心霊写真による霊障
知人にもし、霊感の強い方がいたとしたならば、
果たして、あなたは気付くことが出来るであろうか?
今回のお話は古くからの友人である大森さん(仮名)と再会した事から始まる一件。
そんな霊感に対しての体験談であり、そこから心霊写真の鑑定へとつながる話である。
ある日、数年ぶりに私の元へ古い親友からの電話があった。
『もしもし、元気してる・・・?』
・・・何処となく暗い声。
彼女が何か悩みを抱えていると感じた私は、すぐに彼女に訊ね返したのだった。
『どうした?何かあった?』
彼女は特に何も無いと否定したのだが、間違いなく何か抱えていると感じた私は、
幸いな事に、その当日は休みであったので、彼女と待ち合わせて逢う事にしたのだった。
結局の所、彼女の抱えている問題とは、
ご主人以外に気になる男性がいるという様な話であった。
不倫をしようとしている親友を止める事が出来るとすれば、
この時点で止めなければならないと思った私は、
その心境から霊的な影響についてまで全て語る事にしたのであった・・・。
不倫に走ろうとする気持ちは解らなくは無い。
昔、恋をしていた自分が懐かしく思える時もあるだろうし、
家庭も長く続いていれば、そんな感情になる事も確かに理解は出来る。
しかしながら、不倫をしているという後ろめたい気持ちがある自体が、
心を不健康にするという事につながり、良い気に関る事が難しくなるという事や、
時に良くない霊を引き寄せる事もある事などを、私は彼女に伝え始めたのであった。
普段は私自身、そういう類の話は、正直あまり話す事は無い。
所詮、そういう類の事も日常生活の一部であり、生きてきた中でも、また生きていく上でも。
それは「ほんのひとつの側面」にしか過ぎないのだから・・・。
そんな日常の出来事を、いちいち話して行くのも面倒であり、
また説教をして歩く様な真似も私自身、好んではいないからである。
たまたま不思議なものが視える時があり、そういう体質であったとしても、
所詮はただの人間である事に変わりは無いのだ。
そういう訳で、今までの長い付き合いの中でも、
特に彼女にも霊的な話を彼女にした事は無かったのであった。
それにも関らず彼女は実にあっさりと私の言葉を信用してくれたのだった。
しかし、そういうものを視る事があると伝えると決まって言われる言葉がある。
『私、何か憑いてない?』
正直、私には「そういう能力」は無いし、少なくともそう思っている。
しかし写真の場合だと、おそらくは場数を踏んでしまったからなのか、
ある程度なら判別出来る様になってしまっているのだが・・・。
しかしながら実は今回。話をしながらも注意深く、彼女の事を観察していたのだった。
まだ大丈夫だと思いながらも、私は何となく彼女に「違和感」を感じたのだ。
・・・それは目である。
私は思い切って、気になっていた事を彼女に訊ねてみる事にしたのであった。
『・・・ひょっとしたら、大森ちゃんって・・・霊感強いんじゃない?』
それはそれまで、気がつかなかった出来事であった。
実際、気にも留めていなかったし、そもそも彼女と最後に逢った頃には、
私自身の霊感的なものは現在よりもはるかに弱く、
実質上、完全に失われていた時期であったからなのだ。
そして改めて話を聴いていくうちに、彼女は視えないが感じる資質の持ち主である事。
故に、墓参りから神社での作法などは、ほぼ完璧に行われており、
自宅にも粗塩を置く習慣があったのだとか。
そして、それら全てが、親から教えられた事であった事などを、
私は、この時に始めて知る結果となったのだった・・・。
そして、溜まっていた不安を、思い切り話しきった彼女は、
すっかり元気を取り戻し、「不倫はしない」との結論が出たのであった。
そして、それから彼女とは雑談に入っていったのだ。
・・・だが、しかし。
彼女の職場の同僚に、今現在「不倫中の女性」がいるとの話を聴かされたのだ。
そして、大森さんは携帯に送られて来たという、その相手の男性の写真を私に見せたのだった。
一見して、嫌な感じのする男性であったのだが、同時に何か違和感を感じたのだ。
・・・・何かいる。
何となく、その写真から嫌な感じがする。
そして、その写真を注意深く隅々まで視た所・・・。
・・・それは写っていた。
窓の隙間から覗き込んでいる『白い顔の女性』だった。
それは指摘さえされれば、誰にでも解るほどにハッキリと写っていたのだ。
一説によると、恨みの念が強い程、それはハッキリと写るのだとも言われている。
私は、その問題の箇所を指差しながら、彼女に伝えたのだ。
『・・・ほら、ここに女が写ってるよ?解るでしょ?』
彼女はそれに気付いたらしく、恐怖に顔をひきつらせていた。
『うわっ!本当だ!怖ッッ!』
それから、程なく彼女と別れたのだが、その写真に興味を示した私は、
後日、パソコンで「その箇所」を拡大して確認する為に、送ってもらう事にしたのであった。
・・・そして、後日。私のもとに2枚の写真が送られてきたのだった。
一枚は先日のラーメン屋での写真であり、
もう一枚は4人でトラックの前で撮影されていた写真。
まずは早速、先日の写真から拡大して視た所、
やはり『その様に見えるもの』などでは無く、あからさまに写っていたのだ。
それは目元だけだったのだが、感覚から察するに『髪が長い女性』であり、
余りにも恨みの念が強いせいか、その顔は最早、
人間の顔とも呼べないものになっていたのであったのだ・・・。
感覚的には生霊だと感じたのだが、既に判断に迷う程に、
それは「凄まじい怨念」を感じさせるものであった。
私が今まで視てきた中でも、相当に「怖い写真」の部類に入るだろうと感じたものだ。
・・・そして、もう一枚の写真。トラックの前に立つ4人組の写真。
こちらにも『その男性』が写っていたのだが、
画像も荒い上に、浮遊霊の数が多く、少なくとも3体は写りこんでしまっている為に、
非常に見辛く、一体の生霊だけが、その問題の人物の肩口に確認が取れる程度だったのだ。
・・・そして、今回の写真を同じく、
霊感の強い友人である水城さん(仮名)にも、感想を訊ねてみる事にしたのである。
今回はあえて、一切の先入観を持たせない為に、
不倫関係の心霊写真という情報のみしか伝えない状況においてであった。
・・・すると早速、水城さんからの返事が帰ってきたのであった。
『視ました。
一枚目は画像からは、よく視えないんだけど、
彼の頭から肩にかけて何かべっとり張り付いてる感じがします。恨みが強い。
二枚目の車の窓には三人くらいの女性が見えます。
生霊に浮遊霊が混ざってるような嫌な感じがする。
真ん中の二人の男性が特に嫌な感じ。いつ事故死しても間違いないような感じがします。
これは、かなりまずい状態ですね。
これ放置しとくとズルズル入って事故に見せかけて引き摺り込まれ兼ねないですよ
まずいから写真の方は既に削除しました。
多分、この人は痛い目に遭わないと・・・または遭っても解らないと思う。
お祓いなんかじゃ、もう駄目だと思う。だって不倫自体が罪なことだからね。
こっちの守護の方も切り捨てろと言ってるよ?
奴等は奴等に相応しい世界に、やはり相応しい奴が連れて行く手筈が出来てるから、
もう関るなってね。
自業自得な気がしますが』
・・・そして、このメールを開いた後、私は「この写真の女性」から受けた恨みの念から、
霊障にあってしまったのであろう。突然、虚脱感に襲われ、倒れこんでしまったのだ。
はやく写真自体を処分しなければと思いながらも、
既に二時間ほど経過し、ようやく何とか身体を動かせる様になった私は、
かなり以前に水城さんから試してはどうかと言われていた、
『ワインを使った除霊』を試してみる事にしたのだった。
実は普段、私の自宅には、清酒と粗塩、白檀の香にアロマオイルしか用意していないのだが、
実はこの前日の夜に、水城さんの元に「帰ってきている」という将軍の霊。
その方はいつも北の方角から訪れるので、たまに供えてあげてと言われており、
偶然に購入していたのであった・・・。
全くの無信仰である私にとって、全く試した事の無い方法であったし、
どうすれば良いのかすら解らない状態ではあったし、
このあたりは正直、どんな事を口にしたのかすら覚えていないのだが、
ともかく、その後にワインを口に含んだ途端、私はむせ返り吐き出してしまったのだ。
・・・この話を書いている最中に思い出した事と言えば、
その際に私が向いていた方角。
それも偶然にも『北の方角』であったのだが、
それについて関連があるのかどうかは定かでは無い。
・・・ともあれ大切な事は「結果」であると私は考える。
どんな影響をもたらしたのかは正直な所、理解は出来ないのだが、
ともあれ、それをきっかけに身体の自由がきく様になったのは紛れも無い事実なのだ。
そして、まずは写真を処分するべくパソコンに向ったのだが、
普段では起きない様な誤動作を繰り返し、
フォルダを開くだけの作業に、相当に手間取ったのだが、
何とかその処分だけは出来たのであった・・・。
この事があって以来、私は心霊写真には懲りてしまった。
・・・しかし、その後も数枚の写真が大森さんの友人から、彼女を通し、
相談と共に送られてきたのだが、この写真ほどでは無いにせよ、
そのほとんどが、何らかの霊的なものを感じさせる写真であったのだ。
大森さんの友人の写真には、本人よりもよほど生命を感じさせる様な・・・。
まるで生きているかの様に感じさせるポスターが彼女の背後に貼られており、
また別の男性の写真は不自然に赤く、他2枚の写真には、男性が写っていたのだが、
それにはうっすらと髑髏が写りこんでいたのであった・・・。
もちろん、何の存在も感じない写真も数枚あり、
それに関しては、そのまま『何も感じられません』と、伝えさせて頂いた。
・・・しかしながら、おそらくは大森さんの友人であるという「この女性」は、
今後も、似た様な事を繰り返して行くのであろう。
例え、その先に待ち受けているものが地獄であったとしても・・・。