皆さんは、こんな話を聴いた事があるであろうか・・・?
お化け屋敷には、作り物に混じって時折「本物の霊」が現れる事があると言う。
さて・・・ここで一旦、考えて頂きたいのだが、
それが所謂「霊と呼ばれる存在」であると本人が認識するのは、
一体、どの様な場合なのであろうか・・・?
それは、突然にして姿を消してしまったり、ありえない姿で現れていたり・・・。
例えば、深夜の自宅や個室などに、そこに存在している筈の無い者・・・。
いられる筈が無い者だと感じられた時なのではないだろうか・・・?
それが、もしも普段の環境の中で、いても不思議ではない姿で現れていたとしたら・・・?
それに気付く事の出来る方は非常に限られて来る様に思うのだ。
今回のお話は愛理さん(仮名)が小学5年生の頃に起こった、
存在しても当然だと言う環境であったが故に。
実際に体験した筈の方は気付かなかったと言う類の「心霊体験」のお話である・・・。
愛理さんの通っていた小学校では、5年生の中で「くじ引き」により、
選ばれた一クラスが、学校にテントを張って泊まるというイベントがあったのだそうです。
その年は、愛理さんのクラスが選ばれ、同行した父兄と共に、
昼間から校庭で竹細工を作ったり、グランドゴルフをしたり、
バーベキューを食べたりと、非常に楽しい時間を過ごしていたとの事でした。
そして、そのイベントには当時、下級生だった愛理さんの弟も、
一緒に行くと駄々をこねて、父親と共に参加していたのでした。
そしてその後、陽も暮れて・・・夜の学校の目玉イベントである、
『肝試しIN夜の学校』と言われる催しが始まったのでした・・・。
それは、夜の校舎内に父兄の皆様と先生方が、お化けに扮装し、
三人組でやってくる生徒を、脅かしていくというイベントであったそうです。
そして、期待が半分と不安が半分の「肝試しイベント」も進行し、
そろそろ終盤に差し掛かったと言う時になって、
肝試しを終えたクラスメイトが愛理さんの下に走ってきたらしいのです。
彼女が、どうしたのかと尋ねてみると、
その子はかなり興奮した口調でこう言ってきたらしいのです。
「愛ちゃんの弟すごいね!ホントのお化けかと思っちゃった」
そのイベントには、父兄がお化け役として参加している事もあり、
愛理さんの弟も、お化け役として参加していたらしいのです。
そして、彼女達がその子を愛理さんの弟だと思ったのも仕方が無かったのです。
何故ならば、そのイベントに参加していた下級生の男の子と言えば、
愛理さんの弟しかいなかったのですから・・・。
そのクラスメイトの話によると、三階のトイレの前の椅子には、
一人の仮面を被った男の子が座っていたらしいのですが、
その子は彼女達が通り掛かった瞬間に、ガタリと椅子から立ち上がると、
「ウオオオッ」と叫び声を発しながら、猛スピードで追い掛けてきたらしいのです。
『すごく怖かったよぉ〜』と、そのクラスメイトの子は話していたそうです。
・・・しかし、そんな筈は無かったのでした。
何故ならば・・・。
お化け役として参加する筈であった弟さんは、暗い校舎を酷く怖がってしまい、
開始早々に別の位置に隠れていた父親の下に行っていたのですから・・・。
彼女達を追い掛けた仮面の男の子・・・。その子は一体何だったのでしょうか?
・・・ちなみに、その小学校では今もこのイベントは続いているとの事です・・・。