史跡巡り


これは最近知り合った友人である水城さん(仮名)の体験談である。

彼女は霊感が強く、私も実は普段から様々な話を聴かせて頂いているのだが、
これは、そんな彼女の感覚が感じ取った"直感"に類すると思われる、不思議な体験談である。

実はこの話。前半と後半では、話の趣が大きく変わってしまうのだが、
心霊実話ならではの事であるが故に、それはご了解頂きたい。



彼女はある日。友人の小坂さん(仮名)から、
「お見合いについての相談」を受けたのだそうです。

小坂さんは「見合い」という事柄に対して抵抗がある様で、
本人はあまり乗り気では無かったらしいのですが、
知人から強く薦められて断れずにいたらしいのです。

「それは、ちゃんとお断りした方がいいんじゃない?」

そういう風に、水城さんは話していたらしいのですが結局、
断りきれずに「お見合い」をする事になったらしいのです。

そして、小坂さんは、そのお見合いに気に入られてしまったらしく、
それ以降も幾度か彼と逢う様な関係になっていったらしいのです・・・。


・・そんな、ある日の事。
小坂さんは彼と「史跡」を巡る機会があったとの事でした。


そして、その日の「史跡巡り」で撮られた写真の中に・・。
その中の一枚に、どうも「普通ではないもの」が映っていたのでした。


水城さんの自宅に彼女が来た際に、小坂さんから、
是非それを見てほしいと頼まれたのだそうです。

それは『とある歴史上の人物の墓』に、
妙に"不自然な光"が映りこんでいる写真だったらしいのですが・・。


実はその写真。

不謹慎な事に、それが「お墓」であるにも関らず、
見合い相手だった彼が「面白半分」に撮ってしまったものらしいのです。
さて、その問題の写真を視た水城さんが覚えた感覚なのですが・・・。

水城さんには、それが"撮影者"に対しての『警告』に思えたらしいのです。


『勝手に敷地に入るな!』


・・そんな風に怒っている様な感じがしたのだと言います。


水城さん自身は、そういう「史跡になっているお墓」などの、
写真撮影をする際には、必ず「お断り」をしているとの事です。

『お墓とは亡くなった方の家なのだから、礼儀を欠いてはいけない』
そういう彼女の考えからなのだと言っていました。

私自身、彼女とは良く話をするのですが、
とても優しい雰囲気を持っている方なんですね・・。

『そうじゃない場合もあるけれど、霊だって元は人間なんだから』

彼女自身は霊を視る事はあるけれど、
そんなに怖い思いはした事が無いと語ってくれています。

そして、今回の写真の件に関してですが、
水城さんは、こう私に語ってくれました。

「多分・・・それを無視したから怒ったんじゃないかな?」・・・と。

つまり「礼儀を欠いてしまった」という事なのでしょう。

「その史跡の方」は小坂さんに対しては、
特に怒った様子は感じられなかったとの事なのですが、そこは水城さんなりの配慮で、

『すみませんと謝って、粗塩をふった後に、その写真を処分したらどうかなぁ・・?』

・・そう助言をしてあげたそうです。


そして、それから数日後の事・・・。
小坂さんから、水城さんに電話がかかってきたそうです。

実はその「相手の彼」は怖がるどころか逆に面白がってしまい、
「その写真」を自宅に持ち帰ってしまったそうなのです・・。


・・・水城さんは、そこで「ある感覚」を覚えたらしいのです。

それは「直感」と言い換えても良いのかも知れませんが、
何故だか、その見合い相手の彼についての事で、
「その人格」を感じる様な感覚であったらしいのです。


水城さんは、思い切って尋ねてみる事にしたそうです。

「その人って・・ひょっとしたら・・女性関係が酷いんじゃない?
 女性関係でトラブルなんかが多い人なんじゃないの・・・? 」


・・それは電話越しだったんですが、小坂さんは酷く驚いていたのだそうです。

その見合い相手と言うのは、実は五十歳近い年齢で、
幾度も「結婚と離婚」を繰り返している様な方だったのです。

・・しかも離婚した方の全てに数人の子供を作ってきた様な男性であったのだとか。
同じ女性と長く一緒に過ごすのは嫌だけど、子供は欲しいから作ると。

・・まぁ、そういう身勝手な男性らしいのですが、
資産家である彼の両親が、その都度「高額な手切れ金」を用意し、
「結婚と離婚を繰り返してきた」との話でした・・・。


彼は小坂さんとの見合いの時点では、
「離婚経験が幾度もあるということ事体」を隠したまま、
小坂さんとの見合いをしたのだそうです・・。
そして、どうも小坂さんの事も気に入ったらしいのですが・・・。

水城さんは当然、彼女に自分の思いを伝えました。

「結婚の話もちゃんと断って、今後一切逢っちゃ駄目だよ!」

・・・そう小坂さんに伝えたそうです。

しかし、その見合い相手には逢った事も無いのに、
どうして女性関係の乱れた男性だという事が解ったのか・・・?


その事を小坂さんは大変に不思議そうにしていたそうです・・・。


・・・しかし。確かに私自身も「それに近い経験」は幾度と無くあった事も事実です。

しかし・・それが「一体、何であるのか・・・?」
残念ながら私にも言葉にする事は出来ない事柄ではあるのだが・・・。

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