ひょろつき鬼
天神祭での出来事。

仮面ライダーフリークス&恐怖!夜伽話

 今回のお話は美穂さん(仮名)が、伊賀の上野天神祭に出かけた際に体験した出来事のお話で
ある。


…彼女の住んでいる伊賀では、毎年、10月の23日から25日に上野天神祭が行われると言
う。

 上野天神祭とは、伊賀地域で最大の祭りとして古くから続いているお祭りであり、夜には上野
向島町で提灯を灯す【宵山点灯】があり、だんじり【鉄英剣鉾】が淡い橙色の光に照らされ、雅
な音楽を奏でながら幻想的な雰囲気を醸し出す…。

 また百数十体の【ひょろつき鬼】と呼ばれる鬼行列や、九基のだんじりが連なって城下町を巡
行して、その祭りは終わりを告げる…というものである。

 たまたま、その初日である23日に水城さん(仮名)からメールが入り、24日は美穂さんの
誕生日でもある事から毎年、彼女の御主人が仕事を休んで、そのお祭りに連れて行ってくれるの
だという内容の事を話していたらしい。

 そんな会話の中で、水城さんの元にいると言う【巫女の霊団】の方の話が出たらしく、美穂さ
んは何の気無しに、次の様なメールを打ったのだと言う。

「巫女さん達も良かったらおいでよ…。夜店も楽しいよ?」

 
そして、美穂さんは御主人と共に、上野天神祭へと出向いて行ったらしいのだが、その雅な
音楽を聴いているうちに…何となく背中に違和感を感じたらしい。

 その違和感とは、背中に青白い人の頭ほどの球が、まるで地球儀を回すかの様にくるくると回
っている感覚であったらしい…しかしながら、無論、自分の背中など自分で視る事など出来ない
ので、色などは解る筈も無いのだが…。


 だが、彼女が元来持っている【人を色で感じる事の出来る能力】も相まってか、彼女は確かに
背中で回っている青白いものを感じたのだと言う…。


 そして、彼女はメールの中で「良かったらおいで」と伝えた、あの【巫女の霊団】が呼ばれて
きたのだと、すぐに理解したらしく、自分達と共に、そのお祭りを楽しんで貰えたのだと感じた
のであったと言う…。