大丈夫だよ。
今回のお話は、私の友人である美穂さん(仮名)が精神科病棟に入院していた際の体験談であ
る。
鬱病の酷くなった彼女は、病院の精神科に入院することにしたらしい。
彼女は暗すぎると寝られない体質なのだが、相部屋であったが為に、周囲に迷惑をかけない様
にと、枕元に置いた懐中電灯を本で囲み、灯りが漏れないようにして就寝していたのだと言う。
…そして夜も深まった頃、彼女は違和感を覚えて目を覚ましたらしい。
何故か胸が重い。そして息苦しい。
ふと胸元に目をやると、そこには複数人の男性…この世のものでは無いと一目で分かる男性達
が、のしかかっていたのだと言う。
そのうちの一人が低く、重苦しい声で彼女に次の様に告げた。
「この程度の灯りじゃ俺たちは大丈夫だよ」
…おそらく、枕元の懐中電灯の事を言っているのであろう。
恐怖に駆られた彼女はすぐに逃げ出したかったのだが、どうにも重くて逃げ出せない。
しかし、何とかその重圧から逃れた彼女は、一目散にナースセンターへと飛び込んで行ったの
だと言う…。
入院中の彼女のネガティブな気持ちが、低級な霊を呼んでしまったのだろうか…?
私に語ってくれた彼女は、翌日の就寝を恐れていたのだが…。