邪念の塊
今回のお話は水城さん(仮名)から寄せられた体験談でありながら、ある罪を重ねる事によっ
て、自らが招いてしまっている悪霊のお話でもある。
…それは、とある冬の日の事であったと言う。
水城さんは、電車の中で彼女を見ている鋭い視線に気がついたらしい。
彼女の斜め向かい側に座っている二十代位の女性が、異様な雰囲気を発しながら水城さんの方
を睨んでいたらしいのだ。
首に巻いたマフラーで顔を覆いながら、その鋭い目だけを出して…。
その眼光は鋭く、まるで周囲に敵でもいる様な眼差しで…。
そして今すぐにでも噛みつく様な…そんな危険な雰囲気をその女性は発していたのだと言う。
水城さんは、あえて視線を合わせない様にしながら、彼女の方を視てみると、彼女の背後に黒
い塊があったのだと言う。…それは男性のものらしき邪念を帯びた存在であったらしい。
しかし、その女性は【その存在】にすら全く気づく事も無い様子で、むしろ自分が人を睨みつ
ける様な行為をしている事すら自覚していない様に思えたと言う。
…そして、この日は数人の女性が、電車の中で視た女性の様に、眼光を鋭くして、異様な雰囲気
を漂わせながら、邪念の塊を背負っている姿を見かけたらしいのだ…。
また、水城さんがインターネットで調べものをしていた時の事であった。
検索して出てきたのは、とある女優のブログであったと言う。
…それは自分で撮った画像を載せて雑談を書いている様な何の変哲も無いブログであったらしい
のだが…その痩せ衰えた姿の女優の背後にも、同じ様な黒い邪念の塊が憑いていたらしいのだ。
水城さん曰く…彼女達は皆、不倫をしているが為に自ら悪霊を招いているのだと言う。
そして、彼女達に取り憑いた邪念は、彼女達自身のみならず、家族や周囲をも巻き込んでいく
事になるであろうと語っていた…。
元来、不倫と言う様な後ろめたい気持ちを持ちながらの関係は、常に悪い気を発している様な
ものだと言う…。そして、その悪い気に引きつけられるかの様に、俗に言う悪霊をも寄せつけて
いるのでは無いであろうか…?
そして実際に、若い頃に不倫をしていた女性は、かなりの確率で交通事故などを起こしている
と言った話が存在しているのもまた事実なのである…。