・・・その存在自体が、もはや人ですら無いもの。
その姿は既に人間ですら無い、所謂【魔物】と呼ばれる存在も確かにいると言う事を皆さんは
ご存知であろうか・・・。
今回のお話は美鈴さん(仮名)が、まだ小学生だった頃に体験したと言う、そんな魔物と呼ば
れるものとの遭遇に纏わる体験談である。
彼女はその頃、毎晩の様に金縛りに遭っていたという。
そんな事柄だったが故に、親にも相談出来ず、ただただ毎晩訪れる恐怖と幼いながら戦ってい
たのだと言う。
・・・そして、ある夜の事。
その頃、彼女を襲っていたという金縛りは、その目すら開ける事が出来ない程のものであった
らしいのだが、慣れてきたのか、徐々に目を開ける事が出来る様になっていったのだと言う。
もし、そのまま目が開けられないままであったなら、その姿を目撃する事も無かったのかもし
れないのだが・・・。
・・・しかし、彼女は自らを襲っていたモノの・・・その余りにも恐ろしい姿を目撃する事になったの
であったのである。
そして彼女を襲っていたモノの姿とは次の様なものであった・・・。
その顔には鋭い牙を生やした、黒い羽を持った怪物の姿・・・。
まるで西洋の悪魔を思わせる、とても口では言い表せないほどの恐ろしい怪物の姿を・・・。
その魔物が彼女のまだ小さな身体の上で、時には這い、時には蹲っていたのだと言う。
身体が全く動かず、逃げ出すことも叶わない彼女の元に、その魔物は時々現れていたらしい。
・・・しかし、幸いな事に彼女が成長するにしたがって、その魔物が現れる事は無くなっていった
のだと言う。
今でも、その時の衝撃的な光景は、はっきりと思い出せるらしいのだが・・・彼女曰く。
それは【夢魔】と呼ばれるモノの一種では無かったのだろうかと思うとの事であった・・・。