仮面ライダーフリークス&恐怖!夜伽話
       ポルターガイスト現象


 ポルターガイスト現象。

 それは物理的な干渉が起こりえない場所で、勝手に物が移動したり、
振動を始めたりすると言う超常現象の一般的な総称である。

 実は、ポルターガイストと呼ばれるこの現象については科学的に説明のつくものも存在する。

 例えば、人口的な空洞や自然に出来た空洞などに、
その付近を通りがかった自動車や電車の振動や、風の音などが共鳴しているものであったり、
時には、低周波や電磁波などによっても引き起こされる可能性があるとも言われているのだ。

・・・しかし、大型の家具が振動では説明出来ない程の距離を移動したり、
部屋の中にあるものが空中を飛んでいくなど、
科学的に説明がなされない事があるのも、また確かなのである・・・。

 そして、その説明のつかない部分に関しては、
実は体験者本人の持つ「霊能力や超能力」を介在して顕在という説も存在するのだ。

 今回のお話は愛理(仮名)さんが体験したという、
そんなポルターガイスト現象を思わせる様な体験談である・・・。


 それは、ある夏の日。・・・午後八時を少し過ぎた頃の事であった。

 彼女は職場への通勤時に船を利用しており、いつもならば屋外のベンチに座り、
海を眺めながら船を待つらしいのだが、その日は雨が降っていた為に、
いつも座っているベンチが、ぐっしょりと濡れていたのだと言う。

 仕方なく、彼女は待ち合い室に入り、そこに設置されている椅子に腰かけて、
プレイヤーから流れる音楽を大音量で聴きながら、船が来るのを待っていたのだという。

(そろそろ来るかなぁ〜)

 そんな事を、ぼんやりと考えていた、その時・・・。
 静寂は突然の激しい音によって破られたのであった。

「バンバンバンッ!!」

・・・彼女の背後。待合室のガラスの壁を、激しく叩きつける音が響いたのだと言う。

「うわわわわっっ!?」

 何が起こったのか解らないままに、動揺した彼女が振り返ろうとした・・・次の瞬間。

「ガタガタガタガタッッ!!」

 間髪も入れずに、彼女が座っていた椅子が激しく揺れだしたのだと言う。

 彼女は、地震でも起きたのかと思ったらしいのだが、
その周囲では何も揺れてはいなかったのだと言う・・・。

 そして椅子の揺れが治まった直後に、待っていた船が到着したらしく、
恐怖心から直に待ち合い室を出て、その船に飛び乗ったのだと言う・・・。

「いや、怖かったんですよ〜。しばらく待合室には行けないですよ〜」

・・・彼女は、そう語っていたのであった。