仮面ライダーフリークス&恐怖!夜伽話
        徐々に近づいてくる祖父母。


 今回のお話は、佐恵子さんが体験したと言う、所謂【金縛り】にあった事例のひとつであり、
それが今は亡き祖父母の霊魂が引き起こしたものであるという、特殊な事例の報告である。

 それは、ある日の夜の出来事であった…。

 彼女は眠りの中で夢を見ていたらしいのだが、突然ふと目が覚めたのだと言う。
 そして目が覚めた彼女が感じたもの…それは、今は亡き祖父母の気配であったらしい…。

 赤の他人ならばともかく、近しかった関係にあったものが現れた際には、その姿が視えずとも
息遣いや、ちょっとした癖…または雰囲気などで、その人物だと特定が出来る場合もあるもので
ある。

 彼女は、その気配を感じた瞬間に、深い耳鳴りがし始めたらしく、目も開けられず、声も出な
い様な状況に陥ってしまったらしい。

…しかし、目は確かに瞑っている筈なのだが、何故か影の様なものが、徐々に自分の方へと移動
してくるのが解ったらしく、その影が近づいてくれば来るほど、段々と身体が重くなっていった
のだと言う…


 完全に身体が動かなくなってしまっていた彼女は、心の中で叫んでいたらしい。

「いや…やめて!…もう止めて!」

 そんな状態が、しばらく続いた後に、その金縛りも解け、彼女はようやく解放されたらしいの
だが、その全身にはびっしりと鳥肌が立っており、パチンパチンと何かが弾ける様なラップ音が
しばらく続いていたのだと言う…。

…しかし、近親者とは言え、自分をそんな目に逢わせたであろう祖父を叱ってくれる様にと、彼
女は同じく気配を感じていた祖母にお願いをすると、再び眠りについたのであった…。

 しかし、何故に、自分の孫娘にあたる彼女に対して、その様な形で近づいてきたのであろう
か…?

 ひょっとしたら何か彼女に、訴えたい事があったのかもしれないし、また、そういう形でしか
伝えられなかっただけなのかもしれないが…真相は不明のままである。