不安。
今回のお話は、樹花さん(仮名)から寄せられた心霊体験談である。
彼女は以前、お盆前に興味半分と家庭の環境が悪いと言う事もあって、とある霊能者の元を訪
れたのだと言う。…その内容はと言うと、家庭環境が悪いのは、母親に問題があり、その守護霊
は数年前に亡くなった祖母であると聴かされたらしい。
しかし、彼女にしてみれば正直、信じられない話であったと言う。
何故ならば、母親と祖母は犬猿の仲であったから…と言う事であった。
私の意見としては、世の中には霊能者と呼ばれる方々が多数、存在しているが、霊能者を名乗
っているからと言って全てが何もかも解る訳では無く、波長の合ったもののみが視える事もある
…また、的外れな事を言う方もおられるので、不思議な力を持っている人がいたとしても、全て
を任せるのでは無く、最終的に、その判断は自分で行うべきだ…と考えている。
更に、その霊能者には、次の様にも言われたのだと言う。
「お墓参りに行き、手を合わせなさい。そうすれば護ってくれるから」
そんな素人でも言える様な内容であったらしい。…しかし、色々とあって、結局はお盆にお墓
参りに行く事は出来なかったのだと言う…。
そう…それが原因だったのか否かの判断は出来なかったのだが、彼女は八月の終りに恐怖の体
験を味わう事になってしまったのであった…。
…それは、彼氏と共に寝ている時に起こったのだと言う。
彼女は深夜、急に身体が動かなくなったらしい。…所謂、金縛りである。
そして、足の上の付近から、低く唸るような男性の声が聞こえてきたのであった…。
「お前だけ幸せにしてなるものか!」
同時に金縛りの解けた彼女は、彼女は悲鳴をあげて飛び起きたのだと言う。
隣で寝ていた樹花さんの彼氏は、少しは霊感があるらしいのだが、樹花さんの悲鳴を聞くまで
気づくことなく眠っていたらしい…。
…そして、そんな事があってから数日後の事。
車を運転していた樹花さんは、見通しの良い交差点で、一台のバイクを跳ねてしまったのだと
言う。
その相手には、かなり痛い思いをさせてしまったものの、幸いにも命に別状は無かったらしい
のだが…。
何かの知らせだったのか。それとも、何かの仕業だったのか…。
彼女の元に現れた霊との因果関係は、定かでは無いのだが、とにかく怖くて、あの霊の影響な
のでは無いかと考えずにはいられなかったのだと言う…。