山奥のファミリーレストラン

この話は私の友人の姉にあたる里奈子さん(仮名)が、
「ご主人と娘」と共に「佐賀県」にあるご主人の実家に向かっていた時の体験談だという‥。

その日は「長距離の運転」で、すっかり真夜中になってしまったらしく、
そのうち「山越えのルート」に入ったのだが、
出発してから随分と時間が経ってしまっていたので「お腹が空いたねぇ‥」という話になり、
食事をとる場所を探しながら車を走らせていると
「一軒のファミリーレストラン」が目にはいったらしい。

‥そこで彼女たちは車を停めて、そこで食事をとる事にしたのだという。
それからメニューを注文し、
食事が届けられるのを待ちながら周囲を見まわすと
自分達の他には一組位しか客もいなかったので「ここ、あまり流行って無いみたいだね」
‥などと話していたらしい。(深夜の山奥で客が多い訳が無いとは思うのだが)

‥それはともかく「食事を待っていた」のだが、いつまで経っても注文したものが来ない。
そこで、「すいませ〜ん!」と声をかけると、奥から
「‥は〜い‥」 ‥と声がする。‥だが、誰も出て来ない。

そこで、また「すいませ〜ん!」と声をかけると、また奥から
「‥は〜い‥」‥と返事がある。

‥だが、またもや誰も出て来ない。
空腹でイラだっていたご主人は腹をたてて「誰もいないのかっ!」と怒鳴ったらしい。
すると「‥ここにいま〜す‥」 ‥との返事があったらしい。

‥だが、まだ誰も出て来ない。
そこで、いい加減に痺れをきらした「ご主人」は奥に様子を見にいったらしい。
‥そして戻って来た「ご主人」に様子を訊くと
「いや、厨房で忙しそうだったから、まだ作っているみたいだな」‥との事。

そうしているうちに、やっと料理が運ばれてきたらしい。
確かに彼女たちが注文したのは「ハンバーグ」だったのだが‥。
ソレについては間違ってはいないのだが‥。
運ばれてきたものを見て彼女たちは「戦慄」を覚えたという。

‥何故ならソレは、 「血塗れのハンバーグだったのだ!」

‥それが「尋常ならざる事」だと気がつき、恐ろしくなった彼女達は料金も払わずに「その店」から慌てて逃げ出していったのだという‥。

‥それから、しばらくして
「また別のファミリーレストラン」を見つけたらしいのだが先程の恐怖心から入る気にもなれず、結局「コンビニエンスストア」で食事を購入してすませる事にしたのだという‥。

‥それが「物の怪」によるものなのか‥それとも「異次元にでも迷い込んでしまった」のか‥。
その真偽は定かでは無いのだが、何にしても恐ろしい体験だったという。
恐怖!夜伽話〜本当にあった実録怪談集〜


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