産まれてきたかったよお…。
今回のお話は、私の友人である優希さん(仮名)が体験した心霊体験談である。
優希さんが”その家”に引っ越してきた時点で既に、玄関の左側にあるガラスの扉に、子供の
手形が残っていたのだと言う。
その手形は、どんなに掃除をしても決してとれる事は無かったのだと言う…。
…ある日の事。
まだ幼かった子供を、昼寝させた後に、優希さん自身も昼寝をすることにしたらしい。
…その直後の事であった。
優希さんは金縛りに逢い、彼女の両側…そして、両腕の付近から声が聴こえてきたと言うのだ
…。
両腕の方から聴こえて来た声は、女性のものだとは判別出来たのだが、何を言っているかまで
は聴き取れなかったそうだ。
…だが、しかし。
頭上から聴こえてきた声だけは、はっきりと聴き取れたのだと言う。
それは、幼い男の子の声で、次の様に言っていたのであった。
「産まれてきたかったよお…」
さほどの怖さを感じなかったと言う優希さんであったが、不思議な事に、どんなに掃除をして
もとれなかった、あの玄関の横にあったガラス戸の手形は、いつの間にか綺麗になくなっていた
そうである…。