予知をする子供。
今回のお話は智子さん(仮名)から聞かされた、幼い頃に出会ったと言う不思議な少女のお話
である。
…それはまだ、智子さんが幼い子供の頃の事であったと言う。公園で、初めてあった子と一緒に
遊んでいた時の事であった。
その女の子は彼女に次の様に訊ねてきたらしい。
「名前なんていうの?」
その問いに対して、彼女は答えた。
「智子だよ。漢字でこう書くの」
そう言うと、地面の砂に自分の名前を書いたのだと言う。…すると、その女の子も自分の名前
を名乗ってきたらしい。
「あ〜。私は、この漢字使って”智美(仮名)”だよ」
そんな風に彼女は、その智美ちゃんと言う女の子と仲良く遊んでいたらしいのだが……不意に
大きくなったら子供は何人欲しいのかと言う話題になったらしい。
すると、智美ちゃんは不思議な事を彼女に伝えたのだと言う。
「智子ちゃんの子供はね〜。ゆみちゃんだよ」
…そんな風に、はっきりと答えた事を今でも鮮明に覚えているらしい。
それから、その子と二時間程度、遊んでいたらしいのだが、智子さんの母親が迎えに来たらし
く、その子に別れの言葉を告げたのであった。
「バイバイ!また遊ぼうね〜!」
…すると、彼女の母親が、不思議そうな顔で訊ねてきたのだと言う。
「…誰と遊んでいたの?」
何を言っているのか理解できなかった彼女だったが、彼女の近くで遊んでいた筈の妹までが、
次の様な事を言ったのであった…。
「うん。お姉ちゃん、一人で何か言って遊んでたよ」
どうして見えてないの?…と、彼女は愕然としたと言う…。
…そして月日は流れ、彼女は家庭を持ち、やがて子供を授かった。
その名前は、彼女のご主人が付けたのだが…。
「結望」と書いて「ゆみ」と読むと言う…。(仮名)
それは正しく、あの智美ちゃんと名乗った女の子が、幼い頃に彼女に告げた名前であった…。