因縁と前世。
今回のお話は真由美さん(仮名)が体験したという先祖にまつわる因縁と、前世からの縁とい
うものに関わってくるお話である…。
以前、彼女が交際していた男性は、お互いに出会った時から、初めて会った気がしなかったら
しく、また、その男性は、どちらかと言うと無口だったらしいのだが、何故か彼女には良く話し
かけてきてくれていたのだと言う…。
その彼もまた霊的な感覚に優れた方で、生首だけの霊を視ただとか、誰もいない筈の部屋から
不思議な音が聞こえてきたと言う様な話を良くしてくれていたらしい。
…さて、ここからは少し余談になるのだが、真由美さんの母方のご先祖は、元々は農家だったら
しいのだが、その母方の祖母は信心深い方であったらしく、風邪をひいた時や、腹痛を起こした
時など、観音様の描かれた小さな紙片を飲み込ませて、病気を治すなど、不思議な力の持ち主で
あったのだと言う…。
…また、父方の先祖はと言うと、元々は千葉の武士からつながる家系であったらしいのだ。
そして、その彼もまた千葉にいた武家の末裔だったらしいのだが、どうやら「お取り潰し」に
あったらしく、ある霊能者の話によると、どうやら昔の因縁と前世が絡み合った様な状況で、出
会うべくして出会ったとの事であったのだと言う…。
…そう。同じ【千葉に存在した武家の末裔】だと言う事が、所謂【昔の因縁】と言う形になるで
あろう。
そして、その彼に初めて言われた言葉は、次の様な言葉であったらしい。
「…もっと、自由に、自分の気持ちに正直になればいい」
彼女はその言葉を聞いた時に、何故か以前にも言われた事がある様な不思議な感覚に見舞われ
たのだと言う…。
それと言うのも、やはり霊能者の方に指摘されたらしいのだが、どうやら彼女の前世は、教会
の修道女であったらしく、寄付金を募っている最中に彼と出会ったとの事だったのだが、やはり
前世でも、それは叶わぬ恋のままに終わりを告げ、それが現世でも別れる事になった事につなが
っているらしいのだ…。
…これが【前世での縁】に当たる部分になるであろう。
そして、前世が教会での修道女であったと言われた事に対しても、実は彼女にも思い当たる節
があるのだと言う…。
小学校で初めて親友になったと言う子の父親が、神父をしていたり、ちょっとした事で悩んで
いる時に偶然、家に教えを広めに来た方が、やはり神父であったり、彼女の妹がキリスト教系の
信仰を始めた時に、色々とアドバイスをしてくれたのも、やはり神父であったらしいのである。
そしてまた、今は別れてしまったと言う彼が、彼女に告白をしてきたのも、やはり教会の前で
あったのだと言う…。
確かに、その真偽の程は確かめる術も無い話ではあるのだが、少なくとも彼女にとって、それ
は前世と言うものの存在を否定する事が出来ない様な体験であったのだと言う…。