土地に眠る祟り。
美鈴さん(仮名)の自宅の付近にあると言う城跡…。
そこでは、かつて多くの人々が惨殺されたと言う過去があり、実に様々な不幸が起こる事から
地元では、祟りだと噂になっているのだと言う…。
実際、その城跡の付近に住む家の人間には様々な災難が降りかかっており…また、その付近で
の首吊り自殺が異常な頻度で多発していたのだと言う・・・。
そしてまた、美鈴さんの家の庭には、その昔、弄ばれた後に惨殺されたと言う女性の霊が数多
く眠っていると、かつて霊能者に指摘された事があるらしい。
…それは、ある日。牛が競り位置に出る日の事であったと言う。
競りに出す為の牛を積みに来た男性の助手を務めていた方が、何の断りも無く、彼女の家の庭
の敷地の真ん中で、立ち小便を始めてしまったらしいのだ。
…その時、美鈴さんは、酷く嫌な予感に囚われたのだと言う。
(…霊が…怒ってる)
そんな事を直感的に感じた彼女は、思わず隣にいた母親に、次の様な事を思わず口走ってしま
っていたらしい。
「…お母さん。あの小父さん、近いうちに罰が当たるよ?」
そして、彼女の予言の通りに、その方は脳梗塞になってしまったのだと言う。
つまり、脳に栄養を送る動脈が閉塞してしまったが為に、脳が壊死してしまったのである。
彼女は、その出来事を通じて、自分の家の庭には、間違いなく幾多の霊が眠っている事と…そ
して、この地を汚してはならないと言う事を伝えられた様な気がしてならないのだと言う…。
例え、それがどの様な場所であったとしても、過去にそこを作り、守ってきた人間がいたと言
う事であり、決して立ち小便の様な、その地を汚す様な行為をする事は、お薦め出来ない。
…ましてや、史跡や遺跡…あからさまに何かが眠っていると思われる場所で、その様な行為を行
えば、どの様な災いが降りかかるかは想像もつかないものである…。
今回のお話では、一見、単なる家の庭だとの事だと言う事から、その場所に何が眠っているか
と言う様な事を知る術も無いままに起こってしまった祟りであると言える。
このお話を読まれていた方には覚えていて貰いたいものである。
どんな土地にも、なにがしらかの過去が存在するのだ…と言う事を。