母親の夢。
今回のお話は、佐藤さん(仮名)から寄せられた不思議な夢のお話である…。
彼は生前、母親の事を、あまり快く思っていなかったらしく、日々、その憎しみの感情は膨れ
上がり、いつしか心の中では「早く死んでしまえ」と思う様ようにまでなってしまっていたとい
う。
そんな矢先、母親が急急遽してしまったのだと言う。
…それから半年後の八月のある日、昼寝をしていた彼の夢枕に亡くなった母親が姿を現したらし
い。
母が急遽して、半年間…彼は母親に対して「死んでしまえ」などと思っていた事を激しく悔ん
でいたのだと言う。
その夢の内容はと言うと、いつも憎々しく思っていた母親に対して詫びている自分がいて、その
事に対して、詫びている自分がいて…そんな彼に対して、母親が「もう、その事は水に流しなさ
い」と言ってくれていると言う内容の夢であったらしい。
佐藤さんは、夢から目覚めると、母親が許してくれたのだと思い、自分が如何に恥ずかしい事
を考えていたのかと思うと涙が止まらなかったのだと言う。
…さて、今回のお話は見方によっては単なる夢の様にも思える。
可能性として無くは無いであろうが、母親に対して「早く死んでしまえ」と思い続けていた事
が、実際に呪詛の様に働き、母親を死に追いやってしまう結果になった可能性もあるのかもしれ
ないが何処にもそんな確証は無い。
単なる夢の様にも思える今回のお話ではあるが、体験した当人である佐藤さんが、霊的なもの
を感じたのであれば、それは霊的な夢であった可能性もまた否定出来ないのだ。
そして、八月と言うお盆に近い時期…霊の活動が活発になる時期に、そんな夢を見たことも、
また「ひとつの霊的な夢であった」という仮説も成り立つのかもしれないのだ…。
いづれにしても、彼にとって、この夢は特別なもので…また不思議な夢だったと感じられた事
には間違いは無いのである…。