100.アルマイトに代わるアルミ表面処理方法がなぜ普及しないのか
アルミニウムの表面処理法として、50数年来アルマイトが用いられている。一部では、塗装やべーマイト皮膜、電気めっきが用いられているが量は少ない。この状況は今後も続くのであろうか。無公害表面処理法としての気相アルマイトは不可能だろうか。このような質問は、しばしば聞かれるが、未来予測なので解答はむずかしい。オゾン雰囲気でアルマイトを気相酸化する特許など、いくつかの気相アルマイトの特許はあるが実用化されていない。また、スパッタリングやイオンプレーティングをアルミニウム板上に適用する研究が最近行なわれた。これらの方法によって表面処理されたアルミニウムの性質を表100.1に示す。皮膜の物理的性質はよいが、皮膜の化学的性質はわるいとのことである。化学蒸着法は大型試料の大量処理に適しているとのことであるから、今後検討してみる必要があるだろう。鉄綱の表面処理に比べて、アルミニウムはアルマイト一辺倒の感があるので、より広い視野に立ったアルミニウム表面処理法の再検討が必要であろう。しかし、筆者のように一度、アルマイトに足をつっこんでしまうと、なかなかアルマイトから足を抜けないのが現状である。
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