三匹の獣
こっくりさん、キューピッドさん、エンジェル様…。
色々と呼び名があるが、元々は「テーブルティッピング」という名のゲームで全て、本来は同一のもので
ある。素人でも簡単に出来る「降霊術」として有名なものだ。
…しかしながら、素人が行うと「低級な霊」に憑かれたりする確率の「非常に高いもの」として、ほぼ全て
の「霊能者」や「霊能研究者」の方々が「絶対に行わない様に」と警告をしている代物でもある。
もちろん「自己暗示」によるものもある様だが‥。
そして、これらに関する話は「非常に多く存在する」のだが、ここでは私の友人である岬さん(仮名)が
中学生の頃に体験したというお話である。
岬さんの学校では、こっくりさんが流行していたらしく、彼女もまた、友達とたまに【こっくりさん】をしてい
たのだと言う。…ちなみに彼女の学校では鉛筆を使った方法がとられていたらしい。
…ある日の事。彼女は友人の家で、またこっくりさんをしょうと言う話になったらしく、こっくりさんを始めた
のだが、その最中に岬さんは何者かの視線を感じたらしく、ふと視線を窓の方に向けたらしい。
…すると、そこには一匹の狐の姿が視えたのだと言う。
彼女は慌てながらも、友人を怖がらせてはならないと思ったらしく、それとなく、その友人に対して、今す
ぐに【こっくりさん】を止めようと言ったらしいのだが、友人はそれを聴き入れてくれず、なかなか止めよう
としなかったのだと言う。
…更に続けてながら、気が付くと窓にいたものは狐だけでは無く、狸の姿…そして、何かは良く解らない
動物が一匹と増えていたのだと言う。
その中でも最初に現れたという狐の顔は、どんどん怖くなっていったらしく、恐れを感じ始めた彼女は、
友人にこのまま続けていると本当に不味い事になるからと、本当の事…三匹の獣が集まっている事を話
し、こっくりさんを止めようと、帰ってもらおうと試みたらしいのだが、鉛筆は【いいえ】ばかりを、ぐるぐると
回り続けるばかりの状況に陥ってしまったのだと言う…。
彼女たちは、「二度としませんから、許して下さい」と言って、必死に謝った所、何十回目かにして、やっ
と許して頂いたらしく、ようやく帰ってくれたとの事であった…。
…そして、それ以来、降霊術に類する様な遊びは一切しなくなったのだと言う…。