仮面ライダーフリークス&恐怖!夜伽話
           ある筈の無い左腕


 今回のお話は、優希さん(仮名)の先輩にあたる光太郎さんの不思議な体験談である。

 ある日の事…。彼は自室にある肘かけの付いている椅子に座ってテレビを見ていたのだと言う。
 そして、吸っていた煙草を消す為に、ふと左腕をあげた瞬間の事だった。

 そこには、自分の左腕では無い腕が、肘かけの上に未だ、乗っていたのであった…。

 呆然としながら、もう一度見直すと、その左腕は、いつの間にか消え去っていたのだと言う…。
 
 その現象は、一時的に自分の腕が幽体離脱したものによるのか、はたまた外部の…例えば、浮
遊霊や生き霊によるものであったのかは定かでは無いのだが…。

 ちなみに「幽体離脱」とは、生きている人間の肉体から、霊体と肉体の中間に位置すると言わ
れている「幽体」が霊体を伴って抜け出すと言う現象であり、生き霊も似た様な方法を使って抜
け出すとも言われている。

 また、後者の浮遊霊については、成仏していない霊魂が、この世を彷徨い続けている場合を指
している。これは、人間の死後、その者自身が、自らの死を理解できない…もしくは、受け入れ
ない事により、この状態になるとされているものである…。

 はたして、光太郎さんの体験した出来事は、いったい、どの様な心霊現象であったのだろうか
…?


 それは、定かでは無いのである…。