまかし、言い逃れを、人の姿をした人でなしがあきらめ半分で、結局は受け容れ続けてきた。
 このすさまじい退廃の中で下されたあの判決は、関電のみならず、私たちひとりひとりへの判決でもあったのではないか。私たちこそ被告だったのではないか。

 判決は主文にいう。 「被告は、大飯発電所3号機及び4号機の原子炉を運転してはならない」。

 「個人の生命、身体、精神及び生活に関する利益は、各人の人格に本質的なものであって、その総体が人格権であるということができる。人格権は憲法上の権利であり(13条、25条)、また人の生命を基礎とするものであるがゆえに、我が国の法制下においてはこれを超える価値を他に見出すことはできない。したがって、この人格権とりわけ生命を守り生活を維持するという人格権の根幹部分に対する具体的侵害のおそれがあるときは、人格権そのものに基づいて侵害行為の差止めを請求できることになる。人格権は各個人に由来するものであるが、その侵害形態が多数人の人格権を同時に侵害する性質を有するとき、その差止めの要請が強く働くのは理の当然である。」

 私たちは再び人になれるだろうか? 

2014年5月22日(木)【大飯原発差止判決全文】

 大飯原発差止判決の全文が掲載された。ツイッターには「感動した」とのツイートがしきりに流れていた。私も感動した。
 私たちはここで語り手が渾身の力をふりしぼって真実を語ろうと努め、そして語ったと感じたのだ。判決も文学も同じことだ。隠されていた真実が語られるとき、人は感動する。それがどんなに痛ましいものであっても。

 中にこんな文があった。

 日本列島は太平洋プレート、オホーツクプレート、ユーラシアプレート及びフィリピンプレートの4つのプレートの境目に位置しており、全世界の地震の1割が狭い我が国の国土で発生する。この地震大国日本において、基準地震動を超える地震が大飯原発に到来しないというのは根拠のない楽観的見通しにしかすぎない上、基準地震動に満たない地震によっても冷却機能喪失による重大な事故が生じ得るというのであれば、そこでの危険は、万が一の危険という領域をはるかに超える現実的で切迫した危険と評価できる。このような施設のあり方は原子力発電所が有する前記の本質的な危険性についてあまりにも楽観的といわざるを得ない。

 こんな文もあった。

 他方、被告は本件原発の稼動が電力供給の安定性、コストの低減につながると主張するが、当裁判所は、極めて多数の人の生存そのものに関わる権利と電気代の高い低いの問題等とを並べて論じるような議論に加わったり、その議論の当否を判断すること自体、法的には許されないことであると考えている。このコストの問題に関連して国富の流出や喪失の議論があるが、たとえ本件原発の運転停止によって多額の貿易赤字が出るとしても、これを国富の流出や喪失というべきではなく、豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活していることが国富であり、これを取り戻すことができなくなることが国富の喪失であると当裁判所は考えている。

「大飯原発運転差止請求事件判決要旨全文を掲載します」
http://www.news-pj.net/diary/1001(NPJ)


2014年5月21日(水)【人格権】

 人格権: 〚法〛 人の存在や人格と不可分な利益に関する権利の総称。生命・身体・自由・名誉・肖像・プライバシーなどに関する権利。(大辞林)

 大飯原発3、4号機の運転差し止めを命じた21日の福井地裁の判決要旨が「福井新聞」に発表された。中にこういう一節もある。反論は不可能だろう。生きたいならば。

「原発の稼働は法的には電気を生み出す一手段である経済活動の自由に属し、憲法上は人格権の中核部分よりも劣位に置かれるべきだ。自然災害や戦争以外で、この根源的な権利が極めて広範に奪われる事態を招く可能性があるのは原発事故以外に想定しにくい。具体的危険性が万が一でもあれば、差し止めが認められるのは当然だ。」

 大飯原発差し止め訴訟の判決要旨 危険性が万が一でもあればhttp://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/syosai/50559.html


2014年5月20日(火)【二つの潮流】

 スピリッツ25号に掲載された「批判とご意見」は、私にとって「美味しんぼ」の漫画以上に読みごたえがあり、勉強になるものだった。福島の健康被害の現状と見通しについて、10ページにわたって紹介された16人の意見。ツイッターで馴染みの名前も少なくなかったが、その方々の共通点や明確な、あるいは微妙な違いもわかった。
 ふだん、こうした情報にあまり接することのない読者であれば、なおさらだろう。この特集をパラパラめくってみただけで、「鼻血」の問題だけでも、16人の筆者の間で、また同じ医学の専門家の間でも、これだけ多くの異った見方があることがわかる。
 矢ケ崎氏はこういっている。「放射能の健康への影響については、国際的に二つの潮流に分かれています。一つはICRP(国際放射線防護委員会)やIAEA(国際原子力機関)が主張する、放射線の影響は大したことがないという論調。100ミリシーベルトまで問題はなく、チェルノブイリ事故後の健康被害は甲状腺ガンだけというもの。もう一つは、事実をありのままに見つめ、率直に理解する考え方。こちらは、低線量の被曝を重大視しています。日本政府は、前者のスタンスですが、事実を率直に見つめれば、それが誤りであることがわかります。」
 少なくとも、この特集を見渡せば、日本の多くのマスメディアが「二つの潮流」の一つをいかにないがしろにしてきたかは見て取れる。さらに情報を追えば、この漫画雑誌の編集部が、日本のマスメディアのひとつとしての責任を果たすために、どれほどの波乱を覚悟していたかもわかる。

・国からの“圧力”も!? 強気から一転『美味しんぼ』が弱気になったワケとは
http://news.livedoor.com/article/detail/8849491/
 

2014年5月19日(月)【「福島の真実」とお詫び】

 本日発売のスピリッツ25号を買って、勘違いしていたのを知った。「美味しんぼ」は予告どおりきちんと載っていたし、「『福島の真実』編クライイマックス」とするに値する内容だった。
 そして「『美味しんぼ』福島の真実編に寄せられたご批判とご意見」の特集ページについても、うれしいことに、私の予想は大きく外れていた。編集部が漫画のゲラを環境省に送ってお伺いを立てていたとの記事も読み、どうせ原子力ムラへの気配り満載で、また福島を黒塗りにしようというのだろうと何の期待もしていなかった。
 しかし、特集ページをめくりはじめて驚いた。そこに気配りは確かにあった。しかしそれは原子力ムラや安倍政権への気配りというよりも、読者への気配りだったのだ。そこには、見事に両論がきちんと併記されたいた。意見を寄せた人の顔ぶれを見ただけでも、編集部がいかに公平であろうと努力したかがわかる。
 
RT:飯田哲也(いいだてつなり)‏@iidatetsunari
【「美味しんぼ」福島の真実クライマックス】意見を寄せた方々(50音順) 青木理氏(ジャーナリスト) 、安斎育郎氏(立命館大学名誉教授) 、遠藤雄幸氏(川内村村長)、大阪府・大阪市、玄侑宗久氏(作家・臨済宗福聚寺住職)、小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教)、<続く>崎山比早子氏(元・国会事故調委員、医学博士)、津田敏秀氏(岡山大学教授)、野口邦和氏(日本大学歯学部準教授)、野呂美加氏(NPOチェルノブイリへのかけはし代表)、蜂須賀禮子氏(大熊町商工会会長)<続く>肥田舜太郎氏(医師)、福島県庁、双葉町、矢ヶ崎克馬氏(琉球大学名誉教授)、山田真氏(医師、子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク代表)

○「『美味しんぼ』福島の真実編に寄せられたご批判とご意見」(PDF) http://spi-net.jp/spi20140519/index.html

 先日は勝手な憶測から、休載は、「おそらく編集部の「自粛」、自主規制、わが国民伝統の「自発的隷従」だろう」と無礼な無責任なことを書いてしまったが、心からお詫びするとともに、困難な状況の中で、福島の真実を明らかにするために、勇敢かつ周到に準備をしてこられた編集部に心から敬意を表したい。


2014年5月18日(日)【黒塗りの福島(6)】

 先日買ったスピリッツ24号「美味しんぼ」の最後のページには「次号25号をお楽しみに! 5月19日(月)発売」とあった。編集部がいうように「休載が前から決まっていた」なら、こんなことは書かなかっただろう。
 さて、漫画をはるかにしのぐ迫力の「ゴジラ」、日本の映画であればもちろん、政府も福島県知事も「風評被害助長、断固容認できない」と、お蔵入りにさせるのだろうが……。

RT:sig_yok@yoksig
「ゴジラ」の全米公開が始まりました。 今度のゴジラは原因不明の地震活動に続く原発のメルトダウン事故からストーリーが始まるそうです。 原発立地自治体は風評被害の抗議をしなくていいのかな。 pic.twitter.com/ULPAyk17MS

・ゴジラ公式トレイラー
 youtube.com/watch?v=vIu85W


2014年5月17日(土)【黒塗りの福島(5)】

 映像報告「チェルノブイリ・28年目の子どもたち」ourplanet
 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1765


2014年5月16日(金)【黒塗りの福島(4)】

@YahooNewsTopics  
Yahoo!ニュース トピックス 速報 【美味しんぼ 一時休載へ】スピリッツ最新号で「美味しんぼ」がしばらく休載することが明らかに。福島の描写めぐり物議。 yahoo.jp/lzXuMf

 先日、ビッグコミック・スピリッツの購読を決めたとたんにこれだ。
 官民こぞって、なにがなんでも福島を黒塗りにし、原発事故などなかったことにしようとしている。
 これでは、まだ中国のほうがましかもしれない。
 日本のはおそらく出版社の「自粛」、自主規制、わが国民伝統の「自発的隷従」だろう。
 
 「美味しんぼ」の作者、雁屋哲氏はこういう事態をとうに予想していたはずだ。
 彼はブログ「雁屋哲の今日もまた」で、伊丹万作と「自発的隷従論」について書いている。この中のURLhttp://www.aozora.gr.jp/cards/000231/files/43873_23111.htmlをクリックすると、伊丹万作氏が戦時中のことを書いたこんな文章が現れる。

 「たとえば、最も手近な服装の問題にしても、ゲートルを巻かなければ門から一歩も出られないようなこつけいなことにしてしまつたのは、政府でも官庁でもなく、むしろ国民自身だつたのである。私のような病人は、ついに一度もあの醜い戦闘帽というものを持たずにすんだが、たまに外出するとき、普通のあり合わせの帽子をかぶつて出ると、たちまち国賊を見つけたような憎悪の眼を光らせたのは、だれでもない、親愛なる同胞諸君であつたことを私は忘れない。」


2014年5月15日(木)【東西新聞】

 「美味しんぼ」、安倍内閣の官房長官だの閣僚だの福島県知事だのが寄ってたかって批判し、それをマスコミが忠実に報道すればするほど広まり、読まれていくようだ。
 この国の情況もいよいよ中国に似てきた。中国でもなにかというと本が批判され、「発禁」になる。しかしあの広い国、こっちで発禁にしてもあっちには行きとどかず、しかも商業主義はまっさかり、当局の批判がかえって「まともな本」の証明書になり、宣伝になって、どんどん売れていく。
 しかも日本のほうはただの本ではなく、「絵入り」の漫画であり、一層受け容れられ易い。多くのマスメディアが公権力の監視と正面からの批判の任務を放棄しているこの国で、今、ジャーナリストの当然の任務を漫画が担いはじめたのかもしれない。そういえば日本の新聞の黎明期にも絵入新聞が幅を利かせていた。もうひとつ、そういえば「美味しんぼ」の主人公、山岡史朗氏も「東西新聞」の記者だった。がんばれ、山岡記者、黒塗りの福島で、被曝タブーのベールをはがせ! 
 スピリッツの連載初期は毎号買っていたものだが、このところとんとご無沙汰していた。人気の今週号も売り切れる前になんとか買えたことだし、これからまたしばらく「東西新聞」こみで購読してみよう。大手のほとんどの新聞社、放送局の社長や政治部長としきりに会食し、マスコミ抱き込みに余念のない安倍首相も、さすがに「東西新聞」の社長とは会食もできまい。

RT:非自公民の脱原発に一票(しろ)@xciroxjp
祝【美味しんぼ】掲載のビッグCピリッツ全国各地で売り切れ状態に!福島市内コンビニでも完売! saigaijyouhou.com/blog-entry-254 「井戸川元町長」「放射能被曝」ワード検索激増! 自民党グッジョブ♡被曝の危険性アピール(笑) pic.twitter.com/RFQkfK9SwR


2014年5月13日(火)【黒塗りの福島(3)】

 以前は、
 「死の街」にした側でなく、「死の街だ」と言った人が攻撃された。
 今は、
 鼻血を出させた側でなく、出した人と、「出した」と書いた人が攻撃されている。
 いずれ、
 死なせた側でなく、死んだ人と、「死んだ」と書いた人が攻撃されるだろう。

 もちろん攻撃するのは、「死の街」にし、鼻血を出させ、死なせた、そっちの側と、その御用マスコミだ。そしてその御用マスコミを支えるために、人々はお金まで払っている。ひょっとしたら鼻血を出しながら。

RT:イシカワ@ishikawakz
「美味しんぼ」論争に海外紙驚き news.livedoor.com/article/detail 「 同紙はこうした地元の声を受け、放射線の危険 性について見解をオープンにすることは、原発事 故後の福島では一種のタブーになっていると論じる。 」 海外にもバレた日本の閉塞状況

2014年5月11日(日)【新潟】

 高校の先輩西尾レンさんのピアノ・コンサートと老親同士の顔合わせのために、久しぶりに故郷新潟に行ってきた。
 コンサートの曲目はシューベルトの「ピアノ・ソナタ第19番」と「楽興の時」全6曲。
 家でシューベルトを聞くことはめったにないのだが、その先輩のピアノを聞くといつも、自分がシューベルトが好きだったこと、それも大好きだったことを思いだす。素朴に真面目にストレートに、すべての自己欺瞞を切り裂いてあの澄み渡った境地に突き進もうとする透明な音の剣。清々しいコンサートだった。
 40数年前まで住んでいた新潟市はもうすっかり変わってしまったが、駅舎はまだ変わっていないのでその駅前に宿を取り、近くで日本海の魚中心のはずのお寿司を食べた。世界最大規模の柏崎刈羽原発を抱える新潟県は、今のところまだ黒塗りにはなっていない。


2014年5月7日(水)【黒塗りの福島(2)】

 福島県の黒塗り地図がツイッターで騒ぎになったため、NHKは番組紹介頁の写真を別なものに差し替えたり、黒塗りを白塗りに変更したりしたらしい。しかし問題はまったく変わらない。
 なぜ福島県だけ「データなし」なのか? 

RT:4-Sea 太平洋が死んだ311に黙祷を@4_Sea_
 黒塗りから白塗りに変わった福島県の人口動態onodekita.sblo.jp/article/956131 1年前ならこんな感じに県全体のデータの色だっただろう。今は黒塗りか白塗り。その理由について考えてみた→matome.naver.jp/odai/213991176 pic.twitter.com/w3L2Ktotux


2014年5月6日(火)【黒塗りの福島】
 
 福島に角があったかどうかはまだわからない。
 だが、その福島が日本地図から消えたとツイッターで話題になっていた。
 NHK5月1日のクローズアップ現代「極点社会~新たな人口減少クライシス~」で、福島県だけ「データなし」とかで、黒塗りになっていたという。キャプチャー画面を見ると、たしかに衝撃的だ。

RT:きーこ@kiiko_chan
 今日のクローズアップ現代の福島県が真っ黒の件 極点社会~新たな人口減少クライシス~ nhk.or.jp/gendai/kiroku/ pic.twitter.com/AxgJeKVKD4

RT:onodekita@onodekita5月1日
 福島県は、もはや日本ではない。人口統計すら発表されなくなった。nhk.or.jp/gendai/kiroku/ pic.twitter.com/MjGCCNxYqJ


2014年5月4日(日)【Tシャツ】

 希望の牧場4月15日のブログに、「決死救命」の看板が何者かに壊されたという記事が写真入りで出ていた。餓死を免れた牛たちが、殺処分も免れ、原発事故の生き証人として生き続けているのを快く思わない人がいるらしい。
 希望の牧場と吉沢場長をを支持する側も、その支持をなにかの形で表明できればと思っていたら、こんなTシャツがブログに紹介されていた。

 【緊急告知】希望の牧場をイメージしたチャリティTシャツの販売が始まる!ステキなデザインがいっぱい!ぜひ一度ご覧あれ!!
 http://fukushima-farmsanctuary.blogzine.jp/blog/2014/05/t_6065.html
(ここから入ると決済まで進めませんので、注文する方は上記URLをコピーして直接
お入りください)

 GIFTHOPE SELECT から選べば、必ず入手できるらしい。直接カンパしたほうが効率はいいが、それとはまた別だ。希望の牧場へのYESは、原発への究極のNO、ということで、夏の新しい白いTシャツを1枚買うことにした。福島県の図柄の上に牛の角が描いてある特製シャツ。そう、牛には角があったのだった。もしかしたら福島にも?


2014年5月2日(金)【NO(ノー)と言えない日本語】

 考えてみると、そもそも日本語では“NO”と言えない。
 ずいぶん昔に出た石原慎太郎氏らの『「NO」と言える日本』の書名が、皮肉にもそれを物語っている。あんなに日本万歳で、しかも「作家」だった彼が、「ノー」とルビまで振って、外国語混じりの題名をつけざるを得なかったのだ。それは日本語に“NO”に当たる言葉がなく、したがって日本人に“NO”という習慣がないことを、知ってか知らずか、自ら認めた書名でもある。
 その後中国でも『「NO」と言える中国』が出版されたが、原題は『中国可以説「不」』で、外国語など借りずにちゃんと中国語だけで言い切っている。
 日本語で無理にいおうとすれば、 『「いや」と言えない日本』、『「だめ」と言えない日本』あたりだろうが、なんだか男女間か親子間の話のようで、好きか嫌いか、頭ごなしかでは議論にもならない。
 「NO」と言えない日本語。これは相当深刻な、根深い問題だ。NOと言えないならば、それと対をなすYESも本物ではあり得ない。そういえば、日本語にはYESに当たる言葉もなかった。
 きっぱりと拒否もしないが、進んで引き受けもしない。
 残るは「仕方なく、いやいややる」だけだ。
 話者の意思と決意を問うことのない言語、それは気楽な言語であるが、だからこそ、奴隷の人生を保証する言語にもなる。


2014年4月30日(水)【奴隷にならない者の歌】

 レ・ミゼラブルの「民衆の歌」があちこちで歌われているという。私が若いころはインターナショナルやワルシャワ労働歌をはじめ、さまざまな革命歌や労働歌が盛んに歌われていたので、むしろ懐メロ風な感じさえする。だが、「メーデー」に安倍首相が招かれるような今日このごろ、日本の若い人たちにはとても新鮮なのだろう。あの詩と音楽一体の高揚感は解放感、少なくとも解放への熱い期待、自由への渇望をはらんでおり、そういう意味で人間の本性に根ざしてもいる。

Do You Hear The People Sing? 2012 (Full Version) - Lyrics (Please share!!!)
http://www.youtube.com/watch?list=RDPTLwzuQuRsw&v=PTLwzuQuRsw
( 「このコンテンツを新しいウインドウで開く」をクリックしてください)

 しかし、この歌詞の原文と日本語の岩谷時子さんの名訳を見比べていて、残念な割愛があまりにも多いことに気づいた。たとえば原文の出だしの4行目……。

Do you hear the people sing?  戦う者の
Singing a song of angry men?  歌が聞こえるか?
It is the music of a people    鼓動があのドラムと
Who will not be slaves again!  響き合えば
When the beating of your heart 新たに熱い
Echoes the beating of the drums 命が始まる
There is a life about to start  明日が来たとき
When tomorrow comes!  そうさ明日が!

 英語にせよ中国語にせよ、一般的に、同じ長さで原文に充てられる日本語の語数は少なく、同じ時間内に言えることも少ない。とりわけ奴隷にならない、なりたくない、といった否定形は相性が悪く、あきらめるしかないらしい。中国の「人民義勇軍行進曲」の出だし「起来!不願做奴隷的人們!」だって、直訳すれば「起て!どれいになりたくないひとびとよ!」となり、十音節が一挙に17音節になって、どう転んでも曲に追いつけない。他国の国歌はともかく、日本のオリジナルでも訳詩でも、「奴隷にならない者」の歌はないのだろうか? これからもこの日本で、日本語で、「奴隷にならない者」の歌が歌われることはないのだろうか?


2014年4月28日(月)【動物の望み】
 
 文学はもちろん動物に関係がある。文学が人間のことを書き、その人間が動物なのだから当たり前なのだが、人間は自分が動物だということをいとも簡単に忘れ、年じゅう人間ごっこにふけりがちだ。だから人間以外の動物を描くことが、文学の根底に達する確かな早道になるのだ。それは私たちがいつも自身の内に隠し、ごまかし、だましだまし閉じ込めているあの丸裸の生命の姿をありありと映し出す。
 
RT:バタリーケージの卵を食べたくない!@maypat0123
 「徒然草」 吉田兼好は、動物の苦悩への思いを、つづっている「走る獣は檻にこめ、鎖をさされ、飛ぶ鳥は、羽を切り、籠に入れられ、雲を恋い、野山を思い愁え、止む時なし。その思い、わが身にあたりて忍び難くは、心あらん人、これを楽しまんや」
 
 残雪は「天国の対話」の中にこう書いていた。
「あの鉄の檻に閉じ込められた狼さえも、狭い天地を日夜走りまわっているではないか。」


2014年4月24日(木)【鶏の幸せ】

 私がツイッターをこまめに見始めたのも3年前の3・11の後だった。当初、私がフォローしたのは主に警戒区域の動物救援に乗り出した方々や、その応援者の方々だった。あのとき、この国に動物を命懸けで救おうとする勇者がこんなにたくさんいたことを初めて知った。「動物より先に人間だろう?」「肉を食いながら餓死させるなだって?」ありとあらゆる冷笑と嘲りと無関心、人類有史以前からの自己矛盾と、ときには畜産、動物業界からの威嚇の中で、それでも動物がかわいそうだと発言し、少しでもかわいそうでなくするために動きだした人は少なくない。今もそのころから、あるいは新たにつぶやき始めた人たちをフォローし続けている。中にこんなツイートがあった。 

RT:バタリーケージの卵を食べたくない!‏@subetenoikimono
 鶏の幸せとは?たった一本の「ヒモ」があれば。。  save-niwatori.jimdo.com/%E9%B6%8F%E3%8 twitpic.com/dwrtgs

 私たちは人間の幸せだけを、ひたすら人間の幸せだけを、強欲に、貪婪に追い求めてきた。その結果今、私たちに卵を産んでくれる鶏に、身を隠す巣箱や、たった一本の紐をお礼にあげる幸せさえ失っている。欧米では禁止されはじめているようだが、日本ではまだ鶏の95%以上がバタリー飼育だという。3年前、私は福島の何千羽もの鶏が、一度も紐で遊ぶこともないまま、その身動きもろくにできないバタリーの空っぽの餌樋に首うなだれて死んでいる写真を見たのだった。
 

2014年4月22日(火)【再度「命の柱」】

 3年前の4月22日0時、原発警戒区域への立入が禁止されました。

 4月22日は私にとって、3月11日と、続く福島第一原発爆発1号機が爆発した12日に次いで重い記念日だ。この日、原発半径20km圏内の動物の運命が決まった。もともと福島原発警戒区域に飼育されていたのは牛3千頭、豚3万頭、ニワトリ60万羽
 
今、希望の牧場などに生き残っている牛300頭強を除き、ほとんどが餓死した。たとえばこんな風に。

「命の柱」 http://ameblo.jp/oa2542/entry-10996957603.html
 (oa2542さんのブログより)


2014年4月21日(月)【ギルガメシュ叙事詩】
 
 文学の授業がらみで世界最古の文学のひとつとされる『ギルガメシュ叙事詩』を少し読み返した。親しい友エンキドゥの死に、ギルガメシュが見せる当惑と憤慨にも似た悲しみのストレートさには、何度読んでも胸を打たれ、二千年前のことであろうが三千年前のことであろうが、上げ方も忘れた吼え声をいっしょに上げたくなる。

 だがいまやおまえにのしかかるこの眠りはいったい何だ。
 お前は闇につつまれ〔まなこを〕上げもせず
 彼の心臓にさわったが、それは動いていなかった
 そこで彼は友に花嫁であるかのように薄布をかけた
 ライオンのように声を張り上げた
 子供を奪われた雌ライオンであるかのように
 彼は〔友の〕前を行ったり来たりした
 〔毛髪を〕引き抜き、まきちらしながら
 〔体に〕つけたよき品々を引き裂き投げつけながら……(矢島文夫訳)

 まったく、人が死なねばならないというのは、なんと酷い、あきらめるにあきらめきれない理不尽な話だろう。ギルガメシュは「私が死ぬのも、エンキドゥのごとくではあるまいか」と思う。そして「死を恐れ、私は野原をさまよう」。あきらめきれないから、もう、死に物狂いで海越え山越え、永遠の生命を求めていく。
 結局、永遠の生命は得られないのだが、この英雄は、なんと生き生きと生きていたことか! 三千年後の私たちが、あきらめたふりをしているうちに今を生きるのさえ本当にあきらめてしまったのに比べると。

2014年4月17日(木)【繰り返し】

 半年以上前のワシントンポストの記事が、今日またツイッターに流れているのを見てはっとした。下のツイートの発信者である小林順一氏は、翻訳された新聞記事を、古いものも新しいものも、折に触れて繰り返し繰り返し流してくれている。翻訳には相当の時間と労力がかかっているのだから、そのニュース性が生きているときしか流さないのはもったいないのはもちろん、すでに「ニュース」でなくなった今も、同じような状況は続き、いよいよひどくなっているのだ。半年前に翻訳されたことばはむしろますます重みを増している。
 来たる4月22日で、最初に雑記帳を書き始めて丸3年になるのだが、その日を前に少し気にしていることがあった。なんだか同じことばかり、同じ口調で書いているような気がして、それがいやだったのだ。このささやかな頁をときどき読んでくれる方に対しても、私自身にとっても、同じ場所を堂々巡りしているだけでは意味がない。何か少しでも新しいことを書きたいと。
 しかし状況の性質はまったく変わっておらず、新しいどころか、執拗に、執拗に過去をなぞり続けている。こちらもそれを上回る執拗さで、その過去がどれほどひどく、そこに戻るのがどれほど嫌であるかを、繰り返し、繰り返し、言い続けなければ太刀打ちできない。
 そうだ、思い切りしつこくなろう。同じことを、同じ口調で、何度でも何度でも執拗に繰り返そう。もしかしたら、それがわかるということであり、解を自ら引き受けるということかもしれない。そんなことを、ようやく考え始めている。「わかりきったこと」など、たぶん、ひとつもないのだ。

RT:小林 順一‏@idonochawan
▼ 歴史認識を歪める政治家にノーと言える、良心を持った日本人が一人でも多からんことを願う〈米国の東アジア問題専門学者〉【 731部隊の陰惨な記憶を呼び覚ます、日本の首相 】ワシントンポスト - 全文翻訳は → kobajun.chips.jp/?p=12455


2014年4月16日(水)【解】

 この度は『最後の恋人』の原稿が尾を引いていつまでもうつつにもどれない。第一章だけ読んでいるのに、まだすっきり解けきっていない気がして落ち着かないのだが、一方で解き終わって腑に落ちれば落ちたで、嬉しいと同時に一時気が抜けたような感じになるのもわかっている。もう少しで解けそうな謎を抱えているときというのが、いちばん幸せな状態のようだ。
 3・11以来、この国についても、それまであまり見えなかったいろいろな問題が見えてきて、その謎を解こうとしてきた。もしかしたらこの3年間で第一章はあらから解けてしまい、そういう幸せな状態が終わりつつあるのかもしれない。あくまでも原発再稼働を強行し、戦前日本を取り戻そうとしている絶対多数の自民党政権と、その広報機関と化したマスメディアの壁を前に、なにやら気が抜けたような感じがしていなくもない。
 ただ、これだけはわかっている。解がすでに出ているとしたら、その解を自ら引き受けないかぎり、第二章の謎は解けないということだ。
 

2014年4月8日(火)【理想の一日】

 間もなく米寿を迎える叔母から最近もらった手紙に、心に沁みわたるような文があった。老夫婦ふたりで「いつ死んでもいいように、一日を一生として今日を生きよう」と話し合い祈り合っているという。若いころから80歳になるまで夫婦で牧師をしてきた人で、そういう人生からすれば自然なことばといえるが、今なおそれを祈っているというのだ。山の上の老人施設の狭いひと部屋で理想の一日を過ごすこと、たった24時間、いや、起きている十数時間を理想どおりに過ごすというその一見ささやかな希望が、いかに達成困難であることか、そしてだからこそ、いかに大きな、日々新たな不滅の希望になり得ることか。
 宮沢賢治「雨ニモマケズ」の「一日ニ玄米四合ト味噌ト少シノ野菜ヲタベ」も、あくまでも理想であり、「サウイフモノニ ワタシハナリタイ」のであって、「ナッタ」というのではなかった。
 知ることとわかることの間にひとつの壁があるとすれば、少しわかったような気がすることと完全にわかることの間には日々無限に立ち上がる壁がある。そして人はその壁を前に日々新たに生まれつづける。どんなに年老いても。

2014年4月6日(日)【わかる3】

・昨年一年間のメディアと安倍総理の会食
 http://www.twitlonger.com/show/n74hjo 
・NHK籾井会長に「NO!」 受信料支払い拒否100万件へ
 http://gendai.net/articles/view/news/149195


2014年4月3日(木)【わかる2】

 読むというのは人間のしていることの中でもっとも不思議な行為のひとつだが、書くのも同様である。いちばん不思議なのは、なにかについて本気で書こうとすると、それがなんとか、かろうじてではあっても書けてしまい、そうそうこれが書きたかったのだ、という感じに(少なくともその時点では)なれることだ。
 30年ほど前、3年間、中国の新作小説を雑誌で紹介していたことがある。月刊誌なので毎月締切があり、ひと月ごとに、ひとりの作家の作品を手に入るかぎり手に入れて目を通し、何かまとまったことを書かねばならない。比較的順調に書き進められることもたまにはあったが、たいていは何かの問題ににひっかかり、どう書けばいいのかわからないまま、本当に締切の前日まで悩む。すると、不思議なことに、締切の朝、目が覚めると答えが出ているのだ。それも3年間ほとんど毎度必ずそうだった。夜、私が寝ている間に、小人たちが時計を見ながらあっちの引き出し、こっちの引き出しと探して、答えを見つけてくれたとでもいうしかない。
 もちろん、それまでに問題を絞り込み、悩みぬいている必要はあるのだが、そのタイムリーな答えの出方には毎度自分で驚いていた。ものを書く習慣のあるたいていの人は、こういう「叩けよさらば開かれん」のマジックを知っていることだろう。考えてみれば、この雑記帳もそういうものだった。読むのと同様に、たぶん、書こうとしなければ永遠にわからないことは無限にあるのだ。そして私はわかりたい。私の小人たちよ……私は誰なのだろう。

2014年4月1日(火)【わかる】
 
 多くのことについて、知ることとわかることとは別のものだ。たとえば死。自分がいつか死ぬと知っているだけの人生と、夢から覚めたようにわかった後の人生は、見かけは同じでもまるでちがうものになっていく。わかったとき人は自ずから「メメント・モリ」、死を記憶せよの命に従う。死は記憶の底に常駐する。しかし私は本当にわかっているのか、という疑惑とともに。
 死のほかにも、知っていながらわかっていないことは少なくない。いや、この世のほとんどのことがそうなのだろう。たとえば原発の危険や動物への人間の無残な仕打ちも、目の前にこれでもかと何度もつきつけられて(原発はなんと3度も爆発した)、ようやく少しだけわかった。そしてもうひとつ、自分がそれらを知りながら平然としていたこともわかった。
 他人ごとのように知っているだけのことを、我が身に引き受けること、わかることのなんと難しいことか。私たちには多くの謎に満ちた書物があり、そうした書物のほとんどが、私たちが知っているだけでわかっていないことを引き受けさせるために、目の前で爆発してみせる原発であることさえ、最近ようやくわかったことだ。中に、2度や3度読んだぐらいではわからないものがあるのもやむを得ない。少なくとも、それによって、自分が何か肝心なことをわかっていないことだけはわかる。


2014年3月31日(月)【元を取る】
 
 ちょうど一週間ぶりの更新だ。職場と家の雑事も盛りだくさんだったが、なによりも、仲間たちと出している『残雪研究』という雑誌に原稿を載せるため、残雪の『最後の恋人』の解読にふけっていた。
 思うに、小説の解読ほどスリリングな謎解きゲームはない。この世には、べつにことごとしく解読したりするまでもなく、5頁も読めば底が知れる本が溢れているが、謎々好きな読者をうならせる怪しい本が、時折、世界のどこかからひょこりひょこりと現れるのはありがたいことだ。そういう怪しさにおいて、残雪はやはり筆頭格だろう。彼女はこの手の小説を「探偵小説」といっているが、もちろん、誰がそいつを殺したかの謎さえ解ければゲーム終了の、そんな探偵小説ではない。
 読んだことのある人なら誰でもわかるように、残雪の小説は、いってしまえば、全編これ謎なのだ。ここまで謎だらけだと、実はどれも解のある謎ではなく、今流行りの「遊び」ではないかと投げ出す人も続出するのだが、それでも地球はまわり、やはり謎なのである。
 おびただしい謎のひとつにでも自分で答えを出せれば、他のすべての謎もいつかは答えが出せるはずだと確信が得られるはずだ。それにしても、すべての謎に答え切るまで、どれほど時間がかかることだろう。ひょっとしたら一生かかるかもしれない。
 急いでたくさん読みたい(なぜだろう?)という人には、まったく向かない本だが、じっくり一冊読んで元を取りたい人にはうってつけだろう。この手の小説の謎解きの時間は、決して浪費にはならない。そういう謎解きはひとつ残らず、全身これ謎の自分自身の謎を解くことに他ならないからだ。残雪はこの手の小説を、実は、ただの「探偵小説」ではなく、「魂の探偵小説」と呼んでいる。
 この度、拙い訳を読み返しながら、改めてそのことを思い出した。まだ名探偵にはほど遠いが、いくつかの謎は解け、それだけでも翻訳にかけた時間の元さえもう取れている。

2014年3月24日(月)【名誉と誇り】

 先日、国分寺の駅前で「河野談話」の見直しを求める署名活動をしていた維新の会の人から、チラシを手渡され、少し話を聞いた。やはり不思議なのは、軍、官憲が直接慰安婦を強制連行してさえいなければ、「日本の名誉」や「日本人としての誇り」が守られるかのような彼らの主張だ。
 仮に、軍に強制的に連行もされず、民間業者に騙されもせず、親に売られもせず、全員が食べていくために「自分の意思」で軍の慰安所に入ったとしても、同じ「自分の意思」でそこから出られないとしたら、見張られ監禁されてどんなにいやな相手との性行為も拒めないとしたら、やはりそれは「性奴隷」にされたというしかない。軍によって、国家によって。
 一度でもそういう場所を想像してみればいい。たとえ一箇所でもそういう場所があったなら、「日本の名誉」も「日本人の誇り」も到底守りようがないことに気づくことだろう。もともとそんなものは持ち合わせていなかったのだから。仮に持っていたとしても、そこで、女たちの名誉と誇りと日々のささやかな希望をすべて無残に踏みにじる中で、丸ごと捨て去ってしまったのだから。
 
・元日本人慰安婦の回顧録:「オンナには地獄だった」http://d.hatena.ne.jp/Stiffmuscle/20070707/p1
・歴史の偽造は許されない――「河野談話」と日本軍「慰安婦」問題の真実
http://www.jcp.or.jp/web_policy/2014/03/post-556.html
・Fight for Justice 日本軍「慰安婦」―忘却への抵抗・未来の責任
http://fightforjustice.info/


2014年3月21日(金)【予言2】

 問題はいつも同じだ。
 これが、これらすべてが狂気だとわかっていて、それを止められない。
 なぜだろう?
 結局、わかってなどいないのか?
 実は、みな同じ狂人なのか?
 やはり下の予言どおりなのか?
 ニホン族も。

 首相 了承なく「推進」 核燃サイクル 与党協議の中
「安倍晋三首相が二十四、二十五両日にオランダ・ハーグで開かれる第三回核安全保障サミットで、原発の再稼働を前提に、使用済み核燃料から取り出した核物質プルトニウムを再利用する「核燃料サイクル」の推進を表明することが分かった。」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014032190070907.html 


2014年3月16日【予言】

RT:現代社会の基準【お金】は詐欺&不要物です‏@hiloooooooooooo

 最後の木を切り倒し
 最後の川を汚してしまい
 魚も一匹残らず捕りつくした。
 何もない。
 そこまでいかないと、おまえ達は
 「お金は食べられない」と気づかないだろうよ。

 クリー族の預言
d3j5vwomefv46c.cloudfront.net/photos/large/7


2014年3月13日(木)【福島を忘れるな3】

 忘れるもなにも、福島は現在進行中ではないか、という文句がツイッターにさかんに出ていた。その通りだ。けれども、NHKはそれを忘れさせようとし、フクシマを無かったことにしようとしている。まずいことはことごとく無かったことにする。今に始まったことではない。
 そして、これまでをふり返れば、NHKニュースが語ったことが日本の世論となる。
 福島を忘れるな。

RT:戸谷真理子‏@irukatodouro
 NHKは天皇陛下の「原子力発電所の事故が発生し(略)多くの人々が住み慣れた地域から離れることを余儀なくされています」お言葉を報道せず
 www3.nhk.or.jp/news/html/2014 
 宮内庁、天皇陛下お言葉全文 kunaicho.go.jp/okotoba/01/oko 


2014年3月10日(月)【福島を忘れるな2】

 数々の名評論を残した音楽評論家の吉田秀和氏はやはり本物だったのだと、下のツイートを読んでしみじみ思った。政治家も法律家もジャーナリストも学者も医者も教員も芸術家も……あらゆる分野に満遍なく偽物がはびこるこの国で、彼は自分が何のために評論しているかを知っている本物の評論家だった。ロボットでもサイボーグでもゾンビーでもない本物の人間だった。
 彼はたしか昨年、98歳で亡くなった。

RT:じーさま‏@Reinheitsgebot
 原発事故の後、吉田秀和が朝日の記者に「あの事故をなかったかのように、朝日の読者に気楽に音楽の話をすることなんて、ぼくにはできない。かといって、この現実に立ち向かう力は、ぼくにはもうない」


2014年3月8日(土)【福島を忘れるな】

RT:布施純郎‏@Drponchi
2014年2月7日 第14回県民健康管理調査検討委員会のデータから。小児甲状腺がんおよびがん疑い 75名。33名が手術終了。残りの41名は手術待ち。 pic.twitter.com/lKOW33HG0b

ドイツ公共放送ZDF 「フクシマの嘘」(其の弐)より

われわれは東京で馬渕澄夫を訪ねる
事故当時の大臣で事故応対担当官だった
事故発生後すぐ 東電が事故の大きさを隠ぺいしていると疑った
「汚染水が流出しているかと聞くと東電はしていないと答えました」
「地下水は? と聞くと心配する必要ないと東電は答えました」
「私は疑惑をもったので専門家に地下水の調査を命じました」
たちまち東電の嘘は明らかになった
馬渕が集めた企業や科学の専門家チームは、一日に10万リットルの地下水が、原発に向って流れることを突き止めた
原発で放射能汚染したその水が太平洋に流れる恐れがある
「早急に阻止しなければなりませんでした」
「時間がない」
「すぐに遮水壁を建設しなければ…」
事故発生から3ヵ月後の六月十四日
馬渕氏は記者会見を行なって、計画を発表する予定だった
原発地下に粘土製の遮水壁を建設する計画だ
しかし東電が反対した
ZDFは記者会見の前日に書かれた東電の機密書類を入手した

“現在有価証券報告書の監査期間中であり
会計監査人が建設の見積もりの記載を
求める可能性が高い“

さらには:

“…市場が厳しい反応を示すことになりかねない。
市場は当社が債務超過に一歩近づくと評価するだろう。
これは是非回避したい。“
裏で工作が行なわれ記者会見は立ち消えた
原発には今も遮水壁はない
「金を出したくなかったのですね」
「私はうるさく要求を続けたので間もなく解任されました」
「私を切れば 私だけでなく専門家チームも全員いなくなりますから」
舞台裏で糸を引く目に見えない強大な原発ロビーとは
企業、銀行、政治家、官僚、科学者、そしてマスコミから成る
この“原子力ムラ“に反抗すると首相でさえ退任に追い込まれる
彼に浴びせられた中傷は、後にすべて嘘だったことがわかった
事故から3年たった今、彼は批判の声をあげる
「背景にあったのは原子力ムラの要求です」
「菅直人を早急に首相の座からおろせという」
「陰謀でした」
「そう思っています」
そして原子力ムラは、この男を担ぎ出した
現在の首相安倍だ
 ………………
 明日です。

 【0309 NO NUKES DAY原発ゼロ☆大統一行動 ~福島を忘れるな!再稼働を許すな!~】福島原発事故から三年。首都圏反原発連合、さようなら原発1000万人アクション、原発をなくす全国連絡会呼びかけ大規模アクション。→ http://coalitionagainstnukes.jp/?p=3996


2014年3月7日(金)【フクシマの嘘(其の弐)(隠ぺい・詭弁・脅迫) 翻訳全文】
 
 原発事故から3年を前に、ドイツの公共放送ZDFの「フクシマの嘘」第二弾が放映され、、数日前に翻訳されてアップされた。
 日本の公共放送が報道しないフクシマの真実。
 私たちは今なお原子力ムラを甘く見過ぎているようだ。
  http://kingo999.blog.fc2.com/blog-entry-1624.html(「放射能メモ」より)

 【0309 NO NUKES DAY原発ゼロ☆大統一行動 ~福島を忘れるな!再稼働を許すな!~】福島原発事故から三年。首都圏反原発連合、さようなら原発1000万人アクション、原発をなくす全国連絡会呼びかけ大規模アクション。→ http://coalitionagainstnukes.jp/?p=3996


2014年3月4日(火)【愛国】

 TWITTER から。
RT:じーさま‏@Reinheitsgebot[チャーリー・チャップリンの言葉]

 私は 祖国を愛している
 だが 祖国を愛せと言われたら
 私は 遠慮なく祖国から出てゆく

2014年3月2日(日)【3・9 NO NUKES DAY 原発ゼロ☆大統一行動

 3・11に続く福島第一原発の爆発からまもなく3年。
 政府は原発を「重要なベースロード電源」とやらにしたエネルギー基本計画を今月中にも閣議決定し、原発再稼働に突き進もうとしている。
 民意は完全に無視されたわけだが、実際、これまでのいくつかの選挙結果を見れば、それも不思議ではない。再稼働に反対だと答える人のパーセンテージがいくら高かろうと、たとえ100%に近かろうと、その人々が反対のために投票用紙の中でも外でも指一本動かす気もなく、再稼働が決まってしまえば「仕方ないね」とただこぼすだけだとすれば、まったく恐れるには足りない。この国にそういう人々しかいないとすれば、政府はそれこそ何だってやりたい放題だし、今現にそうしている。
 民が本当に問われているのは「民意」「民の意向」ではなく、ひとりひとりの意向の強度、反対に込めるエネルギーの大きさなのだ。それを明示し得ないかぎり、現代の民もまた「仕方ないね」といいながら戦争に協力し、飢餓地獄へと出征する兵士を旗を振って見送り、第二、第三のヒロシマ、そしてフクシマを生み出すはめになることだろう。

 【0309 NO NUKES DAY原発ゼロ☆大統一行動 ~福島を忘れるな!再稼働を許すな!~】福島原発事故から三年。首都圏反原発連合、さようなら原発1000万人アクション、原発をなくす全国連絡会呼びかけ大規模アクション。→ http://coalitionagainstnukes.jp/?p=3996

・原発再稼働推進を明示 エネ基本計画 政府案決定(東京新聞2月25日)
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2014022502000240.html

2014年2月25日(火)【明日は墓穴となるタコ壺】

 この本、五味川純平『関東軍私記 虚構の大義』は、私の本棚のすみですっかり変色していた。発表の翌年、1974年に出た文春文庫版だ。頁はほとんど茶色になって活字も小さいので老眼にはつらいが、目当ての箇所は頁の端が折ってあり、赤線まで引いてあるのですぐにわかった。
   …………
 何が怖かったのか。結局こうなるのなら、何も恐れる必要はなかったのである。明日は死ぬ。あらん限りの恐怖と後悔を味わったあげくに、死ぬであろう。それなら投獄も何も怖れる理由はなかったのである。
 戦場の消耗品でしかない男にとって、国家とは何であるか。天皇とは、その名において死地に駆り出された男にとって何であるか。その名の下に死ぬ理由を、誰も納得してはいない。誰も拒否する勇気がなかったから、明日は墓穴となるタコ壺で、いま濡れそぼちながら最後の眠りを眠っているにすぎない。
 この陣地にいる何百人か何千人かの男たちが、明日戦車と砲弾に肉体を激突させて死ぬのは、日本がこの十四年間他国に戦争を仕掛け、他国の土を軍靴で踏み荒らし、他国人の生命と生活を大量に奪った結果なのである。そもそもの源はここ満州であった。武力で掠め取り、差別と迫害の上に「王道楽土」の虚構を設けたときから、今日の運命は避けがたいものとなっていたといえる。
   …………
 大学を卒業した翌年、私はこの本を読み、他はほとんど忘れてしまったのに、この箇所だけは40年後の今日まで鮮明に覚えていた。あのころにもう予感があったのだろうか?
「明日は墓穴となるタコ壺で、いま濡れそぼちながら最後の眠りを眠っているにすぎない」状態になると。
 表紙も頁も黄ばんだ『虚構の大義』は、いつのまにか過去ではなく、今これからの話になっていた。だとしたらなお、「結局こうなるのなら」、「何も恐れる必要は」ない、はずだし、それでも誰も拒否する勇気がなかったら、その「明日」は確実にやってくる。


2014年2月21日(金)【最後の恋人】

 残雪の長篇小説『最後の恋人』の拙訳書が平凡社から刊行され、今日あたりから店頭に出始めたようだ。一昨年にすでに訳了していたのがようやく形になったのはうれしいが、見事に通俗性を欠いたああいう小説、それも長編の小説がどのくらい売れるものか心配でもある。若い人たちを見ていても、本を読む習慣をもつ人はどんどん減り、読むにしてもほとんどが一度読めば消費し終わる薄味の小説だ。
 私もその手が嫌いなわけではないが、それだけでは正直、もったいない話だと思う。読んでも読んでも、読み切ったという感じのしない、そういう手ごわい小説がこの世にあること、いってしまえば自分の永遠に読み切れない世界がそこに、つまりはここにあることを知らずに生きるのがもったいないと思うのだ。世界と私の途方もない厚み、謎である世界と謎である私のことを、私がほとんど知らないということすら知らずにいるのがもったいないと。


2014年2月20日(木)【主体へ】

 NHK受信料の不払い、留保が、静かに急速に広がっているようだ。新たな不払いの件数をNHKの理事は「把握していない」そうだが、「万単位に近づきつつある」といわれている。
 これまで何度か「受信料」検索したツイートも、おおむね以下のような形で混在しながら、上から下へと流れてきているようだ。当てにならない他人の返事待ちから、「……」を経て、自ら行動する方向へ。

・受信料は払いたくない
・どうして受信料を払わなくちゃいけないの?
・受信料って払わなくてもいいの?
・どうしたら受信料を払わずにすむの?
・受信料の徴収は止めてほしい
・受信料を義務づける法律を変えてほしい
・スクランブルをかけて見たい人からだけ受信料をとるようにしてほしい
・受信料不払い運動が起きるのでは?
………………………………………………
・受信料不払い運動を起こしましょう
・テレビを捨てて解約した
・受信料は払わないと通告した


2014年2月18日(火)【信用金庫】

 我が家からいちばん近い城南信用金庫にようやく行って、預金口座を開き、インターネットバンキングの手続きもしてきた。すっきりした。
 40年前に銀行員をしていたというのに、信用金庫がどういうものなのか、そんな基本的なことさえろくに知らなかった。この度、それをようやく勉強した。たとえばこんなことを。

吉原:……アダム・スミスは『諸国民の富』のなかで、「株主の利潤を追求する株式会社は、国家社会にとって望ましくない」とはっきり書いています。企業が健全であるか、また良識ある経営に努めているかが問われなくなると。むしろ、経営者が理念、ビジョン、主体性を考えていける合資会社のほうが好ましいとしています。この問題は、株式会社のスタート時点から常に言われてきたことなんです。常に良識をもってお金をコントロールする。

いとうせいこう:信金にお金を預けるのって、大きな消費者運動になり得ると思うんですよメガバンクは電力会社に対して、再稼動が融資の条件だなんていっている。なんでそんなところにお金を預けていなきゃならないの

原発とグリーンとお金のはなしをしよう:いとうせいこう×吉原毅(城南信金理事長)
 http://www.magazine9.jp/article/gakko_report/4988/(マガジン9)
 

2014年2月16日(日)【足】
 
 東京では雪が降るとすぐバスが止まる。雪がないときでも通勤の際は、家から駅まで徒歩30分ほどの道を片道は歩くことにしているので、そう苦にははならないが、土曜の朝の大雪には少し参った。試験監督で9時半には職場に着かねばならないのに、早起きして家のドアを開けたらまず、貝塚伊吹の木が雪の重みで倒れている。その雪を傘で払ってかいくぐり、ほんの2メートルほど先の門に行くのに一苦労。門をなんとか開けたのはいいが、表の5メートル道路は足跡ひとつない新雪だ。30メートルほどむこうのバス道路までひとりで道を切り拓くしかなかった。バス道路にはそれなりのワダチが続いていたものの、バスやタクシーはもちろん、他の車もほとんど走っていない。そんな道を他の何人かの人たちと後になり先になりしながら黙々と歩いてなんとか立川駅までたどりついた。
 問題はむしろその後だった。職場は桜上水だがその京王線まで、モノレール、南武線、中央線のどれがいちばん順調に行けるか? ツイッターで検索もしたが、もちろん、乗ってみなければわからない。途中で止まったときの心強さを考えて、中央線に賭けることにし、止まっては進む超のろのろ運転ながら、なんとかぎりぎりで間に合った。同僚も受験生もたどりつけない人が大勢いたとのこと。
 大都市に住むということは、なんと心細いことだろう。思えば私が日々収入を得るために行かねばならない職場は、自分の足では到底たどりつけない、自力ではどうにもならないシステムの先にあったのだ。もしかりに私の目的地が立川駅であったなら、昨日の経験は私の、私の足と私自身への信頼を深める契機となっていただろう。だが大雪に、自然に、制圧された東京の果てしない広がりは、システムへの私の隷従の深さを思い知らせただけであった。システムが複雑巨大になればなるほど、ひとりひとりの人間はより矮小になり無力になる。わかりきったことだ。しかしシステムが人の産物なのであって、人がシステムの産物なのではない。このことも思いだしておかねばならない。人はもともと、あの雪と同様、自然の産物なのだ。


2014年2月13日(木)【切符代を支払わないために】
 
 そう、片道切符の代金を支払ってはいけないのだ。
 自滅への列車の切符を自分で買いながら、列車を出すなといくら叫んでも意味はない。
 その当たり前のことにようやく気づいた。
 NHK然り、電力会社の大株主で原発推進の牙城たるメガ・バンク然り。
 NHKの支払いはもう止めた。
 今度はようやくメガ・バンクだ。
 今まで公共料金の引き落としからクレジットカードの支払いまで、40年前から口座振替に使ってきた大手銀行を、以前からツイッターで評判の、明確に脱原発を掲げてきた城南信用金庫に変えることにした。

 城南信用金庫:http://www.jsbank.co.jp/
 
 もともとこんな立派な受け皿があったのに、何度も検討しながら、近くに支店がないし、口座の変更の手間も面倒だと、その気になれずにいたのだ。
 しかし、もう我慢できない。考えてみれば、おめでたさもここに極まれりというものだ。
 行き先のわかっている列車の燃料費を払いながら、デモだのパブコメだので、そっちに走らせるな走らせるなと叫んできたわけだ。ようやく少しずつ目が覚めてきた。
 「生命より金」のシステムを動かすのは、御意見募集の意見ではなく、金だ。
 これまで、どれほど多くのやらなくてもいい餌を、燃料を、そのシステムに与えてきたことか。
 調べてみると、振替口座の変更手続きは、思っていたよりずっと簡単だ。
 かりに思っていたより大変だったとしても、逆走する列車の切符を買い続ける不愉快さに比べればものの数ではない。


2014年2月11日(火)【払い戻し】

 佐村河内守氏の作曲がゴーストライターによるものと明らかになった。NHKのどの番組だったか、私もたまたま見て、彼が頭を抱えたり、床を這ったりしていた様子が結構記憶に残っている。その役者ぶりを思いだすとなんだか可笑しく、やがて悲しい。 しかも彼の姿が、日本のもうひとりの役者と重なる。汚染水は完全に「アンダー・コントロール」だと、両手を使って演じて見せたあの人物だ。
 NHKは佐村河内氏の嘘を見抜けなかったことを謝罪したらしい。しかしそんな「日本のベートーベン」の物語よりも、もっと重大な「日本の首相」の物語に今NHKが関与し、そのドラマをプロデュースしつづけていることを忘れるわけにはいかない。佐村河内氏のドラマを見せられてコンサートの切符を買ってしまった人には払い戻しもあるようだが、日々首相のドラマを見せられてあのいつか来た道への片道切符を買ってしまった人には払い戻しはない。


2014年2月10日(月)【明日戦争が始まる3】

RT:原発は差別の象徴!‏@Hiroy_S
 戦争に行くしか仕事がないと思ってるのだろうか? RT @cxjr: RT @rolling_bean: Σ(・□・;)“@bilderberg54: 田母神の若い層の支持がやばい。 pic.twitter.com/7rbLlVzcrc

 原発を盛大に再稼働した後は、大地震が先か、戦争が先か。
 このグラフを見ると、もはや滅びに向かう道しか残されていないようにさえ見える。
 戦争をしたがる若い人たちに、私たちは何をどう語れはいいのだろう。
 私たちも戦争を体験してはいない。しかし、多くの若い人の知らないことを知っているような気もする。
 たとえば、戦争に行くとは、だれか他人ではなくあなた自身が、人を殺し、殺されに行くのだということ。それも総司令官としてでも参謀本部詰めとしてでもなく、まさに殺し、殺され、あるいは餓死させられる一兵卒として行くのだということ。


2014年2月9日(日)【明日2】
 
 都知事選。舛添氏当選、予想されていたとおりの結果になった。
 ただ、NHKの出口調査で原発政策についての興味深い結果が出ている。

RT:Ikuo Gonoï@gonoi
 NHKの都知事選出口調査、有権者が重視した政策の「原発などエネルギー政策」分野は「原発即時停止」を訴えた細川氏が圧倒的。続いて同主張の宇都宮氏。「段階的に依存度減らす」の舛添氏、「安全確保して利用」の田母神氏ら原発肯定派は支持されず。 pic.twitter.com/GOI2HiNFEI

 大半の都民はやはり安全を求めていた。しかし投票には結びつけなかった。
 景気のよさそうな話のほうが、安全よりもっと好き、ということだろうか。
 だとしたら、結局、やはり何も学習していないのだろうか。
 それとも、単におめでたいだけなのだろうか?
 投票にさえいかなかった人たちを含めて。


2014年2月8日(土)【明日】

 明日は都知事選。逆戻りしている時計の針を、もう一度未だ来たことのない「未来」に向けて動き出させることができるだろうか? 
 楽観はしていない。しかし、あきらめてもいない。あきらめる権利など、私たちにはない。天が何度落ちてこようとも。


2014年2月7日(金)【近く】

 今ごろになって東電は、「福島第1原発1~4号機の海側にある観測用井戸で、昨年7月に採取した水から、過去最高値の1リットル当たり500万ベクレルのストロンチウム90を検出」したと発表した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140206-00000146-jij-soci

 下の8月21日の記録によれば、あの時点ですでに東電は「最大30兆ベクレル=ストロンチウムとセシウム」が海へ流出したと試算していたが、それよりまたずっと増えるわけだ。
 昨年7月といえば、NHKが例によってまた福島の「海開き」を報じていたころだ。
 そのニュースを見てその海で泳いだ人への影響について、NHKは何もいわない。
 環境省も厚労省もなにもいわない。泳いだ人に何かあったところで、泳いだこととの因果関係など、誰も証明できはしない。
 泳ぎはしなかったが、近くに住んでいただけの人はどうか?
 同じことだ。あとは野となれ山となれなのだ。
 東京は、どうなのだろう?
 明後日の都知事選。結局のところ、人々の投票行動を支配するのは、福島との空間的、時間的な遠近 感かもしれない。オリンピック招致の際「遠く」だといわれて、それを信じたい人と、信じない人と。

・安倍政権信任でいいのか? 国の放射線量測定のデタラメを暴く
http://dot.asahi.com/wa/2014020500048.html (週刊朝日)
・国の放射線量デタラメ測定 文科省動かした科学者らの告発
http://dot.asahi.com/news/domestic/2014020500069.html(週刊朝日)

2014年2月5日(水)【明日戦争が始まる2】

 クーデターではたいてい、まず放送局を制圧する。
 安倍政権はクーデターではなく選挙によって選ばれたが、それでもマスメディアを制圧し、猛烈な勢いで戦前回帰を進めている。国会のみならず、マスメディア内部にも、これにブレーキをかける力はあまり残っていないようだ。経済界の要求に逆らえなかったマスメディアが政府の要求に逆らえなくても不思議ではない。NHK内の良識あるジャーナリストたちは、その良識を表明する事さえはばかられる状況だというし、音楽評論家のピーター・バラカン氏は、東京都知事選が終わるまでは原発問題に触れないよう、NHKはじめ複数の放送局から求められたという。
 秘密保護法の施行を待たずに、私たちが事実を知り、良識に触れ得る道は日に日に細くなりつつあるが、幸い、外国メディアには安倍政権の支配はおよばない。
 きのうご紹介したニューヨークタイムズの記事が早速翻訳されたので再度ご紹介する。さらにもう一点。シンガポールの新聞の見出しも。どちらも私たちが原発付き「皇国の臣民」になってしまうのを心配してくれているらしい。

RT:小林 順一‏@idonochawan
《新規掲載》NHKは「日本の民主主義の基礎を作り上げる、大切な基盤の一部」であるはず【 日本を代表する報道機関、NHKの『公正と中立』が危ない! 】《前篇》 ニューヨークタイムズ - 全文翻訳は → kobajun.chips.jp

RT:Hideyuki Torii‏@torii_hNHK百田経営委員、南京大虐殺を否定。裏に日本政府。日本のメディアは偏向。…と。親日派シンガポールでさえ、こんな伝えられ方。(´・_・`) twitpic.com/dugdf8

2014年2月4日(火)【明日戦争が始まる】

 学年末の仕事繁忙期と風邪熱のダブルパンチで久しぶりの更新。先週の「……」の続きから。 またそのNHKが大本営発表を始め、また放っておけば……明日戦争が始まる。
 
 今や誰の目にも、NHKは安倍政権の広報機関と化した。それにもかかわらず、人々がなお従順に受信料を、広報料を払い続けるのはなぜか? 明日始まる戦争や再度の原発爆発よりも、それを阻止するために、今日、ささやかな抵抗をすることのほうが恐ろしいからだろうか。
 
・NHK経営委員の百田氏が応援演説 都知事選http://www.asahi.com/articles/ASG235VL1G23UTIL031.html

・RT:debra‏@zodiac0081
米ニューヨークタイムズの1面トップ - NHKの権威ガタ落ちの件 News Giant in Japan Seen as Being Compromised nyti.ms/MPGp3C  日本の新聞よりも歯切れがいい

RT:佐々木中‏@AtaruSasaki
仏ルモンド紙も百田の南京事件否定を報道。田母神、籾井、「極めて国粋主義的な」安倍首相との関連も。Japon : un patron de la télévision publique nie le massacre de Nankin lemonde.fr/japon/article/

RT:宮尾節子‏@sechanco
明日戦争がはじまる。 pic.twitter.com/6Mjv2Fkuws


2014年1月28日(水)【島のマスメディア】
 
 下の手紙は 「『放送受信料払い込みのお願い』へのお断りについて」 と題して昨日NHKに送った。なんだかすっきりした。今年の目標も、これ以上おめでたくならないことだ。
 うろ覚えだが、以前『事実とは何か』という本の中で本多勝一氏が、世界とは報道記者が行ったところまでだ、というようなことを書いていた。たしか私が学生のころ読んだ本だが、インターネットがこんなに普及した今も、結局のところ、私たちの国についても世界についても、その輪郭もイメージも、大半がマスメディアによって作られつづけている。それも日本国内のマスメディアだ。英語やスペイン語やアラビア語や中国語とちがい、日本語のマスメディアはこの島国の中にしかない。
 人々ががいちばん多く共通に見聞きするのは日本のテレビの言葉、とりわけNHKの言葉であって、他に強いて情報源を求めなければ、その受け売りがいつのまにかみんなの好きな「みんなの考え」になり、日本じゅうがNHKムラになり、そのムラで育った子どもがまたNHKを育て……またそのNHKが大本営発表を始め、また放っておけば……


2014年1月26日(日)【NHKへの手紙】

 以下の手紙を出すことにした。

 日本放送協会 御中

 過去数十年に渡り、我が家では「放送受信料払い込みのお願い」に応じて遅滞なく受信料を支払ってきました。しかし近頃、とくに安倍政権の発足後は、貴協会のニュースおよびニュース関連放送が、放送法第4条、第2項「政治的に公平であること」の規定に違反しているのではないかとの強い疑いを抱くようになり、昨年10月以来受信料の払い込みを保留しています。1月26日、新聞各紙で報じられた籾井新会長の発言内容は、貴協会のニュース報道姿勢が今後放送法遵守に向かうどころか、違反を常態とする方向へ向かう懸念をさらに強めるものでした。
 国の将来を大きく左右するニュース報道において、貴協会が恒常的に放送法に違反しつづけるならば、受信者は当然、同じ放送法に規定された貴協会との契約の義務を免れるものと私は考えます。
 よって私は、貴協会が政治的公平を求める放送法を再び遵守し、公共放送の本分に立ち返ったことを明確に示すまで、「放送受信料払い込みのお願い」には応じられません。
 以上、御通知申し上げます。

・「NHK籾井新会長「従軍慰安婦、どこの国にもあった」」
 ……放送法はNHKを含めた放送事業者に「政治的公平性」を義務づけている。NHKの会長がこのような発言をするのは極めて異例。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140125-00000028-asahi-soci

2014年1月23日(木)【政治とことば】

  「毎日」の選挙サイトで下の宇都宮氏の演説をすべて聞いた。
  http://senkyo.mainichi.jp/news/20140121org00m010003000c.html

 正直なところ、同じ脱原発を主張するふたりの有力候補のどちらに投票するか、まだ少し迷っている。もしかしたら最後まで迷い続けるかもしれない。
 だが、これが、ふたりの政治的背景やこれまでの仕事を問わず、スピーチそのものについての投票であるとしたら、私は迷わず細川氏に一票入れるだろう。宇都宮氏も細川氏も、どちらも本気で語ってはいる。だが、問題のもっとも根本的なところから相手に語りかけようとしたのは、細川氏のほうだった。
 なぜ脱原発なのか? 人間が生き延びねばならないからだ。これ以上重大なことはほかにない。細川氏はその重大なことを、それにふさわしい重さで語った。
 ひょっとしたら宇都宮氏にとって、それはあまりにも当然の、改めて繰り返し強調するまでもないことで、その暇に、もっと具体的な問題に進みたいと思ったのかもしれない。
 しかし、わたしたちはこれまで、その根本的な思考の基盤が、弊履のごとく投げ捨てられるのを繰り返し見せつけられてきたのだ。その場しのぎの屁理屈と嘘いつわりのことばの洪水が、ことばの基盤そのものを押し流すのを見てきたのだった。
 政治がなによりもまずことばである以上、細川氏は政治家として第一にやるべきことをやったともいえるだろう。この国に、物事を根本から語ることのできる政治家は多くはない。そしてそのことが、過去も今も、論理も倫理も理念をも欠いた政治の惨状をもたらしている。

2014年1月22日(水)【名演説】

 細川氏の下の立候補表明演説(約17分)をすべて聞いた。
 これから都知事になろうとする人が第一に語るべきことを第一に語り、
 原発問題がいかに都知事選の争点としてふさわしいかを疑問の余地なく語るとともに、
 日本がどこへ向かうべきかも明確に語っていた。
 
 「都知事の第一の任務は、都民の生命と財産を守ることです。」

 【速報】細川都知事選 原発即時ゼロ 「すべてをかけて戦う」1/22
 http://www.youtube.com/watch?v=LO6S19mPB6k&feature=youtu.be
(記事内のURLをクリックした後、「フレーム内で開けません」と出たら、ページ下の 「このコンテンツを新しいウインドウで開く」をクリックしてください)

【都知事選】 細川氏 「原発こそ最重要争点」
 http://tanakaryusaku.jp/2014/01/0008623


2014年1月20日(月)【希望の牧場】

 「希望の牧場」については3年近く前から何度も繰り返し書いてきた。とりわけ1年めの特設頁「人間が人間であるために」では中心の話題でもあった。そしてたぶん今、私が黙るわけにいかない理由もそこにある。
 もともと殺して食べるために育てていた牛を、原発事故の後、なぜ救い、生かそうとするのか? 
 空っぽの餌樋に首うなだれて死んだ何万羽ものニワトリ、空腹のあまり近くの木の柱が細くなるまでかじり、あるいは仲間の死骸と排泄物に浸かりながら飼い主が餌をもって現れるのを待ちつづけて死んでいった数千頭の牛や豚たちの写真を目にした者にとって、その答えは自明であるように思えた。
 なによりも贖罪。人間が動物たちに対してしてきたこと、今も現にしていることへの罪滅ぼし。それをしないことには、もう人間としてやっていけないような底知れない疚しさの緩和。
 しかし、その矛盾と苦悩に満ちた贖罪と、人類の根本的な過ちを正す途方もない大仕事を実際に勇敢に引き受けたのは、動物たちのむごたらしい写真に涙したすべての者ではなく、「希望の牧場」の吉沢さんと、ほんの少数の関係者、関係団体に過ぎなかった。
 原発の被災家畜の惨状に心を痛めたすべての人は、おそらくみな吉沢さんたちに借りがある。
 少なくとも私はずっと借りがあると感じている。
 その吉沢場長が、ニューヨーク・タイムズに取り上げられ、それが「星の金貨」に翻訳された。彼のひとことひとことが、私に動物たちと、それを現に救っている人たちへの二重の負債を思い出させる。未だにほとんど返済していない莫大な負債を。
………………
「そして私は、この疑問に突き当たったのです。
『なぜ日本人は、権力に対してこうも従順なのか?』と。」
「私は決めたのです、たったひとりの抵抗勢力になると…」
……
「すべての日本人が、受け身の姿勢でいるわけではありません。」
吉沢さんがこう語りました。
「ここにいる牛たちと私は、それでも日本には変わるチャンスがある、その事を訴えるために生き続けるつもりです。」

RT小林 順一‏@idonochawan
 《TODAY》福島で起きたことの記録と記憶を消し去り、原発行政を事故発生以前の状態に戻したい、それが政府の本音【 政府の命令より、汚染されてしまった生き物たちの命を守れ 】《前篇》ニューヨークタイムズ - 全文翻訳は → kobajun.chips.jp

・希望の牧場 ウェブサイト
http://fukushima-farmsanctuary.blogzine.jp/

2014年1月18日(土)【世界への迷惑】

 森元首相が、小泉元首相が訴えている「原発即時ゼロ」について、「6年先の五輪のためにはもっと電気が必要、今から原発ゼロにすれば、五輪を返上するしかなくなり、世界に迷惑をかける」と批判したそうだ。

 6年後の2020年、「アンダー・コントロール」のはずの汚染水が世界にどう広がっているか、ドイツのキールにある海洋研究所が12年7月に発表したシミュレーションがある。「世界への迷惑」を本気で心配するのなら、森元首相も、これくらいは見ておくべきだったろう。
 以前に一度紹介したが、念のため、もう一度。

「太平洋 #放射能 汚染10年間予想図」 
http://www.youtube.com/watch?v=MqRogjLKbzk


2014年1月16日(木)【声をあげる場】

 すでに宇都宮氏が立候補表明していた都知事選に、細川氏も脱原発を掲げて立候補した。これが政府の原発推進方針を揺さぶり、脱原発に舵を切らせる力になってくれればいいが原子力ムラの力は侮れず、単に脱原発票が割れるだけかもしれず、楽観はできない。
 明日は新年最初の官邸前抗議。1~2月は冬時間で18時半から1時間半とのこと。今年は家の事情であまり行けそうにないが、他力本願にならずに、自分で声をあげられる場所は確保しておきたい。状況によっては、自分で作るしかないか……。

【0117再稼働反対!首相官邸前抗議】「2030年原発ゼロ」方針白紙へ? 国民の声をきかず年明けの閣議で決定しようとしている安倍政権に徹底抗議を!1/17(金)18:30~20時首相官邸周辺で超大規模抗議。→ coalitionagainstnukes.jp/?p=3937

2014年1月14日(火)【綿入れと菩提樹】

 一昨日、寒い外にいる野良犬や猫を「せめて玄関に入れてやって」というツイートに胸を打たれたせいにちがいない。早速今朝方、起きる前に猫の夢を見た。

 玄関の戸を開けたら外は薄暗く、道路は一面の雪で、そこに猫が坐っていた。
 黒い子猫と白い子猫、それに白っぽい親猫が、まん丸な光る目をして私を見ている。すぐに家に入れてやろうとしたら、ほかにも何匹もあちこちにいるのがわかり、あわてて戸を閉めた。一旦家に入れれば全部飼うはめになりかねない。しかし、誰かと何かことばを交わしたあと、また考え直して、残らず中に入れてやった。一匹は私が以前飼っていた茶トラの猫で、なんだか私のことをじろじろ見ていた。

 魯迅は「ノラは家を出た後どうなったか」と題する講演の中で、こんなことをいっている。

 たとえば今日のような冬の日、綿入れは一枚しかないのに今にも凍死しそうな人を救うか、さもなければ菩提樹の木の下に坐って人類すべてを救う方法を考えねばならないとします。人類すべてを救うのとたった一人救うのでは、まったく大違いです。しかしもしどちらか選べといわれたら、わたしはすぐさま菩提樹の下に坐りに行くでしょう。一枚しかない綿入れを脱いで自分が凍死しないように。……

 私が見た夢は、幸い、家に入れるかどうかの問題だったが、一枚きりの綿入れだったらどうしただろう。18年も飼った茶トラのあの猫は、中に入れてやったというのに、いかにも不審げな目つきをしていた。


2014年1月12日(日)【あの一点】

 昨日教科書検定パブコメに、改正案への反対意見をネットで送った。
 反対の理由をつきつめていくと、エネルギー・パブコメとも秘密保護法パブコメとも、
 結局同じところに収斂する。
 「殺すな」「死なせるな」という一点。
 これを裏返せば「生かせ」「生きさせろ」となる。
 いずれにせよ、この一点が人間の思想の起点でもあり求心点でもあるのだろう。
 カントは哲学は人間の常識以上のものではあり得ないといっているが、
 文学についても同じことがいえる。
 そして文学も到るところに、まったく到るところに、ひっそりと気高く成立して、
 あの澄み渡った一点へと人々をいざなっている。

 今日、私がフォローしている酪農家の方が廃業するつもりだというツイートを見た。
RT:松田ツトム‏@_ma2da
 生まれた時から酪農家育ちの俺にしてみれば、「牛乳は体に悪い」なんて話しを聞いた時は寝耳に水だった。やがて認めざるを得なくなったけど、何とか隠し通したかった。でも、それも限界。俺が儲かるかどうかよりも、人々が健康かどうか、牛が牛らしく生きていけるかどうかの方が大事だと気付いたから。
 同じく、こんな厳寒の地の暖かいツイートも見た。
RT:かおり‏@bonjourbonjour4
 当方、北海道なんですが…氷点下何十度とかになると外犬凍死したりすることがあります。野良猫は凍死して雪解けの頃にハコ座りで発見されることがあったり…せめて玄関に入れて欲しいです。このところ冬は寒冷化している気がします。


2014年1月11日(土)【教科書検定パブコメ(続)】
 
  すでに報じられたように、「エネルギー基本計画」の閣議決定が2月に先送りになった。どうせ都知事選のためだろうが、「早期に原子力に依存しなくてもよい経済・社会構造の確立を目指す」とした衆院選公約との矛盾が党内からも指摘されたのと併せ、6日に締め切られたパブコメ、合計1万9千の件数も少しはプレッシャーになって、「徹底した議論が必要」ということになったらしい。
  そんなわけで、教科書検定パブコメもやはり出さないわけにはいかない。
  問題点が整理されたよい参考資料がないかと探してみたら、こういうものが見つかったのでご紹介しておく。締切まであと3日。今回は早めに出したい。
 子どもと教科書全国ネット21事務局長・俵 義文氏
 【談話】文部科学省の検定基準改悪案に抗議する
 http://peacephilosophy.blogspot.jp/2013/11/blog-post_16.html


2014年1月8日(水)【歴史抹消教科書検定パブコメ】

  エネルギー・パブコメに続いてまたひとつ、重要なパブコメの締切が迫っている。
 小学校の社会科、中高の歴史、公民科の教科書検定基準に、
 以下の追加を行うこことについて、意見を募るものだ。

① 未確定な時事的事象について記述する場合に、特定の事柄を強調し過
ぎていたり
するところはないことを明確化する。
② 近現代の歴史的事象のうち、通説的な見解がない数字などの事項につ
いて記述する場合には、通説的な見解がないことが明示され、児童生徒
が誤解しないようにすることを定める。
閣議決定その他の方法により示された政府の統一的な見解や最高裁判
所の判例がある場合には、それらに基づいた記述がされていることを定
める。

 要するに、安倍政権の統一見解に基づいで歴史教科書を書き変えろということだ。
 日本という国が、外国と自国の人々にしてきた恥ずべきこと、無惨な、残虐な、決して繰り返してはならないことがすべてなかったことにされ、教材としての歴史の意味が失われようとしている。
 日本軍に集団自決を強いられた沖縄の「琉球新報」は、「文科省の教科書改革 「愛国心」なしは不合格」との見出しでこれを報じているが、ツイッターで検索したかぎりでは、今回は歴史の抹消に大量の賛成意見が寄せられそうなあやうい情勢だ。
 たとえ少数意見となってもこれに反対しないわけにはいかない。
 締め切りは今月14日:http://blog.goo.ne.jp/zaza0924/e/65a6080c7f815cb42c6ccabc6c084801


2014年1月7日(火)【ぎりぎり】

 おめでたくなりたくないと思いながら、やはり幾分おめでたくなっていたのだろうか。
 エネルギー基本計画のパブコメ、そろそろ締切も近いはずだと思いながら、6日締切の仕事に追われていて、あやうく出しそびれるところだった。友人のふたりから締切間近とメールをもらったおかげでようやく出せ、ここでも告知できたが、ぎりぎり当日になってしまった。出せなかった方には本当に申し訳ない。
 この度はツイッターの面々も出足が遅く、ぎりぎりに出した人が多かったようだ。中日新聞によれば1万9千件、一昨年夏の原発パブコメの8万9千件にも、ついこの前の秘密保護法案の9万件にも遠く及ばない。それはそうだろう。
 原発がらみのパブコメはもう2度めで、しかも今回の「エネルギー計画」案は、前回の8万9千人の9割が原発ゼロを求め、民主党政権が尊重しようとしたパブコメ結果を、まったく無視しているのだ。しかも、秘密保護法案パブコメ9万件のうち8割が反対だったこともついこの前完全に無視して採決を強行している。
 この度もどうせ政府の形式的アリバイ作りだと、だれもが思っていた。
 それでも出した人は、こういう考えだったのだろう。
・ひとつは自分が公式に反対したしるしを自分に残すために。
・もうひとつは、政府は反対が多ければ無視するだろうが、反対が少なければ、それを原発推進の口実のひとつにしてしまうだろうから、それを避けるために。
 民主制を投げだした国の「ご意見募集」にどう対処するか、神経戦は今後も続きそうだ。
 
 エネルギー計画に意見1万9千件 経産相が発表
 http://www.chunichi.co.jp/s/article/2014010701001393.html

2014年1月6日(月)【まだの方、本日中にパブコメを大至急!
 
 エネルギー基本計画パブコメ、今日が締切!まだの人、一言でもお願いします!
【重要】2014年1月6日(月)本日 23時59分締め切り。新しい「エネルギー基本計画」策定に向けた御意見の募集について。 wp.me/s2zh7U-pc
 民意無視/原発回帰のエネルギー基本計画に反対します。/国民の生命健康を脅かす原発に依存したエネルギーはゼロに。
・政府側の案エネルギー基本計画に対する意見は実にいい加減です。

2014年1月4日(土)【現在を憎まんがために】

 下の「泣ける話」さんのツイートは、さっきコピーした時点で1万3千回以上もリツイートされていた。1万回を越えるリツイートは初めて見た。これからも増え続けることだろう。私たちの税金を湯水のように使って作られる上の完成予想図は、下の仮設居住者のための新居ではない。暮れの寒空に公園のテントからさえ追い出されるホームレスの人たちの新居でもなければ、特養への入居を待ち続ける無数の人たち、あるいは行く先がないせいでわざと盗みを繰り返して刑務所に入る老人たちのための新たな明るいホームでもない。

RT:泣ける話‏@kando_epi
 今の日本は狂ってる。 pic.twitter.com/06Ewpf9XVx


2014年1月2日(木)【生命の時間】

 今日、立川の駅頭で『ビッグ・イシュー』の最新号を買った。ホームレスの人たちの自立応援の雑誌として知られる例の雑誌だ。何年も前から見かける度に買っているが、中身も充実してなかなか面白い。ロンドンで創刊され、社会変革を標榜しているだけあって、日本版の編集も潔く、つまらない気配りや自己規制なしに核心をついてくるのが気持ちがいい。最新号の特別企画は「日本の子どもたちの未来を考える 子どもたちを放射線災害からどう守るのか?」だった。年頭の企画として申し分なく、他の雑誌はなぜこれをやらないのか不思議になるほどだ。
 同じ雑誌の中に「2014年お正月かるた 生命の時間」という名言集があって、これもとてもいい。中に南アフリカのマンデラ氏の名言もあった。「ひとは、憎むことを学ぶ。憎むことが学べるのであれば、愛することを教わることもできる」と。おそらくその通りだ。それに、憎むことを学ぶのは、愛することを学ぶのに、なんと似ていることだろう。この世界についても、この国についても、この私についても……。
 これまたマザーテレサか誰かのよく知られた名言に「愛の反対は憎しみではなく、無関心だ」というのがある。まったくその通りだ。そしてこの国をその無関心が今なお広く深くおおいつくしている。この国は死にかけており、私たちも死にかけている。私たちはまず憎むことを学ばねばならない。愛することを学び、生きることを学ぶために。


2014年1月1日(水)【憎むこと】

 昨年同様、これ以上おめでたくはなりたくない。
 未来の日々をわけもなく寿ぐ前に、現在と過去を憎まねばならない。

 魯迅は『野草』の中のほんの短い文章「復讐その二」の中で、十字架に掛けられたキリストが葡萄酒を飲まなかったという以下のくだりを、同じ形で二度も繰り返していた。

 没薬を入れた葡萄酒をかれは口にしなかった。イスラエル人がいかにかれらの神の子を遇するかを心ゆくまで味到するために、かつは、かれらの前途をより長くあわれみ、だが彼らの現在を憎まんがために。(竹内好訳)
 
 立原道造さえこう書いていた。
 
 捨てて来たあの日々と 愛してゐたものたちを
 私は憎むことを学ばねばならぬ さうして
 私は今こそ激しく生きねばならぬ(「逝く昼の歌」より)

2013年12月31日(火)【草原】

 立原道造は激しい言論弾圧と鳴り響く軍靴の足音の中で詩を書いていた。『萱草に寄す』、『曉と夕の詩』が出版されたのは1937年、盧溝橋事件により日中全面戦争が始まった年だ。そんな時代に、草原だのそこを吹く風だの、林の小鳥だの少女だの、それだけを書いていたのだ。「ここがすべてだ」と、まるで草原の外には何も存在しないかのように。あるいは、そのことを書かないために草原の詩を書きつづけたのだろうか。少なくとも、彼にとっては草原だけは永遠に思われたのだろう。
 しかし今、私たちはもはや草原に逃げこむことも、そこに隠れることもできない。彼が愛した信州の草原も、吹きわたる風もすでに汚れ、放っておけば、何度でも果てしなく汚れつづけるだろう。彼の時代なら永遠の少年の顔をして、知らなかったということもできたかもしれない。本当にその後何が起き、どんなに多くの人が殺されていくか、予想もつかなかったのかもしれない。
 けれども私たちはもう知っている。これは二度めだということ、三度めはないということも。内なる草原を失わないためには、そこから出て語り戦うしかない。

2013年12月29日(日)【夜の詩】

 二年ほど前から認知症になっている老母が、昨夜、本当に久しぶりに本を読んだ。正月準備に母の部屋を片づけていて私が見つけたものだ。昔好きだったのにそれも忘れてしまった風景写真入りの立原道造の詩集で、字も大きいし、ひらがなも多い。その文字を指で追いながら、母は声を出して読み、1編また1編といつまでもいつまでも読みつづけていた。そしてテーブルに置いた母お気に入りの「まねっ子バリーさん」という鳥のぬいぐるみが、母が一行読む度に、それを可愛い声で復誦していた。春夏秋冬の順序や、時刻の意味や、昼夜の区別さえしばしば覚束ない母が、ひとつひとつのことばや詩行の意味をどこまでわかっていたのかはわからない。「風」や「梢」という漢字は始めは読めなかった。ただ、そんな90近い老婆が、20代半ばで逝ったあの若い詩人のことばの響きに酔い、幸福感に満ちているのはわかった。母はまさに詩を読んでいた。そして私も母とバリーさんの声で、まさに詩が読まれるのをずっと聞いていた。年の暮れの幸福な夜だった。


2013年12月27日(金)【滅びに到る道】

 5日ぶりの更新。2月刊行予定の残雪の訳書『最後の恋人』の仕上げに大忙しだった。
 ニュースはネットで新聞の見出しくらいしか見てないが、それでもこの国の狂気が一段と深まり、滅びに到る道が一段と広がったのはわかる。アインシュタインがいうように、狂気とは、同じ事を繰り返しやりながら違う結果を期待することだとすれば、安倍首相やその賛同者たちはまぎれもなくその狂気に取りつかれている。しかし、無数にいるはずの彼の反対者たちも、別な意味の、同質の狂気に取りつかれてはないか? つまり、自分はこれまで同様沈黙をつづけながら、これまでとは違う結果を、なにかの幸運を、僥倖を、期待しててはいないか?
 首相の狂気を支えているのは、結局のところ、わたしたちのこの狂気だ。
 

 
2013年12月22日(日)【羊たちの沈黙】

 それにしても同じアジアで、日本の大多数の人々はもう、半分死んでいるのだろうか?
 もう、あきらめたのだろうか? 
 それとも、生まれながらの羊だったのか?

・首相退陣求め17万人行進 タイ反政府デモ
http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312220152.html?ref=com_top6

・海側井戸で190万ベクレル=最高値を更新―福島第1
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131220-00000175-jij-soci

2013年12月21日(土)【買わない若者】

 近ごろNHKのニュース番組をまったく見なくなった。少し前までは、原発や秘密保護法をNHKがどう報じるかを監視したくてときどき見ていたが、もう、そんな気もなくなった。大本営発表と大本営への気配り、そして景気浮揚のためのCMばかり見せられて、さすがにもう耐えられなくなってしまった。
 Twitter によると今日、 NHKの「ニュース深読み」とかいう番組で「景気回復の鍵となる個人消費。なぜ若者はモノを買わなくなったのか」というテーマでやっていたらしい。もちろん見ていないが、その番組についてのツイートのまとめは面白かった。
 若者がモノを買わない理由は:
・欲しいものが特にない
・しつこいCMにもう騙されなくなった
・無駄に消費するのが当たり前だった世代の価値観のほうが異常だ
 まったく、実にまっとう、まともだ。
 パソコンかスマホで情報を仕入れ、
 家にテレビも置かず、新聞も取らない人もどんどん増えているようだ。
 実際、大本営発表を見聞きするために年間15万円も払う必要はない。
 「消費は美徳」の異常な時代、異常な大量消費社会が、このまま静かにゆっくりと終わってくれればいいのだが……
http://togetter.com/li/605498


2013年12月18日(水)【知は力】

 近ごろTwitter で拡散されていること。 
 国じゅうに残らず知れ渡り、常識になるまで拡散を!知は力。

 ヒトラーの右腕だった高官が戦後の裁判でこんな証言をしたという。

「国民は戦争を望まない。しかし決めるのは指導者で、国民を引きずり込むのは実に簡単だ。外国に攻撃されつつあると言えばよい。それでも戦争に反対する者を、愛国心がないと批判すればいい」。だまされてはいけない。

【1222 再稼働反対★国会大包囲】首都圏反原発連合呼びかけの年内最後の大行動!一基も再稼働させない、原発ゼロの意志を国会包囲で可視化し圧力を!全国から国会議事堂に集結しよう!ツイートボタンで拡散を→ http://coalitionagainstnukes.jp/?p=3811

2013年12月17日(火)【蠅を食べる】

 秘密保護法の参院通過以来、いやな風邪をひいたせいもあるかもしれないが、吐き気に似たしつこい不快感がずっと続いている。単なる危惧や懸念ではなく、なにかもう耐えきれないほどいやな感じがするのだ。下の写真を見てもらえばすぐわかってもらえるだろう。中国語でいう「蠅を食べたような」感じだ。

 安倍首相が東京五輪支援に感謝 ASEAN首脳と夕食会 AKBも登場
http://photo.sankei.jp.msn.com/highlight/data/2013/12/14/32akb/

 2チャンネルでさえ「恥さらし」だと「悲報」として報じられていた。「愛国心」の強要と、とめどない軍国化が、このあられもなく幼稚な恥さらしなレベルで、人々の美意識を逆なでしながら進んでいく。「ヒトラー最期の12日間」という映画の中で、ヒトラーはこう語っているという。
 
「国民が地獄を味わうのは当然の義務だ。われわれを選んだのは国民なのだから、最後まで付き合ってもらうさ」


2013年12月14日(土)【1年後】

 1年後の日本は……。


2013年12月13日(金)【日当】

 自民党の西田昌司という参議院議員が、秘密保護法反対で国会の前でドラムをたたいて抗議していた人たちについて、「いろんな団体から駆り出され、日当が出ている」と発言したとかで、ツイッターは騒がしくなっていた。
 デモや抗議の参加者が主催団体から日当をもらっている!? 
 ばかばかしくて、相手にする気にもなれない低次元な発言だ。
 しかし今の日本の政治はまさにこういう、開いた口がふさがらないような、ばかばかしい次元で進んでいるのだ。
 原発が目の前で爆発したのに「安全だ」と言い張り、
 汚染水が「コントロールされている」と平気で言い放ってオリンピックを呼び、
 秘密指定した同じ人間がその可否を「チェック」できるのだぬけぬけとという。
 もしも彼らがそれを本気で信じているのなら、こちらも本気で論じ、説得を試みる価値はあろう。しかし、そうでないのはわかっている。彼らは平気でウソをつき、開き直っているのだ。
 真っ赤なウソ、見え透いたウソ、ウソ八百とデタラメがこの国を動かしている。
 政治家や国会議員や官僚ばかりではない。彼らのいうことが5歳の子どもでもわかるほど理に悖り、ウソ八百であることを百も承知で、きちんとスーツを着込み、顔も赤らめずに真面目くさってそのまま報じる「公共放送」の職員たちもいる。私たちはこのウソつきたちに税金で、受信料で「日当」を払い、そしてこうしたウソが、私たちの現実の不幸を日々準備していくのだ。

2013年12月11日(水)【鶏が鳴く前】

 イエスは弟子のペトロにいった。「あなたは今夜、鶏が鳴く前に、三度わたしのことを知らないというだろう」。その日イエスは逮捕されて裁判を受け、ペトロは中庭にいた。
「あなたもガリラヤのイエスといっしょにいた」、「ナザレのイエスといっしょにいた」、「おまえもあの連中の仲間だ」と人々にいわれて、ペトロは三度とも否認した。三度めに「そんな人は知らない」と誓いはじめたとき、鶏が鳴いた。彼は外に出て激しく泣いた。
 「共謀罪」は当面は見送られるようだが、明後日、キリストが十字架につけられた13日の金曜日に秘密保護法が公布される。
 
○【大緊急大拡散希望】 12月13日(金)(公布の日)朝8時半~9時半@官邸前 抗議アピール。 9万件のパブコメ、福島公聴会での意見陳述人の反対、怒涛のような市民の抗議の声、すべてを無視…◢◤ 主催:秘密保護法を考える市民の会
stophimitsu.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/1
○【大緊急大拡散希望】『特定秘密保護法〜騙し討ち的公布大抗議!永田町大集会』12月13日(金)17時半〜21時、衆議院第二議員会館前。6日成立。13日に同法公布!民意無視の暴挙に断固抗議!憲法違反の「違法な法」は廃止の一択!許すまじ!大参集を!※呼び掛け 火炎瓶テツと仲間たち

2013年12月10日(火)【愛国心】
 
 けれども、政府の時計は再び大正14年の3月8日にもどり、またあの恐ろしい時を刻みはじめたようだ。私たちの国がまたかつてのように「愛国心」を強要しようとしている。
 三十人でもなく、三百人でもなく、三千人でもなく、三万人でも、三十万人でもなく、自国の三百万人を死なせ、隣国の千万人以上を死なせたこの国が。
 人々の時計はどうなのか? 再び沈黙し、服従し、特攻機と人間魚雷に向かう時を刻んでいくのだろうか? いったい何のために? 
 
安全保障戦略に「愛国心」明記へ 自公が了承
 http://www.asahi.com/articles/TKY201312100267.html

2013年12月8日(日)【必見! 昨日の新聞?】

 「昨日の新聞かと思った」とのツイートも見ました。
 しかし、ちがいます。90年も昔、1925年(大正14年)3月8日の朝日新聞です。

RT ルーシュン5・3‏@luxun1000
 「反対の叫び空しく 治安維持法けふ生る 衆議院本会議」「警官に包囲された 悪法反対 火の如く烈しい語調で治安法葬れの叫びを続けた」(3月8日付朝日新聞)。⇒反対を叫ぶ“人間”がいたのだ! pic.twitter.com/nSb51Ua0cZ

 この後、日本は1931年満州事変、1937年盧溝橋事件と戦争への道を突き進む。
なんとしてもその歴史をくり返させるわけにはいかない。

2013年12月6日(金)【自由と民主】
 特定秘密保護法案が参院で可決された。
 私のTLにはこんなツイートが何度も流れていた。

 戦いはまだ終わっていない 負けるのは、戦うのをやめたときだ。

 マハトマ・ガンディーはこんなことも言っている。

 自分が行動したことすべては取るに足らないことかもしれない。 しかし、行動したというそのことが重要なのである。

 私たちは最初から、おそらく可決されるだろうと知っていた。それにもかかわらず、こんな時代に、全国津々浦々で、多くの高校生や若い人々を含め、あれだけ大勢の人が組織にも頼らず行動したのは驚くべきことだった。戦いは終わるどころか、今始まったばかりだ。自由民主党が法案によって否決した自由も民主も、この国で今こそ、ようやく始まろうとしているのかもしれない。

2013年12月5日(木)【あと1日、そして闘いはつづく
 
 秘密保護法案を作成したのは内閣官房内閣情報調査室。
 法案を推し進めていたのも公安・警察官僚。
 安倍総理は「改憲に反対してる奴は左翼」といい、
 麻生副総理「憲法改正はナチスの手口を学べ」 といい、
 石破幹事長「戦争行くの拒否したら死刑」 、「デモはテロ」という
 幼稚で傲慢なトンデモ政権だ。
 しかしだからこそ、いっそう闘いがいがあるともいえる。

 自由も生活も、日ごとにこれを闘い取ってこそ、
 これを享受するに値する人間といえるのだ。(ゲーテ「ファウスト」相良守峯訳)

RT:浦邉 力‏@chikara69
 【拡散希望】本会議開始13時、開始前の12時に参議院議員会館にいっぱい集まって下さい!みんな早く来て!
 山本太郎議員!「みんなの声は届いてます!圧力かかってます!明日の13時からの本会議に出来るだけ集まって下さい!」 pic.twitter.com/ICJAwRqwSQ

RT:小池晃‏@koike_akira
 これが本日の参議院国家安全保障特別委員会の速記録です。聴取不能で、採決の体をなしていません。 pic.twitter.com/cpoCF6qSof
(つまり、採決がなされたという正式記録は残っていない)

2013年12月4日(水)【あと十数時間?

 昨年4月、「黙らないための雑記帳」を始めたとき、1年半後にこんな日を迎えるとは思ってもいなかった。しかし、ある種の予感のようなものはあったのかもしれない。3・11の後のあのメディアと人々の重苦しい沈黙。目の前のまずいこと、冷厳な事実そのものに対して、ことごとく見ざる聞かざる言わざるの三猿をきめこもうとする日本ムラの住人の心性が、ついにこの度の法案に結実し、制度化されるということなのだ。つまりは行きつくところまで行きつくということ。
 楽観できる根拠はほとんどなく、悲観する根拠は山ほどある。原発事故と同様に。
 しかし、それでもやはりあきらめきれない。あきらめを許せるほど全力で抵抗してもこなかった。
 あと十数時間、あるいは数十時間……。

秘密保護法案 野党7党が街頭で慎重審議訴え
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131204/k10013581271000.html

RT志位和夫‏@shiikazuo
 与党は、明日(5日)午後1時から、参院特別委員会の開会を強行しようとしています。明日、午後にも「秘密保護法案」の委員会での強行採決の危険があります。最大級の怒りで、国会を包囲しましょう! 廃案のために、他党とも可能な限り連携し、最後まで力をつくします!

2013年12月3日(火)【風雲急! 秘密保護法反対関連情報4

 政府自民党は何が何でも明後日の委員会採決、6日の本会議採決を強行するため、明日4日大宮で茶番公聴会を予定。
 ツイッターでは会場包囲の呼びかけが続いている。
 同じころ国会包囲のヒューマンチェーン予定も。どちらも成功させたい。
 「学者の会」と「表現に関わる人の会」はどちらも引き続き賛同人募集中。映画人264人、特定秘密保護法案に反対する医師の会 haian.jimdo.comも。

○【公聴会緊急包囲】bcxxx@bcxxx
明日の埼玉の公聴会、市民で包囲すれば潰せるんじゃねえの。 twitter.com/akahataseiji/s さいたま市大宮区東町2-204 清水園(結婚式場) maps.google.co.jp/maps?oe=utf-8& (茶番公聴会 12月4日 (水) 15:20分〜 会場:清水園 (結婚式場) さいたま市大宮区東町2-204 bit.ly/18A3yRo 大宮駅から徒歩12分位 )

○「秘密保護法」廃案へ!12・4国会ヒューマンチェーン12時~13時半 参議院議員会館前~衆議院第二議員会館前~官邸前 一回目13時 二回目13時半(ツイートボタンでも拡散希望) sites.google.com/site/nonukesma

○【賛同人募集】内田樹@levinassien
特定秘密保護法案に反対する学者の会、アピール賛同者は2000名を超えて2500に近づきました。最終的にどこまで増えるか予測がつきません。日本のすべての研究者が参加してくださることを改めてお願い致します。anti-secrecy-law.blogspot.jp

○【賛同人募集】 『特定秘密保護法案に反対する音楽・美術・演劇・映像・出版など表現に関わる人の会』(『表現人の会』)が、「特定秘密保護法案」に反対する声明の賛同人を募集しています。すでに6300名越え。表現者の方々、是非賛同人になって反対表明をしてください! anti-secrecy.jimdo.com/%E8%B3%9B%E5%9


2013年12月1日(日)【秘密保護法反対関連情報3】

 いつ強行採決が行われるか予断を許さない状況だ。
 選挙で多数を取れば、まともな審議をしなくても、どんな法案でも通るというのなら、そもそも国会も国会議員も要りはしない。まして「良識の府」などなんの意味もない。
 空席だらけでろくに審議もせず、自らの存在意義を喜んで否定しようとしている国会で参院で、行政府が国民をも、国民に選ばれた立法府のメンバーをいつでも処罰できる秘密保護法が成立しようとしている。形ばかりの民主制もその形さえ失い、抗議デモが石破氏のいうように「テロ」とされる日もじわじわと迫っている。
 今日は公明党議員にせめて慎重審議をとメールで要請した。
・自民党へのご意見https://www.jimin.jp/voice/
・民主党へのご意見http://www.dpj.or.jp/contact/contact
・公明党へのご意見https://www.komei.or.jp/contact/
・みんなの党へのご意見https://www.your-party.jp/contact/mail.cgi
・日本維新の会へのご意見https://j-ishin.jp/contact/

【大緊急大拡散希望】3夜連続!!『特定秘密保護法〜成立させない!絶対させない!永田町大集会』12月4日(水)〜6日(金)。3夜共に18時半〜21時、参議院議員会館前。強行採決など断固許すまじ!特定秘密保護法成立絶対阻止!大参集を!※呼び掛け 火炎瓶テツと仲間たち


2013年11月30日(土)【秘密保護法反対関連情報2】

RT 杉原こうじ(緑の党・脱原発担当)‏@kojiskojis
【続々とアクション決定!】「秘密保護法」廃案へ!12・2 国会前キャンドル行動
12月2日(月)18時~19時30分 参議院議員会館前(永田町駅すぐ)、呼びかけ:「秘密保護法」廃案へ!実行委員会 himituho.com大詰めの行動、ぜひ広めてください!


2013年11月29日(金)【秘密保護法反対関連情報】
 
○便利な参院議員FAX宛先リスト付き、とても便利なアクション・リスト。
 秘密保護法を考える市民の会 
 国家をして国民をしばる秘密保護法に対し、みんなでアクションを!

○今後のアクションは各地で目白押し、とても載せきれません。ほんの数例を上げます。
 最寄りのアクションはツイッターで検索を!

RT川名ゆうじ‏@kawanayuji
明日(30日)、秘密保護法反対のアピールを武蔵野市議有志で吉祥寺駅北口で行います! 12:30~13:30で民主、共産、市民の党、無所属の市議が参加予定。

RT杉原こうじ(緑の党・脱原発担当)‏@kojiskojis
・日弁連が街宣!応援を →「特定秘密保護法案に反対する緊急街頭宣伝行動」12月1日(日)13時~14時30分JR新宿駅東口「新宿アルタ」前周辺、主催:日本弁護士連合会、共催:福島県弁護士会、後援:「秘密保護法」廃案へ!実行委員会 nichibenren.or.jp/event/year/201
・【続々とアクション決定!】「秘密保護法」廃案へ!12・4 国会ヒューマンチェーン:12月4日(水)12時~13時30分、議員会館前、官邸前を起点に議事堂を包囲。13時、13時30分に「人間の鎖」。呼びかけ:「秘密保護法」廃案へ!実行委 himituho.com


2013年11月28日(木)【数】

 報道ステーションの秘密保護法案、参院審議入りの報道を見た。提出した同じ自民党の議員さえゆうことがちがうでたらめな法案が、恥も外聞もなくでたらめに運営される国会を通ろうとしている。通ってしまえば、さらにでたらめに運用されるにちがいない。国会の中にそれをはばむ数の力はない。国会の外は……?

RT うっちー@manmaru358
 60年安保・国会包囲デモ。スゴイね!ネットもない50年前。この時代はまだマスコミも真実を?それとも、日本人の意識が高かったのかな? pic.twitter.com/gb1f6u9Tt8

RT  Noriko@NNOneTwo
いま出来うる限りの具体的なアクション
kigatuite.blog.fc2.com/blog-entry-24. 秘密保全法

・ほかに、ひとりデモも。
 百均で名札を買って、カバンや服につけるだけ。 pic.twitter.com/WlvCkE0cNm


2013年11月26日(火)【あきらめない】
 
 もちろん、私はまだあきらめません。ようやく世論が盛り上がってきたところ。
 ぎりぎりまで、そう、ぎりぎりまでです。
 それにかかっているのは私たちのすでに危うい自由と、たぶん、すでに危うい生命。
 
・明日の自由を守る若手弁護士の会より

 「もしかして、衆院通過と聞いて、あぁもう成立してしまった…かのように落胆されている方はいらっしゃいませんか?まだ諦めなくてもいいのです、まだ私達はこの法案の成立を阻止できます。対抗手段は、とにかく問題点を広く知らせ、反対意見をあらゆる方法でアピールし続けて、会期内に参院で通させないことです。」
  https://m.facebook.com/asunojiyuu/posts/602931033075426


2013年11月23日(土)【「ここを離れず、目を覚ましていなさい」マタイ伝】

 今このとき、秘密保護法反対を語らないとしたら、他に語るべきことなどない。語るということが、奴隷の幸福な眠りにつくためでなく、当事者として主体として不幸な事態に関わるための何かだとすれば。

ついに国連人権事務所が懸念を表明
「国連人権高等弁務官事務所の特別報告官は声明を発表し、「法案では、秘密の範囲が非常に広くてあいまいで、透明性を脅かすおそれがある」などと懸念を示し、日本政府に対してさらなる情報の提供を求めました。」
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131122/k10013278041000.html

・RT 三宅洋平 / Yohei Miyake‏@MIYAKE_YOHEI
 さて、あとは大デモだ。 俺個人は逮捕まで覚悟してる。 あとはこの国の運営について文句あるやつは、頼むから全員集まってくれ。 ってだけだな。ナメンナヨ。と。 責任は俺がとるよ。今回はね。 捕まったら獄中ラップ100曲書くよ。
「選挙フェス」の三宅洋平が発案した<大デモ>開催! 山本太郎氏も参加 #daidemo #大デモ
 
2013年11月22日(金)【暗黒の帳】

 もしかしたら最初からネット言論こそ秘密保護法の最大の標的だったのではないか?
 政府や官僚、経済界のおどしも効かず、すかしも効かず、袖の下も効かず、玉石混交のおびただしい声の間から、真実を訴える声が見分けられ、繰り返され、みるみる広がっていたネット世界。だれもが無限に多くの読者に向かって語ることのできるこの新しい世界を制圧することが究極の目的だったのではないか?
 ネット世界の住民たちはそれに抵抗する術を見出せずにいる。
 黙らせられる前に、自ら黙ろうということか。
 有名ブロガーが日々、次々に頁を閉じていく……無念だ。

○暗夜思考さん:
 内閣官房審議官の鈴木良之が「秘密保護法案の解釈上、新聞・出版等の関係者以外の者が、何万人も来場者があるブログにて時事評論をすることは処罰対象となる」と明言した。 
 いよいよ暗黒面の帳(とばり)が舞い降りたことを痛感する次第である。
【秘密保護法案】 『ブロガー処罰 政府否定せず』 ~ネット言論の弾圧が現実に~

独りファシズム さん:
 自由言論は終焉を迎え、今回が最後の記事となったようだ。
http://alisonn.blog106.fc2.com/blog-entry-499.html

2013年11月21日(木)【数】
 
 今日の日比谷の秘密保護法反対集会、6時半少し過ぎて着いたらもう、会場の外まで人が溢れていた。仲間が大勢いるのを見るのはお互い心強い。帰ってきてツイッターを見たら、NHKのニュースや、ウォッチ9、テレ朝報ステ、TBSNEWS23、日テレニュースゼロと、軒並みこの集会を取り上げていたらしい。とくにNHKの空撮パノラマはめいっぱい参加者の「数」を見せようとするものだった。
 秘密保護法が成立すれば今以上に徹底的に報道の自由を制約されるとわかっていながら、自ら法案に反対する力をもたないNHK。その内部に少なからぬいるに違いない反対派にとっても心強い数だったにちがいない。
  ln.is/nhk.jp/Z7Q1
 しかし、一万人という数は、政権党員の安定多数の心強さを脅かすにはまるで足りない。私たちは依然として崖っぷちにいる。


2013年11月20日(水)【ひとりデモ】
 
 菅原文太氏のいうとおりだ。秘密保護法案が通ったら、私たちは「トドメを刺される」。

 4号機のプールに事故が起きたら、地震でどこかの原発がおかしくなったら、だれが知らせてくれるのか? SPEEDYの予想を、放射能汚染の広がりを、作業員の、子供たちの、私たちの身の危険を、これまでだって「自粛」していたのを、すべてが「特定秘密」かもしれなくなったとき、いったいだれが告げ知らせてくれるのか? そして私たちは、命にかかわる重大事が報道されなかったと批判することさえできなくなるのだ。

 「あぶない!」と仲間にいうことが非合法になったとき、他に語るべきことなどあるのか?

・秘密保護法反対 ひとりデモ始めました。あなたもやりませんか?
 百均で名札を買って、カバンや服につけるだけ。 pic.twitter.com/WlvCkE0cNm

明日です STOP!「秘密保護法」11.21大集会~「何が秘密?それは秘密」それはイヤだ! 18:30~集会@曰比谷野外音楽堂 19:30~国会請願デモ pic.twitter.com/tD09cS3rL5



2013年11月18日(月)【正念場】
 秘密保護法案、NHKの国会中継もないまま、国民の大多数の慎重審議を求める声にもかかわらず、自民党はなりふりかまわず数を頼んで成立を急いでいます。
 ぎりぎりまでできることを探しましょう。

・「自公維み」の共同修正案、19日昼めど 秘密保護法
http://www.asahi.com/articles/TKY201311180107.html?ref=reca

【早朝】もし間に合えば……
RT満田夏花@kannamitsuta
超緊急拡散!⇒【緊急行動】11月19日(火)朝8時~みんなの党(永田町)前緊急アピール行動 超緊急行動のお知らせ fukurou.txt-nifty.com/himitsu/2013/1

【午前中】間に合えば……
・RT きむら ゆい@yuiyuiyui11秘密保護法ロビー活動報告/みんなの党は今夕6時から自民党と修正協議。みんなの党はアジェンダで法案は必要と約束しているが、範囲が広すぎるので修正案を出す。電話やFAXは山のように届いており、国民の関心が盛り上がっているのは感じている。明日の午前中が山場。夜はFAXが有効です。
 みんなの党本部 みんなの党事務所 TEL03-5216-3710、 FAX03-5216-3711

【21日(木)夜】間に合ってほしい……
『STOP!「秘密保護法」 11.21大集会』 11月21日(木)午後6時半開会/午後7時半 国会請願 デモ 日比谷野外音楽堂 主催:STOP!「秘密保護法」11.21大集会実行委員会

2013年11月17日(日)【汚染地帯で何が起きているのか】

 フクシマから間もなく3年、最後まで見ると泣きだしてしまうかもしれませんが、チェルノブイリの4年後を知るために、どうかごらんください。
 これもこの国の公共放送が自ら撮り、放映しながら、肝心なときに「秘密」にしてしまった最高のドキュメンタリーのひとつ。

RTタニ センゾー@Tanisennzo
 NHKアーカイブスで視聴できなくなっている「汚染地帯で何が起きているのか チェルノブイリ事故から4年」、今、視聴中。最初の20分みたけど、“見せたくない”すごい内容、削除される前に視聴するべし⇒youtube.com/watch?v=6RgYpX


2013年11月16日(土)【まだできること】

 ツイッターで#ザ草の根街頭同時多発アピールを検索すると各地駅頭での秘密保護法反対活動を知ることができます。

RT山本太郎 俳優 脱被曝に一票!‏@yamamototaro0
☆大至急☆ RT @kojiskojis: 維新みんなに今すぐ要請!秘密法で妥協するな! bit.ly/1dwmkqD与党は20日(水)か21日(木)に委員会採決狙う。週明け18日(月)に「修正」協議。「官僚支配の打破」と「真逆の悪法」は廃案しかないはず!

RT ttoo20@ttoo2011月13日
60以上もの団体。 [特定秘密保護法に反対・懸念を表明した団体(順不同)] nohimityu.exblog.jp/20934885/

2013年11月15日(金)【刃物入り封筒】

 少なくとも私たちは、私たちの国がどういう国であるかを改めて確認させられた。
 忘れるのは簡単だが、ことあるごとに思い出させられるあの重苦しい周知のタブー。マスコミでは「菊タブー」というらしい。
 この国の言論の自由が「刃物入り封筒」への押し殺した恐怖から解放されたことはかつてなかった。そのはかない、かりそめの自由も今や秘密保護法の前に風前のともし火だ。ファシズムの嵐が国じゅうを吹き荒れようとしている。
 そんなとき、原発タブーと菊タブーを犯しながら果敢に語りつづける山本太郎氏を、凶刃から救い得るのは、どうやら「天皇の心配」以外にないらしいという二重三重の皮肉。屈折した疚しい希望と疚しい絶望。

・11月7日 山本太郎氏の警備強化「税金使われてる」と松田公太氏
 http://yukan-news.ameba.jp/20131107-139/
・11月13日 山本太郎氏に刃物入り封筒 裏側に「刺殺団派遣」と印字
 http://www.asahi.com/articles/TKY201311130480.html?ref=reca
・11月14日 山本太郎氏に「切腹用の刀」 元防災相「間接的な殺人しない」
 http://www.sponichi.co.jp/society/news/2013/11/14/kiji/K20131114007010920.html
・11月14日 「陛下、山本議員を心配」 刃物届いた事件知り
 http://www.asahi.com/articles/TKY201311140357.html
・11月15日 「園遊会にふさわしくない」手紙問題、答弁書を閣議決定
 http://www.asahi.com/articles/TKY201311150150.html

2013年11月11日(月)【記憶と印象】 

 このサイトは何年も前に『現代中国文学小屋』と名付けて始めたのだったが、残雪と魯迅以外、中国の作品をほとんどとりあげてこなかった。特にとりあげたい訳書を思いつかなかったのだが、この秋平凡社から刊行された史鉄生の散文集『記憶と印象』栗山千香子訳)はぜひ紹介しておきたい。
 子供のころの思い出の綴られた数多の書物の中で、これほど透明で清々しく、しかも暖かい光に満ちた文集は多くはないだろう。おいしい紅茶でも淹れてゆっくり味わいながら読んでいけば、あの遠い失われた時間とその輝きを、いつのまにか取り返しているような気分になれる、そんな本である。
 近年のとげとげしい日中関係と世論操作のおかげで、今の日本で中国とそこに暮らす人々のイメージはひどく貧しい薄っぺらなものになってしまった。現実はそんなものではないとわかってはいても、ではどんなものなのかと、その痩せ細ったイメージを想像でふくらませようとしても容易ではない。 
 そんな中で『記憶と印象』は、私たちが過ごし、やがてあらかた忘れてしまったあの豊饒なかけがえのない奇跡のような日々を、彼らもまた同じように生きてきたのだということを、ありありと思い出させてくれる珠玉の回想録になっている。
 すぐ隣国の同時代の作家のこういう本が、日本には少なすぎたのだ。
 史鉄生は80年代の中ごろ、文革後の中国に雨後の竹の子のように現れ、やがて消えていった多くの作家たちをよそに、書けば書くほど深みと輝きを増していった数少ない作家のひとりである。

2013年11月10日(日)【福島】

 3.11の直後からフォローしていた写真家が撮った福島。
(クリックした後、「フレーム内で開けません」ページ下の 「このコンテンツを新しいウインドウで開く」をクリックしてください)
RT:石川梵 Bon Ishikawa@bonlamafa 最近フォロワーがゆるやかに増加.何かと思ったら半年前の写真がしきりにRT。フォロワー数などどうでもいいが、既に自分の手を離れた写真がtwitterという実体のない世界で無限ループのように再生されるネット社会の不思議な影響力を思う。 pic.twitter.com/R1vQaARaCt
RT:石川梵 Bon Ishikawa@bonlamafaテレビや新聞の報道からは伝わってこない福島の真実。まるでSFの世界にいるようだった。積み上げられる放射能汚染物質。福島第一近郊。 2013.3.11 撮影石川梵 pic.twitter.com/ecee5MeJJr

2013年11月9日(土)【36の「その他」】

 36の「その他」で指定無限 秘密保護法案条文、ちりばめられた懸念(東京新聞)

「政府は「特定秘密の範囲は限定している」と説明するが、条文にちりばめられた三十六の「その他」の文字が、特定秘密の範囲を無限に広げる根拠となる懸念をはらんでいる。」
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013110802000134.html
 

2013年11月7日(木)【賭け】
 
 イタリアの作家ブッツァーティの短篇「天地創造」では、動植物のデザインは、神が多くの天使たちにまかせたことになっている。「犬、バラ、蚤」は満場一致で審査を通ったし、神のお気に入りは「鷹、ゾウリムシ、アルマジロ、ブドウ球菌……イグアノドン」などだったが、「人間」は却下された。しかし、「人間」のデザイナーはあきらめきれず、しつこく神にすがった。

 人間だなんて! なんてたわけた発想なんだ。これほど危険な思いつきはない。だがよくよく考えてみると、実に魅力的な賭けでもあり、耐えがたい誘惑を感じずにはいられなかった。もしかするとやってみる価値はあるのかもしれぬ。なるようになるだろう……。天地を創造するからには、楽観的な発想も必要だ。
 「こっちによこせ」全能の神は宿命の設計図をつかむと、承認のサインをしたためた。(関口英子訳)

 全能の神は賭けごとだけは不可能というのが定説のようだが、そうか、やっぱり「人間」だけは賭けの産物だったか……。そして「なるようになる」?


2013年11月6日(水)【下品な法】

RT:ttoo20【ツイートボタンで超拡散を!!!!!】 【秘密保全法に反対する意見書】・・・自由法曹団が、秘密保全法に反対する緊急意見書を発表しました。すべての条文を詳しく解説・批判しています。 osakanet.web.fc2.com/himituhogohou/

・NYタイムズが「特定秘密保護法は反自由主義的で下品な法」と批判
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131101-00010003-noborder-soci


2013年11月4日(月)【例外と制度】
 
  特定の者を黙らせる国は、すべての者を黙らせる国になんと容易に変わり得るものか。
  「この国に生きるもの」に特別な例外をもうけたつけがまわってきている。
  天皇制は昔も今も生身の人間を黙らせることを承認し、前提としてきた。
  国民か、たまたま天皇にされただれかか、あるいはその両方を。
  唯一語り続けるのは人間を黙らせる制度そのもの、官僚たちとなるのか?
  
  「秘密保護法反対の運動がはじまった!~11.21に大集会
  http://www.labornetjp.org/news/2013/1103himitu

2013年11月3日(日)【ひとり立つもの】

 すさまじいバッシングの中で、ひとり立ち続けている人がいる。

RT:AXIS@axisthefallen  wake up. pic.twitter.com/aA5mQxXb5g

(クリックした後、「フレーム内で開けません」ページ下の 「このコンテンツを新しいウインドウで開く」をクリックしてください)

2013年11月2日(土)【この国に生きるもの、この星に生きるもの】

 山本太郎氏は、国会議員として園遊会に招かれ、天皇に話しかけた。

 「『子どもたちの未来が危ないです。健康被害というものも出てきております。福島の原発収束作業員、本当にひどい労働環境の中で働かされている現実があります』『この手紙に実情が書いてありますので、お読みいただけませんか』と(申し上げ)、受け取っていただきました」
 
 その後のインタビューで彼はこう語っている
 
記者:
 陛下に対してお手紙を渡して、その先にして欲しいという、
 なにかしていただきたいという気持ちはあるんですか?
山本:
 していただきたいことですか・・・、
 これはおそらく、ま、なんていうか、立場、身分というものをやっぱり超越して、
この国に生きるもの、この星に生きるものの一人として、
生命体の一つとしてすべてのものが向き合わなければいけない問題だと思うんです。
だから伝えられることは、僕自身がお伝えできることはお伝えしたので、
で、それをどう受け止められるかというのはそれぞれだと思うんです。

 彼はこれまでも毎日のようにあちこちの駅頭に立って、無数の人々に直接話しかけ、伝えようとしてきた。そして同じように、天皇にも直接話しかけ、伝えようとした。
 天皇は「象徴」であって、この国の国民ではなく主権者ではない。言論の自由も他の基本的人権もないとされる。しかし、たしかに、わたしたち同様、「この国に生きるもの、この星に生きるもの」のひとりであり、「生命体の一つ」である。

「天皇陛下への手紙」山本太郎さん記者会見ノーカット10/31(全部文字起こし)
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3372.html

2013年10月30日(水)【その日を前に(3)】

・中国当局、NHK国際放送の視聴を制限 突然真っ黒に
 http://sankei.jp.msn.com/world/news/131029/chn13102913060007-n1.htm
・NHK当局、■■■■■■法案の国会審議の視聴を制限、全く■■せず
 
 NHKは1.所信表明と代表質問、2.予算委員会、3.党首討論と国民の関心が高い重要案件を中継するきまりになっているそうだが、特定秘密保護法案の中継予定は今週は全くないらしい。「国民の関心が高い重要法案」だと認識していないようだ。
 そういう「公共放送」の経営委員に安倍首相の元家庭教師やお仲間が任命されようとしている。国ぐるみの情報統制がいよいよ本格化する。この国でも外国の放送が「突然■■■に」なる日は近いのだろうか。

・民主、NHK経営委員案3氏に反対 「言論統制に道」
 http://www.asahi.com/articles/TKY201310300081.html
・NHK契約「拒否しても通知2週間で成立」 高裁初判断
 http://www.asahi.com/articles/TKY201310300542.html?ref=com_top6_1st

2013年10月29日(火)【その日を前に(2)】

 お前は精一杯やったのかと自分に問わねばならなくなる日が迫っている。

・雨ニモマケズ、安倍ニモマケズ 「秘密保護法反対」
 http://tanakaryusaku.jp/2013/10/0008117(田中龍作ジャーナル)

 秘密保護法案反対集会、先週22日に行った官邸前は400人だった。今夜の日比谷野音は参加できなかったが2,800名とのこと。場所は違うが人数はけっこう増えている。
 次回は、明後日はどうなるだろう?

【大緊急大拡散希望】大参集を!『特定秘密保護法~成立させない!絶対させない!首相官邸前大集会』(10/31木18時半~20時)(ツイートボタンでも拡散お願いします) sites.google.com/site/nonukesma @nonukesmanさんから10月30日特定秘密保護法(秘密保全法)案審議入り!当に同法審議中の永田町で「平成の治安維持法」絶対反対の叫びを轟かせよう!大参集を!

○他にもできること:(今日は民主党と民主議員事務所に電話とメールしてみました)
・自民党へのご意見https://www.jimin.jp/voice/
・民主党へのご意見http://www.dpj.or.jp/contact/contact
・公明党へのご意見https://www.komei.or.jp/contact/
・みんなの党へのご意見https://www.your-party.jp/contact/mail.cgi
・日本維新の会へのご意見https://j-ishin.jp/contact/


2013年10月28日(月)その日を前に

・杉原こうじ(緑の党・脱原発担当)@kojiskojis
【緊急】「秘密保護法案」は早ければ11月5日(火)にも衆議院での審議入りが強行されると言われています。11・21集会実行委員会では、審議入りが強行された場合、その日の昼に国会議員会館前での行動を、夕方に首相官邸前での行動を取り組むことにしました。ぜひ頭に入れておいてください!

・「情報管理徹底で漏洩防げる」 日弁連、秘密保護法に反対
 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131024/plc13102416150011-n1.htm
・新聞労連、秘密保護法案の閣議決定に抗議声明
 http://www.asahi.com/articles/TKY201310250422.html
・特定秘密保護法案:日本ペンクラブ、閣議決定に抗議
 http://mainichi.jp/select/news/20131026k0000m040033000c.html
・秘密保護法「深刻な懸念」 アムネスティが声明
 http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG24016_U3A021C1CR0000/
秘密保護法案、憲法踏みにじる 法学者ら270人が反対声明
 

2013年10月27日(日)【半数越え】
 
 秘密保護法、いよいよ反対が半数越え。これからが山場です。できるかぎりのことをやりましょう。本当に、もしかすると阻止できるかもしれません。
 下の東京23区ノートは役に立つ情報満載です。ぜひ一読を!
 
RT:m TAKANO@mt3678mt
 ここに来て秘密保護法反対が50%に。マスコミの怠慢にも拘らず、危機感を持つ国民が声を上げた結果だ。国会審議が始まろうとしているが、阻止は可能だ。地元選出の国会議員にメールやFAXを送ろう! 【秘密保護法「反対」50% 共同世論調査】 chugoku-np.co.jp/News/Sp2013102

 東京23区ノート
tokyo-23.seesaa.net 秘密保護法の情報がまとまってるサイト。ここでひととおりの情報が手に入ります。各都道府県の国会議員連絡先も載ってます (ダウンロードボタンをクリック)


2013年10月26日(土)【電話しましょう】
 
 東京新聞に、ようやく朝日、毎日も加わり、秘密保護法案への報道各社の反対が表明されはじめています。

・東京新聞社説:10月23日 「戦前を取り戻す」のか 特定秘密保護法案
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013102302000123.html
・朝日新聞社説:10月26日 特定秘密保護―この法案に反対する
http://www.asahi.com/paper/editorial.html
・毎日新聞社説:10月26日 :秘密保護法案 国会は危険な本質見よ
http://mainichi.jp/opinion/news/20131026k0000m070141000c.html

 しかし、NHKは未だに態度を表明していません。今日電話していつ反対を表明するのかと聞いてみたところ、そういう予定はないとのこと。
 この国の主権者たる国民の知る権利を脅かす秘密保護法案に、公共報道機関として反対を表明すべきではないかと意見を述べておきました。受信料を払わせられる視聴者として、また国民として当然の要求でしょう。
 どんどん電話しましょう。番号はここ→ nhk.or.jp/css/goiken/cal


2013年10月24日【私たちのメディア】
 
 以前にも紹介したIWJ(Independent Web Journal)。大手メディアが報じないめぼしい市民運動をみな報道してくれる実に頼りがいのあるメディアですが、残念ながら、IWJにとって私たちは頼りがいのあるサポーターではなさそうです。会員数も彼らの精力的な活動をまかなうには足りず、資金難で潰れる可能性さえあるとのこと。
 ツイッターでも応援の動きが出始めていますが、余裕のある方はぜひ会員になるか、カンパをお願いします。これを潰してしまっては、私たちのメディアの核が失われます。

RTiwakami_staff@iwakami_staff
会員数1万人への道】2013年10月24日現在・全有効会員数4,990名!(内サポート会員986名、一般会員4,004名。)本日は新規登録14名、更新8名!継続的な定額会員としてご支援を!ご登録→ iwj.co.jp/join/@iwakamiyasumi

RT岩上安身@iwakamiyasumi
 【IWJ・UST】10月25日(金)8時半から、Ch6では「特定秘密保護法案、閣議決定しないで!官邸前アピール」を中継。詳細:bit.ly/1agAITBCh6→( #iwakamiyasumi6 live at ustre.am/uy8q)


2013年10月23日(水)【!!!
 
 要するに、なにもかも主権者たる国民の目から隠したいということか。
 その41万件のうち1件を漏らすと懲役10年!?

RT:岩上安身@iwakamiyasumi
 重要! RT @IWJ_sokuhou: 【秘密保護法対象情報は41万件!】自民党の中山泰秀議員は「報道するラジオ」内で、特定秘密保護法の施行日に、41万件にものぼる情報が「特定秘密」に指定されると明かした。 youtube.com/watch?v=IH0YTA 
 

2013年10月21日(月)【この国の主権者は誰か】

 国にどんな重大な秘密があるのかも知らないまま、国民がそのあるじでありつづけることはできない。特定秘密保護法案は国民をすでに危うい主権者の地位からさらに追いたて、秘密を握る政府と公僕たるべき官僚たちにいよいよ深く従属させようとするもので、民主主義の根本からの否定である。

 【緊急拡散】秘密保護法反対!大勢で集まろう!10月22日から★4夜連続 午後6時半~8時 首相官邸前)ツイートボタンでも拡散お願いします 詳細は、 sites.google.com/site/nonukesma


2013年10月20日(日)【冬への作戦】

 JR東海が来年10月に着工予定のリニアモーターカーには原発3~5基分の電力が必要だという。そしてリニアモーターカーのニュースを盛んに報じるNHKは、平成22年度で300億円を越える電力会社の社債を持っている。われわれの受信料で買ったのだろうか。
 
NHK~コマーシャル収入は無いけど…電力会社の大スポンサー
rui.jp/ruinet.html?i=

 こういうもちつもたれつの、慣れ合いの網の目に絡めとられていることへの不快感はますます強まっている。とりあえずは、抵抗の姿勢だけでも、ということで今冬も節電節エネ作戦だ。
 急に寒くなってきたけれど、もちろんまだエアコンはつけないし、ガスストーブもつながない。そのかわりフリースの上着と膝かけを使い始めた。まだこれで充分暖かい。セーターや厚手のズボンもいくらでもある。当分これでしのげるはずだ。こうしながら少しずつ寒さに身体をならし、少しずつ熱い怒りを溜めていく。

【緊急拡散】秘密保護法反対!大勢で集まろう!10月22日から★4夜連続 午後6時半~8時 首相官邸前)ツイートボタンでも拡散お願いします 詳細は、 sites.google.com/site/nonukesma


2013年10月19日(土)【払拭】
 
 笑いごとではない地下水汚染が報じられたこの日に、この首相はまたなにを寝ぼけたことをいっているのだろう。
 
 「風評」ではなく「実害」を、これ以上の「被爆の危険」を払拭するのが先ではないか。
 たとえ国民を残らず黙らせたところで、放射能汚染を払拭することはできない。
 それとも、どうせそっちは無理だから、国民のほうを払拭することにしたのか……。
 
 安倍首相「風評被害を払拭」=福島の漁港視察
 http://www.jiji.com/jc/zc?k=201310/2013101900039&g=soc
 タンク周辺地下水で濃度急上昇 「ストロンチウムなどのベータ線という種類の放射線を出す放射性物質が、前日までの6500倍に当たる1リットル当たり40万ベクレル
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131018/k10015370751000.html



2013年10月17日(木)【黙らせられないために

 これまで語ってきた人も、いつか、いざとなったら語ろうと思っていた人も、黙らせられないために、戦前にもどされないために、後悔しないために、とにかく精一杯のことをやりましょう。 拡散し、誘い、参加しましょう。

RT:@hundred_tigris: 本日の緊急院内集会『秘密保全法~絶対止めたい!絶対止めよう!大集会』にて決定。10月22日(火)、23日(水),24日(木) 連続で秘密保護法反対・首相官邸前緊急行動行ないます!18時30分~20時

【速報!】緊急行動「秘密保護法NO!官邸前アピール」10月22日(火)18時30分~20時、内容:リレートーク(国会議員、市民)、呼びかけ:田島泰彦さん(上智大学教授)他。時間がありません。超悪法を上程させないために、大至急一人でも多くの人に広めてください!

2013年10月15日(火)【医師の口封じ】

RT:masa@zebra_masa 「狂気だ! 日本の医者はフクシマの隠蔽の永続化に貢献してる。被曝が原因と患者に伝えられることはない。人体への被曝の影響を示す科学報告は公表が禁じられている。」(オーディオ有り) enenews.com/madness-doctor

 これが事実だとしたら、こういう医師の口封じも今に始まった話ではないらしい。
 広島原爆の被爆者治療をしてきた肥田舜太郎医師が10月13日の講演でこう語っている。 
 「日本の国民が放射線の被害についてほとんど無知な理由は、あの時にアメリカが、世界で初めて経験した不思議な病気、不思議な重症の恐ろしい身体の状態が放射線のせいであるという事を、誰も知ることができないように口封じをしたからであります
 ……ABCCの二つの医療機関は、日本の医師会と医学会に対して、黙って内緒で研究するものがいるかどうかを厳重に見張って、ほんの僅かでもそういう傾向を見せた医者は、すぐその所属と機関からクビにする、こういう処置をとりました。」
http://linkis.com/blog136.fc2.com/ufTC
 (クリックした後、「フレーム内で開けません」ページ下の 「このコンテンツを新しいウインドウで開く」をクリックしてください)

 チェルノブイリの被害の28年目、ロシアの報告によれば、汚染した地域に住んでいた、住んでいる、ロシアの国民はどこの村であろうと、どこの町であろうと、その人口の7割が病人であり、健康は3割しかいないという。医師の口封じが今も現実にあるとしたら、大人たちはどうやって子どもたちを守ればいいのだろう。 
 日本には「子どもたちの大空」の歌もない。


2013年10月14日【孩子的天空】
 
日本には大人たちが子どもたちのために歌うこんな歌はない。
子どもたちの空のことを本気で心配している大人もめったにいない。

 子どもの大空 「台湾の有名人たちが歌う反原発ソングが感動的! (日本語字幕付き) 」
 (クリックした後、「フレーム内で開けません」ページ下の 「このコンテンツを新しいウインドウで開く」をクリックしてください)


2013年10月13日(日)【私たちの数】

 10・13No Nukes Day, フルコースとはいかなかったが、15時近く、日比谷公園発のデモから国会議事堂前の集会終了19時まで参加した。そして、福島を忘れず、再稼働を許したくない仲間がどんな混み具合でいるかを、自分の目で確認することができた。主催者発表では延べ4万人くらいだそうだが、もちろん昨年の再稼働を目前に控えたころやその直後には及ばないし、若い人は相変わらず少ない。
 なぜかNHKは「再稼働反対」といわずに「運転再開に反対」といういかにも含むところありそうな報じ方をしていた。ともかく報道されたのはやはり数のせいだろうが、ここでは警察発表の9千人を採っていた。
 結局のところ、私たちの力になり得るのは数しかない。その「私たち」の潜在的な人数は実は、決して少なくはないはずだ。
 福島を忘れず、再稼働を許したくないが、今日は来れなかったという人だけでも何倍にも何十倍にもなるだろうし、原発事故で被曝したり、死んだりしたくないという人なら……全人類だ。生身の人間ならみな「私たち」のはずで、生命の危機を前にしては、もとより人種や民族や階級やらの利害対立などあり得ないはずだった。ところがそういう危機がいくら露わになっても、「私たち」の目に見える数は、少なくともこの国では、決してそう増えてはいかない。
 むしろ、自分を自然のシステムよりも人工のシステムに属するロボットのように感じる人がどんどん増えているのだったりして……。
  
・写真速報:原発いらない!再稼働反対!子どもを守れ!~霞ヶ関を包んだ巨大デモ
http://www.labornetjp.org/news/2013/1013shasin(レイバー・ネット)
・「再稼働反対」「汚染水止めろ」 都心で大規模デモ
http://www.asahi.com/national/update/1013/TKY201310130146.html(朝日)
原発の運転再開に反対するデモ
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131013/k10015251111000.html(NHK)


2013年10月8日(火)【福島を忘れるな・再稼働を許すな
 
10.13 No Nukes Day 原発ゼロ☆統一行動-福島を忘れるな・再稼働を許すな-
首都圏反原発連合、さようなら原発1000万人アクション、原発をなくす全国連絡会が合同大規模アクションを呼びかけます!
ツイートボタンで拡散を→ http://coalitionagainstnukes.jp/?p=3436

 家族の介護で出られないことが多くなったが、久しぶりに参加できそうだ。
 以前からの笛と、小型のタンブリンと、新たなプラカードと、新たな希望を持っていこう。
 希望の牧場の吉沢代表も参戦予定とのこと。http://fukushima-farmsanctuary.blogzine.jp/blog/2013/10/131013_no_nukes.html


2013年10月7日(月)【ツイッターのすすめ】
 これを見てくださっているあなたが、もしまだツイッターを利用していないなら、ぜひとも利用されるようおすすめします。いざというとき、多くの人に向かって発言できるように。隠されようとしている情報を拡散し、孤立させられようとしている発言者を援護できるように。
 その「いざというとき」は、たぶん、もう来ています。
○Twitterをはじめよう!登録から基本的の使い方まで
 http://www.greenspace.info/twitter/step1.html

RT:福島みずほ@mizuhofukushima
 秘密保護法案は、何が秘密かわからないということがポイントである。「何が秘密か」「それは秘密です」ということで、何が具体的に秘密かわからない。案の別表では広範囲、漠然としていて、特定などできない。

・秘密保護法案:検討過程「真っ黒塗り」 情報公開請求に(毎日新聞)
 http://sp.mainichi.jp/m/news.html?cid=20131003k0000m040141000c&inb=sns


2013年10月6日(日)【秘密保全法パブコメの秘密】
 ツイッターはありがたい。問題を時間をかけて追い続け、その結果を公開してくれる人がちゃんといる。
 秘密保全法のパブコメ公表件数がらみで、驚くべき内情が公表された。
 秘密保全法以前に、すでに至るところ秘密だらけなのだ。
 
RT:全国市民オンブズマン連絡会議事務局@ombudsman_jp
 秘密保全法(特定秘密保護法案)概要に対するパブリックコメント募集期間は2週間しかなかったが、政府は約9万件集まったと発表。
しかしメールフォームで送った控えには、19万とある。
どうなっているのか、Aプロジェクトさん@A_project__ が
政府のパブコメ担当者に13/10/1-4に
電話で問い合わせたまとめ。
「秘密保全法 パブコメ数を政府に問い合わせたまとめ」 togetter.com/li/572120


2013年10月4(金)【赤子】
 これも以前に書いた。セルジオ越後氏によれば、ブラジルでは先生が生徒を殴れば殴り返されるだろうし、コーチが選手を殴ったりしたら大乱闘になるだろうという。
 おそらくブラジルでは、こんなパワハラも起こり得ないだろう。
 まず上司が思いつかないだろうし、かりに思いついてもその部下は冗談だと思って従わないだろうし、かりにその部下が従おうとしても周りの社員たちが気でもふれたかと止めるだろうし、かりに止めなかったとしても屈辱に青ざめ、真っ赤になって怒りだすことだろう。
 しかし日本では同じ立場の仲間たちが「どっと笑って」それを見物し続けるのだ。
 こうした今の若者たちは、上が思いついて命令すれば、やはり特攻機にでも人間魚雷にでも乗り、やはり仲間たちに止められもせずに死ににも行くのだろうか。
 ひとりずつ、次々に……

・「おい、服脱いで踊れ」 パワハラ深刻化、心むしばむ
http://www.asahi.com/national/update/1004/TKY201310040008.html?ref=com_top_pickup


2013年10月2日(水)【言葉と老い、もしくは退行】
 それにしても、この国とその言論がこんなに老い衰えてしまったのは、どうしてだろう。
 どうして「公共放送」のNHKがニュース番組で伊勢神宮の宗教儀式を延々と流し、それに参列した例服姿の首相や大臣たちのものものしい姿を政教分離の疑問も呈さずに流して、「清め」までやろうとするのか。まるで言葉で言い分け、語り、論じ、変革すべき焦眉の問題すべてをそれで消し去ろうとしてしているかのように。
 いや、老い衰えるためには一度は成熟しなければならないのだとすれば、むしろ単なる退行というべきなのかもしれない。有無を言わせぬ国家一丸となった「厳かな」沈黙の胎内に人々を連れ込み、再び物言わぬ「天皇陛下の赤子」に変えようとするこの暗い流れはいったいどこから来たのか。五十鈴川とつながっているのか、それともまったく別な源流があるのか。

2013年10月1日(火)【言葉と老い】
 前にも似たようなことを書いたような気がするが、人が、飽きもせずにしゃべり続けるのは不全感のせいともいえる。音にしても文字にしても、それを延々と線条に連ねていく営みは目当てのものを浮かび上がらせていくようでありながら、実は一方でその肝心なものを消し去っていくようでもあって、なにかを言い終わったという感じになることはまれである。それどころかしゃべればしゃべるほど、言い足りず、言い落とした穴が、どんどん増殖していく。かくして人は生涯しゃべり続けなければならず、また、しゃべり続けることができる、ということになる。その不全感が人を生きさせているのだともいえる。
 先日、老い果ててしゃべる興味をすっかり失った人を見た。話しかけるのも憚られる深い沈黙の中にぼんやりとひとり坐っていたその人は、結局のところ、ついにしゃべり終わったのだろうか。あるいは、しゃべりだす以前の充実にもどったのだろうか。それとも一面に広がった穴の前でついに匙を投げたのだろうか。 


2013年9月27日(金)【秘密保全法パブコメその後】
 
 締切の9月17日には受付番号から20万件との読みもあったが、報道によれば「約9万件」だったそうだ。そうだとしても昨年のエネルギー比率のパブコメ数を上回る。しかも受付期間は普通の半分のわずか15日。その8割は反対意見で賛成意見は1割とのこと。
 「反対意見が圧倒的に多かったことについて、法案成立を推進するPT座長の町村信孝元外相は「組織的にコメントする人々がいたと推測しないと理解できない」と記者団に述べた」そうだが、ツイッターには「わたし程度でも送ったのだから、そりゃたくさん集まったことだろうよ」といった書き込みもあった。まったく同感だ。
 今後の動きも予断を許さないが引き続き注視したい。
 
・秘密保護法案 意見公募で8割反対(東京新聞)
  http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013092702000140.html
秘密保護法案“報道の自由”に配慮明記(NHK)
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130926/k10014835161000.html


2013年9月26日(木)【条件付き容認】
 
 東電が柏崎刈羽の再稼働審査27日申請、新潟県が条件付き容認

 「条件付き容認」、この見出しを見て、一瞬ぎょっとした。他紙でもNHKでも似た見出しが躍っている。もちろん問題はまずどういう「条件」かだ。朝日にはこうあった。

「承認の条件として県側は、1)新潟県との安全協定に基づく協議後に(規制委に)修正申請すること、2)フィルターベント設備は、県の避難計画と整合性を持たせ、安全協定に基づく了解が得られなければ使用できない設備であること──の2点を東電が規制委に出す申請書に明記するよう求めた。

 おそらく以下の解説のとおりだろう。<条件付き承認、県の発言権確保狙いか>
「今回泉田知事が、東電による規制委への申請を条件付きで承認したのは、新規制基準への適合審査をパスすれば再稼働に「お墨付き」を与える現行制度に楔(くさび)を打ち込み、新潟県が関与する余地を東電の申請書類に明記させることで、原発再稼働問題で県側の発言権を確保する狙いがあるとみられる。」

 なるほどとほっとし、納得するが、
 私たちが置かれた危うい状況を改めて思い知らされもする。
 私たちの真上に吊るされたダモクレスの剣を、今は泉田知事というかぼそい糸がかろうじて支えているようだ。
 

2013年9月25日(水)【まっとうな質問】
 報道ステーションを見た。わが故郷新潟県の泉田知事と東電広瀬社長との会談。
 実にわかりやすい的を射た質問が続いたが、そのまた核心部分をまとめてくれた人がいた。

RT:Chick インドラ天網の猫@chicksmbox
 泉田知事「冷却材損失事故が起こった場合、何時間でメルトダウンするかご存知ですか?」
 東電社長「2時間です。」
 泉田知事「2時間でどうやって避難するんですか?」

 避難訓練では、たった400人の参加で道路が渋滞したという。5km圏内に2万人も住んでいるのに。
 アメリカでは避難計画が立てられない場所に建設された原発は一度も稼働されずに廃炉になったという。
 しかし、日本の原子力規制委員会は住民の避難計画には関知しないという。だれのための、なんのための規制委員会なのか?


2013年9月24日(火)【節約】
 どうしても大企業を優遇して、家庭の電気代や、物価や消費税だけ上げようというなら、こっちにも考えがある。といっても、抵抗できることは限られているが。
 そう、節約だ。
 幸いこれまで切羽詰まった暮らしはせずに済んでいたので、まだ余力はけっこうある。
 もともと私は買い物が好きではない。若いころ400字詰め1枚700円ほどの業務翻訳で時間に追われっぱなしの暮らしを何年もしてきたせいで、時間にもお金にもケチになっている。その両方を費やさねばならない「ショッピング」は、当然ぜいたく中のぜいたくというか、むしろ苦痛なことの方が多く、どうしても買わねばならないものはせめて時間だけでも節約しようと超特急で済ませることが多かった。
 とはいえ定職を持ってから、ぜいたくなものも買った。ホンダの軽自動車である。車に乗るというのがどういうことなのか知りたかったのと、なによりも老いていく母の移動の便を考えてのことだったが、7年間乗って、3・11の後まもなく手放してしまった。老人でも少しでも歩けるうちは歩いたりバスを使った方が身体にはいいし、時にはタクシーを呼んでも、年間の車の維持費より結局はずっと安く済む。
 3・11後ずっと迷っていたNHKの衛星放送契約も、遅まきながら打ち切ることにした。仕事がら衛生放送は見れたほうがいいのではないかと未練はあったが、正直、NHKに二倍の受信料を取られるのにはもう耐えられない。明日衛生アンテナを外す業者が来る。
 と、こんな具合に思いついたら節約報告をすることにしよう。これもほんの駈け出しで、自慢するほどのことでないのはわかっているが、少なくとも励みにはなり、悲しいほどわずかとはいえ、地球にも、生命にもやさしい。そうだ、節約しよう。オリンピックだのリニアモーターカーだのと、60年代に始まったあのフクシマへの道を、懲りもせずに、フクシマの事故などなかったかのようにもう一度たどり直そうとしているこの国で、少しずつ、少しずつ……

2013年9月23日(月)【線量計】

 東京新宿のモニタリング・ポストの高さは人間の背丈をはるかに越えた18m、広島ではなんと39mだという(地表から離れるほど値は低くなる)。福島では周囲を除染した後で計測しているといううわさもさんざん聞いた。そしてきわめつけは線量計そのもの。
 3・11のしばらく後で、私も家電量販店に線量計を買いに行った。どこにも見当たらなかったので店員にたずねたところ、なにか秘密の話でもするように片隅に案内され、そこに何点か現物をもってきてくれた。日本製だったようだがなんだか怪しいので買うのを止め、インターネットでウクライナ製のTERRAを買った。その後、安い日本製が出たのでそれも買ったが、同じ場所で測り比べてみると、これも日本製のほうが「常に低い数値」だった。
 原発情報は「秘密保全法」の「特定秘密」の対象外になるという。こと原発情報のかなめのひとつ、線量に関するかぎり、もはや改めて「秘密」にする必要はないと自信をもっているのかもしれない。測る位置も、測り方も、計測器そのものも、そして計測者や報道者や医療関係者も、「国家の安全」や「秩序」を脅かすことはないと。たとえその結果が国民ひとりひとりの身の安全を脅かすとしても。

RT:小林 順一‏@idonochawan
「なぜか米国の機器より、常に低い数値を表示した日本の線量計」米国の除染専門家が明らかにする、本当の汚染【 人の手によって作られ、人の手により悪化していく福島の危機 】フェアウィンズ - 全文翻訳は → kobajun.chips.jp/?p=11955

2013年9月18日(水)【「ご意見募集」の後】
 昨年8月、民主党政権時代にも、新たなエネルギー政策の策定に向けた、「エネルギー・環境 に関する選択肢 」に対する意見(パブコメ)募集があった。2030年度の原発依存度シナリオを、①ゼロシナリオ② 15 シナリオ、③ 20 ~25 シナリオから選べというもので、このときもツイッターなどのSNSで広がり、総数8万9千件が集まった。民主党政権はパブコメの一件一件の主張をかなりの時間をかけてすべてネット上に公開、そこに届いた意見のうち即時0%が8割、段階的0%を含めると9割近くが0%を支持していたことが明らかになった。
 この度の「特定秘密の保護に関する法律案」へのパブコメは、ツイッターで流れている受付番号からの読みでは、どうやらネット受付分だけで20万件を越えているらしい。そうだとすれば、原発パブコメのときの2倍以上だが、今のところ「ご意見募集」した当の政府も沈黙しているようだし、マス・メディアも全体の件数を報じていない。まさかこれが「特別秘密」第一号などということはあるまいが……。
 下の毎日新聞の9月3日のパブコメ開始報道記事には、「政府・自民党はパブリックコメントや与党調整を経て法案を提出する方針で、内容が変更される可能性もある。」とあったが、彼らが自ら募集したパブコメをどう「経る」のか、どう扱うのか、昨年にも増して政府にものを言い始めた国民は、今後も監視していかねばならない。
 
「特定秘密保護法案:パブリックコメントを開始」
http://mainichi.jp/select/news/20130904k0000m010091000c.html

2013年9月14日(土)【私は「特定秘密の保護に関する法律案」に反対です

 パブコメ。とにかく明確な反対意見を書き、それを送った。
 少なくとも、肝心なときに黙らなかった。
 これでようやく17日までの合宿にも行け、
 とりあえずは教員も続けられ、文学がどうこうと言い続けることもできるような気がする。
 
 締切は9月17日(火曜)
「特定秘密の保護に関する法律案の概要」に対する意見募集

2013年9月12日(木)【「パブコメ」を出そう2】
 
 「特定秘密の保護に関する法律案の概要」を読んですぐわかるのは、具体的に何が漏えいの処罰対象になる「特別秘密」であるのか、はっきりしないことである。わざわざ「拡張解釈の禁止に関する規定」が付いているのもそのせいだろう。だが、そもそもどこからが「拡張解釈」なのか規定されていないのだから、なんの意味もない。要するに、政府にとって都合の悪い情報をすべて「特別秘密」にすることが許されてしまうのだ。そして政府にとってもっとも都合の悪い情報のひとつが、原発の安全性に、私たちの身の安全に、生命に、関わるものであるのは周知のとおりだ。
 秘密保全法がこのまま成立したらどうなるかは想像に難くない。これまでも情報の伝達ばかりか表現の仕方にまで政府への気配りを見せてきた日本のマスコミ人はいよいよ気配り上手になって危ない橋は渡らなくなるだろうし、私たちにとって最大の情報源であったツイッターにもしだいに「無難」な記事しか載らなくなるだろう。そして私たちは「黙る」のではなく「黙らせられる」。その前にせめてパブコメを出しておこう。
  
○日弁連のパブコメ文例が出ました。
  「そのまま出せる4つのバージョンです。拡散もちろんOKとのことです。
   ヘッダの「文例」となっているところは消してから提出してください。」
 http://nohimityu.exblog.jp/20725356/ 

RT 猫みかん@TPP反対&対米自立@necomican
拡散希望!】9/17(火)締切!皆でパブコメ送って秘密保全法を阻止!→jump.cx/himitsu秋の臨時国会でこんなの成立したら、TPPや原発の情報も出てこなくなる危険が!※文例→www6.ocn.ne.jp/~oba9jo/pubcom

2013年9月11日(水)【「パブコメ」を出そう】

 このところ私のツィッターのタイム・ラインはパブコメ情報でにぎわっています。
 「パブリックコメント」とは、政府が法令等を制定しようとする前に「その影響が及ぶ対象者などの意見を事前に聴取し、その結果を反映させることによって、よりよい行政を目指すもの(WIKIPEDIA)」。署名簿やデモは無視できても、当局自らが求めたパブコメは無視できないともいわれます。
 以下3つとも重要案件ばかりです。とりわけ「平成の治安維持法」といわれる「秘密保全法」は周知のとおり、言論の自由を根底から脅かす危険なものです。成立してしまって後悔しないよう、また自分が公式に反対した証として、「反対です」の一行だけでもOK、意見表明しておきましょう。

○「秘密保全法」についてのパブコメ:9月17日まで!
提出先:内閣官房内閣情報調査室
参考:日弁連による「秘密保全法」の問題点の解説: nichibenren.or.jp/library/ja/pub
参考:秘密保全法に反対する愛知の会http://nohimityu.exblog.jp/20720759/

○「被災者生活支援等施策の推進に関する基本的な方針(案)」に対する意見募集 
窓口:復興庁 9月23日まで
参考:http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/blog/46442/

新しいエネルギー基本計画の策定に向けた意見募集 
(「随時」だが年内にまとめられる予定)
提出先:経産省資源エネルギー庁

2013年9月10日(火)【フクシマを忘れるための日本のオリンピック】
 
RT:daphnezeyo ダフニゼヨ@daphnezeyo
 ル・モンド 「フクシマを忘れるための日本のオリンピック」 pic.twitter.com/hWNlYq6p8b
(クリックした後、ページ下の 「このコンテンツを新しいウインドウで開く」をクリックしてください)
 
2013年9月8日(日)【ニッポンの嘘】
 2020年のオリンピック東京開催が決まった。
 安倍首相はIOCのプレゼン演説でこういった。
  「状況はコントロールされている。決して東京にダメージを与えることを許さない」
 私たちはだれも驚かない。なぜ誠実に実情を話し、それでも努力するといわずに平気で嘘をつくのかと不思議にも思わない。嘘を嘘だと知りながらおとなしく聞くのにもう慣れている。
 
・斎藤和義 『ずっとウソだった』【LIVE福島 会津若松】
 http://www.youtube.com/watch?v=fj1qxkZcj7s
・『フクシマの嘘』 独ZDFテレビ フルバージョン
 http://www.youtube.com/watch?v=4Z38NR0mn_M

 むしろ政治家が本当のことをいうと、おお!と驚くようになってしまったのだが、その本当のことをいう数少ない政治家、泉田新潟県知事がこんなツイートをしていた。

泉田裕彦@IzumidaHirohiko
 オリンピック誘致成功は汚染水問題をはじめとする東電原発事故対応が国際監視下に入ったと理解しています。いい加減な対応が不可能になったという点からも大変良かったと思います。
 
 オリンピックが東京に決まった以上、そういう風に期待するしかない。
 招致成功によって国内では、原発事故も汚染もなかったことにしようとするマスコミも一丸となった大芝居がいよいよ盛り上がっていくことだろう。しかし国外で、この「まずいことはなかったことにする」嘘が、日本の伝統芸能としておとなしく受け容れられることはあるまい、と。 なにしろ状況はほとんどコントロールされていないし、世界じゅうにダメージを与えつつあるのだから。 

2013年9月6日(金)【希望】

 「汚染牧草 被ばく牛に」 浪江の牧場主ら 農水相に要請書
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013090602000227.html
 
 希望の牧場については7月28日にも書いています。
 汚染牧草を焼却しないで、おなかいっぱい牛に食べさせたい。ほんのささやかな希望です。
 しかし、それがかなわなければ、無惨な飢餓地獄を生き延びた牛たちを再び飢餓にさらすことになるでしょう。
 農水省「ご意見」窓口はこちらです。どうか、ひとことでも応援よろしくお願いします。
 https://www.contact.maff.go.jp/voice/sogo.html

2013年9月5日(木)【失望】

 汚染水説明理解されず 五輪招致 海外記者「失望した」
 http://www.asahi.com/national/update/0905/TKY201309050509.html

 日本のマスコミとはいったいなんだろう?
 そのつもりで読むと、途中まででももう呆れるしかない。一行一行に日本の記者クラブと当局のなれ合いぶりが透けて見える。
 
 海外記者は汚染説明を「理解せず」「失望した」というが、日本の記者はどうなのか?
 まるで、これまでの東電の説明、首相の説明、省庁の説明、猪瀬知事やJOCの説明すべてを「理解し」「満足」していたかのようだ。
 おそらく実際にそうなのだろう。少なくとも日本の記者のほとんどが「理解し」「満足し」たかのようにふるまいつづけてきたのだろう。
  だから、そういう会見に慣れた東京招致委は始めは「余裕」を見せ、海外の記者に質問されるや答弁に「困窮し」「厳しい」と、「『国内外の温度差』を感じた」のだ。
 この「国内外の温度差」は「国内外の記者会見の温度差」にほかならない。だとすると、見事にとぼけた記事でもある。その温度差を作りだしたのは日本の記者たち自身なのだから。
 社会の木鐸、公権力の批判というマスコミ人が果たすべき最大の役割を、この重大な時期にないがしろにしながら、自己批判も思いつかず、他人ごとのように海外マスコミ人との「温度差」を語るこの口調の底にあるもの。それが日本のマスコミに対する根深い不信感を生み続けている。
 下の数行も、本来なら英国人記者やAFPの言葉を借りて言う前に、日本の記者や新聞TVが先に言い、そして海外マス・メディアにこういう風に紹介されるべきことだったのだ。
 
 質問の口火を切った、IOC委員の多くが読む五輪専門サイト「インサイド・ザ・ゲームズ」の英国人記者ダンカン・マッケイ氏は「東京の答えはいつも同じ。(福島との距離)250キロというのはないに等しい。IOC委員を説得できるとは思えない」と語った。「東京の2020年五輪招致は福島の影に」(AFP通信)などと伝えられた。」

2013年9月2日(月)【保身と良心】 
 
 しかし、すべてはシステムの問題であり、どうせひとりではなにもできないというのは、もちろんだれもが言い飽き、聞き飽きた言い逃れにすぎない。システムが先にあったわけではない。それを作ってきたのも、今それを維持しているのも、それを変えるのも、「ひとり」の集まりにすぎない。
 市場原理のシステムのロボットでいたいか、それとも人間になりたいか。
 つきつめれば、やはり、ひとりひとりの「保身と良心」の問題ということになるのだろう。
 
泉田知事記者会見 2013年8月28日 日本記者クラブ

 「泉田さんの言うことは2年経つとわかる、と言われることがよくあるんですけども、自分の保身と、良心に反すること、どうするのかと。これ比べたときにですね、保身を優先するっていうのはやめようよなぁっていうことを誓って立候補したことを思い出しています。」
 http://shionooto.blog.fc2.com/blog-entry-65.html

2013年9月1日(日)【市場取引の原理】
 
 言語学者、哲学者チョムスキーのインタビューが翻訳公開されている。
 福島に関わること、そして人類の運命に関わること。
 なぜ最も破壊的な政策が支持されていくのか、なぜ私たちは断崖にまっしぐらに飛びこんでいこうとしているのか……聞きごたえがある。
 
 「 だが事態はもっと深刻です。人類の運命に関わってきます。
  これは市場取引の原理で考慮されていません。
  ですからこのような制度が機能しつづけるかぎり死が宣告されています。
  人類を破滅に追い立てているのです。……」(34:06)
  
 ノーム・チョムスキー 福島核災害と核時代の破滅的なリスクを語る
(クリックした後、「フレーム内で開けません」ページ下の 「このコンテンツを新しいウインドウで開く」をクリックしてください)
 http://www.youtube.com/watch?v=2UfRa43euCs
 
2013年8月28日(水)【秘密】
 マルコの記したキリストも、魯迅の描いたキリストも、自分を実際に鞭打ち、辱しめ、十字架にかけた人々だけを見つづけたわけではないだろう。その場で黙って見物していたいっそう多くの人々をも同時に見ていたにちがいない。自分自身の処刑を他人事のように見物していたその人々を。
 恐れていたことが、ひとつ残らずやってこようとしている。
 私たちの列車に前を向いて坐っている少数の人が、後ろ向きに坐った人に、先に何があるかを告げるのもますます難しくなるだろう。そして列車は闇に向かって走っていく。たぶん、刑場に向かって。

 誰でも処罰対象になる危険な『秘密保全法』
 http://www.youtube.com/watch?v=Mxtz7fJeTww&sns=tw

2013年8月27日(火)【「復讐その2」】
 魯迅の『野草』には謎めいた作品がたくさんあるが、「復讐」と題する2篇もそうだ。どちらも漫然と文字面をなぞっただけでは、なぜこれが「復讐」なのかさっぱりわからない。おそらく、これにピンと来るためには相応の経験も必要なのだろう。
 とくに、鞭打たれ、辱しめられた末に十字架にかけられたキリストを描いた「その2」がそうだ。キリストが差し出された没薬入りの葡萄酒を飲もうとせず、覚めきったままで、足を貫く釘の痛みを感じつくし、自分を十字架にかける人々を最後まで見届けようとしたことが、なぜ復讐になるのか。いったい、誰の誰に対する復讐なのか。
 私が学生時代にこれを読んだときは、正直、よくわからなかったし、その後も折に触れてあれこれ考えてみたが、やはりすっきりしなかった。それがいつのまにか、これほどピンと来る日がやってきていようとは! 私は大勢の人々といっしょになって、誰かを鞭打ち、辱しめ、磔にしている。そしてその誰かがまさに私なのだった。 だからそれを見届けることが復讐になるのだと。

2013年8月26日(月)【海外メディア】
 政府がようやく汚染水対策に重い腰をあげた。
 2年前から言われていたのをこれまで放っておいて、政府が急にあわてだし、日本の大手メディアが急に大きく扱いだしたのは、やはり海外の主要メディアが一斉に騒ぎだし、「日本の政治家、官僚、学者たちを、密かに「無能のグズ」だといい始めている」(カレイドスコープ)からのようだ。
 今日の報道ステーションで古舘氏は「再稼働どころではない」といい、オリンピック招致への影響もとりあげていた。
 NHKはまだどちらも言っていない。海外のマス・メディアがこのことで騒ぎだすまでは、政府の忠実な広報係を続けるのだろう。
 
  福島原発汚染水ダダ漏れで五輪招致絶望 (日刊ゲンダイ)
 
2013年8月25日(日)【半沢直樹】
 
 テレビドラマなどめったに見ないのだが、銀行員ものだというのと、「やられたら倍返し」という話題の台詞が気になって、40年前に1年9カ月銀行員をやった私としては見ないわけにはいかず、今日初めて見てみた。
 なかなかテンポもよく、歯切れもよく、小気味のいい勧善懲悪ぶりだ。
 今日の名台詞はこれだった。
 
 「私たちは、上司や組織のために働いているわけじゃない」
 
 組織のために「まじめ」に働くことが、自分の首を絞めることにほかならないと、多くの人が気づきはじめたとき、こういう番組が人気を集めるのもうなずける。
 第一生命や花王と並んで東芝がスポンサーになっているし、たとえそうでなくても、この銀行員ヒーローが原発メーカーや電力会社への融資の闇に切り込むことは、まちがってもあるまいが……。
 視聴者が待ち望むその究極の勧善懲悪ドラマをゴールデンアワーに放映するには、TBSにも、第一生命や花王にも、東芝にも、もちろん銀行にも、無数の本物の半沢直樹が現れなければならないのだ。あれほどすご腕でなくても、組織ではなく自らの良心のために働く勇気をもった企業人が。

2013年8月22日(木)【ご案内】
  
○【0823大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議】汚染水対策もままならないこの現状、泊、大飯、高浜、伊方、川内、玄海、原発再稼動などしている場合か!
8/23(金)18〜20時首相官邸周辺で超大規模抗議。ツイートボタンで拡散を→ http://coalitionagainstnukes.jp/?p=3538
○9.1さようなら原発講演会(大飯原発3号機停止前日!大江健三郎氏、小出裕章氏ほか)
つながろうフクシマ!くりかえすな原発震災(東京・日比谷公会堂)
 日時:9月1日(日)13:00~16:30
 場所:日比谷公会堂
終了後は「官邸前抗議 日曜版」(主催:首都圏反原発連合)へ!
 時間 17:00~19:00
http://sayonara-nukes.org/2013/06/koudouyotei2013_9/
○10.13 No Nukes Day 原発ゼロ☆統一行動
http://sayonara-nukes.org/2013/07/131013nnd/

2013年8月21日(水)【海】
 
 こんな海で海開きをしてテレビで宣伝して子どもたちを泳がせたわけだ。
 
・海へ流出、最大30兆ベクレル=ストロンチウムとセシウム―東電試算・福島第1原発
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130821-00000140-jij-soci

・ドイツのキールの海洋研究所(GEOMAR)が発表した福島第一原発からの放射能汚染水の海洋拡散シミュレーション。
 ドイツのシミュレーションでは福島の汚染水で太平洋は終り(カレイドスコープ)
 

2013年8月20(火)【技術力】
 
 もう少しましかと思っていたが、どうやら日本という国はきちんとしたタンクひとつ作れないらしい。首相のいう「世界一安全な原発」どころではない。

 原子炉を冷やし続けることで日々400トン(ドラム缶2000本分)ずつ増えている汚染水。
 核燃料の冷却には10年以上必要なのだから、タンクはどんどん増えていくばかりだ。
 そのタンクからまた高濃度汚染水が漏れ出した。同型の350基のタンクが次々に、あるいは一挙に漏れ出したらどうなるのか。  
 先日、発表された太平洋に流出している汚染地下水、日々300トンもある。
 東電はこれの汲み上げを試しているというが、せっかく汲みあげても、どうせそれを入れたタンクからまた漏れるのだろう。
 
  <福島第1原発>タンク漏水300トン 8000万ベクレル
 http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/311eq_fukushima_1np/?1375883633
 福島第1、同型タンク350基=汚染水漏れ、事故後5回-接合部弱い構造・東電
 http://www.jiji.com/jc/zc?k=201308/2013082000739&g=soc

2013年8月16日(金)【泣いていた女の子】

 台湾に瓊搖という中国大陸生まれの恋愛小説作家がいる。彼女は『我的故事』(文藝春秋 拙訳)という自伝小説の中で子どものころの戦乱期の思い出を書いている。そこには湖南省の日本軍占領地区から一家で逃げる途中、母親が日本兵に強姦されそうになった話や、祖父が銃殺されそうになった話と並んで、6,7歳くらいの女の子に出会った話がある。
 
 どのように小娟を「ひろった」のか、もうはっきりとは覚えていないが、どこかで泣き声がしてその声を追っていったら、あの子が田んぼで泣いていたような気がする。わたしと同じかちょっと大きいくらいの歳で、両親が抱きあげてみると、服はぼろぼろで全身傷だらけだった。ちょっとことばを交わしただけで、ふた親とも殺されているのがわかった。彼女らがぶつかったのは残虐な日本軍で、無辜の農民を殺しまくった。あの子は運よく魔の手を逃れたものの、ひとりぼっちで飢えと寒さに苦しんでいた。全身泥だらけの彼女が泣きながらしゃべるのを見て、わたしは大いに同情した。
 「おかあさん、この子を連れていってやろうよ!」わたしはいった。
 その子は懇願するような目で母を見た。今でもあの真っ黒な、期待に満ちた、寄る辺ない目が忘れられない……
 …………
 
 結局、この一家は、その子の傷の手当てをしてやり、ひと晩いっしょに過ごしたものの、我が身も危うい逃避行にその寄る辺ない子を連れていってやることはできなかった。
 これも日本軍の行く先々で起きたおびただしい、ありふれた悲劇のひとつに過ぎないのだろう。
 日中戦争での中国側の犠牲者は千万とも二千万とも三千万ともいわれる。
 泣いていた女の子の父親と母親の2人と、ひょっとしたらその子自身も含めて。

・安倍首相式辞、国内に主眼 加害責任・不戦の誓い盛らず 終戦68年・戦没者追悼式
http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201308150613.html
・中韓、連日の対日批判 安倍首相式辞「加害責任避けた」http://www.asahi.com/politics/update/0816/TKY201308160047.html
・加害責任―歴史から目をそらすな
http://www.asahi.com/paper/editorial.html?ref=com_gnavi

2013年8月15日(木)【死んだ女の子・死んだ男】
 
 「今の戦争は昔の戦争とは違うんだ」という言い方がなぜか流行ってきた。
 そうか? 本当にそうか? 
 今の戦争は人殺しでなく、人が、子どもが、死なないとでもいうのか?
 忘れんなよ、忘れんなよ……

・死んだ女の子 Dead Girl   Ryuichi Sakamoto x Chitose Hajime
(クリックした後、「フレーム内で開けません」ページ下の 「このコンテンツを新しいウインドウで開く」をクリックしてください)
 http://www.youtube.com/watch?v=EmsRNQ57f1M
・死んだ男の残したものは 森山良子 1968
 http://www.youtube.com/watch?v=yDcABFCcfAA

2013年8月13日(火)【村の人】
 
 やはりどう見ても、人は「連れ戻す」相手と「連れ戻す」方向を間違えている。
 下のビデオを続けて見ればすぐわかることだ。
 「森の人」が村に戻りたいのではない、
 「村の人」が森に戻りたいのだ。
 失った人生モデルへのあの興味津津の興奮ぶり!
 それなのに、「村の人」は本心とは逆のことを、当然のようにしてしまう!

 (クリックした後、「フレーム内で開けません」ページ下の 「このコンテンツを新しいウインドウで開く」をクリックしてください)
① Tarzan Viet Nam
 http://www.youtube.com/watch?v=KG1Vl2r5uLU
② Vietnam Tarzan Report On Man Missing Since The Vietnam War
 http://www.youtube.com/watch?v=_BoLiHxcQkQ

2013年8月12日(月)【森の人】
 
 「発見」された親子は2004年にも一度村に連れ戻され、「村の暮らしに適応できず森へ帰ったことがある」のだという。それをなぜまた連れ戻したりしたのだろう。
 父親は82歳、息子は42歳だという。1972年に森に逃げて以来、当時たった2歳だった息子も、父親も、なんと40年もちゃんとそこで生きてきたのだ。息子は精悍で若々しく、父親のほうは日本男性の平均寿命さえ越えている。つまりこの森で、トウモロコシや果物を育てながら、高さ5メートルの木の上の家で過ごした暮らしはいたって健康な暮らしだったのだ。他紙によると息子の村に残った弟が毎年運んでやったのは塩と油くらいらしい。
 彼らが連れ戻された村には、塩や油以外にも良い物はたくさんあるだろう。私たちの「村」となればならなおさらだ。
 しかし、彼らはどうせそのうちにまた森に帰っていくにちがいない。
 塩や油以外に、自分では到底食べきれない食物や、電気やあれこれの便利な機械や素適な洋服やらを作り、それを売りつづけるための人生よりも、彼らが森の木の上で過ごした40年の人生のほうがはるかにましなことくらい、またすぐ見破られてしまう。
 まして、彼らが連れ戻された村の「発展」の先に何があるかも、あらかたわかっているのだ。 
 むしろ、彼らのほうが村人たちを森に「連れ戻す」べきなのかもしれない。
 もう一度、すべてを一からやりなおすために。

 ベトナム戦争中に森に隠れた父と息子、故郷の村に連れ戻される
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130810-00000024-jij_afp-int

2013年8月10日(土)【あの大地震】

 こうしている今も高濃度汚染水が太平洋に流れ込んでいるとき、それを知りながら元気の出ようはずもない。結局のところ破局は避けられないのかという思いが、ときおり脳裏をかすめ、日々の仕事も心ここにあらずになっている。
 規制委は原発の事故の可能性を100万年に1度以下に抑えるとしたが、考えて見れば、過去わずか50年の間にすでにスリーマイル、チェルノブイリ、フクシマと大事故が3つも起きているのだ。そして一旦起きてしまった事故を抑え込む術も、日々増えていく核廃棄物を安全に処分する術も人類はまだ知らない。
 世界には400機を越す原発があり、そのうちの54機は大地震を前にしたこの日本にある。10年後、20年後はもちろん、明日のことさえ想像するのも恐ろしい状況に、私たちはいつのまにか身を置いてしまった。 
 8日の「震度7」はありがたいことに誤報だった。福井に林立する原発も無事だった。だがかりに本当に起きていたら……誤報の直後にこんな傑作ツイートを見た。
 
RT ひかげ@夏コミ3日目西い-37a?@hikagemono_yuki8月8日
 そうか、ついに……ついにやってきたこここそが、"あの大地震"が起こらなかった世界なんだな……!
 
 そう、私たちが今「"あの大地震"が起こらなかった世界」にいられるのは、単に幸運だったにすぎないのだ。あるいはSF好きな人ならピンとくるだろうが、ひかげさんのいうように、実は、"あの大地震"はすでに起きて世界は破滅しており、私たちは何かの僥倖により4次元空間をぬけて破滅前の世界にもどっているのかもしれない。
 どちらにせよ、"あの大地震"がまだ起きていない世界にいる者に課せられた使命はただひとつ、困難きわまりない地球防衛なのだが……

2013年8月7日(水)【緊急事態2】
 
 どうやら日本政府やNHKにとっての緊急事態は、高濃度汚染水が日々太平洋に流出していることよりも、それが世界じゅうのメディアに報じられて世界じゅうに知れわたってしまったことのようだ。京大の小出裕章氏は早く地下水を遮蔽せよと2年前から訴えていたのだが。
 ツイッターでは、やむを得ずマスコミへの報道規制を解除したのではないかとの意見も出ていた。
 つい先日、福島や茨城の「海開き」を報じ、海水浴客の客寄せ応援をしていたNHKが、そのことにも触れずに、世界じゅうですでに騒がれていることにも触れずに、また政府の対応があまりにも遅すぎたことにも触れずに、以下のように報じていた。
 私たちが直面する緊急事態のひとつが、公権力の批判というあるべき機能を果たせない国内マスコミであることも再び露わになっている。

汚染水流出 概算で1日300トンか
 「この概算について、経済産業省は、流出量や汚染の程度などの詳細な分析ができているものではなく、東京電力の地下水位などのデータを参考にしたとしています。また、流出が始まった時期は分からず、事故直後から続いている可能性は否定できないということです。」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130807/k10013620411000.html

2013年8月5日(月)【緊急事態】

 8月にようやく夏休みに入ったのだが、さっぱり元気が出ない。今夜もしばらくの間、ぼんやりとツイッターをながめていた。“Fukushima”で検索したツイート・ラインだ。
 下のロイター記事の、一層詳しい英語版が、「緊急事態」入りの見出し(Exclusive: Japan nuclear body says radioactive water at Fukushima an 'emergency')で、「ナチスの手口」報道を上回る猛烈な速さで流れたのだ。そのうちにフランス語やドイツ語やロシア語や、インドネシア語らしき言語でも流れ始めた。時折、悪態のコメントも見かけたが、記憶に残るものもいくつもあった。
 ・福島が爆発したときは友だちとアパートにいた。あれからもうひとつの生涯が過ぎたような気がする。(アメリカ)
 ・海がきれいになるまで何十年もかかるだろう。
 ・日本がついに「今、福島は緊急事態なのだ」と認めた。
 一番下のツイートはその後も繰り返しRTされて広がっていた。福島事故のその後を心配する世界じゅうの人々にとっても、日本はやはり切迫感、緊張感に欠け、これが緊急事態であること認めようとせずに来たように見えていたのだろう。
 しかしこの「緊急事態」を告げる記事がこんな風に流れる中で、日本が当事者としての責任感を見せ始めるだろうと期待した人々はみな、また当てが外れることだろう。
 日本の今日の新聞やテレビに「緊急事態」の見出しなど見かけないし、かりにそういう見出しがありとあらゆる新聞テレビに踊ったところで大差はないだろう。原発を他国にに売り込み、国内では再稼働しようと手ぐすねひいている政府が、急に心を入れかえ、国の総力をあげてこの深刻な事態に立ち向かうとは到底思えない。それに、かりに今頃そうしたとしても、たぶんもう間に合わない。 
 もしかしたら世界の人々にとっての本当の「緊急事態」とは、こういうとてつもなく無責任な国がここにあることかもしれない。
 
「福島第1の汚染地下水、遮水壁上回った可能性高い=原子力規制庁」
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE97406420130805(ロイター)

2013年8月2日(金)【あの手口・この手口】
 麻生氏のナチスの「あの手口に学んだらどうかね」発言は、世界じゅうの新聞テレビに次々に報じられていった。“Japan Nazi" で検索すると、ロイター、BBC、AP、CNN……と記事が出るたびにそれがリツイートされて猛烈な勢いで広がっていくのが見えた。
 これから海外に行くには、ナチスの手口に学ぼうとする政府を支持する国民と目される覚悟が必要なようだ。 それにしても集団的自衛権で派兵したり自衛隊を国防軍に格上げしたりしようともくろんでいるこの国は、他国から自身を防衛する前に、すでに自らの手で自らの国土や領海を滅ぼしつつあり、他国に派兵する前に、すでに制御不能の「核」によって世界じゅうの領海公海を攻撃しつつある。世界と自国に災厄をもたらすには、この「手口」だけでもうたくさんではないのか。
(もんじゅ君のエネルギーさんぽ)汚染水が海に流れてる
http://www.asahi.com/culture/update/0801/TKY201308010406.html?ref=twitter

2013年7月30日(火)【まとも】
 
 今夜の報道ステーションに新潟の泉田知事が出ていた。
 福島事故の検証も終わっていないのに、再稼働の議論などできるわけがないと、従来の主張を淡々と繰り返していたが、聞いていてとても新鮮な感じがし、まともなことをいう人だなあと改めて思った。面白いことにツイッターでも同じ「まともだ」という泉田評が目立った。私たちがマスコミで報じられる「まとも」な主張にどれほど飢えていたかを示すものともいえる。
 見え透いた隠蔽、見え透いた背理倒錯、見え透いた嘘をくり返し聞かされるのは一種の拷問だが、3・11以降私たちはそんなまともでない与太話ばかり二年半も聞かされているのだ。それも生命にかかわる与太話を。
 自治体の首長のまともさが、なんとツイッターのニュースになる今日このごろ。

 インタビュー 再稼働議論は「福島の検証・総括が先決」=新潟県知事
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJE96S00720130729(ロイター)

2013年7月28日(日)【希望の牧場】
 針谷勉氏の『原発一揆 警戒区域で闘い続ける“ベコ屋”の記録』を読んだ。改めて思う。

 「希望の牧場」は、今の日本でもっとも過酷な、もっとも困難な戦いの続いている「戦場」のひとつだ。
 なぜ過酷で、なぜ困難なのか。
 それが殺すためでなく、生かすための戦いであり、今まさにこの国と世界をおおいつくそうとしている「生命より金」の原理に真っ向から対立する戦いであるからだ。
 しかもその「生命」は人間のものでさえない。動物の、家畜の、生命である。人間というこの利己的で強欲な生き物に、文字どおり骨までしゃぶりつくされてきた、あのやさしい目をした物言わぬ牛である。
 吉沢場長はじめこの奇跡の牧場を支えている人々の行動は、崖っぷちに立つ人間の文化文明に対する根源的な問いをつきつけている。
 彼らは、福島第一原発から14キロの牧場で置き去りにされ、無惨な飢餓の中で生き残った売り物にならない牛を400頭も、二年以上飼育しつづけてきた。
 それは、これまでただただ人間のために生かされ、殺されつづけてきた牛を牛自身のために生かそうとする日本でたったひとつの「牛のための牧場」である。
 これまで人類が牛に、家畜にしてきたすべてのことへの償いとしては、それはささやかな、象徴的なものに過ぎず、しかもその象徴は人類の今なお続く矛盾と苦悩の象徴でもある。 しかしそれにもかかわらず、この牧場はその名の通り、たしかに人類に残されたひとつの希望であるように思える。
 人類は動物を大量に家畜化するシステムの中で自身をも家畜化し、動物の生命を金に換算するシステムの中で自身の生命をも金に換算してきた。その、すべてを金に換算するシステムの果て、生命さえいらない飽くなき利潤追求の果てに、あの原発が立っていたのではなかったか。
 福島第一原発から、わずか14キロのところに「希望の牧場」はある。
 そして想像を絶する困難の中を今日まで持ちこたえてきた。「生命より金」の巨大な象徴の真ん前で始まった「一揆」は、これからも持ちこたえていけるのか? 
 それは、私たちみなが、この国で今や風前のともし火となっている「金より生命」の原理とその象徴をどこまで守ろうとするかにかかっている。 

 希望の牧場サイト http://fukushima-farmsanctuary.blogzine.jp/
 

2013年7月26日(金)【民】
 「民」という文字は、象形文字である。
 目を↑型の針で刺す様を描いており、針で目を突いてものを見えなくした奴隷を表し、後に、無知でものが見えない支配される側の人々を指すようになる。
 
 日本語に翻訳された‘democracy’は、「民主制」にしても、「民主政」にしても、「民主主義」にしても、どうしてもこの「民」の字から離れられない。悲しいことに、代わりの字がないようなのだ。
 今なお「民」に刺さりっぱなしの針は、どうすれば抜くことができるのだろう?
 私たちの目に刺さっている「針」とはなんなのだろう?

2013年7月24日(水)【前夜の若者たち】
 
 まだひどく暗いけれど、夜は明けようとしているのか?

 下心はひとつ、生き延びたいだけ……山本太郎
 絶対に相手を殺さない、これが民主主義の大前提だ……三宅洋平

 三宅洋平・山本太郎(選挙フェス@渋谷ハチ公前)2013/07/20
 (クリックした後、「フレーム内で開けません」ページ下の 「このコンテンツを新しいウインドウで開く」をクリックしてください)
 https://www.youtube.com/watch?v=H7uE26gwF7Y
 
2013年7月19日(金)【子どもを救え……】
 
 中国現代文学の草分け魯迅は「狂人日記」の末尾にこう記している。

 人間を食ったことのない子どもは、まだいるだろうか?
 子どもを救え……

 魯迅が1918年に発した呼びかけは他人事ではなかった。昔も今も。
   
2013年7月18日(木)【彼らはどうしても僕らを……】
 
こんなツイートが出回っていた。
RTSaiki O?@saikimujin
 東電「浴びて死ね」@evoismo
 NHK「食べて死ね」@onishimasao
 ワタミ「働いて死ね」
 自民党「戦って死ね」
 石破「戦わないなら死ね」  
 彼らはどうしても僕らを殺したいらしい

【0719大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議】原発事故収束宣言を撤回し、事故処理に全力を!再稼働などしている場合ではない!7/19(金)18~20時首相官邸周辺で超大規模抗議。ツイートボタンで拡散を→ http://coalitionagainstnukes.jp/?p=3342

2013年7月17日(水)【「自虐史観」2】
 「自虐史観」というのはやはり妙な言葉だ。過去を反省する人を批判し、それを「自虐史観」だと切って捨てる人は、その言葉によって、ふり返る度に身を苛まれるような痛ましいことが確かに、この国の歴史にあったことを、かえって強調することになるのだから。
 ふり返るに耐えない痛ましいことは、確かに、数限りなくあった。たとえば太平洋戦争中、インパールやフィリピン、ニューギニア、ガダルカナルなどに送り込まれた若者たちは、食糧の補給が途絶えた後、激しい飢餓に苦しんだ。ところによっては追い詰められて人間の肉を食べるに至った。餓死した友軍兵、敵軍兵、現地の住民……同じ部隊内の「くじ引き」や「処刑」もあったという。
 こうした極限状況で人間の最後の尊厳さえ捨てるよう強いられた人々を責める権利はだれにもない。だが、そういう事実を、思い出すのも耐えられないがゆえに「なかったことにする」権利もだれにもない。この国によって作りだされた地獄の中で食べられた人々はもちろん、食べ、その暗い記憶を背負って生きていかざるを得なかった人々を供養する方法は、私たちにはひとつしかないのだから。
 同じ過ちを繰り返さないこと。過ちの犠牲となった人々の痛みをたとえ幾分かでも自らの痛みとし、その「自虐的」な痛みによって、二度と同じ過ちを繰り返させないよう努力し続けること。
 今、同じ過ちを臆面もなく繰り返そうとする自民党幹事長の軍国化発言に、ツイッターが「戦争に行かなければ死刑だって?!」と、ざわめきはじめている。問題に火をつけてくれたのは今度も「東京新聞」だ。

RT:ソウル・フラワー・ユニオン?@soulflowerunion 
平和憲法に真っ向背反 石破幹事長の「軍法会議設置」発言(東京7/16)
bit.ly/18kMgGZ「従わなければ、その国における最高刑に死刑がある国なら死刑。無期懲役なら無期懲役。懲役300年なら300年。そんな目に遭うぐらいなら、出動命令に従おうっていう」 必読

2013年7月13日(土)【「自虐史観」】

 何年も前から、私の周囲でも「自虐史観」批判をする若い人が目につくようになった。「自虐史観」とは大雑把にいえば、「自国の歴史の負の部分をことさら強調し、正の部分を過小評価し、日本を貶める歴史観」(WIKIPEDIA)ということのようだが、歴史の「負の部分」を強調するな、というのは恐ろしい考えだ。
 個人のものにせよ国家のものにせよ、歴史とは、もとより他人に自慢して聞かせるための手柄話ではなく、過去に学ぶための教材、とりわけ「負の面」を知り、それを繰り返さないための反面教材ではなかったろうか。「歴史に学ぶ」とはそのことではなかったろうか?
 彼らの批判する「自虐史観」とは逆の 「自国の歴史の正の部分をことさら強調し、負の部分を過小評価し、日本を誇る歴史観」を、果たして「歴史観」などと呼べるだろうか。
 反省も自己批判もなく、過去をひたすら美化し、粉飾し、肯定していけば、まったく同じ失敗が延々と繰り返され、「負の部分」が全国をおおいつくすだけだろう。それは歴史という教材の廃棄、歴史の抹殺にほかならない。私たちが過去の負の部分に目をつぶれば、そこで犠牲になったおびただしい死者たちも永遠に浮かばれない。百万をはるに超えるあの餓死した英霊たちも。
 
  「海岸或はジャングル至るところでプーンと鼻をつく死臭、そこ此処に三人或は五人と皮ばかり、或はビヤ樽のようにむくみ、無残にも餓死して居る。中にはまだ生きて目をパチパチして居るうちに、耳、鼻、口と蛆虫がわいている。プーンとあたり一面に漂う死臭、生きて動いている兵より、死人のほうが多い……」
(岩田亀索衛生伍長「ニューギニヤ サラワット越え さまよう英霊」藤原彰 『餓死した英霊たち』より)
 
 若者たちよ、自らをとことん苛む「自虐史観」をもとう。この国の過去のもっとも暗く、もっとも悲惨な、もっとも救いのない「負の部分」を直視し、「ことさら強調」する勇気をもとう。「日本を貶める」ためではない。日本を救うためだ。 なぜ、どのようにしてそんな悲劇が起き、どうすれば防げたのかを知るため。今後、どうすればそれを繰り返すのを防げるかを知るため。つまり、あなた自身をも救うためだ。 

2013年7月9日(火)【餓死した英霊たち】
 藤原彰氏の「餓死した英霊たち」は日本人がどうしても読まなければならない一冊だろう。日本軍の戦没者の過半数が餓死だったとことを、私もこの本を読んで初めてはっきりと知った。
 戦争で兵士が死ぬことがあるのは当たり前だ。兵士はもとより戦いの駒である。
 しかしこの国は彼らをその「駒」としてさえ大事にしようとしなかった。兵士が木石でなく、生き物である以上、食べさせなければ「駒」としても使い続けられなくなってしまうのだが、その肝心なことさえ無視していた。それも、この本によれば、ひとつふたつの戦場でなく、中国を含めほとんど全ての戦場においてだ。兵は不運な例外としてではなく、当然のことのように、どこでも使い捨てられ、あるいは使いさえせずに捨てられた。
 補給は往々にして途中で絶えるか、最初からなく、兵士たちは異国の住民の敵意に囲まれた陸の孤島や、置き去りにされた島で、略奪して食べるしかなく、それができなくなると後は草や木の根や虫を食べ、ときにはついには…… 
 貧しい農村出身の兵士の中には、入営していじめられても、お腹いっぱい食べられるようになったと喜んでいた人も少なくなかったらしい。しかし、その先にあったのはドキュメンタリー映画「ゆきゆきて神軍」で口ごもりながら語られたような、あんな戦場だったのだ。敵は飢餓だった。あるいは、彼らをその飢餓地獄に平気で送りだした母国だったというべきか。 
 見たことのない私の伯父もひとり戦死している。どちらの戦死だったのか、私は知らない。

2013年7月4日(木)【戦争と音楽2】
 WIKIPEDIAによれば,「露営の歌」は、1937年に始まった日中戦争の戦意高揚のために毎日新聞が公募した「進軍の歌」の入選作、「海ゆかば」は当時の日本政府が国民精神強調週間を制定した際のテーマ曲だという。
 軍歌が「戦意高揚」のために作られるのは当然だが、日中戦争の場合はもしかしたら、「高揚」したり「強調」したりする以前に、「戦意」や「国民精神」そのものを作り出さねばねばならなかったのではなかったろうか?
 貧しい農村出身の兵士たちの多くは、家にラジオはもちろん新聞もなかったろうし、徴兵されても、見たこともない異国の「敵」をなぜ自分が殺しにいかねばならないのか、戦意以前に理由さえもたなかった。その欠如を埋めたのが軍隊内の厳しい規律と暴力、そして音楽だったのだろう。敵への憎しみを容易にはかきたてられないその軍歌は、戦意高揚のために、直接、死への欲望をかきたてるしかなかったのかもしれない。
 一方、侵略された側の中国では、そのころ抗日映画の主題歌「義勇軍行進曲」が歌われ、広まっていた。

起来!不願做奴隷的人們!       起て!奴隷となることを望まぬ人びとよ!
把我們的血肉、築成我們新的長城!  我らが血肉で新たな長城を築こう!
中華民族到了最危険的時候、      中華民族に最大の危機がきた、
毎個人被迫着発出最后的吼声      だれもが最後の雄叫びを発せよと迫られている。
起来!起来!起来!            起て!起て!起て!
我們万衆一心、               我ら万民心ひとつに、
冒着敵人的炮火、前進!          敵の砲火をついて進め!
冒着敵人的炮火、前進!         敵の砲火をついて進め!
前進!前進!進!              進め!進め!進め!

 彼らが戦う理由ははっきりしていた。この歌はその後中国の国歌となっている。

2013年7月3日(水)【戦争と音楽】
 しかし一方で、戦争に音楽はつきものだ。
 戦後5年たって生まれた私でさえ、うろ覚えながら軍歌をいくつも聞き覚えている。 

・「露営の歌」1937
 勝って来るぞと勇ましく 誓ってくにを出たからは
 手柄立てずに死なりょうか 進軍ラッパ聞くたびに まぶたに浮かぶ旗の波

・「海ゆかば」1937
 海行かば水漬く屍 山行かば草むす屍 大君の辺にこそ死なめ かへり見はせじ

・「同期の桜」1940年
 貴様と俺とは同期の桜 同じ航空隊の庭に咲く
 咲いた花なら散るのは覚悟 見事散りましょ国のため

 軍歌ではあるが、どれも、少なくとも二番目と三番目は殺すための歌ではない。
 殺す相手も、殺す理由も簡単にはいえはしない。
 むしろこれは死ぬための、死なせるための歌なのだ。
 だが、いったいなぜ死なせられ、死なねばならないのか、それもこの歌詞だけではわからない。
 しかし、これにメロディーがついたせいで、「わかった」人もいたかもしれない。
 わからないままに、「水漬く屍 草むす屍」になることが、なにか美しいことででもあるかのように、死にに行きたくなった人もいたかもしれない。
 一方で、最後まで自分が死にに行かねばならないわけがわからず、死にたい気分にもなれない人も大勢いたはずだ。けれども「わがまま」は許されなかった。
 
 そして、こうした若者たちが戦地に行って230万人も死んだ。
 その六割以上は戦闘中の戦死ではなく餓死であったといわれる。 

2013年7月1日(月)【戦争より音楽】
 
 下のニュースを見て思わず笑ってしまった。
 滑稽なのはこの兵士ではない。
 こんな音楽好きの一人っ子の若者に、「あいつが敵だ、敵を殺せ」とけしかける軍隊という制度と戦争という物語だ。
 なんと簡単な話だろう。
 世界中の若者が人殺しそっちのけで「携帯音楽プレーヤー」に聴き入るようになれば、それだけで戦争物語は終わる。
 彼が向こう側にいる別な音楽好きの若者を殺し、殺されに行かねばならない理由などもともとないのだから。
 若者よ、わがままになれ!
 世界中がこういう「わがまま」でいっぱいになれば、少しはまともな時代がやってくることだろう。日本だって少子化で、戦争で失ってもいい若者などひとりもいないのだ。

・中国軍「わがまま兵」が増加 背景に一人っ子政策
「ある一人の兵士が、携帯音楽プレーヤーを使っていたために探知された。音楽好きで「訓練中でも手放したくなかった」と調べに答えたという。」
http://www.asahi.com/international/update/0630/TKY201306300032.html?tr=pc
・最愛の一人っ子を失った親たち2000万人の絶望―中国
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0723&f=national_0723_027.shtml

2013年6月28日(金)【失楽園】
 
 絢爛たる奴隷生活のくびきよりも、苦難に満ちた自由をこそ選ぼうではないか!(平井正穂訳)
 
 プロメテウスの後を継ぐようにこう語ったのはミルトン「失楽園」のサタンだった。
 そのサタンに唆されて知恵の木の実を食べた人間は奴隷の「楽園」を失った。
 
 今も私たちは「楽園」にもどってはいない。
 しかし、エデンから遠く離れたこの島で、知恵も働かせていなければ、楽園と引き換えたはずの自由も行使していない。
 私たちは今なお従順な奴隷である。いったい誰の奴隷なのかもわからないままに。
 もしかしたら知恵の木の実さえ、ろくに食べていないのかもしれない。  

2013年6月25日(火)【プロメテウス】
 昨日の「いい記事」が、リンク可能になった。
 「ギリシャ、捨て犬猫が急増 財政危機でも「殺処分せず」」
 http://www.asahi.com/international/update/0624/TKY201306240046.html

 改めて、一匹で警察隊の前に立つ「デモ犬」の写真を見ていると、ギリシャの人々にとって生きるというのはこういうことなのかもしれないという気がしてくる。
 あの生命力に満ち溢れた壮大な神話を生みだした人々の末裔は、明らかに勇者プロメテウスの子孫たちでもあるのだ。
 天の火を盗んで人間に与えたおかげで、岩山に縛りつけられたプロメテウスは、自分をそういう不当な目に合わせたゼウスに許しを乞う気などまったくなく、ゼウスの走り使いでやってきたヘルメスに、こういい放つ。
 「お前の奴隷の境遇と、私のこの難儀とを、はっきり分別したがいい、取りかえなどはしてやらんから」
 どんな責め苦と難儀も、力の前に膝を屈する安楽な奴隷の境遇よりはましなのだ。
 そしてプロメテウスは奈落に落ち、あの果てしない理不尽な苦難を誇り高く、勇敢に我が身に引き受けていく。それこそが生だからだ。
 「タルタロスへ真っ逆さまに私の五体を投げ下ろさせろ、必然の仮借を知らぬ渦のさなかに。 しかもなお私を死なせはできないだろう」(「縛られたプロメテウス」呉茂一訳)

2013年6月24日(月)【4本足の市民と2本足の市民】
 都議選の結果:投票率43.5%、自公全員当選、民主惨敗、維新伸び悩み、共産倍増
 共産党が倍増したのは、他に行き場のなくなった反原発票が流れたせいもあるだろうが、それにしても43.5%のうちの大半の人、残りの56.5%の人も呑気なものだ。喉元過ぎれば熱さを忘れる。いやなことはさっさと忘れる。自分の生命が危険にさらされても景気がいいほうがよかったりするのだ。
 帰宅途中、都議選結果の最終得票数でも見ようと久しぶりに朝日新聞の夕刊を買った。数字は載っていなかったが、代わりに「おお!」と声をあげたくなるようないい記事が写真入りで載っていた。
  見出しは「捨て犬だって 捨て猫だって ギリシャ市民」 経済危機に見舞われて捨て犬捨て猫が急増しているアテネでは、動物保護予算も半減したけれど、それでも市は「一頭も殺処分しない」との方針を守り続けているという。野良犬や野良猫は、一旦シェルターで保護し、予防注射や避妊手術をして首にマイクロチップを埋めて町にもどし、住民たちが「地域犬」「地域猫」としてえさやりをするのだそうだ。
 人を咬む犬は凶暴性を見極めて、本当に凶暴なら「番犬」として警備会社などに引き取り要請、凶暴でなければまた路上にもどすのだという。それも写真だとどうやらみな放し飼いらしく、楽しげにやっている。日本だったらどんなにケチくさい、残酷な苦情が役所に殺到することだろう。
 アテネの副市長がこういっていた。「アテネは民主主義の生まれた地。人間は他の動物よりも理性的に考えられるのだから、自分たちより弱い『4本足の市民』を守る方法を考えなくてはいけない」
 景気のためなら自分たち「2本足の市民」を守る方法さえ考えようとしない東京都民との違いはやはり理性だろうか。明らかに私たちは、なにがいちばん大切なのかさえ、わからなくなっている。 

2013年6月22日(土)【都議選】

 明日は投票日。都民への大規模アンケートに答える日でもある。
 
 都議選候補者アンケート:http://www.asahi.com/senkyo/2013togisen/enquete.html

2013年6月19日(水)【ポリシー(政策)】
 高市氏が発言を「撤回」した後も、関連するツイートは流れ続けている。こんな「旧聞」もあった。
  
・原発20キロ圏内に被曝遺体1000体 火葬も土葬もできない…(zakzak)
 http://www.asyura2.com/11/genpatu8/msg/286.html
 
 その1000人は当初から遺体だったのか? 中には、身動きが取れずに瓦礫の中で爆音を聴きながら救援を待ちつづけていた人もいたのでは……。
 高市氏も自民党も、闇から目をそむけることによって新たな闇を生むポリシーは撤回していない。「撤回」したのは彼女のいう「下手なしゃべり方」だけである。
 「死んでないからもっとやろう」という風に聞こえたのが「下手」ということらしい。
 しかし、まさにそういいたかったのではなかったのか。
 
【0621大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議】原発事故収束宣言を撤回し、事故処理に全力を!再稼働などしている場合ではない!6/21(金)18~20時首相官邸周辺で超大規模抗議。ツイートボタンで拡散を→ http://coalitionagainstnukes.jp/?p=3195

2013年6月18日(火)【ポリシー(政策)】
 昨日から私のツイッターのTLは下のニュースで溢れていた。今夜になっても検索をかけると1分ごとに何件もの新たなツイートが現れている。 

 「原発事故による死亡者は出てない」自民・高市政調会長http://www.asahi.com/special/news/articles/TKY201306170249.html

 高市氏を擁護する声も多少はあるが、大半は抗議と怒りの表明だ。
 永遠に来ない救出を待ちながら亡くなった人や、「心筋梗塞」で亡くなった原発作業員や、自殺した酪農家や、避難先で次々に亡くなった老人。他県よりずっと多い「震災関連死」の死者は「原発事故による死亡者」ではないのか、だれも死んでないから原発を再稼働するというのか、と。
 恐ろしいのは、この背筋の寒くなるような発言をしたのが、自民党の政調会長であることだ。朝日の英文記事の、見出しでは“LDP policy chief ”となっている。 要するに、政権党の政策立案機関の長がこういう発言をしたわけだ。
 いやなことをなかったことにし、被害者をいなかったことにし、死者までも二重に「亡き者」にしようとする、わが国のおぞましい性癖は今に始まったものではない。ほんの数日前にもこのページで書いたばかりだ。
 しかしどうやら、それが今やついに「政策」になってしまったらしい。
 原発事故による死亡者は、これまでも、これからも、「出ないことになった」のだ。
 菅官房長官も記者会見で「前後(の文脈)を見ると問題になるような発言ではなかった」と擁護しているという。
 政策といえば、映画「シンドラーのリスト」にナチスの高官がこう語る忘れ難い場面があった。
 「ユダヤ人嫌いは昔からあった。しかしそれは今やポリシー(政策)なのだ」

2013年6月16日(日)【太陽光】

 それほど徹底してはいないものの、節電節ガスが少しずつ身についてきた。部屋の電灯はLEDにして薄暗くしてあるし、たいていの電気器具は使い終わったとたんにコンセントを抜いている。シャワーも低温でなるべく石鹸を使わず、流しっぱなしはごく短時間だ。もちろんまだエアコンも使っていないが、本格的な暑さになったらつらいなあと思っていたところ、「ワシントン・ポスト」のうれしいニュースが「星の金貨」で翻訳された。
 そういえば菅元首相は、再生可能エネルギー法案の成立への野党協力を条件に、辞任したのだったが、その成果が思いのほか早く現れているらしい。
 どうせそれでも「電力不足」を原発再稼働の口実にするのだろうから、にわかに節電体制を解除するわけにはいかないが、本当に暑くなったら少しエアコンをつけようかなと思い始めている。

 「2013年、太陽光だけで原発5~7基分の発電設備が誕生する
 その事実を伝えず、燃料費高騰など、原発停止による危機ばかりを煽る国内報道」
【日本でも始まっている!再生可能エネルギー革命 】《前篇》
http://kobajun.chips.jp/?p=11893
【日本でも始まっている!再生可能エネルギー革命 】《後編》
http://kobajun.chips.jp/?p=11897

2013年6月13日(木)【見えることと見えないこと】

 原発事故が無かったことにされていくメカニズムは、地域利権や企業防衛や国家経済やそれに仕える政治という面では多少はわかってきたが、人々の心理的なメカニズムという面ではまだどうも合点がいかない。
 私たちはテレビに釘付けになって、原発が爆発する光景を見たのだった。それも何度も。
 もちろん、あれで充分な人も少なからずいた。しかしどういうわけか多くの人は、テレビで見るだけでは足りず、すぐ目の前で爆発するのをその目で直接見なければ信じられないようだった。もしかしたら、それでも足りなかったのかもしれない。いやなものは何度見ても見えないのだとしたら。
 幸い菅首相には見たものが見えた。見えたから、日本の原発を止めてくれた。だが、見えたから、あれよあれよという間に首相の座から引きずりおろされ、衆院選でもぎりぎり最下位の当選となった。
 来る参院選でもまた、見れども見えずの候補者が、その見えないことを売りにして次々に当選していくのだろうか。「見える」ことよりも「見えない」ことが票になるこの国。この病は本当に死ななきゃ直らないのだろうか。

 菅直人元首相 : 「私も2年前の3・11までは、日本の原発こそが世界で最も安全だと信じていた。私も、原発の輸出を働きかけていた。しかし3・11のあの事故に直面した私たちが、何を根拠に一番安全だと言えるのか。原発を成長の柱にしようなんて考え方は、まさに日本を誤るだけではなく、世界を誤った方向に向かわせる。」
 http://www.asahi.com/politics/update/0612/TKY201306120482.html
原発推進派は歴史の名で糾弾される (菅直人オフィシャルブログ)
輸出した原発の事故に対する損害賠償責任 (菅直人オフィシャルブログ) 

 【0614大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議】原発事故収束宣言を撤回し、事故処理に全力を!再稼働などしている場合ではない!6/14(金)18~20時首相官邸周辺で超大規模抗議。ツイートボタンで拡散を→ http://coalitionagainstnukes.jp/?p=3195

2013年6月7日(金)【知らん顔】
 
 わたしたちの国では、自分たちが仕出かしたまずいことは、
 それが無残なことであればあるほど、そっくり、無かったことになる。
 無残にそれに巻き込まれた人は、そっくり、いなかったことになる。
 虐殺された人もいなければ、従軍慰安婦も、深刻な被爆をした人もいない。
 被害者がいないとなればその加害者がいるはずもなく、
 虐殺した人もいなければ、強制した人も、被爆させた人もいない。
 要するにだれもいないのだ。
 だれもいないとなれば歴史もあるはずがなく、
 歴史がないのに歴史に学べるはずもない。
 学べることがないとなれば当然同じことがくり返される。
 いったい幾度くり返されるのだろう?

 昔、「風に吹かれて」の歌の中で、ボブ・ディランもこうたずねていた。
 Yes, how many times can a man turn his head
 Pretending he just doesn't see ?
 (そう、人は幾度、顔をそむけて見えないふりができるのだろう?)

 The answer my friend is blowin' in the wind
 The answer is blowin' in the wind.
(その答えは、友よ、風に吹かれている。答えは風に吹かれている。)

 この国の都合のいい伝統にぴったりの都合のいい風に。
 見えないふりさえしなくてすむ、どうせ見えない放射能まじりの風に。
 
「フクシマ50」の人たちも、おびただしい作業員も、警戒区域の住人や動物たちも、あの「風に」吹かれた私たち自身もいずれ、いやすでに、そっくり、いなかったことになりつつあるのだろう。
・2011年3月24日:福島原発3号機で作業員3人被曝 2人が病院へ搬送
 http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103240302.html

2013年6月5日(火)【続続 :従軍慰安婦の唄】

 かりに私がもう90歳になるかつての従軍慰安婦だったとしたら、この唄を聴いたらきっと号泣しただろう。そしてこの強く、やさしく、神々しいまでに美しい歌い手を抱きしめ、抱きしめられたいと思ったことだろう。それが男であろうと女であろうと、若者であろうと老人であろうと。
 70年たってなお、従軍慰安婦について血も凍るような議論が続くこの国で。
 証言する者にもしない者にも残らず唾をかけ、執拗に、繰り返し、死ぬまで辱しめようとする下種だらけの国で。
 帰ってきたときも、70年後の今も「知らん顔」し続ける男たちの住むこの極寒の国で。

2013年6月3日(月)【続 : 美輪明宏 祖国と女達(従軍慰安婦の唄)】
 
(再掲) クリックした後、「フレーム内で開けません」ページ下の 「このコンテンツを新しいウインドウで開く」をクリックしてください。
http://www.youtube.com/watch?v=a9QVn8ZmA4w

「私、長崎で育ちましたが、戦後、長崎に引き揚げて来た従軍慰安婦の人たちとたくさんお友だちになりました。セックスの処理係として、戦場の第一線に女をゾロゾロ連れて歩いたのは日本の軍人だけなんですよ。世界の恥でした。それも、敵が攻めて来たら、銃を渡されて軍人と同じように第一線で戦って……。ところが、そこで「戦死」しても、彼女らの遺骨は野晒(のざら)し、雨晒し、もちろん靖国神社にも祀ってもらえていないし、要するに放ったらかしなんですね。従軍慰安婦もそうでした。「どうして、そういう人たちの歌がないの?」ということで、従軍慰安婦の歌を作ったり、飢えと寒さに死んだ密航者の子供たちの歌を作ったりしました。」  美輪明宏が『祖国と女達 (従軍慰安婦の唄)』を作った理由 - NAVER まとめより
matome.naver.jp/odai/213686248

歌詞

北は青森から 南は沖縄
売られ買われて 今日も旅行く
違うお国なまりで 慰めあいながら
捕虜の女囚も 同じ仲間さ
荒れ果てた肌に やせこけた頬
今日も覚悟の最後の化粧
バンザイ バンザイ

毎日百から二百 兵隊相手に
朝日が昇り 月が落ちるまで
いずれ死んでゆくことが 決まっている男
虚ろに空を 見つめる女
涙も渇れはて痛みもないさ
そこには 神も仏もいない
バンザイ バンザイ

誰の子かわからぬ 赤子残して
死んだ女やら 銃を片手に
愛する若い兵士と散った女やら
歌える女は 子守唄を唄う
あまりの怖さに狂った女
嫌な将校に斬られた女
バンザイ バンザイ

男はなんていいんだろう羨ましいじゃないか
勲章をもらえて 恩給もつくさ
死んだら死んだで 名誉の戦死とやらで
立派な社に祀られるんだろ
私も男に生まれていたら
今ごろきっと勲章だらけ
バンザイ バンザイ

戦に負けて帰れば 国の人たちに
勲章のかわりに 唾をかけられ
後ろ指をさされて 陰口きかれて
抱いた男たちも今は知らん顔
祖国のためだと死んだ仲間の
幻抱いて 今日も街に立つ
バンザイ バンザイ
ニッポン バンザイ
大日本帝国バンザイ 
大日本帝国バンザイ
大日本帝国バンザイ 

 
2013年5月31日(金)【美輪明宏 祖国と女達(従軍慰安婦の唄) 】
 
  クリックした後、「フレーム内で開けません」ページ下の 「このコンテンツを新しいウインドウで開く」をクリックしてください。
http://www.youtube.com/watch?v=a9QVn8ZmA4w

【拡散希望】6月2日は「さようなら原発1000万人アクション」と「原発をなくす全国連絡会」の二つの巨大デモが国会大包囲に合流!反原発の火が消えていないことを見せよう!ツイートボタンで拡散を! →http://coalitionagainstnukes.jp/?p=2987

2013年5月29日(水)【6月2日(日)国会包囲】

 「効果はあるの?」ときかれれば、「さあ」と答えるしかない。
 しかし
 「効果はあったの?」ときかれれば、「あった」と答えられることにふと気づいた。

  かりに、昨年来の首相官邸前をはじめとする各地の抗議やデモが盛り上がらなかったとしたら、どうなっていたか。想像するのさえ恐ろしい。
 だが、かりに、これからの抗議が二度と盛り上がることがないとしたら、どうなるのか。それを想像するのはもっと恐ろしい。
 
・南海トラフ巨大地震・報告 原発対策 言及なし 
 内閣府担当 「議論しなかった」
 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-05-29/2013052901_01_1.html
・伊方原発7月にも再稼働申請=新規制基準後「遅滞なく」-四国電社長
 http://www.jiji.com/jc/zc?k=201305/2013052901021&g=soc
【拡散希望】6月2日は「さようなら原発1000万人アクション」と「原発をなくす全国連絡会」の二つの巨大デモが国会大包囲に合流!反原発の火が消えていないことを見せよう!ツイートボタンで拡散を! →http://coalitionagainstnukes.jp/?p=2987

2013年5月26日(日)【殺人ロボット】
 
 殺人ロボット凍結、国連で討議へ 検討委開催も勧告
http://www.47news.jp/CN/201305/CN2013052501001629.html

 産業用ロボットにより、物を作る人間がいらなくなり、
 戦争用ロボットにより、人を殺す人間もいらなくなり、
 いるのは、ロボットが作った物を買い、ロボットに殺される人間だけ……?

 そういえば、原発は産業用でもあり殺人用でもあった。

 人間は、私たちは、いったい何をしているのだろう? 
 本当のところ、何をしたかったのだろう?  

2013年5月25日(土)【宝くじと株】
 3.11の後、生まれて初めて猛然と大金が欲しくなり、ときどき宝くじを買うようになった。警戒区域で懸命な動物救援をしている愛護団体の活動を見ているうちに、ろくに手伝いもできない疚しさからせめて活動費の支援くらいはしたいと思うようになり、緊急要請を見かけるたびに手持ちのお金やフードをときどきカンパしていたが、そんなものでは焼け石に水なのはわかりきっていたからだ。
 ツイッターで「だれかおれに10億円くれよ」といっていた関係者の気持ちも痛いほどわかった。10億でなく5億でも1億でも、本当にどれだけの動物を地獄から救い出し、気持ちのいい場所でおなかいっぱい食べさせてやれることだろう。そして思いついたのは宝くじだけだった。
 今でも買っているのはたいていジャンボくじで、前後賞もねらって連番で3枚きっかり。当たるときには3枚だって当たるはずだと、あくまで強気である。とにかく、どんなにツキがよくても、買わないことには絶対に当たりはしない。
 宝くじの全収益金のうち当選金になるのは半分にも満たず、もう半分近くは都道府県や指定都市に取られ、勝手に公共事業に使われてしまうのだそうだが、やむを得ない。
 もうひとつの濡れ手に粟の大金のもうけ方に株式投資があるが、もちろん考えたこともない。同じ濡れ手に粟ねらいでも、まだ宝くじのほうがよほどまっとうな気がする。資本主義の根幹を成すあのマネーゲーム中のマネーゲームこそ、命を金に換算し、生きている動物を「商品」と「ゴミ」に分け、そして私たちともども地獄に追い詰めようとしている倒錯思想の発生装置なのだから。株なんて1株だって買うものか。(あ、そういえば、1株株主運動などというのもあった。「金より命」のためなら、これも3株くらいまではアリか。)

死刑を待つ犬:イギリスの新聞「サンデー・ミラー」が暴く日本の殺処分
http://happyneko.jugem.jp/?eid=1506 (「猫とヴィーガンな生活」さんより)

2013年5月23日(木)【理想】
 結局のところ、原電も、東電も、九電も、まじめに勉強していい学校に入り、いい会社に入り、いい役職についた人が、単にまじめにその職責をまっとうしようとしているだけなのだろう。
 会社の責任ある人々が、なりふりかまわず個人を恫喝したり、執拗に抗議文を送りつけたり、公開質問状を出したり、あらゆる手を尽くして原発の危険を訴える人々を黙らせようとしてきたのもなにも不思議ではない。彼らが「会社を守る」以上のなんの理想ももっていないのも、もちろん、まったく不思議ではない。
 この国にはもともと、「まじめに勉強してなるべくいい学校に入り、なるべくいい会社に入る」以上の理想を子どもにもたせ得る家庭などめったになかったのだ。ふつうのいい子がそのまま大人になって、たまたま原発会社に入れば原子力マフィアになる。それだけのことだ。
 目の前に山と積まれた札束に目がくらんだというようなドラマチックなことさえないのだろう。単に組織に守られた安心を求め、そのささやかな、どうやら日本にただひとつしかないらしい「理想」に忠実でありつづけようとすればこうなるというだけだ。惰性といってもいい。
 そういう根深い惰性からどうすれば逃れられるのか、私たちだってろくに知りはしない。ただ、安心という理想に殉じて死ぬ馬鹿馬鹿しさに耐えられなくなり始めているだけだ。

【0524大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議】原発事故収束宣言を撤回し、事故処理に全力を!再稼働などしている場合ではない!5/24(金)18~20時首相官邸周辺で超大規模抗議。ツイートボタンで拡散を→ http://coalitionagainstnukes.jp/?p=3133

2013年5月21日(火)【専門家】
 一夜明けたら、東京新聞に続き他社もようやく「個別抗議」の報道を始めた。
 一方で原電「独自委託」の専門家による規制委活断層認定への「批判」も報じられた。
国内および海外からのその委託専門家の「正体」は言わずと知れた国際原子力ムラの面々、調査内容も報酬も明らかにされていないが、「調査」はわずか一日で結論が出たらしい。
 
・敦賀原発の活断層「証拠ない」 日本原電が第三者評価
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS21036_R20C13A5EE8000/
(日経)
敦賀原発2号機直下の断層について、日本原電が独自に分析を委託した国内外の専門家の正体、@bcxxx さんのツイート
・【日本原電・敦賀原発】 海外コンサル、わずか1日の現地調査で「活断層ではない」 tanakaryusaku.jp/2013/05/0007139

 原電では東電会長を辞職した勝俣氏が今なお「社外取締役」をしている。原発以外の発電設備を持たず、なにがなんでも再稼働したい原電。だが、なりふりかまわず、原子力マフィアお得意の個別攻撃と御用専門家をずらりと並べての恫喝は、さすがに今回はうまくいかず、やればやるほど裏目に出ているようだ。
 昨日からのツイッター「原電」を検索すればすぐにわかる。 一社でも報じてくれれば、無数のフォロワーが後に続く。事実を語る者を、かつてのように孤立無援でマフィアの前に立たせることのないように。 規制委の判断は明日22日に下される見通し。 

2013年5月20日(月)【不気味な恫喝】
 不気味な点は2つある。
・このニュースが東京新聞とTBSラジオでしか報道されていないらしいこと
・規制委員会事務局次長が原電のやり方を全く批判していないこと。
 
 原電、専門家に個別抗議
 「日本原子力発電(原電)が、敦賀原発2号機(福井県敦賀市)の真下に活断層があると認定した原子力規制委員会の調査チームの専門家たちに、「厳重抗議」と題した異例の文書を送りつけた。」
 「記者会見で、専門家が圧力を感じながら議論する問題点を問われた規制委事務局の森本英香次長は「科学的な観点で議論してもらうために、いい環境はつくっていきたい」と語ったが、具体策には触れずじまい。
 こうした抗議が専門家への圧力となる可能性については「コメントを差し控えたい」と述べるにとどまった。」
 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013052090070218.html

 現政権で力を得た原子力ムラ、原発マフィアがまたかつてのように大手を振って動きだし、「個別抗議」の脅しでまた事実を語る人々を沈黙させ、御用学者に変えようと企てているように見える。規制委はどこまで踏みとどまれるか。私たちはどこまで対抗できるか。
 
 【0602 反原発☆国会大包囲】6月2日は東京へ集合!2つの巨大デモが国会包囲に合流!国会を脱原発の波で包み込み、声を叩きつけよう!→http://coalitionagainstnukes.jp/?p=2987

2013年5月19日(日)【共通語】
 NHKスペシャル 「病の起源 がん ~人類進化が生んだ病~」を見た。日曜の夜9時からの番組だったから見た人は少なくなかっただろう。
 生物の多細胞化、直立二足歩行するようになった人類の繁殖戦略、脳容積の巨大化、出アフリカによるビタミンDの不足、電気の発明による夜間労働などのせいで、人間はがんにかかりやすくなったそうだ。
 ほかにもがんを引き起こすさまざまな要因が、画面に何十も列挙され、波のようにスクロールされていった。「タバコ」と「アスベスト」、あとひとつ(忘れた)は大書されており、語り手も声に出していったが、他の小さな文字は音読もされないまま消えるのが早過ぎて読むのが追いつかず、「放射線」や「放射能」という文字は見当たらないようだった。2度目のスクロールでようやく、終わりの方に小さい文字で「γ線」「中性子線」とあるのを見つけた。(なぜ「タバコ」は「ベンツピレン」としないのか……)
 これから多くの人ががんになるのは人類7百万年の歴史から見れば当然のことで、「γ線」「中性子線」などは、一瞬のうちにスクロールされて当然のほんの些細な原因のひとつにすぎないかのようだった。ことばを言い換え、ぼかし、大急ぎでスクロールして消してしまうことによって、それが原因になるという事実そのものも消してしまえるかのようであった。
 原発事故の際は、大急ぎのスクロールさえしなかった。NHKを辞職した堀潤アナはかつてツイッターでこう言っている。「NHKはSPEEDIの存在を知りながら「精度の信頼性に欠ける」とした文部科学省の方針に沿って、自らデータを報道することを取りやめた。」
 そして福島では多くの住民がSPEEDIの示す
汚染地域をそれと知らずに避難先や避難経路に選び、長時間にわたる大量被爆をし続けたのだった。
 「国民の生命、財産を守る公共放送の役割を果たさなかった。私たちの不作為を徹底的に反省し謝罪しなければならない」 NHKは堀氏の求める反省も謝罪もしないまま、なおもことばを言い換え、ごまかし、スクロールし、消し続けている。
 そういうことばの用法が日本じゅうに蔓延しているのも不思議ではない。NHKのことばづかいこそ、この国の「標準語」であり、「共通語」なのだ。政治家だってそれを使う。すべて今に始まったことではない。

2013年5月16日(木)【貧しいことば】
 「自分は悪くない、悪いのは○○だ」 
 公園でひとりブランコに乗った子どもが口をとがらしていうのはこれだけかと思ったら、もう一種類あった。
 「悪いのは自分だけじゃない、他の子もみんな悪いじゃないか」

 どちらにせよ、自分はもう「善くなる」気などまるでないということだ。
 善くなることなど思いつきもせず、こういう理屈をいいながら一生を過ごす子どもは、どの国にだっているだろう。
 問題は、私たちの国ではこういう貧しいことばしか語れない子どもが、圧倒的な支持を集めて政治家になり、そういう発言を続けながらのうのうと政治家を続けていけることだ。これでは日本が善くなるのは、まったく、容易ではない。
 
 【0517大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議】原発事故収束宣言を撤回し、事故処理に全力を!再稼働などしている場合ではない!ツイートボタンで拡散を→ http://coalitionagainstnukes.jp/?p=3133

2013年5月13日(月)【こだまでしょうか】
 震災直後、多くの企業がCMを自粛したせいで、テレビではACジャパンの同じCMが何度も何度も流された。関東で放映された金子みすずの「こだまでしょうか」もそのひとつだ。他の反復CMに比べればずっといい方だったし、ニ、三度聞いただけなら好きにさえなったかもしれない。
 ところが、あまり何度も聞かされて、しまいにうんざりしてしまった。
 昔、苺のショート・ケーキが好きだったのに、ある友人の誕生日に食べ過ぎて、その後二十年も食べられなくなった思い出があるが、それと似た感じだ。悪い詩ではないが、どこか甘ったるいものが混じっていたせいだろうか。それともどんな詩でも、何十回も、何百回も放映されればうんざりして当然なのだろうか。しかも提供する側の「今の日本に必要なのはこれだ」式の見え透いた期待は、タイミングも方向もずれていた
 どうせあれだけ流すなら、今流すべきだったのだ。そうでなくても仲良し同調圧力でつぶされそうな国内の仲間同士ではなく、ギクシャクしている国外の仲間との関係に向けて。
 日本が、今まで遊んでいた隣近所の友だちに「ばか」、「もう遊ばない」を連発して孤立し、「ぼくはなんにも悪くないもんね、悪いのはみんなあの子たちだ」とむきになってひとりで乱暴にブランコを漕いでいる今、あれを何度も何度も流したとしたら、あのなにか気恥ずかしいような甘ったるさは消え、後味はずっとましになったことだろう。そして詩人も浮かばれたかもしれない。

    「遊ぼう」っていうと
    「遊ぼう」っていう。
 
    「ばか」っていうと
    「ばか」っていう。
 
    「もう遊ばない」っていうと
    「遊ばない」っていう。
 
    そうして、あとで
    さみしくなって、
 
    「ごめんね」っていうと
    「ごめんね」っていう。
 
    こだまでしょうか、
    いいえ、誰でも。 

2013年5月10(金)【私たちの「それ」】
 自民党が圧勝し、主権回復式典とやらが催され、そのくせTPP参加も進み、再稼働の地ならしも着々と進み、首相が他国への原発セールスに出かけて卑しい愛想笑いをふりまき、テレビではアナウンサーがこれまたセールスマン顔で景気がよくなった、車が売れると追従笑いを浮かべている。来る参院選挙でもまた自民党が圧勝し、憲法も変えられ、安っぽく幼稚きわまりない危険な国家主義がすべてをおおいつくしてしまいそうな状勢だ。
 そのかたわらでは1日にドラム缶2千本分の汚染水が溜まり続け、利潤も産まないものに金はかけられないとビニール2枚でいい加減に作った溜め池からは、しきりに汚染水が漏れつづけ、ろくに危険手当も支給されない3千人の作業員が日々被爆しつづけ、どこにも引き取り手のない核廃棄物の山と50機の原発を載せた大地は、いつ地鳴りとともに激しくうねりだすかわからない。
 
「それが私になんの関係があるというのだ?」と言えたらどんなに楽だろうと、思うことがないわけではない。しかし、口が裂けても言うわけにはいかない。そう言ったとたんに、すべてが終わり、私自身が終わる。語りたいことも、語るべきことも、語る意味も、生きる意味もなくなってしまう。
 やはり痩せがまんしてもう一度言っておくことにしよう。
「それに、そのすべてに、私は関係があるのだ!」

【0510大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議】原発事故収束宣言を撤回し、事故処理に全力を!再稼働などしている場合ではない!ツイートボタンで拡散を→ http://coalitionagainstnukes.jp/?p=3133

2013年5月5日(日)【残雪の「それ」】
 なぜ昨日のような記憶ちがいをしたかといえば、おそらく、30年前から気になっている「それ」があるからだ。残雪の「私のあの世界でのこと」の後半の一節だ。 

 あなたにはもちろん、これがどういうことなのかわかるだろう。友よ、わたしはあの世界について、つららについて語っているのだ。いつか、空に小雪が舞っていた。わたしたちは道端に並んですわり、いっしょに「ママのお靴」の歌をうたっていた。それからあなたは膝をつき、地上のあの白い精霊をなめはじめた。あなたは、それを白砂糖だといった。あなたの小さな 顔は凍えて紫になり、指はぷっくり腫れあがっていた。そのとき、ひとすじの電光の下で、わたしは見たのだ。けれどもまだ、あなたに伝えることはできなかった。伝えてあげようと思いついたときには、あなたはもう、落ち着きはらった大の男になっていて、体じゅうからあの煙草のにおいがした。何年も、何年も、わたしは徘徊をつづけた。河辺を狂ったようにさまよい、折った柳の枝をあたり一面に放り投げた。あるとき立ちどまって、涙に濡れた眼でじっと前方を見ると、それはわたしに向かって微笑んでいた。だが、やっては来なかった。わたしはぎこちなく、記憶の中の「ママのお靴」の歌をうたい、あの遠い昔の亡霊を呼んだ。日はめぐり、年はめぐった。だがそれは、依然として霧に隠れたままだ。

 ここに出てくる「それ」について、私はかつて小論にこう記した。

「これまで私は残雪の小説の「わからないこと」について語ろうとするたびに、それ自体としかいいようのない根源の場、最果ての場にたどりついてきたような気がする。……「それ」とは残雪がまさに書こうとしている当のものであると同時に、彼女に書くとこを決意させる力でもある。そして彼女にとってその書くことが部分でも方便でもないとすれば、それは彼女の生命そのもの、分けることの不可能な全一な生命そのものといえる。だからこそ、残雪は繰り返し、書くこと自体についての、つまり生命そのものについての物語を書きつづけるのだ。人が結局のところそれに出会うために生まれてきたにもかかわらず、しばしばすっかり忘れてしまっているその「それ」を思い出させながら。……「いまだかつてどこにもない」にもかかわらず、いつでもどこにでもありえ、自分には閉ざされているにもかかわらず、確かに自分の裡にある世界の直接の感触、死に対峙して唯一「しかし」とつぶやくことのできる生命の脈動……」

 まだ一度も本当に生きていないうちに、この世界が崩れ落ちそうなことに気づいたからだろうか。現代の黙示録、残雪の小説の「それ」については、まだまだ付け足すべきことがあったような気がしている。

2013年5月4日(土)【「それ」の記憶】
 記憶ちがいは人を不安にさせる。私が私と呼んでいるのが私の過去であり、それについての私の記憶であるならば、それも当然だろう。今日もひとつ気づいてうろたえている。
 昔読んだカフカのある小説に、妙に謎めいた「それ」という代名詞があった。まったくのうろ覚えだが、そこには「この世は『それ』に満ちている。町も通りも赤ん坊に乳をやる母の胸も『それ』ばかり……」といった感じの文があったはずなのだ。
 最近その「それ」が急に気になってきたので、今日、カフカの古い訳本を開いて確かめてみることにした。たしか「猟師グラッホス」にそういう文があったはずだと。ところが読み返してもそんな文はなく、念のため、他の訳本2冊とその前後の短篇も見てみたが、やはりない。 
 もとの文をろくに覚えていない上にキーワードが「それ」では、ネットでも調べられないなどと思っているうちに、ようやく、もしかして『魂の城 カフカ解読』ではないかと思い当たり、めくって見たら、なんとそこにあった。なんのことはない、自分が翻訳した残雪の文だったのだ。しかも問題の代名詞は「それ」ではなく「あのこと」であり、「あのこととは、死についてのことだ」と、答えまで書いてあった。
 幸か不幸か、自分の記憶ちがいに明確に気づく機会はそう多くはない。だがこの類いの大小の勘違いがこの私という人間の相当部分、ひょっとしたら大部分を構成しているらしいのだ。まったく、なんと疑わしい人物であることか。 

2013年5月3日(金)【新頁】
 4月22日に旧頁「黙らないための雑記帳」を一旦閉じましたが、
「時々雑記」と題名を改めて再開します。
さまざまな事情で本業が忙しくなってきたことと、
自分で勝手に決めた短文の日記形式を窮屈に感じ始めたこともあって、
少し考える時間を取ってから改めて始めようと思っていました。
 しかしもともとすぐに答えが出ることを問題にしていたわけでもなく、
近いうちに考え終わるなどというはずもないので、とりあえず、
ここに新しい場を開くだけ開いて、黙る気はまったくないことを
再度表明しておくことにしました。
考えてから書くのではなく、これまでのように書きながら考えようと。
 この間、何人かの方から雑記帳を休止してしまったのは残念だと、
思いがけない励ましもいただきました。
 ひとりでも読んでくださる方がいるなら、やはり書くべきでしょう。
人が声をもち文字をもっているのは自分以外のだれかに語るため、
それも夕飯のおかずや明日の天気の話を越えて、
もっと痛切な語らずにはいられないことを語るためであるはずで、
しかもそういうことが今、山ほどあるのですから。
とはいえ実際忙しい。当面は最低週一程度の更新を目標にします。
(文章を書く頁をテンプレートのお仕着せに合わせるのはしゃくなので、
いろいろいじっていたら、「フレーム」を使うと真ん中に文を寄せられる
ことにようやく気づきました。背景は白のままでよかったのですが、
何か入れないとエラーになるようなので青空の壁紙にしました。
なんだか宙に浮いていいるような感じです。実際そうですし…… ) 


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