
観音菩薩とは、仏教における菩薩の一尊であり、特に日本において古代より広く信仰を集めて
いる尊格であり、観音経に基づいて広く信仰や礼拝の対象となっている。また、般若心経の冒頭
にも登場する菩薩でもあり、般若の智慧の象徴ともなっている…。
…今回のお話は玲子さん(仮名)が目撃したという、そんな観音菩薩に纏わるお話である。
彼女の実家は一度、引っ越しを行っているらしいのだが、今回のお話は、それ以前に住んでい
た実家での出来事であったと言う。
ある日の事…何故か、その実家にあったと言う、大きな箪笥…いや、正確には、その箪笥の後
ろが、無性に気になり始めたらしい。
何故、気になるのか、その理由は自分でも解らなかったらしいのだが、どうしても気になって
仕方が無くなったのであった…。
そこで彼女は、かなりの重労働になるにも関わらず、時間をかけて、その大きな箪笥を、ずら
してみたのだと言う。
…するとそこには驚くべき事に、コンクリートの壁に膨らむかの様に浮き出た観音菩薩の姿が現
れていたのだと言う。
しかも、それだけでは無く、更に不思議な事に、その周囲もうっすらと…まるで後光を思わせ
るかの様に光っていたらしいのだ…。
日に日に、その観音菩薩の姿は、更にコンクリートの壁から膨らむ様に浮き出てきていたらし
いのだが、引っ越しをしてしまい、既にその家も取り壊されているとの事なので、そのままにし
ておいたとしたら、一体、どの様な変化をしていたのか…それは、残念ながら知る術も無いのだ
が、それは実に不思議な体験であったと言う…。
これは余談だが、以前に私の元へと送られてきた写真の中にも、山道の中に観音菩薩が写って
いると言う写真が送られてきた事があった…。
ひょっとしたら、観音菩薩という存在は、案外と身近に存在し…時折、人の前に、その姿を現
すものであるのかもしれない…。